【感想・ネタバレ】ロック母のレビュー

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ほんわかした短編集という感じ。

ロック母 は壊れたとはいえ、やっぱり母親らしくどっしりとして我が娘を丸ごと受け入れてるようで頼もしく感じる。
父のボール は私の今の状況とあまりにも似て重なって…どんなに色々あった親でも最期を見せられるといい意味でも悪い意味でも緩むのだな。と…実感したばかり。

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2022年01月16日

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角田さんの作品全般に言えることだけど、これまた生活臭が色濃く漂う短編集だった。
読書に癒しを求めてるときは、不適切なチョイスかな。
なんだか、読んでて疲れちゃったもの。(苦笑)

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2014年07月05日

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2014.5.4ー29
日常に潜む負の感情が実に淡々と描かれているだけに却ってとても怖い。30ページ程度の中に生や死の意味・重みを感じる。父のボールはよくあるプロットのようであるが感情の描き方が秀逸。

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2014年05月21日

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今を生き、生活に悩む主人公達の刹那を実感的に捉え描いた短編集。作者も旅をするようにその時々悩みながら書いていたと語っているように、作品ごとにとてもふらふらしているのだが、真剣に未来を向いて生きている作品群が胸を打った。

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2014年01月13日

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表題作の「ロック母」は、実にロックな物語でした。

にしても、角田さん25歳の時に書いた「ゆうべの神様」が何故に芥川賞を取れなかったのか謎。
さらには、賞が決まるときにオーストラリアを旅していた角田さん…天才。

でも、25歳という若いタイミングで芥川賞をとらなかったこと
そして、書籍化せずにあたためられた名作です。。。
荒削りな感じにのめり込んでしまいそう…

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2012年07月08日

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この本の中で「ゆうべの神様」は群を抜いて一番面白いです。さすが芥川賞候補作品。最初から最後まで笑いっぱなしでした。今でも時々読み返しています。

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2012年05月15日

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ゆうべの神様/緑の鼠の糞/爆竹夜/カノジョ/ロック母/父のボール/イリの結婚式

川端康成賞受賞作「ロック母」もよかったけど、隣近所の目を気にし、恋人のガンジや最後はすごい終わり方をする夕べの神様、不幸のボールが坂道を転がると信じていた父のボールなど、どれも印象に残る内容。

どの小説も短編集というのはあまり好んで読まなかったけど、角田光代さんのはいろんな意味ですっきりしてていい。

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2011年03月29日

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ネタバレ

ゆうべの神様とイリの結婚式が好きでした。短編集ってアーティストのアルバムみたいで楽しい。
イリの結婚式。ハムスターの件、私は主人公側の人間なので、ささおみたいな人とは結婚できないのはわかるなーと思った。

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2023年06月04日

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どの話もなんとも言えない終わり方
けどどんどんと読みたくなる
どれも好きだけど、父のボールがよかったと思った

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2023年01月17日

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最近読み始めた作者なので、初期の頃からの短編集はとても新鮮だった。あとがきにご自身で評価する『迷える足跡』に納得。

爆竹夜までの3作がイマイチで、このままいくのか?と不安になったが、カノジョ〜ロック母〜と屈折した思いの中にも小さな愛や笑いがあり、さすが!と。

始め3作と後4作での読後の違いをうまく言葉に出来ないが、何かが違い、角田作品の引き込まれる感じ、どんどん面白くなっていったので、☆4

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2020年09月14日

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短編集 どの作品も、かなりとんがってる。特にゆうべの神様 この微妙な時期に、読むべきではなかったかもしれないけど心に黒く残りました。

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2020年02月26日

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この本を購入した2010年当時、全くはまらず、また作者である角田光代の原作の映画を二本ほど観て、多分わたしには合わないからとずっと放ったらかしになっていた。
10年近く経って読んでみると非常に好みであることに驚いた。
きっとこれは筆者があとがきで記しているように、"一編の小説はそれだけでは完結していない。そしてやはり人と同じように、小説も歳をとったり、すがたかたちを変えていく" ということなのだろうか。

小説に限らず全く同じものでもその時々で、フィットしたり、しなかったりとかたちを変えていく。


そういうことを楽しいと思える年齢になったのかもしれない。

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2019年07月10日

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最終章の「イリの結婚式」の一部を仕事で読み、気になって本編を読んだ作品。主人公がハムスターの死によって彼氏と死に対しての価値観の違いを認識し、そのまま破局してしまう話。
死に対して諦めてしまっている主人公となんとかする方法があると模索してしまう彼氏は、一見彼氏の方が温かい人物なんだろうけど、でも彼氏のやってることは結局自己満足でしかなくて、それは主人公にとっての本当の優しさでは無かったんだろうなあ。彼氏の、自分にもできることがあるって必死に生にしがみつく感じも分かるし、主人公の、そういう人は結局自分が安心・満足したいだけで自分も将来どこか手軽な応急処置をされて放っておかれるって不安になってしまうのも分かる気がする。
結婚というのはそういう価値観の違いを愛情だとか幸福感で乗り越えていった先にあるものだと思うけど、それができないくらい主人公にとっては彼氏との価値観の違いが大きいものだった。友達たちは「そんなこと」と笑うけど、彼女たちにとってはそれは愛情で乗り越えられることであり、主人公にとっては譲れなかっただけの話だと思う。イリの結婚式を見てこうなるはずだったと主人公は思っているけど、そこまで後悔している感じではなかったのが印象的だった。結婚する気もないしする相手もいないし、主人公の場合はそんな男と別れたばかりだけど、でもそれでも明るさと希望に満ち溢れた感じと並々ならぬ幸福さから、そんなことをぼおっと考えさせる力が結婚式にはあるよね~

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2017年02月17日

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ゆうべの神様…薄いガラスのような脆い心なのに容赦なく無慈悲に破壊されていく。
緑の鼠の糞…鳥を大空に帰すことで自由奔放を世に解放しているみたい。
爆竹夜…無秩序やら混乱やらをかき集めて圧縮して固めて爆竹と一緒に爆破できたら気持ち良さそう。
カノジョ…評価はこの作品。前妻の影に怯えるうちに意識が自分のものなのか前妻のものなのかわからなくなる。意識のゲシュタルト崩壊。
ロック母…居場所を失った母と娘は新しい命を受け入れることで何かが前に進むのかもしれない。
父のボール…お父さんは家族を守るのに必死だったのだとすると哀しみがこみ上げてくる。
イリの結婚式…民族問題とかいっても手をつないで踊れば解決するくらいのことかも。

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2017年03月08日

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訳もよくわからず、当たりどころのない怒りみたいな懐かしい感情を思い出した。普通になったカンジを目の前にしたときのマリコがなんか気持ち良かった。ホントなら褒めてあげることなのかもしれない。でも、大人じゃないマリコだからできることなんだと思う。角田光代に「ロックだねぇ」って言ってやりたい。この短編の中には、不器用に恥かしげもなく思ったままにしか表現することができないロックな奴がたくさんいたように思う。何が言いたいのかよくわからないし、何でここで終わりなのとか思う部分もあるけど。マリコも、キヨちゃんもロックなおばさんになってほしいな。

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2016年01月21日

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初期から最近のものまでを並べた短編集。いずれも自分も辿るかもしれない卑近さがあり、明日は我が身と真剣に読んだ。人生の処世術の書のようにも思えた。ロック母以降の3作が出色。心の深いところに宿る本人さえ気付いていない愛とか優しさが温かく伝わってくる。

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2012年07月25日

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1992年から2006年の作品を収めた短篇集。
無秩序で無意味、不可解で不自然な世界を表現するのに右に出るものはいない角田さんの真骨頂たる作品集。
今日もどこかの街角で、理不尽で理解し難い出来事が起こった時には、角田さんがじっくりと人間観察しているような気がする。

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2011年11月28日

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「ゆうべの神様」がいちばんすきだった。

編集者も角田さんもこの話は「本にするには値しない」と言ってたらしいけれど、わたしは、すき。本にしてもらえてよかった。

角田さんは、すっごいみみっちいこととか、きたないこととか、自分でも嫌になるような生活臭を見逃さない。
「ああ、あるある」って思ったあと、どんなに綺麗なふりして生きててもその「生活」からは逃げられないことを思い知らされて苦い気もちになる。
すごいひとです。

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2012年01月14日

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特にゆうべの神様は、圧巻。
こころに焼きつく作品だと思います。
こういう雰囲気も、好きです。
角田さんの作品って、
短編なのにすごくその世界に浸れるなぁと思いました。

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2011年07月19日

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「ロック母」なんとなくどれも選ばずに生きていたら・・・という主人公、数年前の私にはわからなかったと思うけれど、今読んでよかった。わかるなぁ。
#bookoff

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2014年07月21日

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八日目の蝉を読んで2冊目の角田光代作品。短編だが「ゆうべの神様」だけ長尺でインパクトがあった。あとがきと解説を読んでああそういう事かと合点がいった。ちょっとネガティブな部分と尖った部分が共有する。落ち込んでいる人におすすめできないなぁ(笑)

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2023年06月26日

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短編7編。標題作も良かったが、「ゆうべの神様」「父のボール」「イリの結婚式」が好みかな。特に「父のボール」は、自分と母親に置き換えて読んでいた。母親が亡くなる時、主人公と同じ気持ちになれるだろうか? ただ、生きるエネルギーになっていたことは間違いない。

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2022年08月05日

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ネタバレ

何だかざらついたと言うか暴力的な雰囲気の短編集。特に幸福な人はいないんだけど、嫌な気分になることもなく一気に読ませる

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2018年04月09日

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ネタバレ

 作家活動15年にわたる作品から傑作短編集。なかでも『爆竹夜』に印象深い箇所がある。「中国上海で旧正月を祝う爆竹が鳴る夜、旅人の彼は女のふりを装い、女便所で女のケツを思う存分見ることを思いつく・・・」この様な変態行為を女性の著者がイメージし得たことに驚きを覚える。他6篇もそれぞれに著者らしくて好きだ

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2015年02月15日

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大分昔に書かれた短編までもが収録されていたりする短編集でした…

個人的には最近の角田氏の短編のが好きですね…あとがきにもある通り、初期のやつはちょっと拙い感じが致しますし…いや、決してつまらない! というわけではないのですけれども…どうにも最近のと比べると見劣りしますかね。

ヽ(・ω・)/ズコ

表題作の「ロック母」なんてのも何だか異様な設定ながら決して現実離れしていないところが良かったです…やっぱし角田氏は日常に潜む恐怖みたいのを描かせると上手いですね! まあ、決して後味の良い短編ではないんですけれども…読まずにはいられない、みたいな不穏な匂いのする短編集でした…おしまい。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2013年11月25日

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本の内容はダークそのもの。短編集だけど、もやもや・イライラ・むかむかがいっぱいで決して気持ちのいいものではない。だけど、人間の日常って綺麗ごとだけではなく。こんなものも必ず含まれているのだと思う。「父のボール」が印象的だった。

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2013年05月10日

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読んでいて辛くなったり、嫌な心持ちになる作品が多く、個人的にはどうも行けませんでした。
『緑の鼠の糞』『爆竹夜』や『イリの結婚式』などの舞台になるアジアの街角は、如何にも旅行好きの角田さんらしいとは思います。ただ、主人公たちが皆、俯いているというか、下方志向で暗くなります。躁期に現実に引き戻すのには良いかもしれませんが、鬱期に読むとますます落ち込む感じで。。。。
上手いとは思うのですが。

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2016年07月23日

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「ゆうべの神様」「緑の鼠の糞」「爆竹夜」「カノジョ」「ロック母」「父のボール」「イリの結婚式」7編収録の短編集。

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2012年04月29日

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短編7つが収録されていますが、発表されたのが92年から07年と幅広いです。最初の「ゆうべの神様」と本のタイトルにもなっている「ロック母」は母親と私をテーマにした作品なんですが、どちらの母親も良く言えば個性的、悪く言えばデタラメです。このふたつはすっとばして他の作品は、海外を舞台にした「緑の鼠の糞」と「爆竹夜」、こっちの方が個人的には好きです。前者はタイを訪れた女と現地にいた日本人男性が出会う話で、短い話の中でバンコクの雰囲気、この二人の微妙な距離感と個性が伝わってきます。後者は中国、えげつない雰囲気と緊張感がたまらないです。全体的に陰鬱でまったくスカっとしない作品ばっかりで、どういう時にこの本を手に取ればいいのか難しいし、読んだ直後は別のも読もうという気になりにくいんですがそれぞれの作品の印象が強く残っていて、「面白い」とは別の意味で印象的です。

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2012年08月09日

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92年芥川賞候補になったゆうべの神様が、個人的にすごく好きでした。
マリコの気持ちが痛いほどわかる。燃やしたくなる。あとがきにある、ぐれて家を燃やして逃亡するはなしでは確かにあるが、そんなんでは語れないほど、この話にはあるものがある。
川端康成賞受賞作のロック母はタイトルが好き。装丁も単行本の真っ黒な感じのがよかったな。
そしてわたしも角田光代さんの作品は短編より、連作短編とかのが好きってことがわかった。

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2011年11月04日

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