やさしい猫

やさしい猫

小説・文芸
990円 (税込)

4pt

家族三人で暮らしたい、
ただそれだけの望みを叶えるのが
こんなに難しいなんて

シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。娘のマヤも面倒見のいいクマさんに懐いて、すったもんだはありつつも、穏やかな日々が続くはずだったのに……。

出会って、好きになって、ずっと一緒にいたいと願う。
そんな小さな幸せが突然奪われたのは、
クマさんがスリランカ出身の外国人だったから。

〈ハラハラしてます〉〈ラストがよかった〉〈知らないって恐ろしい〉
読売新聞連載中から反響続々
中島京子の長編小説最新刊

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    やさしい猫
  • タイトルID
    :
    1630209
  • ページ数
    :
    552ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年07月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

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やさしい猫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    素晴らしかった。
    ミクロの視点から入管の無情さをあぶり出している。
    ラストには幸せな気持ちで涙しそうになったが、失われたときはかえってこない。
    なんのための入管行政か、バランスを見失ってはいけない。その裁量が大きすぎるゆえの難しさも上原氏により描かれている。難しいとはいえ、国際的な比較の中でも日本の運用は見直すべき、という議論は説得力があるように思われる。

    0
    2026年10月24日

    Posted by ブクログ

    とても読み応えのえる一冊だった。重たいテーマでもありながら、高揚したり、楽しくなったり、うれしくなったりするシーンも多く、続きが気になって気になって、夜中に眠れなくなり読み続けた本に、久しぶりに出会った。
    素敵なクマさんファミリーのお話、長く長く心に残ると思います。

    0
    2026年10月20日

    Posted by ブクログ

    国境って大事だし誰でも入れるわけにはいかないんだけど、まだまだ整備されてるとは言えない状況の中で、隙間に落ちてしまった異国の人と家族の話。

    家族とはなんぞや、国とは国境とは…

    これから色々問題になることもあるのかなー
    移民とか増えて。

    隙間に落ちてしまう人がどこかにいるんだ、ってのを思った。

    0
    2026年07月12日

    Posted by ブクログ

    みゆきさん一人娘のマヤ、そしてクマさん。
    スリランカ人の震災の時、ボランティアとして共にした、夫なる、マヤの父となる人クマさん。
    就労ビザがキレ、職を探し婚約までしたが引き裂かれてしまった。
    ホーム局に収監されて強制送還?
    有能な裁判官に巡り合い戦いの日々がまた3人で暮らす事が出来るか?
    日本の優しさは困っている難民に差し伸べる温かい温もりは?
    考えさせられた。

    0
    2026年03月28日

    Posted by ブクログ

    とにかく勉強になります。
    小説として満足させてくれる上で、勉強もさせてくれるのがこの本のポイント。

    私にとって外国の方は道ですれ違うだけの存在。なかなか問題に向き合うきっかけが作れない。

    何年か前にスリランカの女性が収容中に亡くなった件や、"クルド人"や"難民"などのワードがニュースで出るたびに、そろそろ自分も知識をつけなければいけないのでは?と思っていた。が、恥ずかしいことに、何も調べられていなかったのが現状。

    この小説は登場人物の描写が細かく、みな生き生きとしているので、描かれている出来事が自分のすぐ目の前で起こっているように感じることができる。自分が当事者であるかのような錯覚によって、もっともっと知りたいと思うようになり、説明的な部分もすんなり頭に入ってくれる。もちろん、感情移入もしやすいので、ストーリーとしても満足できるのです。

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

    恥ずかしいくらい何も知らなかった。読めて良かった。やさしい猫は、猫の覚醒かもしれないけど、「やさしい猫」っていうタイトルに、人の本質を信じている希望があるのかもって思った。

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    日本に来て暮らしている外国人の苦労を知りました。
    でも、ほんの少しです。まだまだ知らないことがこの年になってもあるんだと実感しました。
    日本がもっと外国人に寛容で理解をしてくれる国になることを願います。

    0
    2025年08月18日

    Posted by ブクログ

     なんて尊い家族! なんて優しく温かい物語! でも、なんて酷いこの国の差別と偏見! 本書を読みながら、ずーっとそんなことを考えてました。

     震災ボランティアで出会い惹かれ合った2人、スマトラ出身のクマさん(24歳)とシングルマザーのミユキさん(32歳)、そしてミユキさんのひとり娘・マヤ(8歳)。物語は、一貫してマヤから"きみ"へ語りかける形式で綴られていきます。

     諸々の困難を乗り越え3人は家族となるも、クマさんの在留資格が切れ、不法残留で東京入国管理局に収容されてしまいます。そこからクマさん返還のため、ミユキさんとマヤの闘いが始まります。

     入管制度がこれほど重く理不尽な制度だったかと思い知らされました。しかし本書は、法的政治的な訴えの論調ではなく、リアルな家族小説として読みやすい点が実に優れています。マヤの存在と語り口が絶妙でお見事です。この優しい語り口が、非人道的な制度をより浮き彫りにしている気がします。

     本作の刊行とほぼ同時期(2021年)、スリランカ国籍のウィシュマさんが名古屋の入管施設で亡くなる事件がありました。何となく思い出しましたが、その段階では他人事で済ませていた自分を恥じ、改めてこの物語の現実とのつながりを実感しました。
     人権が尊重されない現実社会に一石を投じる"やさしい"物語として、とても価値ある一冊でした。
    
 マヤが語りかける"きみ"は、これから生まれる未来を担う存在であり、読み手の私たちでしょう。マヤの語りがきっと未来に光をもたらす傑作でした。

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    1日で読んでしまった。
    スリランカ人で優しくて楽しいクマラさんが、東北の震災でボランティアしていたときに会ったミユキさんとその娘マヤとの家族の愛の話。
    右葉曲折して結婚に至ったクマラさんが会社を解雇され就活中にオーバーステイになってしまう。
    結婚証明を持って入管に相談に行こうとするクマラさんが途中で警察に捕まってしまい、勾留されてしまう。
    外国人が日本で働き続けるのが難しい現状が、日本が外国人に対する永住権を認めない現状がよくわかった。世の中、知らないことが多すぎるな、と思った。

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ

    名古屋のオーバーステイで収容されて亡くなった女性の話が全てだと思うホント人間じゃない腐った生き物達だから亡くなった。クマさん何度も倒れたのに無難な放置するのも同じ 上原の前に対応した審理官も裁判の名前を言わせた検事も あーいうのが出世するから組織は変わらないし、本気で外国人を統制してるならクルド人が問題になっている筈がない、と前置き長いけど中島京子さんよくぞよくぞ描いてくれたって、現実の体験があるからここまで真実を伝えられる。ほぼ裁判についてだけど、こんなんナンボあってもいい、カナダと比べる場面あったけど日本って遅れてるのが治らない、なんで?失われた30年 嫌な世の中を仕方ない当たり前の世の中と思う、高い税金払ってもキックバックする国会議員ってなんなんだ。

    0
    2025年01月01日

やさしい猫 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    やさしい猫
  • タイトルID
    :
    1630209
  • ページ数
    :
    552ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年07月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

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