中島京子のレビュー一覧
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児童文学の中から18作を選んで書かれたエッセイ。読みながら、そうだったよねーと共感するのと同じくらいに、そんな話だったっけと自分が気がついていなかった読み方に驚くことも多かった。子どもが楽しめるというだけでなく、大人になったからこそ見えてくるものがきちんと描かれている作品であり、子どもの頃の私は心地良さは感じていてもそこまで読み取れてはいなかったからだろう。まえがきに、著者がこの18作を選んだ理由は、読み直してみたときに「子どもの時間を思い出しただけではなくて、大人になったいま、書いてみようという気持ちを起こさせた」作品だからとあった。大人になったいま、読み返してみたいと思う作品がいくつもあっ
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東京の西の方だと思われるうらはぐさ。
アメリカから離婚して帰ってきてうらはぐさの伯父の家に住むことになった沙希。
そこは学生時代にも馴染みのある場所。
そこで様々な人々と出会い、その人々と関わっていくことになる。
その中でうらはぐさの歴史に触れたり、再開発に心を痛めたりしていく。
沙希が出会う人は年齢も、バックグラウンドも多種多様、まさに現在。
うらはぐさに大きな何かが起こるわけではないけど、時代が変わっていくと共にうらはぐさも変わっていく。
何処にでもある都心からちょっと離れた街、そこに暮らす人々の日常、そしてちょっぴり、沙希の海外での生活も顔をのぞかせる。
大学の非常勤講師である沙希と学生 -
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ネタバレ大家族小説と言えば「東京バンドワゴン」を連想するのだが、この小説はあれほどにぎやかで幸せに満ちた一家ではない…いや、静かではないし、とんでもない不幸というのはないし、起こっている事件もあのシリーズでとりあげてもいいようなことばかりなのだが…。
東京バンドワゴンが昭和の良き日のテレビドラマをリスペクトしているなら、こっちはサザエさん、それもアニメじゃなく、長谷川町子が新聞連載した4コマを平成(コロナ以前と言い換えればよいか)に再現した感じ。
どこの家族にもある、下手すると大きな事件につながりかねない火種、そういうものを家族が時にはそろって、時には単独や数名のチームで消していく。そういう雰囲気 -
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ネタバレするするっと読める本。
「幼い頃タタンと呼ばれていた私」のお話し。
タタンの実体験としての記憶だから自然に流れていくのに、「タタンとは呼ばれなくなった大人の私」が思い出して語るには矛盾や違和感があって、その違和感が読者の中でも膨れたところで、ここはもしかしたら曖昧かも、というような一文が入る。
最初の方は、そうか昔の記憶だと思い出補正も確かにあるよね、と何も思わなかったのに、特に最後の一編は序盤からとても警戒しながら、疑いながら読み進めた。途中からミステリ小説になったのかと思った。
ただひたすら最後の一文に向けて書かれたのだなという印象。面白かった。 -
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著者が幼少期(3歳から12歳)の記憶を手繰りながらとある喫茶店での物語を紡ぎ出した思い出実話風小説。主人公タタンとマスター、そしてクセのある常連たちによる全9話の連作短編。
記憶を辿っている風なせいかはっきりした物言いをしない書き方と幼少期のやりとりというのが合わさって妙なゆるさを醸し出している。
読み進めるうちにちょっとずつ創作感が濃くなるのもきっぱりと小説だと認識するのにちょうどよい流れだった。
初読み作家さんでしたがけっこう好みの一冊になりました。頁数が少なく文庫、感情の起伏が大きくなりすぎない本は好きなんですよね。
いい一冊に出会えました。 -
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あっという間の一気読み
マヤという女性が
自分の昔話を誰かに語って聞かせる
帯書きなどを読んで
外国人との結婚における
差別にフォーカスするのかなと思っていたら
言葉では聞いたことがあったけど
全くの知識不足な世界を垣間見る
そして自分の中の暗い気持ちにも
目を向ける機会になった
家族が揃って生活できること
結婚の理由
日本という国が抱える問題
いろんなことが
ぐあーって頭に襲いかかってきました
考えさせる部分と
胸に襲いかかる熱い気持ちに
忙しい読書時間でした
とりあえず
自分の国の社会保障のこと
学んでみたいなと思って
そのための本も購入してみました
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朝日新聞土曜日別刷りbeにエッセーを連載されている、この作家さん。つい先日の「いまなら納得できる」という眼鏡店でのにらみ合いの話も面白かったな。
月に一度くらいしか載らないのだが、『日々の暮らしのなかで感じるさまざまなことをつづる』というコンセプトで語られる話は、土曜の朝の楽しみのひとつ。
この本、そんな作者さんが“身に起こりうるライフイベントを、不思議な軽妙さで描く6つの短編集”。それぞれに、ちょっと不思議な味わいの、この作者さんらしさが溢れるお話。
■家猫(結婚)
40歳を超えたバツイチの男の結婚を巡る本人&周囲の思惑。
家猫だけでなく化け猫もいたみたい。女の人から見れば男って可愛いとい