中島京子のレビュー一覧

  • パスティス ──大人のアリスと三月兎のお茶会

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    面白かったです。
    先行作品の模倣やパロディや珍解釈がごたまぜになった作品たち、、
    先行作品を知らなくても楽しめました。
    「夢一夜」「親指ひめ」は原作を知っていて好きだったもの。親指ひめ、うう…現実世界の厳しさをひしひしと感じました。
    宮沢賢治の幻想文学は時々?怖いのがあるな…と思っていたので「毒蛾」を読みたくなりました。
    「国際動物作家会議」も好きです。こんな会議楽しそう。
    「ゴドーを待たっしゃれ」…「ゴドーを待ちながら」の坪内逍遙訳…癖が強すぎて面白かったです。「あいヤ、ウラヂミル、おつむを使はっしゃい」

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    2020年01月23日
  • 彼女に関する十二章

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    本書の舞台は、銀婚式を迎え、一人息子は地方の大学院に進み、今は二人暮らしの家庭。夫 守は小さな編集プロダクションを営み、妻 聖子は経理事務所でパートとして働いている。

    ある日、夫がある企業のPR誌に女性論の執筆依頼を受け、参考文献として書棚から60年前のベストセラーエッセイ 伊藤整著「女のための十二章」を取り出し、読み直している。その夫から「君も読んでみる?」という勧めもあって、妻はタブレットで読んでみることに。

    本書は、妻 聖子の日常で起こる様々な出来事とふたりが読み進める「女のための十二章」が絶妙な塩梅で絡み、展開していく。

    一見、平凡に見える日常も、いろんな小波が押し寄せては消え、

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    2020年01月09日
  • ゴースト

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    7つの短編を収録。一編ずつ独立した話だけれど、タイトルの通り、どのお話にもゴーストというか幽霊というか、この世にはもう存在していないものが共通して出てきます。不思議で悲しいけれど、全然怖くはありません。祖父に会いに来ていた「リョウユー」のことを想う孫娘の話と、少女きららと少年の霊の話が好きでした。キャンプのお話も印象に残りました。

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    2019年12月13日
  • 平成大家族

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    身につまされた。一行一行がうんうんという思いで読みおえた。それぞれに希望の一筋を与えてくれて、読後感も良かった。

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    2019年12月02日
  • 平成大家族

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    ストーリーラインは極めて悲惨、72歳の当主に66歳の妻、30歳の引きこもり長男3人家族に、自己破産した娘婿家族、離婚して未婚の母となる次女、そして姑。よくここまで集めたなといったオールスター軍団がひとつ屋根の下で集う(正確には3つ屋根の下、なんなら一つの敷地でもよい)物語。一つ一つの家族の形は取り出してみると、昔ほどは悲惨ではないが、でもやはり厳しい状況である。そしてそれが一つの敷地に集うとなると通常は「親の育て方が悪い」となるが、それはほとんど感じないのである。なるべくしてなった、そんな自然な形で物語は構成されている。

    しかし、である。どことなく明るい。おそらく想像だが少しずつ上向き気味に

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    2019年10月17日
  • 彼女に関する十二章

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    台風で外出しない一日の読書でこれをピック。タイトル通りの、50歳の女性が主人公のライトなお話。同い年のだんな、24歳の息子、久しぶりのフルタイムの仕事などなどがプロット。エピソードごとに軽く笑えるシーン多くて楽しい読書だった。

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    2019年10月12日
  • かたづの!

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    八戸南部家→遠野のお家のことは知らなかった。
    マイナーな土地・家の小説は、知らないことが多くて面白く、ありがたい。
    史実に軸を置きつつ、人の感情の彩りがよかった。
    かたづのの語りであるとか、河童のみんなの話はファンタジー。
    歴史的な物語と、時折すっと入るファンタジーな挿話のバランスが良かった。

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    2019年09月12日
  • ゴースト

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    オムニバス短篇集で気に入った作者の本を読んでみた。
    予想通り面白かったので他の作品も読んでみたい。

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    2019年09月04日
  • 平成大家族

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    ひきこもりや離婚やシングルマザー。
    それぞれが抱えている問題は決して軽い物ではないけれど、
    それでも皆が前向きにどこか楽しげに生きていて、
    それが軽やかな読後感になりとても気持よく読み終わる事ができました!

    これから先もいろんな問題あるだろうけど、
    この一家ならだいじょうぶそうですよね。

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    2019年08月29日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    「あずかりやさん」からの訪問。
    粒ぞろいの短編集でした。

    「あずかりやさん」の大山さん以外は初読み作家さんばかりでしたが、もっと読んでみようと強く思った方も見つかりました。
    でもとりあえず、こんぺいとう商店街24の物語を全部読んでみようと思います。

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    2021年12月23日
  • 平成大家族

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    「笑顔いっぱいで育ってくれたら」
    という言葉を根底に、上にいろいろ乗せてしまう。

    すくすく育って
    自我が芽生えて
    要望を言うようになって
    社会に出始めて
    解決という頂点への道しるべはきっとなくて、
    その都度頭を悩ませるんだろうなぁ。

    道のりで歌ったり道草くったり
    たまに引き返したり立ち止まったり。
    深呼吸、も忘れないようにしておこ。

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    2019年06月14日
  • パスティス ──大人のアリスと三月兎のお茶会

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    パスティス(パスティーシュ)短編集。
    古今東西多種多様のジャンルから、よくぞここまでという驚異的で破壊力のある発想力。
    森鴎外かよ、武蔵かよ、ホームズかよ、
    ひと作品ごとに酒の席で数人と読んで、好き勝手言い合いたい。

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    2019年06月07日
  • 彼女に関する十二章

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    何気ない主婦の、何気ない日常のお話なのだが、ところどころクスリと笑える部分があり楽しめた。中年になって初めて共感できる部分も多く、たとえば主人公の聖子がちょっぴり生活に関して健康を気にするようになってみたり、冷えを気にしたりなどといった部分でした。

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    2019年05月12日
  • ゴースト

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    ネタバレ

    今もどこかにいるゴーストたち短編。

    原宿のあった古い家で出会った女の正体、少女、若い女性、老婆。
    古道具屋にあった今は動かないミシンが辿ってきた過去。

    浮浪児だったケンタと、母に育児放棄されている現代の少女の交流。
    認知症になったおじいちゃんが、しきりに言っていたリョウユーのこと。

    どこに向かっているのかわからない死後のキャンプで、思いは残された息子たちのこと。

    台湾の知り合いと見に行った日本の廃墟。
    駆け出しのゴーストライターが飲み屋で出会った、ゴーストについて熱弁する彼ら。

    かつて世界中であった、日本でもあった戦争の気配。

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    2019年02月22日
  • 平成大家族

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    出て行った娘たちがそれぞれの理由で戻ってくることになり突然8人の大家族に。
    家族個々の視点で描かれているのが面白い。
    それぞれ抱えている問題は深刻だったりするけどどこかほのぼのしており悲壮感はなく家族っていいなあと思う読後感。

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    2019年02月11日
  • かたづの!

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    ネタバレ

    きっかけ:タイトルがずっと気になっていた。
    読み終わって、これがフィクションであることに驚く。
    そもそも人の言葉がわかる一本角のカモシカが語り部となって、一人の女性が戦国時代を生き抜く様を語ったり、河童が現れたりとかなりファンタジーなのだけど、そんなことを忘れて一気に読んでしまった。

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    2019年01月05日
  • 眺望絶佳

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    ひとつひとつ、後味が悪かったりよかったり、ふしぎだったりいたたまれなかったり、それぞれ読後感の異なる短編、
    それぞれも面白いのだけれど、
    往信と復信がとても良い具合に包み込んでくれている

    復信が何よりもぐっと掴まれるし、
    それを読んだ後にもう一度読む往信もいい

    毎日毎日みているスカイツリーが
    さらに愛おしくなったよ

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    2018年12月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    アンソロジーはあんまり読まないけど、こういうのもいいもんだ。
    それぞれ文体に個性があってそれも楽しめた。
    今まで読んだことない作家さんも、これをきっかけに手に取ってみようと思う。

    カフェスルス、すてきだなあ。
    こうやって仲間とわいわい夢を形にしていくのが楽しそうで羨ましい。

    商店街の店どうしの繋がりも描かれていて面白かった。

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    2018年11月10日
  • のろのろ歩け

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    なじみのない場所に飛び込んでいくのって、大変だけどやっぱり新しい世界が拡がっていくものなのだなあ。
    アジア圏だと、混とんとしているから、なおさら。

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    2018年10月23日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    こういうオムニバス形式のものには手を出していなかったけど、先日、3時のおやつを読んで、なかなかいいかもな…と思って読んだ。結果、とても面白かった。ハズレもなく、小さな繋がりを見つける楽しさもあった。軽いものばかりがあっさり詰まっているのでは?と思ってたけど、どれもしっかりした話だった。よい意味で作者が競い合うのかなぁ。

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    2018年07月21日