中島京子のレビュー一覧
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ネタバレ1989年の香港への「迷子ツアー」
旅客の中の目立たない誰かがひっそりと「迷子」になるという奇妙なツアー。他の客は、ぼんやりとした喪失感を覚えながら帰途につく。
何かを置いてきたような気がする…。だけど、それが何か分からない…。
時間が流れ、さらにその記憶は失われていく。
すっかり忘れていた香港での時間を、日記を通して思い出す男女。かつて迷子ツアーがあったことを、思いがけず知り、そのなぞを解き明かそうとする一人の少年。3人のそれぞれの、1989年のあの日に向けられた物語。
他の人の記憶と経験と、自分のそれの区別がつかない。
自分の輪郭になるはずの記憶と経験が、多くの人に共有されるものであった -
Posted by ブクログ
ネタバレ「1989年の香港ツアーで一人の青年が消えた」
そんな一文に惹かれて購入。
あまりにもど真ん中のストーリー展開に心臓を打ち抜かれてしまった。
あああ、何でこんなに惹き込まれるんだろう……!
どの章のどの登場人物にも奥行きがあって、妄想が止まらない!
そんなはずはないのに、まるで自分が伝え聞いたことのように思えて、すでに自分があやふやになっておる。
まだ余韻に浸っていてうまく書けないが、一応以下覚え書き。
始め、「迷子つきツアー」自体がミステリー要素を含んでいたから、「吉田超人」章にて迎えた解決に、ちょっと物足りなさを感じた。
けれど、すぐに吉田氏の話を反芻して、この小説にとって謎解きはさ -
Posted by ブクログ
花袋の『蒲団』では脇役として影を潜めていた主人公の妻視点で『蒲団』の打ち直しを行うアメリカ人日本文学研究者とその周辺の人々の物語。
誰が語るかによって世界がこんなにも変わってしまうというのがすごくおもしろい。
主人公のひとり語りで進む『蒲団』で存在していたたくさんの壁、例えば年齢、性別、価値観など、そういう隔たりに橋がかけられたような印象を受けた。
『蒲団』で主人公が抱いていた人生に対する圧倒的なさみしさを思い出す。
そのさみしさは『蒲団』を打ち直す研究者にもおじいさんにも絵描きにも共通していて、誰か何かがその空白を埋めてくれるんじゃないか、自分が誰かのさみしさに寄り添えるんじゃ -
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えーーー!という感じ
ここで終わっちゃうの??
と。。。
何だか不完全燃焼な読後感
きっとマリージョイの言う通りに
なる可能性が高いし
きっと彼女も…とは
思うのだが。。。
訪れた住人、それぞれが抱えている悩みは
重ためなものだった
かおるさんの話は
いたたまれない感じ。
マリージョイも 本当のところは
どうだったのか…と…
喫茶店の店主の言葉に
うんうん。と心の中で賛同した
そうであってほしいと
明確な結果は分からない
けど それがリアル感を出しているとも
言える。
よなぁ。。。
ほのぼのとしているようで
修羅場あり。な…
読んでいて ムーンライトインの周りの
景色が、澄んだ空気が -
Posted by ブクログ
ネタバレ8月。この時期にたまたま選んだ本がこの本で、読めて良かったと思う。
戦争は歴史の教科書を通して知ることが多くて、〇〇年〇〇事変勃発、みたいに出来事としての認識だった。戦争が起きていても、どこか他人事で生活が続いていく。でもだんだんと普通の生活が変化していく様が痛いくらいに伝わって、ああ戦争って日常をこうやって壊していくんだな、恐ろしいな、世界中で今もこんな思いをしている人がいるんだな、と今ある平和への感謝と願いが残った。
この本は最近引っ越したこともあって、なんとなく家(生活)をテーマにした話なのかなと読み始めたので、思っていたストーリーとはだいぶ違った。しかも初めの方は特に展開も無く、ダラ -
ネタバレ 購入済み
七人の作家が書く、明日町こんぺいとう商店街の七つの店舗の物語。大山淳子さんの「あずかりやさん」は、、先に読んで知っていたけど、ここから生まれた物語だったんだ。へぇ〜