角田光代のレビュー一覧

  • 字のないはがき

    Posted by ブクログ

    教科書にも掲載されている向田邦子のエッセイを、西加奈子と角田光代によって絵本化したものだとのことで興味が湧き読んでみました。

    一人で疎開してゆく小さな妹の心細さを思い、家族が心を尽くして愛情を注ぐ様が伝わりました。
    これが向田邦子の実話エピソードだと思うと心に迫るものがあります。

    妹ちゃん、生きててよかったよ。ドキドキしました。

    0
    2020年09月28日
  • 物語の海を泳いで

    Posted by ブクログ

    角田さんの読まれている本がわたしの読書遍歴と遠くないものがあって親近感が湧いたのと、わたしが忘れてしまった本たちをすごく面白そうに感想を書かれているものだからまた読みたくなる。
    藤野千夜さんの本久しぶりに読みたくなった。

    0
    2020年09月19日
  • 世界中で迷子になって

    Posted by ブクログ

    角田光代さんのエッセイは安定して面白く、読みやすく、癒される。

    本書はテーマがはっきりしていて、前半部分は「旅」、後半部分は「買い物」に関するエッセイで構成されている。
    まず前半部分。自分自身は海外にはほとんど行ったことがなく、ひとり旅の経験もないので、知らない土地に宿も取らずにとりあえず行ってみることのできる人を心から尊敬する。トイレや値段設定のお話なんかは読んでいるだけで恐ろしく、怖じ気づいてしまった。私なら即、日本に帰りたくなるだろう。そういう意味で本書の「旅」の部分は、未知の世界を教えてくれた気がする。読んでいて行ってみたくなったのは台湾とエジプト。行ける日はいつか来るのだろうか。
    後半の「買い物」に関するエッセイは共感の連続だった。角田さんとは金銭感覚が似ているのかもしれない。贅沢ができない、節約もできないというところは自分もその通りだなぁと感じた。ところどころに角田さんの亡くなったお母様の話が出てきて、それがまたいい。おせち料理の話が、特にいい。
    「そんなに好きでもないと心の中でぶつくさ言いながらも、私が食べたいおせちは、五万円でも十万円でも、もう買えない。そのことに、未だにびっくりしてしまう。」

    0
    2020年09月18日
  • 薄闇シルエット

    Posted by ブクログ

    ハナちゃん。37歳独身。古着屋経営で恋人とも別れてしまった。
    応援したくなるところだけど、なんかそんな気分にもならなかったのは、私のなかに「ちゃんと就職して安定したお給料をもらう生活にした方がいい」っていう考えがあるからだろう。
    夢があるとかやりたくないことはしたくないって言ってるけど、生活が成り立たないのではどうもならない。
    タケダくんのように、ある程度で見切りをつけて身の丈に合った幸せをつかむのはある意味正解だと思う。

    でもそんなハナちゃんも、いい人に巡り会えたら案外すんなり結婚しちゃうんじゃないかな、チーちゃんのように。

    キリエたちやり手との飲み会でハナちゃんが気後れする気持ち、とってもわかる。
    キリエは極端だとしても、これくらいじゃないとダメなんじゃないかな。ハナちゃんはあんまり向いてないと思う。
    でもハナちゃん、私は嫌いじゃない。
    ハナちゃんなりの心地いい空間を見つけてほしい。

    0
    2020年10月08日
  • あしたはうんと遠くへいこう

    Posted by ブクログ

    高校生からの栗原泉の15年の男性遍歴。
    恋愛してるときの泉の「だれかを好きだという気持ちの出所はいったいどこだ。嫌いな点や食い違っている点を幾つあげても嫌いになれないのはなぜだ。」とか、最後の彼氏山口の「仕事はそれなりに順調で、お金にも困ってない、でもそれだけなんだ。そのバランスを崩さないために毎日同じことをくりかえしているだけって気かしちゃうんだ。」とかすき。
    恋愛の相手関係なく、自分がしあわせって感じられるようになってほしい。

    0
    2020年08月19日
  • 私たちには物語がある

    Posted by ブクログ

    書き手なだけあって、物語が本当に好きなのが伝わってくる書評集。冒頭の『交際履歴』にある、本は人を呼ぶというのはなんとなく通ずるところがあって、人も本も出会いにかわりはないし、世界の全ての人にも本にも出会うことはできない。そんななかで偶然であってしまった素敵な本に運命さえ感じたりもする。
    紹介されていた本は、未読の本も多かったので気になったものは是非読もうと思う。これも出会いだ。

    0
    2020年08月07日
  • 幸福な遊戯

    Posted by ブクログ

    表題作読んだら、アジカンのソラニン聴きたくなった。角田さんの他の作品と同じく、周りに置いて行かれる感じもある。
    『無愁天使』は、母親の病と死で買い物狂になって切ない。『銭湯』は、就職せずに劇団役者をする理想の自分(ヤエコ)になれない八重子。

    0
    2020年08月06日
  • ボクシング日和

    Posted by ブクログ

    ボクシング試合の観戦記。試合を見る、実際はもちろんテレビでもほとんど見たことがない。息子が買って来る「はじめの一歩」は読んでいるので、そのイメージを思い出しながら読んだ。
    作者が試合を楽しんでいるのはよく分かった。

    0
    2020年08月02日
  • 晴れの日散歩

    Posted by ブクログ

    平日の日中ごくごく普通に綺麗な女性が歩いていた。ところが彼女の履いていたミニスカートの裾の一部がパンツの中にたくしこまれていた。さらにそこからトイレットペーパーが1メートルほどたなびいている。磁場がぐにゃりと曲がったようなシュールすぎて夢を見ているような目の前の現実・・・・。本書はオレンジページに掲載されたエッセイ集。もう第4集くらいだから相当長く続いている。本当かと耳を疑う。料理と全然関係ないテーマも結構多く誰でも楽しめる。

    0
    2020年07月25日
  • なんでわざわざ中年体育

    Posted by ブクログ

    「疲れたので不快になる」ではなく、「不快になった原因を調べてみると疲労だった」という著者のような身体感覚がすごく新鮮だった。

    0
    2020年07月18日
  • 晴れの日散歩

    Posted by ブクログ

    オレンジページ連載のエッセー.日常の何気ない気づきや考えたこと,猫や夫,友人とのあれこれなどが気取らない文章で書かれていて,共感したり驚いたりとても楽しい.京都のタマゴサンドはあまりに美味しそうで,洋風出し巻き卵を作ってパンに挟んで食べました.

    0
    2020年07月14日
  • 薄闇シルエット

    Posted by ブクログ

    最後わりとすっと終わってしまった。
    タケダくんの結婚してやる発言はむかついた。
    「結婚が何か上等なものでそうじゃないものは下等であると思ってる」のはチーちゃんだけじゃないかもなと思った。
    結婚とか仕事がうまくいってるみたいな、わかりやすいしあわせは、わかりやすいだけで、結婚してなくてもしあわせな人だって仕事がだめでもしあわせな人もごまんと居ると思うから価値観を押し付けないで生きたい。とはいえ家族は特別なものだと思うときもあるわけだけど。

    0
    2020年07月07日
  • 降り積もる光の粒

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    共感できる話が多かった。安心して読める感じの文章も好き。
    終盤に出てくるルポは,それをテーマにしっかりした本で発信されるべきことなんじゃないかと思ったけど,私みたいに何の気なしに選んだ人間が出会うことができるということで,このスタイルの方が良いのかなとも思う。

    0
    2020年07月03日
  • 月と雷

    Posted by ブクログ

    久しぶりの角田光代さん。
    人生初って、こういう感じでいつの間にかこうなってた、みたいな、この人のせいでとかじゃなくてみたいなところってあると思わされた。
    面白かった。

    0
    2020年06月17日
  • なくしたものたちの国

    Posted by ブクログ

    短い5つのお話。
    進むにつれて主人公が子供から大人になっていく。

    前半の子供時代の部分は好きだった。
    特に、いろんなもの(ヤギや木の葉はやドアノブ)と会話ができるなりこから見る世界はとても面白かった。

    後半は私には正直よく分からなかった。

    0
    2020年06月16日
  • 月と雷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結局「業」には逆らえないのかもしれない。
    こうなりたくないと意識しすぎることで逆にその結末を呼んでいるのではないか、そんな風に思えた。

    0
    2020年06月12日
  • 月と雷

    Posted by ブクログ

    自分が取った行動で波紋のように、道ができ、人を巻き込む。時に人の人生も変えてしまう。
    奥深い小説だった。

    0
    2021年08月10日
  • 月と雷

    Posted by ブクログ

    幼いころ暮らしをともにした見知らぬ女と男の子。再び現れた二人を前に、泰子の今の幸せが揺さぶられる。偶然がもたらす人生の変転を描く長編小説。
    "一期一会"という言葉がある。本来は良い意味で用いられる言葉だが、泰子の不幸な人生も一期一会なのかも。これほどまでに周囲の人間たちに翻弄される人生って何なのか。また、悪魔のように他人の人生を狂わす直子の存在感に圧倒される。法律上罪を犯していないだけの悪人というのは、現実にもたくさん存在する。

    0
    2020年05月14日
  • 薄闇シルエット

    Posted by ブクログ

    続きが読みたい。主人公に共感。
    「結婚してやる。ちゃんとしてやんなきゃな」なんて言われたらわたしも別れると思う

    0
    2020年05月12日
  • 100万分の1回のねこ

    Posted by ブクログ

    13人の作家による、
    佐野洋子の絵本「100万回生きたねこ」へのオマージュ

    どの作品も、原作への愛に満ちている
    ひとつだけねこ関係ないのがあったけど(笑)
    あれはあれで面白かったし。

    原作をもういちど読みかえしたくなった。

    0
    2020年05月02日