中島京子のレビュー一覧

  • 坂の中のまち

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    ネタバレ

    富山から東京の女子大へ進学した真智は、祖母の親友・志桜里さんの家に下宿することになる。
    ちょっと風変わりでマイペースな志桜里さんとの生活は、大人になる前の真智にとってとても刺激的で、影響力は絶大だろう。読んでいてとても心地よい。
    私もこの年頃にこんな大人と出逢っていたら良かった、と思わずにいられない。

    志桜里さん家にある本棚の「小日向」コーナーがとても面白そう。元々、木内昇さんの『茗荷谷の猫』が好きだったので、この界隈の話が出てきてとても嬉しい。
    "文学地図"は私もほしい。"文学地図"片手に東京巡りするの面白そう。普段坂道は苦手だけれど、こんなに古のエ

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    2025年03月22日
  • やさしい猫

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    マヤのまわりのミユキさん、クマさん、そばにいるてくれるとスパイス効いてるナオキくん、そして頼りになるハムスター先生などなど。ほんとに心に残る話でした。

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    2025年03月20日
  • いつか、アジアの街角で

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    アンソロジー 6人の女性作家による、アジアをテーマにしたアンソロジー。
    特にガツンときたのは島本理生の「停止する春」。
    心がほんわり柔らかくなったのは角田光代の「猫はじっとしていない」。
    それぞれの個性が際立つ短編集でした。

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    2025年12月18日
  • 花桃実桃

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    다양한 사람을 보고 나를 돌아본다.

    귀여운 일본 생활
    아담한 생활이 너무 좋았다.
    여러 사람을 만나보고 싶다는 생각.

    조금씩 주민들에게 정을 가지게 되는 주인공.

    귀여운 작품을 보고 싶을 때.

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    2025年03月10日
  • うらはぐさ風土記

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    ネタバレ

    さりげなく社外問題が取り上げられているね、嫌味なく、でもちゃんとリアルに。
    それにしても沙希さん、次々と人脈ができていくけどそこはちょっと出来過ぎな感じがした。
    もっと孤独を感じるんじゃないかなぁ普通は。

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    2025年03月01日
  • 坂の中のまち

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    2章目の「隣に座るという運命について」が以前読んだアンソロジーの「いつか、アジアの街角で」という本にも収録されていた。
    そうとは知らず思いがけない再会を果たせてなんだか嬉しかった。
    他の章も名作たちの世界を感じられてわくわくしながら読んだ。

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    2025年02月26日
  • 彼女に関する十二章

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    伊藤整『女に関する十二章』を元にエッセイを書くという夫・守の話を聞いて、妻・聖子がその本を読みながら自分の身の回りの出来事を考えて見ます。NPO法人の経理を手伝いに行って出会った人たち、特に調整さんとのやり取りに興味を引かれます。初恋の人が亡くなったと息子さんから連絡が来て出会います。実の息子が彼女を連れてきて、その後彼女の妊娠がわかり、産むかどうかの相談に乗ります。夫の弟・保が台湾で彼氏と結婚します。保とのやり取りも興味深いです。
    ジェンダーについて、戦争と日本情緒について、考えさせられました。

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    2025年02月25日
  • 長いお別れ

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    介護サービスのあれこれ、自宅介護の大変さ、医療との関わりなど家族それぞれの立場からの思いが縦横に書き込まれています。タイトルは認知症のことを英語でロンググッドバイと言うことからつけられたそうです。胸に迫ってきました。人ごとではないです。

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    2025年02月25日
  • 花桃実桃

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    ネタバレ

    父がなくなりアパートを相続した頃職場に居づらくなだて退職し、アパートの住人・管理人になります。バーを始めた地元の同級生やアパートの奇妙な住人達との交流と恋と…。父の晩年の恋人(アパートの住人)との交流も。とても面白かったです。

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    2025年02月23日
  • 平成大家族

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    語り手が変わっていくことで各人各様の悩みがあることがわかります。次から次へ家族が帰ってきて大家族になり、またそれぞれ出ていきます。その過程がとても面白かったです。

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    2025年02月23日
  • 小日向でお茶を

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    「ゆうゆう」という雑誌に掲載されていたエッセイを一冊に。連載は本書発行の時点でまだ続いているということ。
    2018年10月から2022年9月までの期間で、著者の年齢は50代半ばから還暦前までと、「ゆうゆう」の読者層にだんだん近づく。
    この期間には、100年に一度のパンデミックという大きな事件があった。
    『第1章 世界中、どこへ行ってもおなかはすくのだ』には、まだコロナの影は見えず、著者は元気に海外出張に飛び回り、美味しいものの描写が続く
    『第2章 人は老い、地球は温暖化する』では、ちょっと健康に不安も出てきた体のメンテナンスのこと。そして美味しいもの。
    『第3章 奈良公園の鹿、タイのジュゴン』

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    2025年02月18日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    学校が苦手だった少女が、放課後を過ごした喫茶店の常連客たちとのあれこれ。それは30年前の話。
    ノスタルジックで、ある時はSFチック。そして、子どもの頃の回想というフィルターもかかって、ちょっと不思議な雰囲気を醸している世界。
    小説家には一つだけ、聞かれても答えなくていい質問がある。
    「それは本当?それとも嘘?」

    『「はくい・なを」さんの一日』(「タタン」と名付けてくれたのは白いひげの老小説家)
    『ずっと前からここにいる』(百年先からやってきた女)
    『もう一度、愛してくれませんか』(吸血鬼の夫婦現る)
    『ぱっと消えてぴっと入る』(おばあちゃん子)
    『町内会の草野球チーム』(学生さんと喫茶店)

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    2025年02月16日
  • 小さいおうち

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    「うらはぐさ風土記」で中島京子さんのファンになり2作目。昭和の女中さんのお話が面々と綴られて最初はうんざりしていて、挫折しかかった。
    レビューを読んでいると評価も高く、後半からは物語が加速するらしいと知ると、勝手なものでどんどんと興味が湧いてくる。タキさんや時子さんの物言いに慣れてくると時代背景や生活そのものも面白く、何となく予測できたストーリーもラストでびっくりの結末。また違った解釈になりとても深かったし、映画化もされているとかで、さすが直木賞受賞作品は違うなぁと。もう少し中島京子さんの作品を極めてみようと思う。どんな世界が待ち受けているのか楽しみ。

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    2025年02月02日
  • オリーブの実るころ

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    テンポ良く、ファンタジーでありながら妙なリアルさもあって面白かったです。

    各お話の主人公が、ユーモアのある、少し変わった考えや視点を持っていて素敵でした。

    一番最初のお話だけ少し毛色が違って、そういう本だっけ!?とドキッとした笑

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    2025年02月02日
  • やさしい猫

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    在留外国人と聞くと、どうしても文内にもあるように悪い話をイメージしがちだ。しかし、ちゃんとした人たちももちろんいる。そんな人たちが、周りのサポートを得てちゃんと評価されていく様は痛快!最後は胸のつかえみたいのがごっそり抜けました

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    2025年02月01日
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    「小さな表現の差にこそ大きなぶれがあることを身をもって学んだ。」
    堀江敏幸さんのこの文が表現の芯を食っていて好きだ。

    『堤中納言物語』の「虫めづる姫君」の続きが無いことが本当に悔しい。
    平安時代でルッキズムに苦言を呈してるこの短編が1番好きだったからこそ、悔しい。

    『竹取物語』は1番読みやすかったから、お勧めです。

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    2025年01月29日
  • うらはぐさ風土記

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    ネタバレ

    初めての中島京子作品
    穏やかに時が流れ、時々クスッと笑わされ、その土地の空気が感じられる…素敵な物語だった
    美味しそうな食べ物や季節の草花や鳥、街の歴史と未来、個性的だけど自然体の登場人物達
    表題と共に各章のタイトルも秀逸でした

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    2025年01月27日
  • 小さいおうち

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    戦前から戦後にかけて、女中としてのタキの働きっぷりもおもしろかったけど、それ以上に世の中がどう変わっていったか、庶民はそのときなにを感じたか、が非常に興味深かった

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    2025年01月21日
  • 妻が椎茸だったころ

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    年末年始の休暇が終わり、バタバタと日常に戻っていくなかで、1話ずつを本当に味わいながら至福のひとときをいただきました、新年1冊目の本。
    ユーモアがあって、優しさがあって、好きです。
    流行った本は映画になりがちだけど、これは本でしか通じないな〜と。
    なんでも物事には具体性や明確性、真実を求められるけど、本は個々の想像力にゆだねることが許される。改めて読書って自由で楽しいな〜って思えた一冊でした!

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    2025年01月18日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

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    ノスタルジーは便利だ。
    確かに自分の記憶のようで、でも、ずいぶんとあいまいなことが、ある日結びつく。

    たとえばこの本を読んだとき
    あゝ高校時代に友人とヒマをつぶしていた喫茶店って、こんな感じだっけ

    コーヒーとトーストの焦げた香り

    もちろん赤い樽も女の子もいなかったはずなのに、居たって不思議じゃないような気がする。

    「小説家には聞かれても答えなくていい質問がある。『ほんとなの?』……」

    さて、どうだか……。

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    2025年01月12日