角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これまでの作品よりも「角田光代らしさ」が際立っている。
もやもや感が強く、イライラもするくらい。
それがまた彼女の作風のいいところでもあるのだけれど。
現実ってほとんどいつもそんな感じだから。
ただ、もうちょっと何とかできたんじゃないか??
祖母をめぐるミステリーはあまり興味深い展開を見せず、イヤミな彼氏もただイヤミなだけで…深みを感じない。
知らぬ間に自分を縛りつけ抑え込む彼らを、主人公が心理的に乗り越えていく過程にあんまりリアリティがないなぁと感じて、共感できなかった。
作者の自伝みたいな感じなのかな?
秘境を旅する展開なんかは本人の体験を元にしているっぽい気がする。
角田光代に低評価 -
Posted by ブクログ
若菜(上・下)を経て、物語が大きくうごいた中巻。
源氏のこと好きじゃなかったけど、40歳をこえて次第に老いゆく自虐的な姿、柏木に三の宮を寝取られる場面等はなんとも哀愁を誘うようで憎めなかった。
密通の因果応報、っていうフレーズ面白いな。登場人物のほとんどみんな、世の無情を嘆いて出家したがってるの凄い。
「現世だけのことなら、なんということはない。とりたててどうということもないのです。ただ、来世の成仏の妨げになるようなことがあれば、その罪はまことに重いのです」
まだ幼い女三の宮にそう話す源氏の言葉が、宿世の縁に重きを置く時代そのものを改めて感じさせてくれる。
ほかにも、幼馴染みとして純愛を育み -
Posted by ブクログ
角田光代さんのエッセイは安定して面白く、読みやすく、癒される。
本書はテーマがはっきりしていて、前半部分は「旅」、後半部分は「買い物」に関するエッセイで構成されている。
まず前半部分。自分自身は海外にはほとんど行ったことがなく、ひとり旅の経験もないので、知らない土地に宿も取らずにとりあえず行ってみることのできる人を心から尊敬する。トイレや値段設定のお話なんかは読んでいるだけで恐ろしく、怖じ気づいてしまった。私なら即、日本に帰りたくなるだろう。そういう意味で本書の「旅」の部分は、未知の世界を教えてくれた気がする。読んでいて行ってみたくなったのは台湾とエジプト。行ける日はいつか来るのだろうか。
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Posted by ブクログ
ハナちゃん。37歳独身。古着屋経営で恋人とも別れてしまった。
応援したくなるところだけど、なんかそんな気分にもならなかったのは、私のなかに「ちゃんと就職して安定したお給料をもらう生活にした方がいい」っていう考えがあるからだろう。
夢があるとかやりたくないことはしたくないって言ってるけど、生活が成り立たないのではどうもならない。
タケダくんのように、ある程度で見切りをつけて身の丈に合った幸せをつかむのはある意味正解だと思う。
でもそんなハナちゃんも、いい人に巡り会えたら案外すんなり結婚しちゃうんじゃないかな、チーちゃんのように。
キリエたちやり手との飲み会でハナちゃんが気後れする気持ち、とっ