角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【本の内容】
中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、当てもなく道を走るぼく。
とりあえず、遠くへ行きたい。
行き先は、乗せた女しだい―高校の同級生だった春香、バーで偶然隣合わせていたトモコ、ヒッチハイク中の年上女…助手席にやってくる奇妙な彼女たちとのちぐはぐな旅はどこまで続く?
直木賞作家による青春ロード・ノベル。
[ 目次 ]
[ POP ]
あてもなく遠くへもっと遠くへ…。
“ぼく”は、買ったばかりの愛車「ネモ号」に高校の同級生を、バーで知り合ったトモコを、ヒッチハイクの年上の女を乗せて旅する。
出たとこ勝負で流されっぱなしのたよりなさが漂う。
「カップリング・ノーチューニング」ですでに一度読んでいた本でした。
文庫版になる際にタイトルが変更されたんですね。
初読の時から、“ぼく”が女の子たちと共に漂泊する様に一種すがすがしさを感じてました。
一生のうちで一度くらいこういうバカをやれたらなと。
だから嫉妬も少し。
安定感のなさ、ぬるさ、いつまでも自分に(人にも)甘く過ごしていけたらなぁという空気が角田光代の小説にはあると思うんです。
ちょっと気がぬけるその脱力が魅力。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
【本の内容】
34歳フリーター、「タマシイのない仕事はしたくない」と、年下の同棲相手は失業中。
エアコンは壊れ、生活費の負担は増えていく。
どんづまりの生活を変えたのは、はたちの男からかかってきた「テキ電」―私はちゃちな恋をした。
生き迷う世代を描き、フリーター文学とも呼ばれた著者の転換点となった傑作。
[ 目次 ]
[ POP ]
34歳の私は、失業中の年下の恋人と同棲。
雑文書きと飲食店のバイトでなんとか日々の生活をやりくりしているが、彼は仕事を探そうとせず、私によりかかっている。
先の見えない、生ぬるいにごった水の中を泳ぐような生活。
家賃を払う見通しも立たず、おまけに真夏の最中クーラーは壊れ、ついに消費者金融の扉をたたいた……。
どうしてこんなにやぼったい、生気の無い文章が書けるのか不思議でならないが、不安定な先の見えない生活を描かせたら、この作家の右に出る人はいないのかもしれない。
主人公が生きている現実を、厳しいほどに突き放して読者の前に広げて見せるのだから。
唯一心打たれた場面は、主人公が携帯で知り合った若い男と二人で東京タワーを見つめる場面。
同じ時間を共有しているのに、二人の心は遠く離れている。
男はしっかり未来を見つめているのに、私はただそこに停滞したまま何も見ていない。
そんな私の姿が悲しくてせつなくて、同情して泣けてしまった。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
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共感度(空振り三振・一部・参った!)
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Posted by ブクログ
【本の内容】
ハルオと立人と私。
恋人でもなく家族でもない三人が始めた共同生活。
この生活の唯一の禁止事項は「同居人同士の不純異性行為」―本当の家族が壊れてしまった私にとって、ここでの生活は奇妙に温かくて幸せなものだった。
いつまでも、この居心地いい空間に浸っていたかったのに…。
表題作「幸福な遊戯」(「海燕」新人文学賞受賞作)の他、2編を収録。
今もっとも注目を集める作家、角田光代の原点がここにある。
記念碑的デビュー作、待望の文庫化。
[ 目次 ]
[ POP ]
そういえば、ぼくの大学生活もこんなだった気がする。
なにものでもなく、未来は自分の掌にあり、世の中に無縁で、不安はあるにせよひとつのきっかけで乗り越えられた、二度と戻らない時代。
男2女1の若者三人の共同生活。
端から見ると確かに妙な気はする。
けれどもいいのだ。
主人公がいう「姿のない形」があり、「奇妙な共同意識」と「バランス感覚の共有」が保たれさえいれば。
寄る辺があるようでない、自立と持たれ合いの曖昧さの心地よさ。
三人ばらばらの生活でも、誰かが必ず片手は「それ」をつかんでいる意識は三人とも持っていた。
あの日、までは。この世のすべては川の流れのようにたえず変わっていく。
真っ昼間、柔らかい日差しの中カーテンも窓も開けっ放しで目を閉じる瞬間の描写がある。
風のそよぎを感じながら。
気が付くとまた夕暮れで、それから商店街を散歩したものだ。
気が付けば朝方まで話していて藍色を落しきってない空をふと感じた。
角田光代はそうやって詩情豊かに遠い子供の頃のあの日までを描いている。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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Posted by ブクログ
【本の内容】
行方不明の兄を追うようにしてアジアの国へ来た私。
闇両替で所持金のほとんどを失い、一日パン一個で食いつなぎ、安宿をシェアして、とうとう日本企業の前で物乞いを…。
帰る気もなく、行くあてもなく、いったい今ここで何をしているのか。
それでも、私はまだ帰らない、帰りたくない―。
若いバックパッカーの癒しえない孤独を描く表題作他一篇を収録。
[ 目次 ]
[ POP ]
生きていること、そして生きていくことの途方のなさを、上手に人に話すことができない。
だから、角田光代の小説を読むと少し安心する。
僕が語ることのできなかった「あの感じ」がいつもそこにはあるからだ。
無意味に焦ってみたり、急に不安にかられてみたり、意図に反してドギマギしたり、日常生活というやつはなんだかひどく落ち着かない。
それなのに、いかにも手慣れたものとして「毎日」を扱ってしまう。
そんな自分にふと気がついた時、本書を手にとってみてほしい。
「あんた、何やってんの?」。
そんなオオバくんの問いが怖い。
怖いからこそ、必死に何かをやっているふりをしてしまう。
何かを目指しているふりをしてしまう。
しかし実のところ、何やっているんだろう……という呟きから何かが始まっていくのではないか。
生きていくことに途方に暮れてしまっている誰かの背中をそっと押してくれる、そんな力を持った小説である。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
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Posted by ブクログ
【本の内容】
泉は田舎の温泉町から東京に出てきた女の子。
「今度こそ幸せになりたい」-そう願って恋愛しているだけなのに。
なんでこんなに失敗ばかりするんだろ。
アイルランドを自転車で旅したり、ニュー・エイジにはまったり、ストーカーに追い掛けられたり、子供を誘拐したり…。
波瀾万丈な恋愛生活の果てに、泉は幸せな“あした”に辿り着くことができるのだろうか?
新直木賞作家がはじめて描いた、“直球”恋愛小説。
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