角田光代のレビュー一覧
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角田光代(1967年~)は、早大文学部卒、2005年に『対岸の彼女』で直木賞を受賞した作家で、小説のほか、多数のエッセイも執筆している。
本書は、世界文化社の月刊誌「GOLD」(2016年3月に廃刊)に連載していた、旅と買い物に関わるエッセイをまとめて、2013年に単行本として出版、2016年に文庫化されたもの。
私は著者と同世代の、旅好き、本好きな会社員(男)で、旅や世界情勢に関する本を好んで読む。それらは、小田実『何でも見てやろう』、藤原新也『印度放浪』、沢木耕太郎『深夜特急』のような今や古典ともいえるハードな紀行ものから、植村直己や角幡唯介らの冒険ノンフィクション、ジャーナリストらが書く -
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好きと思ったならば相手が10キロ太っても好きと言えるか。
性格と容姿は比例する事が多い。
内面より外見を褒められる方が人はうれしい。
女子は頑張ってお洒落して化粧をしているからデート代は男が出すべきだと考えられる。奢られる女は頑張った努力の対価。
割り勘男は奢られ女を誘わないし、おごり男は割り勘女を誘わない。
男は変化を望み、女は固定を望む。
私を女は子供に主張し、男はコレクションに転移させる。
〇〇の父親ですとあまり言わないし、△△コレクターのなんとかですと女は言わない。
別れ際の摩擦係数を下げるために本気で愛していた時期があったことにする。
女は非日常を常に求めているが男は日常を得るために -
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河出文庫を2冊買うとブックカバーがもらえるフェアの対象になっていて購入した。
小学校、中学校、高校。この小説で著者が描くのは、いずれもたくさんの”一瞬”を生き続ける女子たちによるスクールデイズだ。
【パーマネント・ピクニック】
仲が良かったハルヲの死をきっかけに、自分たちも後追い自殺をすることにした男女2人の中学生。
やりたいこともなくて、今の私たちって用も無いのに学生鞄をぶら下げてフラフラ出かけているだけだ。でもちゃんと元の場所に連れ戻されるように学生証を持って。その姿を2人は認知症のおばあちゃんと重ね合わせる。
「受験しますか、しませんか?」っていう問いと、「生きますか、死にますか?」っ -
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降り積もる光の粒/角田光代
臆病で極端な方向音痴、切符を買ったり食堂の注文の一つすらわからず、おずおずしてしまうという著者。余裕綽々で楽しいと思わずに困っている時間の方が大きいのに旅を続けてしまう。20代の頃は時間が取れたが有名作家になって時間がどんどん取れなくなる中でも年に3回は海外に行ったりするという。
疲れるし困るのになぜ彼女は旅をするのか。それは旅を終えたときに気がつくキラキラと光を発しながら自分の家に降り積もってる光の粒。それは時間が経てば経つほど輝きを強くするという。そのことを知ってしまった人はどうしようも旅に出たくなるという。取り憑かれてしまうとだと。
彼女は旅の途中で何か情報 -
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この本を購入した2010年当時、全くはまらず、また作者である角田光代の原作の映画を二本ほど観て、多分わたしには合わないからとずっと放ったらかしになっていた。
10年近く経って読んでみると非常に好みであることに驚いた。
きっとこれは筆者があとがきで記しているように、"一編の小説はそれだけでは完結していない。そしてやはり人と同じように、小説も歳をとったり、すがたかたちを変えていく" ということなのだろうか。
小説に限らず全く同じものでもその時々で、フィットしたり、しなかったりとかたちを変えていく。
そういうことを楽しいと思える年齢になったのかもしれない。 -
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ネタバレ12人の女性作家などの酒に関するエッセイです。「泥酔懺悔」、2016.9発行(文庫)。面白かったです。①三浦しをんさん、30代から泥酔すると記憶を失う。朝起きると下半身裸で便器を抱いた形で寝ていたと。飲酒の習慣に並ぶのは読書ぐらいとか。②角田光代さん、飲み始めたら途中でやめられない。とことん飲んで記憶がなくなる。覚えていない泥酔時間、角田さんはどうなっているのか?w。③大道珠貴さん、女のひとのグラスについた口紅を指二本で拭うしぐさ、あれ。あの指をあとどこへなすりつけるんだろう、すごうく、気になる。
12人の女性作家の酒にまつわるエッセイ集。「泥酔懺悔」、2012.11刊行、2016.9文庫 -
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ネタバレ社会派、ミステリー、殺人、恋愛等々、様々なジャンルのもの書きの人達。
年代もタイプも違うのに共通していることは"猫好き"。
そして揃いも揃ってもみんな"もふもふ"の猫達。
飼い猫と一緒にくつろぐ姿や猫を見つめる優しい眼差し。
写真を見ているこちらも、つい微笑んでしまう。
各々の巻末にある猫エッセイや短編からも猫愛が真っ直ぐ伝わってくる。
生活を変えてくれた存在でもあり、昼寝仲間でもあり、相思相愛の同志でもある猫達は、顔を見ていれば、ただそこに居てくれればそれでいい、大切な存在。
もの書きの傍らにいる猫達から安らぎと癒しを貰った。