角田光代のレビュー一覧

  • なくしたものたちの国

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    挿絵がほっこり。お話にもほっこり。

    1話目はユキちゃんという山羊と話せるファンタジー。ちょっと違うかなと思ったけれど、最後まで読んでよかった。
    懐かしい気持ちも思い出したし、主人公が大人になっていく構成が面白かった。

    なくしたものたちは、待っていてくれる。
    自分もいつか、死んだらそこにいく。
    いつかまた、姿形は変わってもまた会える。

    この本を読んで、小さい頃大切にしてたぬいぐるみたちをふっと思い出した。日々忙しい中で、忘れていることはたくさんあると思う。
    でも時々は、思い出せたらいいな、、

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    2019年04月07日
  • 源氏物語 中

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    【源氏物語 中】
    上巻では、途中に須磨退去なんかありつつも、生まれてこのかた上り調子だった源氏の君。中巻でも勢いそのままに、位人身を極めて絶好調。
    その一方で、忍び寄る老化の影。過去のように自由に遊び回ることもできないし、なんだか昔の思い出は駆け巡るし、女性との関係も上手に育てられなくなる。
    次世代が成長する中で、周囲の人も少しずつ亡くなっていって、遂には長く寄り添った紫の上も..そして..。

    源氏物語を全く知らないところから入って、ここまでで41/54帖。1000年前の物語を現代でも読めることにも、物語の分量にもその精巧な構成にも、何より楽しく読める(この点は角田光代の貢献が大きいのかもし

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    2019年03月22日
  • 笹の舟で海をわたる

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    ネタバレ

    生々しく感じた。ずっと主役の左織の心の中。時代背景があり、感情移入しやすかったからか。読後感は少し重ため

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    2019年03月03日
  • Because I am a Girl ― わたしは女の子だから

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    開発途上国と女性問題。
    女の子ぬセックスしないようにと警告するポスターはあっても男性にむけた性的虐待に対する対策はなし。
    10代で出産、またその子も10代で出産と負の連鎖。
    今でも実際に起きている問題だと思うと悲しい。
    そしてインドの話や生理に関することがでてきた時、
    映画パッドマンを思い出した。

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    2019年02月13日
  • 私たちには物語がある

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    奇しくも作者があとがきで書いているように、自分が読みながら感じたのも、『書評ってか感想文に近いな』っていうものだった。特に新聞掲載されたものに傾向は顕著で、極論すれば、その中から読みたくなったものはひとつもなかった。粗筋紹介の割合が多過ぎると感じたんだな。一方で、文芸誌などからの、ある程度の尺をもって推薦されている諸々においては、たまに”これは!”って思えるのもあった。それでも数多読んだ書評集の中では打率が低い一冊といえる。著者のものした小説は、好きなものが多い気がするんだけど…

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    2019年01月31日
  • 「いじめ」をめぐる物語

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    7人の作家さんによるアンソロジー。
    いじめはきっとなくなることはない。
    大切なのはいじめてることに気付けるか。
    いじめられた時にどうやって対処していくか、その方法をひとつでも多く知っているかってことなんだなと思った。

    今、苦しんでる多くの人に読んでもらいたいと思いました。

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    2019年01月09日
  • 空の拳

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    序盤を読み始めていた時点では、正直、あまり好きになれる小説ではないような印象を抱きました。
    何より主人公=空也のキャラクタ造形に違和感を憶えてしまって。
    如何にも女性作家が創造した男性キャラというか、いくらなんでもこんな男いないだろ、という感じ。
    酔っぱらうと女言葉になるってのが全く持って意味不明。

    ドラマ性も薄くて、淡々と展開していって、ワルキャラ作りと経歴詐称の件りも、何だか亀田兄弟を安易にモデルにしてるようで心踊らず…

    ところが不思議なもんで、読み進めていくうちにジワジワーっとくるんですよね。
    空也がボクシングの世界に馴染んでいく位相が読んでいるこちらがらにもシンクロしてくるというか

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    2019年01月06日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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    すれ違う人、電車の向かい側の人
    この小説の中と似たような心境の人がいるのではないだろうか
    ありえない話ではない
    私も踏み込むかもしれないそういう世界を見せてくれているようで新鮮だった

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    2018年12月31日
  • 拳の先

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    読みやすいが、文庫本637頁もあり、読み応えがあった。
    ひたすらボクシングに没入する前作に対し、その2年後を描いた本作では、登場人物それぞれがその立場で、悩み思い惑っている。
    前作で活躍した立花は、得体のしれない恐怖を感じている。「拳の先に何がいるんだか、おれにはもうわかんないスよ」と。
    また、坂本は試合に負け、引退すら危ぶまれている。
    一方、立花のファンであるノンちゃんは、いじめの被害に遭っている。そんなノンちゃんに空也は言う。
    「そんなものと向かい合う必要はない。逃げればいいんだ。逃げ方を考えるんだ」と。
    主人公の空也は、狂言回し的?に、彼らに関わり合っている。
    『空の拳』の続編は、巨大な

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    2018年12月24日
  • 異性

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    恋愛における男女の違いや傾向を
    2人がリレー形式で語るエッセイ。
    男女2人が交代で書いてるから
    互いに気づかされる事も多く、
    読む側も共感したり驚かされたり。
    楽しかった。
    飲み会で止まらなくなりそうな議題!

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    2019年02月23日
  • ドラママチ

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    2016年47冊目
    「コドモマチ」「ヤルキマチ」「ワタシマチ」「ツウカマチ」「ゴールマチ」「ドラママチ」「ワカレマチ」「ショウカマチ」の8つの物語の短編集
    それぞれ、「マチ」とつくが、中央線沿線の中野から吉祥寺くらいが舞台。
    登場人物は35歳から40歳くらいの女性
    どの女性もこれまでの自分と今の自分との差に心が付いていっていない感じの物語。
    ちょっとせつないかな。
    著者の角田光代さんがそんな女性達の心情を表現する力量が見事です。

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    2018年10月28日
  • わたしの容れもの

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    変化する体に老いを感じ、その劣化を愛しく思うのは自分の容れものだから。好奇心たっぷりに加齢を綴る共感必至のエッセイ集。
    老いがテーマだと、どうしても哀しい話になりがちだが、さすが百戦錬磨の角田さんはタダでは転ばない。性の違いはあるが同年代なので共感することばかり。衰えを悲観せずに、愛しく感じること気持ちがアンチエイジングなのかも。

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    2018年10月18日
  • 三面記事小説

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    いろいろ考えさせられるなぁ。
    特に最後の話。読んでいるだけで辛かった。

    でもこういう風に三面記事を小説にするってすごいなと思います。

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    2018年10月15日
  • 笹の舟で海をわたる

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    「家族」という言葉に縛られなくていいと思っている
    無理に家族しなくたっていいし色んな言葉で表せない関係があっていい

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    2018年08月13日
  • 東京ゲスト・ハウス

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    角田さんの小説を読むのは久しぶりです。

    旅をする人は大なり小なり旅をする自分にどこか資格のようなアイデンティティを感じているのでしょう。
    社会の歯車になれないのではなく、ならないだけだというような。
    その感情を持った一人一人が小説の中で人間として生き生きしているので飽きずに読めました。
    いってきますがなかったとしても、ただいまを言えて始めて旅は終わりなのかなと感じました。
    面白かったです。

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    2018年06月24日
  • わたしの容れもの

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    ネタバレ

    やっぱり角田さんのエッセイは面白い。ご本人は真剣なんだろうけど、笑ってしまう。そしてひどく共感。特に、身体のことを「容れもの」ってところ!笑

    わたしも日々変化する「容れもの」をケアしながら生きていこう。

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    2018年06月11日
  • 世界中で迷子になって

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    旅行や紀行本を読むのが好きだけど、
    これはこれで面白かった。
    角田さんの失敗談や、こうであるに違いない、
    という経験に基づく考察も読んで、共感できる所とできない所が色々とあって、会話してる気分になる。

    ●面白かった話
    石か、水か…欧米とアジアの旅行の楽しみかた
    旅と野生…日本では発揮されない判断の冴え
    中国の発展と人々の変化…優しくなった中国人
    バブル後遺症と草食系…男がおごるべき世代と告白しない草食系

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    2018年06月04日
  • 世界は終わりそうにない

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    ネタバレ

    三浦しをんさん等との対談も収録したエッセイ集。

    厳しい母親に育てられた反動で、きれいに整理整頓された家の中は落ち着かないという著者。相当なトラウマと化してる様子。

    買ってきた本を玄関の上がり口に座って読み始めることがあるという三浦しをんさんの言にクスリとさせられた。

    また、本格ミステリーは殺人を描くにもややこしい殺し方をするが、ハードボイルド作家にしてみると、そんなの中国人の殺し屋に十万円渡せばすぐに殺してくれるとなる、という船戸与一氏の言も可笑しかった。

    「書評を書くうえで私が禁じ手にしているのは、最後にひっくり返すやり方です。『こういうところがよかった』と褒めておきながら、最後で『

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    2018年05月06日
  • 学校の青空 新装新版

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    私もなんとなく普通の未来がこわくてレールからはみ出したタイプなのでそういうことはよくわかります。
    説明できないけど、そういうことなんだと思います。

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    2018年04月15日
  • 幸福な遊戯

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    角田光代のデビュー作。
    けっこう狂った感じ。
    もはや共感はできないほどの
    おかしさだけど、
    いつも描こうとしているだろう
    普遍的なテーマが原点を感じさせる作品。

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    2018年03月30日