角田光代のレビュー一覧
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国際的なNGOプランが展開する"Because I am a girl"キャンペーン。
女の子だと言うだけで教育が受けられなかったり、虐待を受けたり、売春の道へ進まざるを得なかったり。
そんな目をそむけたくなるような現実が発展途上国には溢れている。
そんな女の子たちを支援し生きる力をつけさせるのが活動の主旨。
本書はこのキャンペーンに賛同した7人の作家たちが実際に現地を訪れて、小説だったりルポだったりと形は違えどそれぞれの思いを綴りアンソロジーにまとめたものである。
アフリカの貧しい国々での惨状は私の想像が及ぶ範囲でもあった。
ろくな教育も受けず、一日一食があたりまえ。 -
Posted by ブクログ
「私たちには物語がある」
そうそう、そうなんだよ…って偶然見かけたこの本を手に取った。どうやら読書感想文なんだ~と帰りの車の中で分かった。
冒頭の角田さんの書き出し。
これまでの自分を思い出しながら読むと、泣きたい気分になりつつも、物語があってよかったと思っていた自分に気がつく。
今考えれば、とても不安定だったあの時期(不安定だなんて今でも書きたくはないけどね)、唯一落ち着いていられる場所は本の中だったなぁ。
医師に「何をしているのが一番落ち着きますか?」と言われて読書と答えたっけ…。
「星の王子さま」もっとも好きな本の一つ。初めて読んだのは小学生の時だった。近所の人のお家で、掘りごたつ -
Posted by ブクログ
他の本と併読をおすすめ 「母と娘はなぜこじれるのか」
「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか
(NHKブックス)」を読んでからこちらを読むことをおすすめします。
著者の斎藤さんが、母娘問題にゆかりのある方と対談していきます。
角田さんの小説は同じ日に読み終わったばかり、
萩尾望都さんの「イグアナの娘」はマンガもドラマも見、
信田さよ子さんの「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」も
読んでいたので対談の背景を知った上ですっと読んでいきましたが、
今、実際困っている人は、「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)」、
「母が重くてたまらない―墓守 -
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母と娘の間には
母と娘の間にある問題がクローズアップされてきている。
母は娘を支配しようとし、娘はそれに応えるために必死になる....
その問題を5人の女性と対談形式で齋藤環が論じる。
一番興味深かったのが水無田気流氏との対談。
現代の育児の負担というものが女性に過剰に負担を強いているという論調であるがこの点は非常によくわかる。
保育園が見つからない、見つかっても子供が病気になれば休まなければならない、夫は帰って来ない、孤独感を募らせていく......
これは現代の母親には感じるものがあるのではないだろうか。
ある程度の社会基盤がある人ならば公的サービスを受けられる(それがあることを知ること -
Posted by ブクログ
うーむ。
なるほど……。と言おうかなんと言おうか。
女性が生む性だからなのか、産む性で有ることを社会的に期待されているからなのか、母、祖母、とさかのぼり、もしかしたらミトコンドリア・イブにまでたどり着く呪詛を感じる。すげーわ。
社会や人情、世間の常識に照らし合わせて間違っているとしても、本人が辛いならば「辛い」って言うのは当たり前なんですよ、と言うことを切々と語っているなぁと。
そして何より、逆もありき、と言うのが新しかった。端から見てどんなに辛そうでも、本人が大丈夫ならばそれでいいい。
本人にとっては、本人が感じていることが真実なのだし、それを大切にしてほしいと思いました。 -
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて買った本。
ゆるやかな流れで専業主婦房子の日常が描かれていく、と思いきや、この夫婦の抱える空虚感が読んでいて怖い。空虚感、あるいはからっぽの箱、のイメージ。ふたりとも、そのことに気づいていないように見えることがさらに怖い。
良し悪しではなく、結婚したらマイホームを建てて、子供を産んで・・・という「目標」を持っている房子の親世代は、少なくともからっぽの箱に何か入れようとしているのだけれど、若い夫婦の現実味のなさは、彼らがまさに言うように「ゼロ」の状態で、いまどきこういう夫婦もいるよね、こんなスタイルもありだよね、と思う一方で、なにか背筋を寒いものがとおっていく感じ。
あぁ、こ -
Posted by ブクログ
母親を描いた短編集。
どれも面白かったけど、「初恋ツアー」「鳥を運ぶ」が面白かった。
この人は本当に女性を描くのがうまい。
当たり前のことかもしれないが、子どもは母親を見て育つ。意識していなくとも、母親のように生きてしまうものなのではないか。大人になるにつれ、その思いは強くなっていく。
気づかぬうちに、母と同じような生活を送ろうとしている自分がいる。
この本を読んで、改めて、母と娘とは同じ生き物のように感じた。あとがきには、母と娘の関係は、息子と娘の関係や、父と娘の関係とは全く異なるものだとあったのも興味深かった。
女ってやっぱり複雑でめんどくさい生き物だ。