中島京子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
えーーー!という感じ
ここで終わっちゃうの??
と。。。
何だか不完全燃焼な読後感
きっとマリージョイの言う通りに
なる可能性が高いし
きっと彼女も…とは
思うのだが。。。
訪れた住人、それぞれが抱えている悩みは
重ためなものだった
かおるさんの話は
いたたまれない感じ。
マリージョイも 本当のところは
どうだったのか…と…
喫茶店の店主の言葉に
うんうん。と心の中で賛同した
そうであってほしいと
明確な結果は分からない
けど それがリアル感を出しているとも
言える。
よなぁ。。。
ほのぼのとしているようで
修羅場あり。な…
読んでいて ムーンライトインの周りの
景色が、澄んだ空気が
伝わってくるようだった
緑豊かな場所に憧れた
人間って それぞれ
本当にいろいろ
人生。悩み、考え方、個性。
面白いものだよなぁと思った
不完全燃焼とは言いつつも
とても楽しめた作品だった
それだけキャラひとりひとりに
愛着を感じたという事だ
だって 幸せになってほしいもの
私も。私の人生を
生きよう
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Posted by ブクログ
ネタバレ8月。この時期にたまたま選んだ本がこの本で、読めて良かったと思う。
戦争は歴史の教科書を通して知ることが多くて、〇〇年〇〇事変勃発、みたいに出来事としての認識だった。戦争が起きていても、どこか他人事で生活が続いていく。でもだんだんと普通の生活が変化していく様が痛いくらいに伝わって、ああ戦争って日常をこうやって壊していくんだな、恐ろしいな、世界中で今もこんな思いをしている人がいるんだな、と今ある平和への感謝と願いが残った。
この本は最近引っ越したこともあって、なんとなく家(生活)をテーマにした話なのかなと読み始めたので、思っていたストーリーとはだいぶ違った。しかも初めの方は特に展開も無く、ダラダラと話が続いていく印象があって途中で辞めようかと思ったけど読み切って良かった。(その何事もない、ただ平和な日常がどれほど幸せだったか、読み進めていく中で実感する。)
高台の小さな家が中心となって思い出話を元につながれていくストーリーが、当時のことを伝えてくれる。
この先もどうか、戦争反対の国でいてくださいお願いします、と思わずにはいられない。
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ネタバレ 購入済み
七人の作家が書く、明日町こんぺいとう商店街の七つの店舗の物語。大山淳子さんの「あずかりやさん」は、、先に読んで知っていたけど、ここから生まれた物語だったんだ。へぇ〜
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Posted by ブクログ
父親の残した3階建てのアパートを相続した花村茜、独身の43歳。花桃館には、父親の愛人の老婆を始め、ウクレレコンテストで生計を立てようとする青年、整形しまくって年齢不詳の女性、勝手に猫を持ち込む探偵、母親に逃げられた子供3人を育てる父子家庭など、難しい店子ばかりであった。
脱サラしてアパートの管理人になった茜の、各住人とのアレコレを描いたオムニバスタイプの小説。この手の作品の特徴として、普通の勤め人はほぼでてこなくて、無職だったり水商売だったりである。
それぞれの章では、それぞれの住人とのトラブル込みのやり取りをネタに描いているのだが、単純にキャラクターを動かしてどうってことのない話にとどまらず、百人一首の英訳だったり、小ネタを散りばめて深みを出しているところはさすがである。
深みをだすというと、コロナビールやオロナミンC、『スイミー』に『ワイルマイギタージェントリー・ウィープス』、あと百人一首の個々の句など実際の固有名詞などが出てくるところが好感を持てた。こういうの、いちいち削る出版社や編集者がいるんですよ。具体性を出したほうが良いんだよ。
内容的に、採点がちょっと甘いかなとも思うが、シンプルに楽しめる作品で、純文学だのなんだのはございません。それでいい。 -
Posted by ブクログ
1.著者;中島氏は、小説家・エッセイスト。フリーライターを経て、小説家デビュー。両親は、共にフランス文学者、姉はエッセイストで、文学一家。彼女の作品は、日常に潜む小さな出来事や感情を丁寧に描き出し、読者の心に深く響く作品が多い。ユーモアとペーソスが織り交ぜられた独特の文体も魅力。直木賞、泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞、柴田錬三郎賞など、数々の文学賞を受賞。
2.本書;東京を舞台に、戦前から戦時中に「モダンな赤い三角屋根の小さいおうち」に住む平井家。この家に14歳から十数年仕えたタキ(女中)の目線で綴った回想録。タキは、モダンな家と若く美しい奥様(時子)を慕った。時子と板倉の恋愛事件があるものの、戦争に翻弄される世の中で、豊かな日常を過ごす平和な日々を描いた。
3.個別感想(印象に残った記述〔場面〕を3点に絞り、感想を付記);
(1)『第一章;赤い三角屋根の洋館』から(タキ)「家などというものは、大きければそれでいいとは限らない。機能的であればいいのだ」「私はあの自分の部屋が好きで好きでたまらなかった。何しろ専用の便所までついていて、それがすべて新品」「私の為の部屋が好きだった。たった二畳の板の間を私がどんなに愛したか、そのことを書いても人は分かってくれないだろう」
●感想⇒「私の為の部屋が好きだった。たった二畳の板の間を私がどんなに愛したか、そのことを書いても人は分かってくれないだろう」。人は誰しも自分の安らぎの場が欲しいものです。私の場合は、自分の書斎を持つ事でした。マイホームを建てた時に、書斎だけは自分流にしたいと考えました。机と本棚は市販品ではなく、机に腰かけた時に本を見渡せる様に、壁面に本棚をあしらえました。三畳ほどの書斎ですが、精神的にも一番落ち着ける場を持ったのは望外の喜びでした。某著名人が言ってました。「書斎は狭い方が落ち着くし、手を伸ばせば、書物を取り出せる」と。「家などというものは、大きければそれでいいとは限らない。機能的であればいいのだ」にもつながりますね。誰しも一人になって、色々と思考する場所と時間は必要ですね。
(2)『第四章;祝典序曲』から、(社長)「誰にでも、何にでも躓きはある。そこからどう立ち上がるかが、器量を問われる所ですな」(旦那様)「春場所でまさかの四敗!あれだけ苦杯をなめさせられて、双葉山は終わったかと見せておいて、不死鳥のごとき今場所は全勝優勝。私は闘志に火をつけられました。・・不撓不屈のの精神ですよ」
●感想⇒「誰にでも、何にでも躓きはある。そこからどう立ち上がるかが、器量を問われる」。その通りです。振り返れば、私も色々な躓きを経験しました。最初は、高校進学です。普通の家庭のように昼間高校には進学出来ず、定時制夜間高校に進みました。定時制は夕方登校なので、昼間の生徒と校門付近で対面します。中学時代の同級生に出くわした時の悔しさは今でも忘れません。自分勝手なひがみだったと思います
。器量はともかく、同級生を見返したという思いで、昼間は仕事、夜は学校で勉強という生活でした。何としても、大学進学して見返したいとの一念で勉学に励み、希望校に入れました。幸運にも希望が叶ったのですが、躓きを糧にして、❝七転八起の精神❞で励めば、結果は如何せん何にも代えがたいものが得られます。
(3)『第六章;秘策もなく』から、(旦那様)「勝手にやられちゃ困るんだ。いいかね。一番頭の悪い女中は、くべてはいけないものを火にくべる女中。並みの女中は、くべておきなさいと言われたものを火にくべる女中。そして、優れた女中は、主人が心の弱さから火にくべかねているものを、何も言われなくても自分の判断で火にくべて、そして、叱られたら、わたくしが悪うございました、という女中なんだ」
●感想⇒この女中の評価を読んで、企業に入社した頃、上司に言われた事を思い出しました。2つです。1つは、秘書の話です。「上司が出張の為に新幹線の時刻を調べてほしいと頼みました。ダメな秘書は、依頼された新幹線の時刻だけを調べる。普通の秘書は、依頼された新幹線の時刻と空き状況を調べる。優れた秘書は、空きがない場合、他の移動手段(飛行機とか)まで調べる。相手の立場になって調べるという事だ」と。2つ目は、『職業的好奇心を持て』です。「仕事である事を調べたら、時間の許す限り、関係する周辺の事も調べるのだ」と。上司が言いたかったのは「出来る人間は、人に聞いたり、教えてもらう前に先ず自分で調べる」という事。私は、日中は仕事で余裕がないので、帰宅後や休日にまとめて調べ物をしたり、本を読んだりして、それなりに勉強しました。こうした得られた知識はその後の会社生活で役立ったのは言うまでもありません。人と同じ事をしていては、一歩前には進めません。努力が必要なのでしょう。
4.まとめ;「戦争に塗りつぶされた暗い時代」という昭和初期の東京における日常風景を小さいおうちに女中奉公したタキの視点で綴られてた戦中生活。戦争には、「殺戮、絶望・・という暗いイメージ」しかありません。私は戦後生まれですが、東京空襲を始め、悲惨な戦争の最中に、庶民の暮らしがこんなにも生き生きと描かれているのには驚きです。若いタキさんには小さなおうちで奥様を慕いながら、自分の部屋で暮らす幸せを噛み締めていたのでしょう。しかし、声を大にして言いたいのは、戦争は殺戮以外の何物でもありません。争い事は、話合いで解決するべきです。最後に、個別感想が心の琴線に触れた言葉への思いの羅列となり、全体感想との関連がやや希薄になりました。ご容赦を。(以上)