角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
角田光代さんのエッセイは安定して面白く、読みやすく、癒される。
本書はテーマがはっきりしていて、前半部分は「旅」、後半部分は「買い物」に関するエッセイで構成されている。
まず前半部分。自分自身は海外にはほとんど行ったことがなく、ひとり旅の経験もないので、知らない土地に宿も取らずにとりあえず行ってみることのできる人を心から尊敬する。トイレや値段設定のお話なんかは読んでいるだけで恐ろしく、怖じ気づいてしまった。私なら即、日本に帰りたくなるだろう。そういう意味で本書の「旅」の部分は、未知の世界を教えてくれた気がする。読んでいて行ってみたくなったのは台湾とエジプト。行ける日はいつか来るのだろうか。
後半の「買い物」に関するエッセイは共感の連続だった。角田さんとは金銭感覚が似ているのかもしれない。贅沢ができない、節約もできないというところは自分もその通りだなぁと感じた。ところどころに角田さんの亡くなったお母様の話が出てきて、それがまたいい。おせち料理の話が、特にいい。
「そんなに好きでもないと心の中でぶつくさ言いながらも、私が食べたいおせちは、五万円でも十万円でも、もう買えない。そのことに、未だにびっくりしてしまう。」
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Posted by ブクログ
ハナちゃん。37歳独身。古着屋経営で恋人とも別れてしまった。
応援したくなるところだけど、なんかそんな気分にもならなかったのは、私のなかに「ちゃんと就職して安定したお給料をもらう生活にした方がいい」っていう考えがあるからだろう。
夢があるとかやりたくないことはしたくないって言ってるけど、生活が成り立たないのではどうもならない。
タケダくんのように、ある程度で見切りをつけて身の丈に合った幸せをつかむのはある意味正解だと思う。
でもそんなハナちゃんも、いい人に巡り会えたら案外すんなり結婚しちゃうんじゃないかな、チーちゃんのように。
キリエたちやり手との飲み会でハナちゃんが気後れする気持ち、とってもわかる。
キリエは極端だとしても、これくらいじゃないとダメなんじゃないかな。ハナちゃんはあんまり向いてないと思う。
でもハナちゃん、私は嫌いじゃない。
ハナちゃんなりの心地いい空間を見つけてほしい。