角田光代のレビュー一覧

  • Because I am a Girl ― わたしは女の子だから

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    国際的なNGOプランが展開する"Because I am a girl"キャンペーン。
    女の子だと言うだけで教育が受けられなかったり、虐待を受けたり、売春の道へ進まざるを得なかったり。
    そんな目をそむけたくなるような現実が発展途上国には溢れている。
    そんな女の子たちを支援し生きる力をつけさせるのが活動の主旨。

    本書はこのキャンペーンに賛同した7人の作家たちが実際に現地を訪れて、小説だったりルポだったりと形は違えどそれぞれの思いを綴りアンソロジーにまとめたものである。

    アフリカの貧しい国々での惨状は私の想像が及ぶ範囲でもあった。
    ろくな教育も受けず、一日一食があたりまえ。

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    2014年09月02日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    読み終えてから、この小説のヒロインと「フォレストガンプ」のジェニーがなんとなく重なってみえた。
    もちろん、このヒロインはジェニーほど悲惨なことは起こらないし、最後は希望が持てるような終わり方だったけど。
    最後の方にある町子のエピソードが後の「八日目の蝉」を書くきっかけになったのかなと、ちらりと思いました。

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    2014年08月26日
  • エコノミカル・パレス

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    2014.8.21ー60
    タマシイのない仕事はしたくないと宣い失業中の同棲相手との生活費を稼ぐために遁走する34才のフリーター。
    角田光代ワールド全開の著書。

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    2014年08月21日
  • 異性

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    交換日記のようなエッセイだったが、なかなか同意できる部分も多くて面白く読んだ。バルーンすかーとのくだりは、その解釈と見抜いた女性にドキッとしました。

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    2014年08月02日
  • 庭の桜、隣の犬

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    空中庭園的な家族みんな秘密を抱えているような。
    子どもがいたら、この夫婦の形も変わるのだろうか。
    ただ一緒にいるだけでいいのに。

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    2014年06月22日
  • 私たちには物語がある

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    「私たちには物語がある」
    そうそう、そうなんだよ…って偶然見かけたこの本を手に取った。どうやら読書感想文なんだ~と帰りの車の中で分かった。

    冒頭の角田さんの書き出し。
    これまでの自分を思い出しながら読むと、泣きたい気分になりつつも、物語があってよかったと思っていた自分に気がつく。

    今考えれば、とても不安定だったあの時期(不安定だなんて今でも書きたくはないけどね)、唯一落ち着いていられる場所は本の中だったなぁ。
    医師に「何をしているのが一番落ち着きますか?」と言われて読書と答えたっけ…。

    「星の王子さま」もっとも好きな本の一つ。初めて読んだのは小学生の時だった。近所の人のお家で、掘りごたつ

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    2014年06月19日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    他の本と併読をおすすめ 「母と娘はなぜこじれるのか」 

    「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか
    (NHKブックス)」を読んでからこちらを読むことをおすすめします。

    著者の斎藤さんが、母娘問題にゆかりのある方と対談していきます。

    角田さんの小説は同じ日に読み終わったばかり、
    萩尾望都さんの「イグアナの娘」はマンガもドラマも見、
    信田さよ子さんの「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」も
    読んでいたので対談の背景を知った上ですっと読んでいきましたが、
    今、実際困っている人は、「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)」、
    「母が重くてたまらない―墓守

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    2014年06月14日
  • 異性

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    おもしろかった。
    見事におもしろかった
    意識の違いって、こんなに明確に分析表現できるものなんだなぁ。

    なんとなく、最後の方の物語云々を読んで恋愛をするには自分が主人公になることが必要なのかな。
    特に女性には。そう感じた。
    いや、自分の人生の主人公は自分自身ですよ的論法は承知してるんだが、それよりも明確な物語化というか。
    言うなれば他人に自分のラブストーリーを語ることを恐れない主人公気質…
    男性はそれが過去の武勇伝になっちゃうんだろうなぁと会社のおっさんたちを見てて思った。

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    2014年05月31日
  • 空の拳

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    手にした時まずその厚みに「!」、そして角田光代とボクシングに「?」ときた。
    でもジムに通われてたんですね。それだけに取材だけでは書けないであろうリアリティ。
    ストーリーはさすが信頼のブランド、500頁を一気に読ませる。特筆すべきは角田流のハングリーの解釈か、所謂あしたのジョー的な概念をサラリと崩し普通の青年たちの心のハングリーさをひょんなことからボクシングにかかわることになった雑誌編集者の目線を通して描く技巧はスクリューパンチの如く至福を持って完膚なまでに読み手をマットに沈める。
    この人の人間ドラマはやはりいい

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    2014年05月25日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    母と娘の間には
    母と娘の間にある問題がクローズアップされてきている。
    母は娘を支配しようとし、娘はそれに応えるために必死になる....
    その問題を5人の女性と対談形式で齋藤環が論じる。

    一番興味深かったのが水無田気流氏との対談。
    現代の育児の負担というものが女性に過剰に負担を強いているという論調であるがこの点は非常によくわかる。
    保育園が見つからない、見つかっても子供が病気になれば休まなければならない、夫は帰って来ない、孤独感を募らせていく......
    これは現代の母親には感じるものがあるのではないだろうか。
    ある程度の社会基盤がある人ならば公的サービスを受けられる(それがあることを知ること

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    2015年03月18日
  • かなたの子

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    ネタバレ

    因習という言葉が、物語の底から響いてくる。
    生まれなかった子供に会えるという「くけど」に、向かう女の話し。時代設定が現代だったり、明治~昭和初期のような感じがしたりします。

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    2014年04月30日
  • 私たちには物語がある

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    書評、感想、ブックレビュー、この手の類は作家になって以来、ほとんど断ることはなかったという著書。断らざるをえなくなったのは、本業がご自身の許容量を超えるようになったごくごく最近。作家になるのならもっと読めと編集者からの言葉もあって悲壮な硬い決意をもってこれまで実践してこられた。その集大成が本書。どんな本でもほぼおもしろいというだけあって、どの書評にも嬉々とした感受性がこぼれんばかりに溢れている。しかも面白くない本も面白くないところが面白いという真に奇特な性分。読みたい本が書評の数だけ増えてしまった。

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    2014年04月29日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    うーむ。
     なるほど……。と言おうかなんと言おうか。
     女性が生む性だからなのか、産む性で有ることを社会的に期待されているからなのか、母、祖母、とさかのぼり、もしかしたらミトコンドリア・イブにまでたどり着く呪詛を感じる。すげーわ。

     社会や人情、世間の常識に照らし合わせて間違っているとしても、本人が辛いならば「辛い」って言うのは当たり前なんですよ、と言うことを切々と語っているなぁと。
     そして何より、逆もありき、と言うのが新しかった。端から見てどんなに辛そうでも、本人が大丈夫ならばそれでいいい。
     本人にとっては、本人が感じていることが真実なのだし、それを大切にしてほしいと思いました。

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    2014年04月17日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    実母とうまくいっていない長女の私にも娘がいるので、娘とはうまくやっていきたいと常に思ってます。

    なので、心に留めておこうと思うこともありながら、女同士はやっぱり難しく永遠のテーマなのかなぁとも思う。

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    2014年04月06日
  • 人生ベストテン

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    角田光代好きだなぁと思わせる一冊。
    なんてことない日常をこれだけ読み込ませる小説に仕上げるなんて。

    大きなドラマじゃなくたって、その人にとっては印象的だったり、衝撃的だったり、なんというかつまり人生にドラマがある。

    人生って面白いよなぁと思わせて、なんとなくほっとさせてくれるのが人生ベストテン。

    海外旅行先で出会った親子の話。
    機内で出会った泣いてる女。
    クロス屋の話。
    同窓会の話。

    印象に残る。

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    2014年03月30日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    結構、衝撃的でした。でも、よく考えてみたら。後輩にこういう親子関係の子いたなぁ・・・その子の弱さのせいだと思って、埒が明かない感じに嫌気がさしちゃって疎遠になっちゃったけど、切りたくても切れないのか・・・全然わかってあげられなくて、悪かったな。。。

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    2014年03月26日
  • 幸福な遊戯

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    2014.3.15ー15
    門田光代の原点はここにあるのかと思わせる、著者23歳の頃の主人公がほぼ同年代の作品。家族とは?自分とは?じんわりと考えさせられる良質な著書でした。

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    2014年03月16日
  • 庭の桜、隣の犬

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    タイトルに惹かれて買った本。
    ゆるやかな流れで専業主婦房子の日常が描かれていく、と思いきや、この夫婦の抱える空虚感が読んでいて怖い。空虚感、あるいはからっぽの箱、のイメージ。ふたりとも、そのことに気づいていないように見えることがさらに怖い。

    良し悪しではなく、結婚したらマイホームを建てて、子供を産んで・・・という「目標」を持っている房子の親世代は、少なくともからっぽの箱に何か入れようとしているのだけれど、若い夫婦の現実味のなさは、彼らがまさに言うように「ゼロ」の状態で、いまどきこういう夫婦もいるよね、こんなスタイルもありだよね、と思う一方で、なにか背筋を寒いものがとおっていく感じ。
    あぁ、こ

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    2014年03月05日
  • これからはあるくのだ

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    作者の眼から見えてる世界を見るのが、エッセイの面白さ。
    わかるわかる!というところがあると、本を通して、友達になったかのような気分になる。

    子どもの頃に、廃屋が好きだった‥という件を読み、そういえば、私も好きで、校内写生大会で、学校の廊下から見える小屋を描いたなと、思い出した。そこに人がいた痕跡とか、周りの明るさと対照的な暗さとかが好きだったのかな。

    好きなものの感性が同じだと、会えない著者でも通じ合える気がします。

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    2014年02月18日
  • マザコン

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    母親を描いた短編集。
    どれも面白かったけど、「初恋ツアー」「鳥を運ぶ」が面白かった。
    この人は本当に女性を描くのがうまい。

    当たり前のことかもしれないが、子どもは母親を見て育つ。意識していなくとも、母親のように生きてしまうものなのではないか。大人になるにつれ、その思いは強くなっていく。
    気づかぬうちに、母と同じような生活を送ろうとしている自分がいる。

    この本を読んで、改めて、母と娘とは同じ生き物のように感じた。あとがきには、母と娘の関係は、息子と娘の関係や、父と娘の関係とは全く異なるものだとあったのも興味深かった。
    女ってやっぱり複雑でめんどくさい生き物だ。

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    2014年02月17日