角田光代のレビュー一覧

  • 最後の晩餐

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    七人の人気作家が“最後の晩餐”をテーマに描いた短編集。

    「コインランドリーの夜/江國香織」
    「ラストサパーフォーエバー/金原ひとみ」
    「最後の鰻/角田光代」
    「小曾根幸子の送別会/寺地はるな」
    「最後に、何を食べたの?/原田ひ香」
    「もうひとりのねえちゃん/藤野千夜」
    「本当の話/井上荒野」

    お気に入りは江國さんの物語。
    離婚を経て一人暮らしを始めた女性がコインランドリーで過ごす短い時間。
    その場面が脳内映像で流れ柔らかな余韻を残す。

    角田さんが描く病室での最後の晩餐は、切なさと可笑しさが共存し泣き笑いしてしまう温かさがある。

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    2026年05月31日
  • 森に眠る魚

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    ネタバレ

    5人のママの出会う流れ、私にはそれぞれが距離なし女に見えて序盤から不穏に感じた。急速に仲良くなる関係は壊れるのも早い。物語り進めるためには仕方ないんだろうけど。

    私は繭子が終始不快だった。繭子は現代だとグレーか黒と分類されてそう。茜預かるあたりの流れは読んでいてグロくて辛すぎた。
    なんで瞳もあれを頼ったのだろう、見えてる地雷を次々踏んでく母親達にイライラしてしまった。

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    2026年05月31日
  • 月と雷

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    2017年 映画化
    作者は過去のインタビューで「執筆中は登場人物全員が嫌いで、自分の人生に関わってほしくない人たちだった」と語っています。嫌な人を書く時も糾弾はせず、どこか自分にも同じ部分を見出して共感しつつも、距離をとって描いたと明かしています。

    ここに登場するのは、自分の身近にいたら「ちょっと面倒くさい」人々。

    男たちに次々に寄生する母親、定職につかずフラフラしてる息子、子ども時代に裸で男の子と遊んでいた女性‥

    まっとうではない人物を描きながら、作品全体をおおっている文学性。リアルな内面描写は見事です。だから、登場人物に共感はできないけど惹き込まれ、ページが進みました。そこが角田さん

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    2026年05月31日
  • 神さまショッピング

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    短編のうち、聖なる濁った川、絶望退治の2編が特に印象に残った。が、しかし、現在の精神状態には、ちょっと重めでした。また別の機会に読みたい。

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    2026年05月30日
  • 人生ベストテン

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    自分の「人生ベストテン」を考えてみても結婚、出産以外にとくに何も浮かばない。大きな決断や行動を避けてただただ怠慢に過ごして今があるような…
    こんなものなのかなぁ〜人生って。

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    2026年05月30日
  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    大人になること、子供でいることの難しさ、生きていくうえで切ることのできない人間関係との向き合い方を描いていると感じた。
    葵とナナコがタクシーで別れるシーンは自然と涙が溢れてしまった。

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    2026年05月29日
  • タラント

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    ネタバレ

    星3.5
    『タラント』という言葉の意味は物語の後半になってようやく出てくるがどこか掴みきれない感覚を持ちつつ読み進める。

    物語のテーマはとても深く、祖父・清美の戦争体験や足を失ったこと、義足と共に生きる苦しさが描かれている。清美の心情には胸が締めつけられ、切なくて涙が出る場面が多かった。

    主人公のみのりも、大学進学で上京したものの思うように馴染めず、そんな中で出会ったサークル活動にのめり込んでいく。ボランティア活動を通して難民キャンプを訪れ、これまで知らなかった現実や情景を目の当たりにする。
    何か役に立ちたいと思うが故にみのりがやってしまった事に対する後悔だったり自分に対して失望する感じが

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    2026年05月28日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    子どもは疑いなく信じるよなぁ、忌野清志郎がお父さんって(笑)

    母と息子の人生模様、とても共感できました。
    母のこれからの人生に幸あれ!です。

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    2026年05月27日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    最後まで語り口調だったので、ちょっと自分には合わなかったかな。ただこの瞬間は未来では取り戻せないということを強く感じました。

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    2026年05月26日
  • 対岸の彼女

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    主人公が新しく行動を始めることで、性格も物事の捉え方も目まぐるしく変わっていく姿が好きでした。

    「しゃべることは気持ちいいのだ。義母のことも、夫の不用意な発言も、口に出せば喜劇性を帯び、すぐに忘れられる。言わずに溜め込むと、些細なことが途端に重い意味をもち、悲劇性と深刻味を帯びる。」

    この言葉をみて、チャーリーチャップリンの名言「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」という言葉を思い出しました。

    話すことで、第三者的な視点で自分を捉えるようになることで、喜劇性を帯び、気持ちが良くなるのかもしれません。

    辛くなった時に、思い出したい言葉をまた一つ見つけることができました。

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    2026年05月24日
  • 私のなかの彼女

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    何かの対談で西加奈子さんが取り上げられていて、角田光代さんの本なら間違いないはずと購入。

    物書きという職業や昭和から平成の激動の時代を背景に、主人公の気持ちの移り変わり、成長していく様子を描いている話だった。

    個人的に入り込みにくいテーマだったからかゆっくりペースで読んだ。仙太郎や母親の発言や毎回真に受ける和歌にはイライラしたり、まぁそういう考えの人もいるのかと思ったり、同時に自分が言われた気持ちにもなり、色々考えさせられた。

    クリエイター的な仕事に就いている方や、近しい間柄の人間に対して漠然と大きな不満はあるものの、複雑な事情によりそう簡単に離れることはできない、みたいな状況の人に合う

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    2026年05月24日
  • 源氏物語 1

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    大河ではない別のテレビ番組の影響で。
    生活様式などの差こそあれ、千年前の人たちも今と同じような恋愛事情があったと実感できる。
    光君の完璧さは笑えちゃうほどだけど
    末摘花の姫君はあまりにも気の毒。

    古典常識を知らないので、読む前後にYouTubeで予習復習。

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    2026年05月24日
  • だれかのいとしいひと

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    ちょっとイメージしていたのとは違う短編集だった。
    普通からちょっとずれている登場人物のお話で、
    その世界にあまり馴染めないまま終わってしまったので少し残念だった。

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    2026年05月24日
  • 三面記事小説

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    すごいリアルです。
    すごい悲しい気持ちになります。

    人間が持つ特殊なエネルギーが、人間自身を錯乱させることもあるんですかね。とか、思いながら、読む。そんな本でした。

    そして解説を読んであっと気付かされましたが、
    人間の持つ特殊なエネルギーは愛情なんですかね。

    愛情っていうのはすごいエネルギーが強くって時には人を心から蝕んでいく。そうかー。そうだなー。って理解して。私はスッキリ感ありました。

    人間のリアルとそのダークな部分を書いた本で、それは私には悲しいなーという感想でした。

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    2026年05月21日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    父親不在の母親と息子……………
    友達と組んだバンドで……………
    パン屋さんで流れてた音楽が…………

    音楽で歌詞で救われた!人生のきっかけに!
    なんてドラマティックな体験は無いけれど
    ◯◯サクセションの歌詞がめちゃくちゃ引用されて
    出てくるのでテンションあがりましたねぇ(^^)v

    音楽は多少なり俺を形成してくれてるかもな^_^

    ファンは必読!!!でない人はわからん(笑)

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    2026年05月19日
  • キッドナップ・ツアー

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    小学生の女の子が不器用なりに父親との旅を楽しみながら成長していく物語。
    無言でも一緒に過ごせるのが家族。
    最後に全ては自分の意思が大切ということを教えてくれる父親。他人のせいにするのでなく、自己責任だと

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    2026年05月18日
  • 異性

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    男と女について
    その通りだ、と
    どちらサイドの意見にも同意できた
    自分が不思議である
    分かり合えないところが面白いんだよなあ

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    2026年05月18日
  • さがしもの

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    解説にあった「本そのものの魅力がつまった本」というのがしっくりくる短編集だった。

    どの話にも、本がただの「物」ではなく、その人の記憶や人生、誰かとの関係と強く結びついている。
    本は必要なときに巡り合ったり、人と人を繋いだり、ときには誰かを変えるきっかけにもなる。
    そんな本好きなら思わず「あるある」と頷いてしまう不思議な力が、静かに描かれていた。

    特別大きな感動がある作品というより、本好き同士で読書についておしゃべりしたあとのような心地よさが残る1冊だった。
    作中の人物たちや作者自身からも、「本が好き」という気持ちが自然に伝わってきて、読んでいて親しみを感じた。

    あとがきを読むと、短編の主

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    2026年05月18日
  • いつか、アジアの街角で

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    女性作家6人によるアンソロジー。香港返還前、中国人歌手による『私の1997』という曲がヒットしたのを思い出した。香港側の思いは複雑だったと思うけれど、今のような状態を予測した人はいたのだろうか。台湾にはまた行きたいし、香港を見るにつけ、今のままでいてほしいと思う。

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    2026年05月16日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    ネタバレ

    (良)シングルマザーと息子、不在の父親は有名なバンドマンだったのか、電車事故で亡くなった痴漢だったのか、はたまた冤罪だったのか。人を助けるのも自分の安全を確保しなさい。プロだってそうするでしょう。母、父、息子がみんなロックで繋がってる。父の痴漢冤罪を証明した母の強さに反抗期の息子も感涙。角田光代さんの作品はとても久しぶりに読みました。『八日目の蝉』が印象的です。

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    2026年05月15日