中島京子のレビュー一覧

  • 夢見る帝国図書館

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    ネタバレ

    心温まる、やさしいお話。
    ところどころ、劇中劇ならぬ、小説中小説が入る形式で物語が進んでいく。
    自由に生きているように見えた喜和子さんには、実は不自由に縛られた過去があった、とか。まぁ時代的にあの時代の女性は多かれ少なかれそうだった、とは思うけど。そう思うと私は随分自由で恵まれた時代に生きているんだなぁ、と。
    そういえば、私は樋口一葉とか吉屋信子とかあんまり読んでこなかったのよね。。。このあたりの読書経験がもっとあれば、また読後感も違ったかも?

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    2023年06月11日
  • ワンダーランドに卒業はない

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    中島京子が選ぶ子どもの本。18冊。
    子どもの頃に読んだ時と現在で感じることの差なども興味深い。
    「トムは真夜中の庭で」を読んでなかったのでさっそく読まないとと思った次第。

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    2023年06月08日
  • 小日向でお茶を

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    「小さいおうち」の著者、中島京子さんのエッセイ集です。2018年10月から2022年9月までの4年間のエッセイが収録されています。
    体調や旅行のことなど参考になりました。
    エッセイに出てきたバランスボールやフォームローラーを買ってしまいました。

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    2023年05月23日
  • 妻が椎茸だったころ

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    「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」の最後のオチがよかった!「妻が椎茸だったころ」は心が温まった。
    著者の他の作品を読んでみたい。

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    2023年05月05日
  • ワンダーランドに卒業はない

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    ネタバレ

    あの、中島さんによる、児童文学エッセイ。幼い頃から、こんなにも児童文学に親しんでいたなんて、羨ましい。しかもお姉さんという、価値を共有できる人までいて。

    私が児童文学を読み始めたのは、大半が、20歳をすぎてからだ。私にとっての最初の児童文学は、小学4年生の時母から与えられた『くまのプーさん』で、金色のシールがついていたので良い本だろうと思ったとのこと。プーさんはすぐに私の友達になった。同じく銀のシールがついていたという理由で、宮沢賢治も与えられたが、この時はさっぱり興味を持てなかった。天才詩人の卓越した感性に、スカスカの脳みそな小学4年生の私はとてもじゃないがついていけなかった。父からは子供

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    2023年03月02日
  • 彼女に関する十二章

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    ネタバレ

    聖子さんの脳内独白が面白くて声に出して笑ってしまった。上品な面白さで聖子さんの綺麗事ばかりでは無い人間味溢れる聖子さんに惹かれる。

    「相手はまだ気づいていない、見る側にとって有利な条件のもとで、聖子は心置きなくこの三十一歳の青年の姿を眺めた。」

    日常で取りこぼしがちなシーンを切り取るのが凄くお上手です。

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    2023年01月27日
  • ワンダーランドに卒業はない

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    取り上げられた児童文学は、18作品。あまりにポピュラーな作品ばかりだけど、短くまとめられた書評は、独自の視点で書かれてあり、共感しきりである。なぜ、銀河鉄道を読むのが怖かったのか。あしながおじさんと結婚して幸せになりました、のエンディングが物足りないのはなぜか?大人になってしまったウェンディの哀しみとは?これを読んで、この中の作品を読み返してしまったのは、私だけではないかも。

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    2022年12月08日
  • 彼女に関する十二章

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    聖子さんの脳内独白が面白い。
    最初の出だし
    「どうやらあがったようだわ。」と梅雨の晴れ間を見上げてつぶやく聖子さん。これだけでもう面白い。やられた!
    60年前の古くさい「女性論」と主婦の聖子さんの日常がシンクロしてるところも面白い。
    聖子さんの人生考察とも言える脳内独白は、答えがあるわけじゃないけど、意外に深い。

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    2022年11月25日
  • 夢見る帝国図書館

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    とっつきにくい題材なのかな、、
    現代と過去を行ったり来たりで読みにくいかな、、と思いながら読み始めたが、戦前戦後の様子をリアルに感じられて、興味深かった。
    戦争そのものの悲惨な描写は少なく、コミカルでくすっと笑ってしまう文章も垣間見られてホッとした。

    最後の最後、散骨のシーンは非常に美しく、亡くなった自分の母を思い出し、完全に手が止まってしまった。。。他の方のレビューにもありましたが、読み応えのあるお話でした。

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    2022年11月20日
  • ワンダーランドに卒業はない

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    児童文学のあれこれを思い出とともに語る。古典作品の魅力は様々に語られてきていたが、また新たな着眼点の魅力を知る。
    現代の目では気になる部分を指摘しつつも、それをも魅力的に語る筆者の想いに心を寄せる。児童文学は楽しいと改めて思い知る。

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    2022年11月07日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    伊勢物語、きちんと読むの初めて。
    川上弘美さんの日本語は美しいな。
    和歌の訳がそこはかとなく典雅だ。
    物語絵でよく出てくる有名な九段の八橋、宇津山だけにあらず。
    しかし業平はすごいね、さすが歴史に名を残すプレイボーイ…

    三十段の、歌を「逢うのは 一瞬 恨みは 永遠」て訳すのはしびれる。伊勢物語もすてきだけど川上弘美さんもすてき。

    最後125段
    「生きるとは
     なんと
     驚きに満ちたことだったか」
    ってところなんて、めっちゃすてきじゃないですか


    もりみーの竹取物語もすごく面白い。
    もちろん元の話自体が面白いけど、彼の訳がなんともシュールで人間臭くて好きだ。
    しかしなんておもしろい話なんだ

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    2022年09月27日
  • ワンダーランドに卒業はない

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    めっちゃいいですよ。
    紹介されている18作の児童文学の中で、読み直してみたいものが幾つもありました!

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    2022年09月07日
  • 平成大家族

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    どんな家にもよくある出来事を
    覗き見するように楽しめた

    置かれた場所で
    それを受け入れていけるかで
    人生は変わると思う

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    2022年08月26日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    若い頃は恋愛の先のゴールが結婚で
    とても幸せなことだと思っていた

    時間をかけながら夫婦や家族の形が変わっていく
    夫婦の数だけ形もあって
    結婚の意味がある
    それはまさにこの短編集の最後の
    「いつか、二人で。」の一節にあったように
    夫婦の最後にならないと結婚の意味は分からない

    この本は黒い結婚と白い結婚に分かれている
    黒はダークで少し現実離れをした設定
    白は現実的な設定
    バラエティーの富んでいてどの話も面白かった
    窪美澄さん
    滝羽麻子さん
    中島京子さん
    の作品は読んだことがあるけれど
    殆どの作家さんの作品を初めて読んだ

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    2022年07月15日
  • 妻が椎茸だったころ

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    不思議な物語が展開される短編集。
    表題作中の「おまえたち、戻ったのか!」が印象的。
    期待以上でした。

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    2022年06月23日
  • 桐畑家の縁談

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    姉の露子と、妹の佳子。
    佳子が台湾人青年と結婚する事になり、その時期をめぐる露子と佳子の散文的な日々の記録。

    「結婚」がテーマであるようであり、実際にはあまりそれにはこだわっていない本だ。
    個人的に、露子の過去の恋愛(カメラマンの竹内)について心が傷んだ。女性の中には、こういう経験、つまり、恋愛において、相手からの愛情を得ることができずに苦しんだ経験を持つ人はきっと多いと思う。私にも心当たりがある。
    相手が竹内のように悪い男でなくても、そういう経験、依存心は、思いの外長期にわたって自分の心をを苦しめるものだ。

    露子が大事にして、誰にも見せないでいたクロッキー。
    それを中華食堂の中で、みんな

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    2022年06月12日
  • かたづの!

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    歴史小説はそれほど好きではないけど
    面白く読めた。

    東北の歴史に詳しくなくてどこまでがファンタジーなのかよくわからなかった、知ってたらもっと面白かったと思う。

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    2022年04月25日
  • かたづの!

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    いきなりの羚羊目線である。
    そして歴史話というものに対して、「あれがあっちについた、これがこっちについたとわかりにくい」と主人公祢々に言わしめてしまう。
    「私には、胃袋並みに三つか四つ、脳みそが必要…」とは羚羊の言葉。

    時代物が苦手な身としては、ちょっと体をほぐしてもらったような気持ちになった。
    といってもお家や藩の話ではあり、油断は禁物(笑)
    そこをゴツゴツとした堅さや重量感を削った、さらりとしたタッチで導いてゆく。
    異界との交わり具合も自然で程よい感じ。
    「遠野物語」にも少しばかり興味が出てきた。

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    2022年03月21日
  • さようなら、コタツ

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    ネタバレ

    部屋にまつわる7つの短編小説。作者曰くサブタイトルは「へやのなか」

    ちょっとクセのある登場人物たちが、それぞれの部屋で過ごす日常を切り取ったごく普通の描写がすごく面白い。「クセのある」と書いたが、プライヴァシーの最たる場所たる我が家のそれも部屋の中であれば、誰だってクセはあるものなんだろう。テレビで帰宅する人の家についていく企画があるが、それだけで人間ドラマが撮影できるくらいに、人が住む部屋には住む人の数だけドラマがあるわけだ。

    そのドラマをきちんと切り取って(フィクションだから構成して…か)短編小説にするのが小説家の腕なんだが、中島京子はその腕があるんで、読者としても安心して部屋の中のド

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    2021年12月24日
  • 東京観光

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    ポップな表紙が印象的な短編集。
    1篇ごとに世界もがらりと変わる。
    表紙のように、とてもカラフル。

    が、共通するのは、どの作風も一風変わった人や設定があることだろうか。

    小石川植物園で鰐を探し続けるヒロインも不思議だが、そこで彼女が出会うのは「銀杏の精」を演じ続ける中年男性。
    放課後にだけ現れ、一部の人にしか見えない「ゴセイト」。
    結婚前にした鼻の整形後のメンテナンスができず、鼻の話題に極端に過敏になっている女性。
    彼女の夫はこともあろうに、ゴーゴリの「鼻」を生物学的に考証しようと、「鼻行類」などの話を滔々とする。

    シュールな中に、独特なユーモアが感じられる。
    シュールな作品に耐性(失礼!

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    2021年12月12日