中島京子のレビュー一覧

  • 彼女に関する十二章

    Posted by ブクログ

    聖子さんの脳内独白が面白い。
    最初の出だし
    「どうやらあがったようだわ。」と梅雨の晴れ間を見上げてつぶやく聖子さん。これだけでもう面白い。やられた!
    60年前の古くさい「女性論」と主婦の聖子さんの日常がシンクロしてるところも面白い。
    聖子さんの人生考察とも言える脳内独白は、答えがあるわけじゃないけど、意外に深い。

    0
    2022年11月25日
  • 夢見る帝国図書館

    Posted by ブクログ

    とっつきにくい題材なのかな、、
    現代と過去を行ったり来たりで読みにくいかな、、と思いながら読み始めたが、戦前戦後の様子をリアルに感じられて、興味深かった。
    戦争そのものの悲惨な描写は少なく、コミカルでくすっと笑ってしまう文章も垣間見られてホッとした。

    最後の最後、散骨のシーンは非常に美しく、亡くなった自分の母を思い出し、完全に手が止まってしまった。。。他の方のレビューにもありましたが、読み応えのあるお話でした。

    1
    2022年11月20日
  • ワンダーランドに卒業はない

    Posted by ブクログ

    児童文学のあれこれを思い出とともに語る。古典作品の魅力は様々に語られてきていたが、また新たな着眼点の魅力を知る。
    現代の目では気になる部分を指摘しつつも、それをも魅力的に語る筆者の想いに心を寄せる。児童文学は楽しいと改めて思い知る。

    0
    2022年11月07日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

    Posted by ブクログ

    伊勢物語、きちんと読むの初めて。
    川上弘美さんの日本語は美しいな。
    和歌の訳がそこはかとなく典雅だ。
    物語絵でよく出てくる有名な九段の八橋、宇津山だけにあらず。
    しかし業平はすごいね、さすが歴史に名を残すプレイボーイ…

    三十段の、歌を「逢うのは 一瞬 恨みは 永遠」て訳すのはしびれる。伊勢物語もすてきだけど川上弘美さんもすてき。

    最後125段
    「生きるとは
     なんと
     驚きに満ちたことだったか」
    ってところなんて、めっちゃすてきじゃないですか


    もりみーの竹取物語もすごく面白い。
    もちろん元の話自体が面白いけど、彼の訳がなんともシュールで人間臭くて好きだ。
    しかしなんておもしろい話なんだ

    0
    2022年09月27日
  • ワンダーランドに卒業はない

    Posted by ブクログ

    めっちゃいいですよ。
    紹介されている18作の児童文学の中で、読み直してみたいものが幾つもありました!

    0
    2022年09月07日
  • 平成大家族

    Posted by ブクログ

    どんな家にもよくある出来事を
    覗き見するように楽しめた

    置かれた場所で
    それを受け入れていけるかで
    人生は変わると思う

    0
    2022年08月26日
  • 黒い結婚 白い結婚

    Posted by ブクログ

    若い頃は恋愛の先のゴールが結婚で
    とても幸せなことだと思っていた

    時間をかけながら夫婦や家族の形が変わっていく
    夫婦の数だけ形もあって
    結婚の意味がある
    それはまさにこの短編集の最後の
    「いつか、二人で。」の一節にあったように
    夫婦の最後にならないと結婚の意味は分からない

    この本は黒い結婚と白い結婚に分かれている
    黒はダークで少し現実離れをした設定
    白は現実的な設定
    バラエティーの富んでいてどの話も面白かった
    窪美澄さん
    滝羽麻子さん
    中島京子さん
    の作品は読んだことがあるけれど
    殆どの作家さんの作品を初めて読んだ

    0
    2022年07月15日
  • 妻が椎茸だったころ

    Posted by ブクログ

    不思議な物語が展開される短編集。
    表題作中の「おまえたち、戻ったのか!」が印象的。
    期待以上でした。

    0
    2022年06月23日
  • 妻が椎茸だったころ

    Posted by ブクログ

    タイトルが不思議すぎて気になり読みました。
    短編集なのでサクッと読めて、どの話も独特ではあるもののオチがあり面白かったです。
    ゾッとしたり切なさがあったりと、全編通して様々な感情を楽しめました。
    個人的にはやはりタイトルの「妻が椎茸だったころ」が一番面白かったです。最後にどこか切なさと暖かさが感じられる話でした。

    0
    2022年06月21日
  • 桐畑家の縁談

    Posted by ブクログ

    姉の露子と、妹の佳子。
    佳子が台湾人青年と結婚する事になり、その時期をめぐる露子と佳子の散文的な日々の記録。

    「結婚」がテーマであるようであり、実際にはあまりそれにはこだわっていない本だ。
    個人的に、露子の過去の恋愛(カメラマンの竹内)について心が傷んだ。女性の中には、こういう経験、つまり、恋愛において、相手からの愛情を得ることができずに苦しんだ経験を持つ人はきっと多いと思う。私にも心当たりがある。
    相手が竹内のように悪い男でなくても、そういう経験、依存心は、思いの外長期にわたって自分の心をを苦しめるものだ。

    露子が大事にして、誰にも見せないでいたクロッキー。
    それを中華食堂の中で、みんな

    0
    2022年06月12日
  • かたづの!

    Posted by ブクログ

    歴史小説はそれほど好きではないけど
    面白く読めた。

    東北の歴史に詳しくなくてどこまでがファンタジーなのかよくわからなかった、知ってたらもっと面白かったと思う。

    0
    2022年04月25日
  • かたづの!

    Posted by ブクログ

    いきなりの羚羊目線である。
    そして歴史話というものに対して、「あれがあっちについた、これがこっちについたとわかりにくい」と主人公祢々に言わしめてしまう。
    「私には、胃袋並みに三つか四つ、脳みそが必要…」とは羚羊の言葉。

    時代物が苦手な身としては、ちょっと体をほぐしてもらったような気持ちになった。
    といってもお家や藩の話ではあり、油断は禁物(笑)
    そこをゴツゴツとした堅さや重量感を削った、さらりとしたタッチで導いてゆく。
    異界との交わり具合も自然で程よい感じ。
    「遠野物語」にも少しばかり興味が出てきた。

    0
    2022年03月21日
  • さようなら、コタツ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    部屋にまつわる7つの短編小説。作者曰くサブタイトルは「へやのなか」

    ちょっとクセのある登場人物たちが、それぞれの部屋で過ごす日常を切り取ったごく普通の描写がすごく面白い。「クセのある」と書いたが、プライヴァシーの最たる場所たる我が家のそれも部屋の中であれば、誰だってクセはあるものなんだろう。テレビで帰宅する人の家についていく企画があるが、それだけで人間ドラマが撮影できるくらいに、人が住む部屋には住む人の数だけドラマがあるわけだ。

    そのドラマをきちんと切り取って(フィクションだから構成して…か)短編小説にするのが小説家の腕なんだが、中島京子はその腕があるんで、読者としても安心して部屋の中のド

    0
    2021年12月24日
  • 東京観光

    Posted by ブクログ

    ポップな表紙が印象的な短編集。
    1篇ごとに世界もがらりと変わる。
    表紙のように、とてもカラフル。

    が、共通するのは、どの作風も一風変わった人や設定があることだろうか。

    小石川植物園で鰐を探し続けるヒロインも不思議だが、そこで彼女が出会うのは「銀杏の精」を演じ続ける中年男性。
    放課後にだけ現れ、一部の人にしか見えない「ゴセイト」。
    結婚前にした鼻の整形後のメンテナンスができず、鼻の話題に極端に過敏になっている女性。
    彼女の夫はこともあろうに、ゴーゴリの「鼻」を生物学的に考証しようと、「鼻行類」などの話を滔々とする。

    シュールな中に、独特なユーモアが感じられる。
    シュールな作品に耐性(失礼!

    0
    2021年12月12日
  • 彼女に関する十二章

    Posted by ブクログ

    聖子さんが素敵。
    ウィットに飛んだ言葉選びに、この人と友達になりたいと思いました。
    息子と恋人のチカちゃんが結婚して子供が生まれることになり、その後の聖子さんのエピソードを読みたいなと思います。

    0
    2021年11月02日
  • かたづの!

    Posted by ブクログ

    実在した女城主と角とのファンタジー?

    どうしたら、こんなに強く生きられるの?
    責任感だけじゃ無いよね。
    心持ちの少しでも、真似できたらと思いました。

    0
    2021年10月09日
  • 彼女に関する十二章

    Posted by ブクログ

    女性論を語る…というと難しいが、50歳女性のありのままの日常風景。

    4章あたりからなかなかユーモア溢れる語り口調で、ナイスなセンスを感じた。
    徐々に心に響く言葉が、じんわりと胸にくる。

    0
    2021年09月29日
  • イトウの恋

    Posted by ブクログ

    中島京子さんの作品は「ちいさいおうち」以来、2作目で2冊ともとても読みやすくて面白かった。両作品とも切ないと言えば切なく、かと言って読後感はスッキリとしているという不思議なお話し。数世代に渡って歴史上の人物と現代の人々が繋がっているというのも中島作品の特徴の一つなのかな、と思う。他の作品もどんどん読んでみようと思った。

    0
    2021年08月18日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

    Posted by ブクログ

    スカイツリーが見える、東京の下町。
    古くからのお店と新しいお店が混じり合う、明日町こんぺいとう商店街の、七軒のお店の物語を7人の作家が描くアンソロジー。

    既読の作家さんは、大島真寿美さん、彩瀬まるさん、千早茜さん、中島京子さん。
    それぞれの持ち味が出ていて、どれも面白かった。

    大山淳子さんの『あずかりやさん』が、盲目の店主が一日百円で大切なものをあずかるというお店を舞台にしていて、にぎやかな商店街の中、しんとしずかな店という感じが良かった。
    アンソロジーを手に取ると、こうして新しく好みに合いそうな作家さんが見つかるのが楽しみ。

    こんぺいとう商店街シリーズとして続刊もあるらしいので、続きも

    0
    2021年07月04日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

    Posted by ブクログ

    錚々たる方々の訳した古典文学!
    竹取物語がモリミーの手にかかると、翁や貴公子たちの下心がスケスケで困惑するかぐや姫が目に浮かんでしまう。
    和歌の訳がまたニヤニヤ。
    むかし男ありけり、の伊勢物語はこんなに長いお話だったのかと驚いた。恋愛だけでなく友情や仕えた親王とのやり取りが印象的だった。
    男としか出てこないので、これが業平のことなのか、時期はいつなのかとモヤモヤもするけれど、一遍の凝縮ぶりに愕然とする。
    堤中納言物語はいろんなテイストの話が襲いかかってきて気が抜けない。
    和歌の訳が絶妙!
    有名な虫めづる姫君の女房たちの嫌らしさときたら、普通に和歌を訳しただけでは伝わってこないかも。
    土佐日記、

    0
    2021年06月06日