角田光代のレビュー一覧

  • 世界中で迷子になって

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    角田光代(1967年~)は、早大文学部卒、2005年に『対岸の彼女』で直木賞を受賞した作家で、小説のほか、多数のエッセイも執筆している。
    本書は、世界文化社の月刊誌「GOLD」(2016年3月に廃刊)に連載していた、旅と買い物に関わるエッセイをまとめて、2013年に単行本として出版、2016年に文庫化されたもの。
    私は著者と同世代の、旅好き、本好きな会社員(男)で、旅や世界情勢に関する本を好んで読む。それらは、小田実『何でも見てやろう』、藤原新也『印度放浪』、沢木耕太郎『深夜特急』のような今や古典ともいえるハードな紀行ものから、植村直己や角幡唯介らの冒険ノンフィクション、ジャーナリストらが書く

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    2019年09月08日
  • 字のないはがき

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    原作は、向田邦子さん戦争時代の家族との思い出
    文 角田光代
    絵 西加奈子
    下の小さな妹が疎開した時のおはなし
    字の書けないまだ小さな妹にお父さんは沢山のはがきを持たせ「元気な日はこのはがきにまるを書いてポストに入れなさい」と渡します
    疎開して妹からはがきが届きますが…

    いつも厳しく怖いお父さんの涙

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    2019年08月29日
  • 異性

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    好きと思ったならば相手が10キロ太っても好きと言えるか。
    性格と容姿は比例する事が多い。
    内面より外見を褒められる方が人はうれしい。
    女子は頑張ってお洒落して化粧をしているからデート代は男が出すべきだと考えられる。奢られる女は頑張った努力の対価。
    割り勘男は奢られ女を誘わないし、おごり男は割り勘女を誘わない。
    男は変化を望み、女は固定を望む。
    私を女は子供に主張し、男はコレクションに転移させる。
    〇〇の父親ですとあまり言わないし、△△コレクターのなんとかですと女は言わない。
    別れ際の摩擦係数を下げるために本気で愛していた時期があったことにする。
    女は非日常を常に求めているが男は日常を得るために

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    2019年08月25日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    角田光代さんの小説は自分の中で、すごくわかる女性の気持ちが描かれている一方、ちょっと後味が悪いもの、が多かった気がする。

    エッセイを読むのは初めてだったけど、角田光代という作家をとても身近に感じることができた。
    物知りじゃないところとか、身づくろいが苦手なところとか、人間って何かに秀でていてもこの部分はダメってあるよね、と、自分のダメな部分も肯定されたような。

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    2019年08月25日
  • 学校の青空 新装新版

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    河出文庫を2冊買うとブックカバーがもらえるフェアの対象になっていて購入した。
    小学校、中学校、高校。この小説で著者が描くのは、いずれもたくさんの”一瞬”を生き続ける女子たちによるスクールデイズだ。

    【パーマネント・ピクニック】
    仲が良かったハルヲの死をきっかけに、自分たちも後追い自殺をすることにした男女2人の中学生。
    やりたいこともなくて、今の私たちって用も無いのに学生鞄をぶら下げてフラフラ出かけているだけだ。でもちゃんと元の場所に連れ戻されるように学生証を持って。その姿を2人は認知症のおばあちゃんと重ね合わせる。
    「受験しますか、しませんか?」っていう問いと、「生きますか、死にますか?」っ

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    2020年08月05日
  • 降り積もる光の粒

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    降り積もる光の粒/角田光代

    臆病で極端な方向音痴、切符を買ったり食堂の注文の一つすらわからず、おずおずしてしまうという著者。余裕綽々で楽しいと思わずに困っている時間の方が大きいのに旅を続けてしまう。20代の頃は時間が取れたが有名作家になって時間がどんどん取れなくなる中でも年に3回は海外に行ったりするという。
    疲れるし困るのになぜ彼女は旅をするのか。それは旅を終えたときに気がつくキラキラと光を発しながら自分の家に降り積もってる光の粒。それは時間が経てば経つほど輝きを強くするという。そのことを知ってしまった人はどうしようも旅に出たくなるという。取り憑かれてしまうとだと。
    彼女は旅の途中で何か情報

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    2019年08月15日
  • 三面記事小説

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    ネタバレ

    三面記事に載った事件を元に書かれたフィクション。その事件に至るまでを想像して書いた物語はリアルすぎてノンフィクションかのような錯覚をしてしまうほど。
    中学生が教師の給食に薬を盛る、介護疲れから母を殺害、38歳女性が16歳男子を監禁淫らな行為など、たしかにどこかで聞いた記事。
    角田作品は、読んでいるこちらが犯罪をしているような、片棒担いでいるようなゾクゾクした錯覚をさせてくれる。
    今作も流石です。
    短編集なので、気負わず読めた。

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    2019年08月01日
  • ドラママチ

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    短編小説
    それぞれの主人公の気持ちがわかる。
    本当にリアルな話が多いから
    自分が直面したらどう乗り切るかなと考えながら読める。
    恋愛のターニングポイントに直面した時、
    自分と重ね合わせてしまう短編小説。

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    2019年07月27日
  • 学校の青空 新装新版

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    すごいな、これ。1994年頃に描いた作品とは思えないくらい現代で。
    や、現代の学校模様のほうがテクノロジーの進化でより、卑劣か。
    4つの短編小説なんだけど、どこかで身に覚えのある感じ。
    当事者だったり傍観者だったり、どこかに自分という存在がこの話にいて、
    それがまたゾッとした。よくないことだ。
    とくにいじめを描いた「放課後のフランケンシュタイン」は厭な話だった。
    中二病感あって、ずいぶんと昔に学校というものを卒業したわたしでも感慨深かったです。

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    2019年07月16日
  • ロック母

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    この本を購入した2010年当時、全くはまらず、また作者である角田光代の原作の映画を二本ほど観て、多分わたしには合わないからとずっと放ったらかしになっていた。
    10年近く経って読んでみると非常に好みであることに驚いた。
    きっとこれは筆者があとがきで記しているように、"一編の小説はそれだけでは完結していない。そしてやはり人と同じように、小説も歳をとったり、すがたかたちを変えていく" ということなのだろうか。

    小説に限らず全く同じものでもその時々で、フィットしたり、しなかったりとかたちを変えていく。


    そういうことを楽しいと思える年齢になったのかもしれない。

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    2019年07月10日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    可愛かった~。猫たちの顔が姿形が表情が(写真ね)
    作家と猫ってきっと相性が合うんだね。
    特に角田光代の”トト” 村山由佳の”もみじ” 吉田修一の”金ちゃん”と”銀ちゃん”がめちゃ可愛かった。

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    2019年07月07日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    これまでの人生の中で、自分の人生に影響を与えた夜にどのようなものがあったのか。けっして無視できないできごと、そう、他人にはどうでもいいことかもしれない。でも本人にとっては人生を変えるほど大きな意味を持っていた。

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    2019年07月02日
  • 降り積もる光の粒

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    前半、面白い、早く旅に出たいなぁなどとお気楽に読んでいたのが、最後の第4章に入り180°場面が転換。度肝を抜かれる世界が待っていました。でも、やっぱり旅に出よう。たまっているマイルで、ミラノ・スカラ座のオペラにこの秋 ♪

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    2019年06月27日
  • 泥酔懺悔

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    ネタバレ

     12人の女性作家などの酒に関するエッセイです。「泥酔懺悔」、2016.9発行(文庫)。面白かったです。①三浦しをんさん、30代から泥酔すると記憶を失う。朝起きると下半身裸で便器を抱いた形で寝ていたと。飲酒の習慣に並ぶのは読書ぐらいとか。②角田光代さん、飲み始めたら途中でやめられない。とことん飲んで記憶がなくなる。覚えていない泥酔時間、角田さんはどうなっているのか?w。③大道珠貴さん、女のひとのグラスについた口紅を指二本で拭うしぐさ、あれ。あの指をあとどこへなすりつけるんだろう、すごうく、気になる。
     12人の女性作家の酒にまつわるエッセイ集。「泥酔懺悔」、2012.11刊行、2016.9文庫

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    2023年08月10日
  • かなたの子

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    ネタバレ

    ホラー短編集のようでいて、独特の情緒が溢れている作品集。
    表題『かなたの子』は失った子を追い求める女の柔らかな狂気が描かれていますが、どの物語にも生死の微妙な境目のようなものが根底にあるようです。
    少しずつ狂っていく人々が淡々と描かれているから怖い。
    どのタイミングで世界がズレたのかが分からないのが怖いのです。
    静かに消されていく真実、心の中から自ら消していく真実。それらは全く消えたのではなく、背後から少しずつ忍び寄ってくる。
    その確かな罪の意識に、人々は耐えることができない、そんな物語。

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    2019年06月07日
  • ポケットに物語を入れて

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    角田さんが様々な媒体で発表した書評の数々。
    でも読者に媚び諂うような、作品を悪戯に褒め散らかすような書評ではなく、ご本人が日々考えていることとその作品に絡めたエッセイのような文章でした。だから「面白そう!」とか「読んでみたい!」という作品への興味は正直あまり沸きません。でもエッセイとしてはとても楽しめました。
    痒い所に手が届くような適格な文章が流石です。プロって凄いです。
    とりあえず『厭世フレーバー』(三羽省吾)は読んでみたいな。

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    2019年06月07日
  • これからはあるくのだ

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    忘れていた日常のあんな感情、こんな気持ちが掘り起こされるようでドキドキした。しをんさんのベルサイユ風解説も逸品。

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    2019年06月04日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    ネタバレ

    社会派、ミステリー、殺人、恋愛等々、様々なジャンルのもの書きの人達。
    年代もタイプも違うのに共通していることは"猫好き"。
    そして揃いも揃ってもみんな"もふもふ"の猫達。
    飼い猫と一緒にくつろぐ姿や猫を見つめる優しい眼差し。
    写真を見ているこちらも、つい微笑んでしまう。
    各々の巻末にある猫エッセイや短編からも猫愛が真っ直ぐ伝わってくる。

    生活を変えてくれた存在でもあり、昼寝仲間でもあり、相思相愛の同志でもある猫達は、顔を見ていれば、ただそこに居てくれればそれでいい、大切な存在。
    もの書きの傍らにいる猫達から安らぎと癒しを貰った。

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    2019年05月30日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    仕事をしてる時は、「余人をもって代えがたい」、そんな気持ちがありましたw。仕事を終えてややクールに振り返った時、それほどのことではないなと、内心忸怩たる思いになりました。でも、人間的な世界においては、間違いなく「おまえじゃなきゃだめなんだ」、これは古今東西、老若男女、変わらぬ「ことわり」と思います。角田光代 著「おまえじゃなきゃだめなんだ」、2015.1発行。「おまえじゃなきゃだめなんだ」、そう言い合える二人でありたいですね(^-^)

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    2019年05月24日
  • 笹の舟で海をわたる

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    戦前、戦後、平成初期を生きてきた中流女性の独白。
    中盤までは少々退屈。娘との確執が顕在化したあたりから、ぐっと引き込まれていった。

    (時代背景を考えたらごく一般的な感覚ではあろうが)あまり視野が広く賢いとは言えない主人公が様々な困難に直面するも、その後明確な解決やカタルシスは無いまま物語は終焉に向かう。

    しかしそれは、自分の人生にどう落とし前をつけるかは、結局自分の判断次第、他人から見てどうか、一般論とは何かは二の次、ということに等しいかもしれない。

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    2019年04月22日