角田光代のレビュー一覧

  • キッドナップ・ツアー

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    娘のことをあんた、と呼ぶ父タカシ
    心での言葉はたくさん浮かぶのに、色々考えて口に出ない、娘ハル
    父のことを熟知して呆れながらも応対する、母キョウコ

    別居中の破天荒な実の父タカシに誘拐されるハル。
    思春期の女子特有の心情の変化が細かく描かれていて、
    心情描写や喩えていう幅が広いなと感じた一冊。

    単純な嬉しい、楽しいという表現ではない感情を擬似体験するにはとても良い作品。
    受験でも取り上げられる作品だということに納得。

    最後のハルのセリフ「私は、あそこに立っている、いつまでもばかみたいに手をふり続けている男の人が大好きだと思った。」約2週間の旅で父のカッコ悪いところ、ケチなところ、調子のいい

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    2026年07月05日
  • 対岸の彼女

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    会社、ママ友、家族、そして青春時代。
    混沌とした感情の揺れが登場する女性達全てに共通する中で、男性達の影響力の無さが印象的だった。
    小夜子の夫と母親の身勝手さには閉口する…

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    2026年07月03日
  • わたしの容れもの

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    40代以上の女性みんなに読んで欲しい。

    この年齢で迎える体の変化について書かれたエッセイで、「わかるわかる!」と共感したり「そんなこともあるのか‥」と勉強になったり。

    着実に老いる体の変化をどう受け入れたら良いのかをユーモアも交えながら教えてくれる。

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    2026年07月03日
  • 神さまショッピング

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    想像していた内容とかなり違っていた。全体的にスッキリしない終わり方だけど、神様に答えがないと思えば、わかるような余韻。

    人が何かに縋りたい時って、結局目に見えないものだったり、スピリチュアルなものに頼ることになる。信仰心は悪いものではないけど、執着しすぎると依存になってしまう。
    できれば神様に、お願いではなく祈りや感謝を届けるようなエネルギーを使いたい。

    やっぱり人間は欲まみれなんだなと感じた。

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    2026年07月02日
  • 方舟を燃やす

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    なにかを信じる思いが強いほど、反発も強くなるんだなと思いました。また、時代や年齢や環境による価値観の移り変わりがおもしろかったです。

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    2026年07月01日
  • 神さまショッピング

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    神さまに真剣に何かを願ったり、許しを請うたりするほど、自分の言動にちゃんと向き合えてこなかったのかもしれないと、神さまを求める主人公たちに対して恥ずかしさ?辛さ?のようなものを感じてしまった。
    いろんな国々の神様を求めて旅する主人公たちに連れられて、その土地土地の温度や空気感が味わえる一冊。

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    2026年06月30日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    母くすかに著名なバンドマンを父と教えられて育ったあらた少年。くすかは息子に、父に関することを何一つ伝えていなかったが、あらたは自ら知ろうとして父のことを知ってゆく。
    あらたが出会ったのは、父と教えられていたバンドマンの音楽。彼の音楽は、父母の出会いにもあらた少年の青春にも共通して、人生の力となり支えとなる。くすかもあらたも自己評価が低く、大切な友人を自ら遠ざけるが、やがて再会しその関係を取り戻す。母と息子の思考回路は良く似ているようだ。
    くすかの両親が一体何だったのかは最後まで言及されず。庭田さん、理津子さん、匠人、陽菜、彼らに関わる人たちは皆良い人だ。何となく瀬尾まいこさん作品を読んでいるよ

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    2026年06月29日
  • 愛がなんだ

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    片思いってこういうことなのかー。

    ちょっとずつ優しくない人達ばっかり、登場する物語。

    わたしは、バイト先の筑前煮を作って渡してくれるおばさんと、友達になりたい。

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    2026年06月28日
  • 坂の途中の家

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    ネタバレ

    もうすぐ3歳になる子を持つ里沙子が
    8か月の我が子をお風呂に落として死なせてしまった事件の裁判員制度で選ばれてしまった小説

    正解のない育児に自分はどうだろだっただろうか?
    と考えながら読んだ。
    意固地になる里沙子の気持ちもわかる。子供の年齢が近かったら影響も大きいだろう‥

    意見が食い違うと『きみおかしいよ』と里沙子の夫言う台詞がとても気になった。
    私も言われたなぁー
    私の場合は心の中で
    『環境の違う者同士が一つの家庭を作ろうとするのに普通って何だよ何様だよ!バーカ!』
    と思ってた(-.-;)
    今でも思ってる。

    元気そうな旦那の親に来てもらう選択肢は無かったのかな!?
    そんな状況じゃ無かっ

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    2026年06月28日
  • まどろむ夜のUFO

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    昔、読んだ気がするが内容を忘れていたので、ほぼ初見と変わらなかった。
    ひとは、信じているもののみ信じる、ということがメッセージとしてあり、他者からどう思われても貫けることが幸せなのだと思った。

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    2026年06月27日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    ネタバレ

    忌野清志郎の曲を余り知らないので、その辺りはちょっと理解できない箇所もありましたが、全体的にとても読みやすかったです。くすかの両親がなぜ我が子に無関心だったのか、その辺りは全く言及されずモヤっとしました。新が一歩踏み出していくところは気持ちがスッキリしました。

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    2026年06月27日
  • 方舟を燃やす

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    ネタバレ

    なんと抑揚のない………
    でも凄くリアルな話だった
    最初に母が亡くなってウルっときて、途中に不三子が他人からご飯の事で頼られ嬉しがれたときウルっときた。母親って凄いよな。
    不三子はちょっとやり過ぎだけど。
    あとコロナワクチンね。
    あの頃はきつかったなー、私が打ってないと知ると、「え?うそやろ?」みたいな反応で。いやいやそれはこっちのセリフ!って言葉を飲み込んだ。今後も自分で意志で決めよう。とにかく、抑揚はあまりないけどリアルな二人の人生の話だった。飛馬の考えも凄くよくわかる、無意識に人との予防線ができるように自分でいいように解釈したり、そういうところが人を遠ざけてしまっている。身に覚えがあるから

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    2026年06月26日
  • 三面記事小説

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    実際の新聞記事を発端にした短編集

    各物語の初めに、元となる新聞記事が掲載されているのだが実に短いコンパクトな記事で、これを読んだだけで短編とはいえ、何十ページも膨らませて描けてしまうのだなぁとそこに無性に感動しました。やはり小説家って、凡人とは一線を画す才能があると思いました。

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    2026年06月25日
  • 対岸の彼女

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    30代、独身女性社長と子持ち主婦の出逢い。

    彼女たちは対岸にいるようで、環境や過去は違えど、同じ此岸にいた似た者同士だったんだろうなと感じた。
    そして小夜子の、恐れながらも素直で真面目な姿勢は葵が捨ててしまったもので、人は環境次第でどうにでも変化していく。

    30代の自分はどんな出会いと環境に身を置いているか遠い未来と、高校生の頃の記憶を薄ら思い出してしまう、夢うつつ現実を生きるそんな小説だった。

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    2026年06月22日
  • 愛がなんだ

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    依存と執着。ただれた人間関係の物語

    いやあ、これはきつい笑
    ジャンルとしては間違いなく恋愛小説なのだが、方向性が斜め上で見てられない。

    主人公のテルコは、好きな相手に徹底的に尽くすタイプ。というか、都合のいい女。
    今はマモちゃんにぞっこんすぎて、仕事も何もかも投げ出してしまう。もう社会人として終わってる。

    一方でマモちゃんもめちゃくちゃだ。テルコのことが特に好きではないものの、便利な友人としてすっかり甘えている。おかげで、支払いやら買い出しやらで、何の遠慮もなくテルコのことをパシリとして使ってしまう。
    そして気まぐれに抱く。死ねばいいのに笑

    ところが、テルコはそんな生活に満足しているの

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    2026年06月22日
  • 幸福な遊戯

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    角田光代のデビュー作の短編集。この時代に女性の視点や本音などをサラッと書いているという意味での重要さ。ただ時代なのかデビュー作だからなのか私の好みには合わなかったけれど、好き嫌いが分かれるのかもしれない。

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    2026年06月22日
  • 方舟を燃やす

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    自分の記憶や信念を疑わない人間と、自分自身の感覚すら信じられない人間。どちらにも共感しきれずずっと歯痒さを抱えたまま読み進めたけど最後まで解消されず、人間の不完全さだけが強く印象に残った

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    2026年06月21日
  • 最後の晩餐

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    誰もが一度は妄想したことのある
    「人生の最後に何を食べたいか」という問い…

    一線で活躍する7人の作家たちが紡ぎ出す答えは
    決して豪華絢爛なご馳走ばかりではなく
    日常の片隅にあるささやかな味や
    記憶の底に眠る思い出の味が
    それぞれの登場人物の人生の愛おしさと共に
    鮮やかに描き出されます



    江國さんの淡い情緒
    金原さんのひりつくような熱量
    寺地さんの静かな優しさ…

    一話一話の味わいが全く異なり
    まるで極上のフルコースを少しずつ
    味わっているかのような贅沢な読書時間でした♡



    漆黒の背景に浮かび上がる
    このミステリアスで耽美な表紙に一目惚れ!!
    「食べる」という営みは、私たちが生きる

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    2026年06月21日
  • 最後の晩餐

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    金原さんの、ギリギリの女たちのパワフルすぎる作品が好きです。痛風鍋を前にして食材たちの死に様?に思いを馳せるくだりとか面白すぎ。変形シスターフッドもの。
    井上荒野さんの仲良し家族の話もほのぼのしました。

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    2026年06月21日
  • さがしもの

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    短編集として楽しめたが、一番心に残ったのはあとがきのエッセイ!

    本を読むことで、自分とは違う世界や人生に触れられる。その感覚に本当に共感した。

    物語の中に入り込み、知らない場所や知らない人生を体験できることが、本を読む醍醐味だと思う。

    読書が好きには特に響く一冊だった。

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    2026年06月19日