角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
角田さんの本を読むのは恐らく初めて。
だからどんな作風かも分からないまま読み進めていった。
生活の生々しさがそこにはあった。
宗二が言う“ビジョン”を思い描くこと。
その“ビジョン”を思い描き続けていくことの難しさに思いを馳せた。
年を重ねるに連れて、それは難易度を増していくのではと思う。
それは明確な“正解”や“枠”がなくなっていくから。
例えば義務教育の間であれば、小学校→中学校と一連の流れがある。
余程のことがない限りは向かう道を特に迷う必要がない。
しかし、その後はどうだろうか。
進学、就職と少しずつ枝葉が分かれていく。
その中から自分で“選択”をしていかなければならない。
明確な“ビジョン”を持って選択できる人が一体どれくらい居るのだろうかと僕は考える。
僕らは明確な“ビジョン”を持って“選択”する練習を殆どしてきていない。
だから年を重ねるに連れて、“ビジョン”を思い描き続けるのが難しくなっていくのだと思う。
そんなことを考えさせられた一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仲間の中で、主人公が変わっていく連作短編集。
誰かが誰かを気にしてて、でもその誰かは別の誰かと・・みたいなね。ドロドロしたものではなく、大人だから心の中で相手に嫉妬したり、見下したり、立場によっていろいろ。
結婚している人もいるし(離婚したけど)、年下の彼氏がいることもある。それでも、昔の仲間を忘れられない。そんなものかね。
思い出は美化されるっていうし、それこそ立場によって同じ人間でもまるで違う人物に見える不思議が描かれていておもしろかったな。
万人に受け入れられ、好かれるもしくは嫌われる人っていないんだよね。
どんな悪い人(浮気性、やくざ、浪費家なんでも。大なり小なり)でも、理解しようとする人がいて、それを超えて愛そうとする人がいる。
周りが理解できなくて、止めてもそもそも見えてるものが違うからね。それで不幸になるとしても、あくまで結果論で、当人は幸せだったりするんだから。
まぁ、未来に不幸が待っていると思えば友人としては反対しますけども。結局は、その人が選ぶ未来でしかないといいますか。
本のおもしろさって、こういう自分の周りにはいないけど、世の中にはいるだろう人の特性を知れることかな。
振り返ってみて、自分の役に立っているとは到底思えないけど(笑)。