角田光代のレビュー一覧

  • 幾千の夜、昨日の月

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    夜に関するエッセイ集なのですが殆どが旅行記みたいで、海外に行ったことのない私には想像し辛かったですね。ただ、「夜」というテーマでこれほどまで話を紡ぐことができるのは角田先生の力量が凄いと思いました。

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    2016年07月02日
  • マザコン

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    2016年5/19~6/4

    「クライ、ベイビイ、クライ」次に「ふたり暮らし」が、自分と重なる部分を感じながら読めた。
    母親の影響、母への思いは大きい…と簡単に表現する以上に、偉大だったり恐怖だったり、愛情・優しさ・支配欲もろもろ複雑な心理的影響があるんだな~。

    作者があとがきで紹介していた
    「母の魂」飛鳥新書/ジョン・アップダイクほか著
    14人の書き手が母の死にまつわるエッセイを書いた読み応えのある本
    も、読んでみたいのだけれど、怖くもあるのでそこを克服できそうになったらぜひトライしたい。

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    2016年06月05日
  • ピンク・バス

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    角田さんの頭のなかは一体どうなってるのだろう。想像力とか創造とかそういうのを遙かに超えてしまっていないか?その人になってみなければ分からないような感覚が、小説のなかで生き生きと描かれることにいつも感嘆のため息ならぬ、感嘆のまばたきをパチパチとしてしまう。
    現実感あふれる世界にある汚くて臭いものすら、愛おしいものだと抱きしめたくなる不思議な気持ちになってしまった。

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    2016年06月04日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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    悪夢で目が覚めるほどでは無いけれど、起きてから「なんだか嫌な夢を見てしまった」という感覚が残る7編の短編集。どれにも、誰かに対する殺意だとか憎悪だとかすっきりしない感情が様々な形で登場してくる。唯一、少し違っていたのは表題作だ。主人公の沙織が元カレの剛太の嫌がらせで学校でも孤立する。そんな沙織を救おうとするのは、外へ出ることを拒むようになった弟の光。剛太への復讐のために二人がする特訓は的外れで滑稽なんだけど笑うことは出来ない。姉のために外へ出た光。復讐の物語りで終わらず姉弟の再生の物語りになって欲しい。

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    2016年05月28日
  • ぼくとネモ号と彼女たち

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    私自身も今、これといった目標がない。この主人公のように、どこに向かうかわからない。だけどその途中途中で、人との出会いと別れがあることは確か。流れる時間に身を委ねる怖さを感じつつ、出会いに任せてみても楽しいかも、と思う。さっくりと読み進められる作品。

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    2016年02月01日
  • 人生ベストテン

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    小泉今日子の書評を読んで、読んだ。
    角田光代は前から読みたい読みたいとは思っていたが、何となく読めずにいたので、キョンキョンに背中を押してもらい読んだ。
    さらっとよめた。
    特段変わった話でもないんだけど、読み進めたくなる。
    誰かに話を聞いてもらうって、意外に大事な一歩かもしれないなー。
    キョンキョンの書評の中で、“この解放は一瞬だけで、明日も悩むかもしれない。それでも、一瞬の解放は確実な一歩”というような言葉があったけど、的確にこの本をいい得ているなぁと思った。

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    2016年02月06日
  • マザコン

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    「あなたはマザコンよ、正真正銘の」妻に言われ、腹立ちまぎれに会社の女の子と寝てしまったぼく。夫より母親を優先する妻のほうこそ、マザコンではないのか。苛立つぼくの脳裏に、死の床から父が伸ばした手を拒む母の姿がよみがえり…表題作ほか、大人になった息子たち娘たちの、母親への様々な想いを描く作品集。疎ましくも慕わしい母と子の関係―胸がしめつけられる、切なくビターな8編。

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    2016年01月21日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    ネタバレ

    んー、なんか好きになれない感じがしたけど読み終わったら面白かった。
    「あー、こうゆう考え方もあるんだな」と、妊娠=喜ばしいこととは限らないのかもしれない。

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    2016年01月06日
  • 薄闇シルエット

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     この停滞感、何者にもなれず何処へも行けない感じが苦しくて、主人公のハナちゃんと一緒にもだもだしながら読んだ。私もしたくないことは極力しないでおこうと思う傾向にあるので、自分のしたいことをする生き方、したいことを見つけることのなんと難しいことよと思う。周りが変わっていく中で自分だけ取り残されている感覚は怖いけど、他人とスピードばかり競わず、柔軟性だけは持ってなんとか毎日生活していけたらいいやと思った。

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    2017年12月18日
  • マザコン

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    そもそも男と女は考え方が違う。だから、理論的に考えを押し付けられても困っちゃうのですよ、女は。その時の体調と気分によって、対応出来る時と出来ない時があるのです。

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    2015年12月01日
  • 空の拳

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    ネタバレ

    ボクシングに興味があるわけではないけど角田さん大好きなので読んでみました。
    手に汗握る感覚や興奮がビシビシ伝わってくる。
    読後もボクシングはよくわからないままだけど、キャラクターがおもしろかった。
    主人公の空也はへなちょこの運動音痴で酔っ払うと女言葉がでる。情けない感じだけどかわいい人。
    終盤の立花との食事のシーンはうっかり涙がでた。
    ボクシング用語とかわからないので映像でみてみたいな。

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    2015年11月15日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    妊娠に戸惑ってる様子がなかなか正直で好感が持てます。
    友だちにいたら楽しそう。
    夫のさんちゃんがいい人。

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    2015年11月12日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    角田光代さんがこれまでの人生のなかで経験したこと、また記憶に残ることを味わい深く綴った『夜』にまつわるエッセイ。
    夜にはいろいろな姿がある。喧騒な街の夜、何もない静寂の夜。星や月が美しい夜もあれば、暴風雨の夜もある。各々の夜の過ごし方も異なるから、人間の数だけ夜の姿があるといってもいいだろう。さて、今夜はどんな夜を過ごそうか。

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    2015年11月01日
  • ナナイロノコイ

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    韓国映画「愛してる、愛してない」の原作が、
    井上荒野の「帰れない猫」ということで読んでみたくて購入。
    7人の女流作家が集う恋愛アンソロジー。
    どれも読みやすくはあるけれど、
    強烈に印象に残るような話ではなかった。
    電車の中とかでの暇つぶしにはいいかな。

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    2015年10月20日
  • 空の拳

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    ボクシングの雑誌の編集部に配属になった空也が,自分もボクシングをすることになり,その中でボクシングに情熱を燃やす男たちに惹かれていく.特にヒール役に徹した立花のファイトに魅せられていく様子が生き生きとして,また試合描写も臨場感があり,ワクワクした.

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    2015年10月19日
  • 空の拳

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    ボクシングファンの私にとっては、なんだか盛り上がりの無いまま終わってしまったような感じです。これが一般的な戦歴のプロボクサーなんだろうけど、小説の題材としては少し不満が残る。

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    2015年10月18日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    精神学てきには男性は身体を持っていないというのは驚き。女性の母と娘の関係は、女性は身体を持っているので、身体性を通じて支配・被支配が起こるという視点。

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    2015年10月18日
  • 夜かかる虹

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    「ほら、人のこととやかく言うくせに、人のこと傷つけても全然平気で、それが正しかったんだとか言えちゃう人。私、そういう人が大嫌いなんだけど、」

    と妹は言う。

    そうだよね、あなたも私もみんな同じだよね。

    ひとに傷つけられたことは大きな痛みとしていつまでも忘れず、ひとを傷つけたことは「仕方がなかった」と言い切り忘れる。または気づきもしない。

    ひとに尽くしたことは「やってあげた」といつまでも忘れず、そのくせひとにしてもらったことは当然のように受け取りあっという間に忘れてしまう。または気づきもしない。

    とくに自身に正義を信じる場合、ひとはひとに対してどれだけでも残酷に無頓着になれるようです。

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    2015年08月26日
  • 私たちには物語がある

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    若くしてデビューした直後、編集者やら先輩作家やらの容赦ない指摘によりあまりにも読書体験の少なかった自分を知り、書評に類する仕事をいっさい断らないと決心したそうです。
    なんとたいへんな決意を…!
    (現在ではお仕事の許容量を超え、さすがに断念されたもよう)

    まじめで誠実で善意にみちた文章がならぶ。

    本当に本当に、本のある世界でよかった。
    心から同意します。

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    2015年08月25日
  • 庭の桜、隣の犬

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    ネタバレ

    特別な夢や欲望はなく大きな不満もない、でも自分はいわゆる「幸福」ではないとわかっている三十代夫婦。

    どこかで聞いたような台詞を口にする人を不思議な思いで眺めたり、自分で台詞めいたことを喋りながら「本当はこんなことが言いたいんじゃないのに」と思ったり。
    離婚するといいつつ結局仲良く過ごしていたり。
    特殊なようでいて、実はよくある夫婦像なのかもしれない。
    演じている自分を冷めた目で見る妻や、何にもしたくない無気力な夫。
    状況は違うのに妙に共感するところがあった。

    すごく読みやすいのに心に残る、後味もなかなか良い話でした。

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    2015年08月22日