角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ角田光代さんの小説。
あらすじはこんな感じです。
小さい頃、素晴らしい記憶力を持っていた主人公房子。
でも、大人になった彼女は平凡な主婦になっていて、毎日単調な日々を過ごしていた。
一方、小さい頃から奔放な父親のようには成りたくないと思い、常にビジョンを描いてきた宗二。
だが、大人になった彼は何もかもにやる気が持てずにいた。
そんな二人が始めた結婚生活。
宗二の
「仕事が遅くなった時に泊まるための家を会社の近くに借りたい」
という言葉から物語は動き出します。
宗二の同僚や房子の弟夫妻、そして宗二の母親と関わっていく事で、少しずつこの夫婦の関係が変化していきます。
これといって -
Posted by ブクログ
34歳でちみちみとモノを書いて入るお金と安いバイトで生活する「私」は無職の彼氏と同棲中。税金の督促状が毎月来る、家賃を払うにもキャッシュコーナーでお金を借りる日々。フリーターとかニートとか、とにかくその日その日を何となく暮らしている彼らの先の無い暮らし。彼らなりに考えてはいるのだろうけど、その年でその程度の先読みでいいのか、と言いたくなる。口先ばかりの彼氏は一度ぶち殴ってやりたくなってくる。いい加減な生活なのに、それほど腹が立たないのは「私」がそれなりに一生懸命だからか。けど、この年代でこういう考えと生活ぶりの人間が増殖したらいったいこの国はどうなるんだ…あぁ不安だ不安だ。
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Posted by ブクログ
何かを得るには何かを手放さなければならないとは
よく言われることで、
実際そのとおりなのかもしれないが、
自分が何を得て、
何を手放してきたのか、
私にはまるでわからない。
ただひとつ、
ものごとがかわり続けていくその真ん中に、
かわったり、
かわらなかったりしつつも
自分がいて、
日々おちこんだり
笑ったりし
来週にはかわってしまうかもしれない何かを
切実だと思い、
何かに深刻に向き合っている、
そんなことを思うと、
時間の流れの中に
ぽつんといる
自分というものが、
唯一、
私に測量可能のささやかな永遠であるような気がして、
どことなく安心してしまうのだ。 -
Posted by ブクログ
小説の主人公は「宗二」と「房子」という夫婦だ。
結婚五年目で子供はいない。「宗二」はイベント会社勤務、「房子」は専業主婦。
ある日、宗二が会社の近くに部屋を借りたいと言い出すところから、夫婦間におかしな空気が流れる。
仕事が立て込んで終電を逃した後の寝場所の確保・・
そんな理由をつけるが、彼はそこに心の別天地のような空間をつくる。
これは何となくわかるなあ・・オレも家族でいることは大好きだけど、時々妙に一人になりたいときもある。
しかし、これはやはり男の目線であり、房子には「夫婦であること」を見直すキッカケとなるわけだ。
そして、お互いの母親、そして宗二の会社の「和田レミ」というキテレツな