角田光代のレビュー一覧

  • 三月の招待状

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    30代の恋愛模様。
    登場人物がバブルを生きた人たちなので、あんまり共感できなかったな~

    ミツルは幸せになれそうでよかったけれど。

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    2015年06月04日
  • かなたの子

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    日本の土俗的な因習をテーマにした表題作をはじめ、ちょっと奇妙で後味の悪い短編集。泉鏡花文学賞受章。
    闇夜、前世、道理に因果。宗教ではないが、日本独特の祖先からひきずっている風習や思考のいやーな部分を角田さんの解釈で現代の物語にしている。近代文明がどんなに発達しても、良かれ悪かれ日本の土着的な考え方は消えることはないだろう。それは日本人の謙虚さにつながっている部分もあるのだから。

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    2015年05月03日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    「男性作家が選ぶ太宰治」は、どの話も小説の王道のごとく、
    シンプルにストレートに面白かった。
    対してこちらは、エッセイ風だったり、入れ子構造になっていたりと、
    やたらと技巧に凝っているのが目立つ。
    他人と同じものを選びたくないという女性心理だろうか?
    私の頭が単純なのか男性寄りなのか、「男性作家」の方が断然良かった。

    本書でいちばん気に入ったのは、角田光代さん選の「恥」
    「自分を暴かれる傷みが、読む快楽になることを知った」というコメントに膝を打つ。

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    2015年06月05日
  • 空の拳

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    文芸部希望の若手編集者がボクシング専門誌配属となり、取材を続けるうちにボクシングに熱中し、成長していく話。
    スポーツ小説だかスポーツをする側ではなく観る側から描かれている。
    「正義」とは何か考えさせられる。

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    2015年04月21日
  • 庭の桜、隣の犬

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    角田さんの本を読むのは恐らく初めて。
    だからどんな作風かも分からないまま読み進めていった。

    生活の生々しさがそこにはあった。
    宗二が言う“ビジョン”を思い描くこと。

    その“ビジョン”を思い描き続けていくことの難しさに思いを馳せた。

    年を重ねるに連れて、それは難易度を増していくのではと思う。

    それは明確な“正解”や“枠”がなくなっていくから。

    例えば義務教育の間であれば、小学校→中学校と一連の流れがある。
    余程のことがない限りは向かう道を特に迷う必要がない。

    しかし、その後はどうだろうか。
    進学、就職と少しずつ枝葉が分かれていく。
    その中から自分で“選択”をしていかなければならない。

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    2015年04月19日
  • なくしたものたちの国

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    松尾たいこさんの美しいイラストから角田さんが紡いだ5編の物語。人生でなくしたもの、失ったもの、別れたものを切なく温かく見守る作品集。
    人間は忘れる生き物である。その時、その瞬間に大事だと思っていても、後の記憶に残っていないことがほとんどだ。ただ、喜怒哀楽のすべてを明確に記憶していたら、とてもではないがまともな社会生活は遅れないだろう。先天的に人間が持っている本能を、角田さんの才能で描いたストーリー。

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    2015年04月19日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    ネタバレ

    泉という女性の成長と退化?の話

    ヤドカリが次の宿貝を探すように、次々と移り変わる自分自身。まだ見ぬ何かを求め、新しい物に惹かれる泉という一人の女性の遍歴。田舎の学生だった頃。都会の大学生になった頃。OLとしてお金を稼ぎだした頃。変わりゆく泉の視点から見える世界が精緻な筆致で描かれている。

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    2015年04月04日
  • 女性作家が選ぶ太宰治

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    改めて読み返し、未読なもの、既読なものまちまちだなと思った。
    わたしも江國さんと同じで太宰作品ですきだとはじめに感じたのは女生徒です。
    そして角田さんの言うように太宰作品は読み手が、私自身が書かれていると思い込むなにかがあること。
    もっと広い世代に読んでもらいたいですね。

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    2015年03月12日
  • ぼくとネモ号と彼女たち

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    なんとなく手に取ってみた本だけれど、読んでみると、「海底二万里」の内容が少しだけ出て来る。だから本のタイトルも「ネモ号」となっているわけだけれど。最近「海底二万里」を読んだので、関連があってなんだか嬉しかった。

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    2015年03月10日
  • マザコン

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    タイトルどおり、マザコン男性の物語を期待していたが、母親に関する短編集。
    クライ、ベイビイ、クライが好き。

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    2015年03月06日
  • 東京ゲスト・ハウス

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    ◼なにか、こう放浪的に生きて、旅のように生活するのもありだなって。半年アジア放浪して戻ってきて、何者でもない自分っていう空っぽな感じで特に親しい人もなく、誰にも寄りつくことなく生きてるのはほんの少しだけ今の自分に近くて。そんな今、海外旅もありかなとほんの少しだけ思った

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    2015年02月21日
  • 三月の招待状

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    ネタバレ

    仲間の中で、主人公が変わっていく連作短編集。
    誰かが誰かを気にしてて、でもその誰かは別の誰かと・・みたいなね。ドロドロしたものではなく、大人だから心の中で相手に嫉妬したり、見下したり、立場によっていろいろ。

    結婚している人もいるし(離婚したけど)、年下の彼氏がいることもある。それでも、昔の仲間を忘れられない。そんなものかね。
    思い出は美化されるっていうし、それこそ立場によって同じ人間でもまるで違う人物に見える不思議が描かれていておもしろかったな。

    万人に受け入れられ、好かれるもしくは嫌われる人っていないんだよね。
    どんな悪い人(浮気性、やくざ、浪費家なんでも。大なり小なり)でも、理解しよう

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    2015年02月17日
  • 今日もごちそうさまでした

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    ネタバレ

    食品名を一つ決めて、それをテーマに書く…というお話だったらしいのですが…
    超偏食な子供時代を過ごした角田さんが、その食物の美味しさに目覚めた、あるいは、自らの意思を持ってして、食べず嫌いを克服した…そんなお話が多かったように思える。
    冒頭からの、肉、肉、肉、大好き、みたいな文章を読んだ時は、えええええ~、私無理かも、と思ったのですが、食べられなかったものを、克服していく、あるいは好きな食べ物に変換して行く、その過程に惹かれました。
    誰だってありますよね~、人生の転機、食べ物の転機…!

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    2015年05月01日
  • ロック母

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    ネタバレ

     作家活動15年にわたる作品から傑作短編集。なかでも『爆竹夜』に印象深い箇所がある。「中国上海で旧正月を祝う爆竹が鳴る夜、旅人の彼は女のふりを装い、女便所で女のケツを思う存分見ることを思いつく・・・」この様な変態行為を女性の著者がイメージし得たことに驚きを覚える。他6篇もそれぞれに著者らしくて好きだ。

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    2015年02月15日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    つまらない女のつまらない人生。
    恋愛遍歴をキーに綴られていきます。

    そしてつまらないって書いたけど、
    じゃぁ自分の人生はどうなんだって思うと
    つまんないよねーと思ったりして。

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    2015年02月14日
  • 空の拳

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    角田光代さんは趣味でボクシングをやってたんだけど


    (今はやってるか知りませんが・・・)


    その頃に書いた作品なんだろうなぁ。


    文芸志望の雑誌編集者が


    ボクシング雑誌に配属されて


    最初は不貞腐れながら


    でも途中から少しずつのめり込んでいくお話です。


    ボクシングは生で見たことないけど、


    スポーツを文字で読ませるっていうのは


    とっても難しいことだと思う。


    角田さんはあんまりそういうのを書くイメージではないので、


    彼女の中では結構な挑戦だったのかなぁと


    ファンとして想像してみたり。。。

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    2015年02月14日
  • ぼくとネモ号と彼女たち

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    ロードムービー風の短め長編小説。一日でさらっと読める。20歳くらいの頃特有の「私が私が」っていう自己顕示欲の強い感じとか、自分探しをしている感じが、うまいこと書かれている。1997年という時代を反映しているせいも、きっと、あって、、現在30歳すぎの私は、当時の自分とも重なって、懐かしい気分になった。
    他の世代の方がたは、この本を読んでどう感じるのでしょうか?気になる。

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    2015年01月28日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    連れにすすめられて読みました。普段はミステリーばっかなので、このような小説は新鮮でした。
    恋愛に生きる一人の女性を主人公にした物語です。恋は人を盲目にさせるとはよく言いますが、主人公の行動や心情がとてもおもしろかったです。
    印象に残った言葉が、「想像は怖い」(間違ってるかも)という言葉です。その他にもいろいろ感心しました。
    この作家の他の本も読んでみようと思いました。

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    2014年12月31日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    地方の温泉町から大都会東京に出てきた恋愛下手な栗原泉。彼女の1985年から2000年に至る全戦全敗の恋愛遍歴を描いた物語。
    彼女の想いは直球だが、男から見るとあまりにも重苦しく、都合がよく、扱いにくい危険物のようだ。ただ、読んでいてもドロドロ感ではなく、逆に爽快さを抱くこの不思議さ。泉のキャラクターに特殊な人間味があるからだろう。ラストの電車に乗って泉の思うところが、とても魅力的だ。彼女はこのあと絶対幸せな恋を成就する。

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    2014年12月21日
  • これからはあるくのだ

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    角田さんのエッセイ。
    薄いけど内容充実。

    表題作の話は、ウソのようなホントの話って感じで怖かった。
    確かに、そんな目にあったら「これからはあるくのだ」と思うよなあ。

    叔母さんの話、とてもよかったです。
    よくいろんな物語とかにも、すてきな「独身の叔母さん(叔父さん)」が出てくるけど、私にはそういう人がいなかったので、とてもうらやましかった。
    伯母さん、じゃなく叔母さん、なんだよね、たいていそういう人って。

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    2014年12月01日