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家族三人で暮らしたい、
ただそれだけの望みを叶えるのが
こんなに難しいなんて
シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。娘のマヤも面倒見のいいクマさんに懐いて、すったもんだはありつつも、穏やかな日々が続くはずだったのに……。
出会って、好きになって、ずっと一緒にいたいと願う。
そんな小さな幸せが突然奪われたのは、
クマさんがスリランカ出身の外国人だったから。
〈ハラハラしてます〉〈ラストがよかった〉〈知らないって恐ろしい〉
読売新聞連載中から反響続々
中島京子の長編小説最新刊
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Posted by ブクログ
とにかく勉強になります。
小説として満足させてくれる上で、勉強もさせてくれるのがこの本のポイント。
私にとって外国の方は道ですれ違うだけの存在。なかなか問題に向き合うきっかけが作れない。
何年か前にスリランカの女性が収容中に亡くなった件や、"クルド人"や"難民"などのワードがニュースで出るたびに、そろそろ自分も知識をつけなければいけないのでは?と思っていた。が、恥ずかしいことに、何も調べられていなかったのが現状。
この小説は登場人物の描写が細かく、みな生き生きとしているので、描かれている出来事が自分のすぐ目の前で起こっているように感じることができる。自分が当事者であるかのような錯覚によって、もっともっと知りたいと思うようになり、説明的な部分もすんなり頭に入ってくれる。もちろん、感情移入もしやすいので、ストーリーとしても満足できるのです。
Posted by ブクログ
なんて尊い家族! なんて優しく温かい物語! でも、なんて酷いこの国の差別と偏見! 本書を読みながら、ずーっとそんなことを考えてました。
震災ボランティアで出会い惹かれ合った2人、スマトラ出身のクマさん(24歳)とシングルマザーのミユキさん(32歳)、そしてミユキさんのひとり娘・マヤ(8歳)。物語は、一貫してマヤから"きみ"へ語りかける形式で綴られていきます。
諸々の困難を乗り越え3人は家族となるも、クマさんの在留資格が切れ、不法残留で東京入国管理局に収容されてしまいます。そこからクマさん返還のため、ミユキさんとマヤの闘いが始まります。
入管制度がこれほど重く理不尽な制度だったかと思い知らされました。しかし本書は、法的政治的な訴えの論調ではなく、リアルな家族小説として読みやすい点が実に優れています。マヤの存在と語り口が絶妙でお見事です。この優しい語り口が、非人道的な制度をより浮き彫りにしている気がします。
本作の刊行とほぼ同時期(2021年)、スリランカ国籍のウィシュマさんが名古屋の入管施設で亡くなる事件がありました。何となく思い出しましたが、その段階では他人事で済ませていた自分を恥じ、改めてこの物語の現実とのつながりを実感しました。
人権が尊重されない現実社会に一石を投じる"やさしい"物語として、とても価値ある一冊でした。
マヤが語りかける"きみ"は、これから生まれる未来を担う存在であり、読み手の私たちでしょう。マヤの語りがきっと未来に光をもたらす傑作でした。
Posted by ブクログ
名古屋のオーバーステイで収容されて亡くなった女性の話が全てだと思うホント人間じゃない腐った生き物達だから亡くなった。クマさん何度も倒れたのに無難な放置するのも同じ 上原の前に対応した審理官も裁判の名前を言わせた検事も あーいうのが出世するから組織は変わらないし、本気で外国人を統制してるならクルド人が問題になっている筈がない、と前置き長いけど中島京子さんよくぞよくぞ描いてくれたって、現実の体験があるからここまで真実を伝えられる。ほぼ裁判についてだけど、こんなんナンボあってもいい、カナダと比べる場面あったけど日本って遅れてるのが治らない、なんで?失われた30年 嫌な世の中を仕方ない当たり前の世の中と思う、高い税金払ってもキックバックする国会議員ってなんなんだ。
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