中島京子のレビュー一覧

  • うらはぐさ風土記

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    うらはぐさの地で、今、住む人たちとの交流。歴史が描かれている。
    その土地に住むことは、その土地を知ること、住む人と親しむこと。
    それが生活であり、人生なんだな、と思った。

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    2026年01月28日
  • 小さいおうち

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    前半は、戦前の東京の暮らしが淡々と描かれていく。
    大きな事件が起こるわけでもなく、家事や日常の積み重ねが続くため、
    映画『東京物語』を観ているような趣深さを感じつつも、正直少し退屈にも思えた。

    しかし、途中に挟まれる健史のどこかズレた、トンチンカンな指摘も含めて、全てが最終章につながっていたんだと、読み終わった後で気づかされた。

    美しい映画一本観終えたような余韻に合わせて、
    ミステリを読んだ後のような読後感もあった。

    派手ではないけれど、構成の巧みさと感情の奥行きがある、とても完成度の高い一冊だと感じた。

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    2026年01月18日
  • 彼女に関する十二章

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    いやいや聖子さん、大モテです。が、1番の感想。2番目が離婚なんてまずないだろうと思われる守さんとの会話の多さ。羨ましいです。

    昔の「女性に関する十二章」と絡めた小説としても、とても良かった。

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    2026年01月10日
  • 坂の中のまち

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    新年からカラッとしたいい物語に出会えてうれしいな。
    今年は文豪の名作を読みたくなった。

    後世振り返れば、コロナ禍文学みたいなカテゴリができそうだな。

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    2026年01月03日
  • 長いお別れ

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    認知症という長寿が進んでいるなかでこの病とどう向き合い、連れ添うのか。まだ親族に経験した方はいないが、実際問題しっかり寄り添うことができるかと言われると自信は全くない。しかし、ほぼ避けては通れない関門だと思うので少しずつ準備していかいといけないと肝に銘じることができた作品でした。

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    2026年01月02日
  • 妻が椎茸だったころ

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    たまたま目について手に取ったけど、大正解な作品でした。面白かったー!
    こういうホラーともミステリとも言えない、でも不気味だったりほっこりしたりするのは大好きです。短編集というのも読みやすくて良き。
    個人的には『ラフレシアナ』と『蔵篠猿宿パラサイト』が良かった。

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    2026年01月02日
  • 彼女に関する十二章

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    ネタバレ

    何も考えずに読書をのんびり楽しめる一冊。中島京子さんの本は、たぶん4作目?だけど、いつも言葉選びが知的かつユニークで、それなのに文章にクセがなく、人の温かさが感じられて、すばらしい作家さんだと思う。
    本書は閉経を迎えるか否か、という年齢の聖子さんを主人公に、人との出会いやちょっとした生活の変化にまつわる心の機微を描いている。あーそういう気持ちになることあるよね、という感情を上手に描くので、追体験ができる。印象的なのは、息子の彼女への感情の変化。愚鈍に見えて、なんでこんな子を、と思っていたのに、頼りにされた瞬間、全力で守ろうとする聖子さん。人と人が交われば、そこには何らかの関係と感情が生まれる、

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    2025年12月29日
  • 長いお別れ

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    幼児の子育てですらあれだけ大変なのに、認知症の大の大人を介護することがどれほど大変か、を考えると正直ゾッとした、と同時に、今までの人生で紡いできた絆の深さや想いのこもった接し方に、あたたかさを感じる場面も多かった。何より本人が少しずつ遠ざかっていく様がとても切なく、人生の儚さを感じられた小説だった

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    2025年12月28日
  • 水は動かず芹の中

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    『かたづの』を想わせる、私の好きな中島京子小説。
    しかも舞台は名護屋城のある唐津というんだから、
    そりゃ好き好き大好き。

    スランプの女性小説家・わたしが
    ひょんなことから唐津の陶芸家と親しくなり
    水神(河童)の史書「水神夜話」について聞かされる・・・

    加藤清正による水神ホロコーストから
    朝鮮出兵の悲劇、
    そして秀吉の死・・・

    摩訶不思議な夢とうつつを行き来するような
    世界が良い。
    そして、「戦争は始めたら止められない」ことが
    切々と伝わるのは今だからこそ。

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    2025年12月25日
  • 水は動かず芹の中

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    唐津の作陶家から聞く水神(河童)の言い伝え「水神夜話」。
    時代の大きなうねり、朝鮮出兵に河童が関わっていたなんて。
    そして河童はあくまで平和主義。
    力を持たない者たちに河童たちが奮闘するも、出兵は止まらない。

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    2025年12月21日
  • 平成大家族

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    東京バンドワゴンと似たような雰囲気かなとおもいきや,わりと暗めな雰囲気でリアルな世界観だった.各家族メンバー視点が切り替わりながら描写されてて,自分とその他の視野や見えてるものに対しての捉え方が違ってて,そうだよなあと思いながら読んでた
    出てくる単語で,ああ平成だなあ..って思えた.なつかしい.

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    2025年12月12日
  • 小さいおうち

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    生活と地続きの戦争をあまり想像したことが無かったので、じりじり変わっていく様子がとても怖かった。戦争の無い今読めてよかった。

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    2025年12月08日
  • 長いお別れ

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    今はこの立場でこれを読んだ。後10年、20年すれば今度は当事者として問題に対峙しなければならないのだろう。そうなった時に私は夫の面倒を曜子のように見れるのだろうか?反対に私が認知症になったら夫は私の面倒を見てくれるのだろうか?早めに介護体制の整った施設に終の住処を求めるか?

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    2025年12月01日
  • 小さいおうち

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    内容は映画とほぼ同じ。
    だけど、ラストの持っていき方が違った。その点では、こちらのほうが好み。

    なぜタキがあのような行動を取ったのか?
    人によって解釈が異なると思うので、読んだ人と語り合いたい。

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    2025年11月19日
  • 坂の中のまち

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    ネタバレ

    ちょっとは知ってる地域だね小日向~真智は富山からO女子大に進学が決まり大学から徒歩15分祖母の親友の家に住まうことになったが、その久世志桜里こそが実の祖母で、坂マニアであった。教室の隣に座り友となった鹿児島出身の「よしんば」ちゃんに誘われたインターカレッジのサークルに出掛けて遅刻して知り合ったエイフクさんと知り合い、二重暗号で告白され恋人に発展した。新型コロナの蔓延で危機に瀕したが、神戸の大学の助手になったエイフクと一緒にアパートを探す真智は京都に本社がある文具メーカーに就職が決まった~幽霊や憑依者、作中人物、恋のライバルまで出てきて終わってしまい、どうなの?と考えていたら、書き下ろしのエピロ

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    2025年11月16日
  • 坂の中のまち

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    東京の坂にとっても詳しい祖母の親友の志桜里さんと一緒暮らすことになった真智。
    東京には志桜里さんの話を聞いているととにかく坂が多いことがわかる。
    志桜里さんの坂の話に引き込まれ、そのせいでか文京区辺りが舞台だったり、住んでいた作家の作品などの世界に迷い込んでしまう真智。
    読んでいる方も話の中に引き込まれていく。
    志桜里さんと真智親子関係、祖母の関係も面白い。
    この話に出てくる坂に行ってみたくなった。
    行ってみたら小説の世界に入り込めるかなぁ。

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    2025年11月10日
  • 長いお別れ

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    ネタバレ

    認知症を介護する大変さが伝わり、これからそれに関わっていかなければいけないのだと思い気持ちに。

    その「忘れる」という言葉には、どんな意味がこめられているのだろう。夫は妻の名前を忘れた。結婚記念日も、三人の娘を一緒に育てたこともどうやら忘れた。二十数年前に二人が初めて買い、それ以来暮らし続けている家の住所も、それが自分の家であることも忘れた。妻、という言葉も、家族、という言葉も忘れてしまった。
    それでも夫は妻が近くにいないと不安そうに探す。不愉快なことがあれば、目で訴えてくる。何が変わってしまったというのだろう。言葉は失われた。記憶も。知性の大部分も。けれど、長い結婚生活の中で二人の間に常に、

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    2025年11月03日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

    購入済み

    商店街を舞台にした七軒の店のお話。作品達が直接関連しているわけではなく、同じ商店街の空気感で繋がっていてどれも印象的でした。

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    2025年10月28日
  • 坂の中のまち

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    坂のまち、だと何となく和む風景を思い浮かべるが、坂の「中の」まちと聞くと陰陽いろんなイメージが飛び交う。実際まちを舞台にしたエピソードがリアル且つエグくていい意味で感情を裏切ってくる。しかも文豪の名作を重ね合わせてシンクロナイズされたストーリー展開はちょっとしたタイムリープ感もあって何気に惹き込まれる。

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    2025年10月25日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    このシリーズの4に好きな作家さんがいたので読み始めました。
    4⇒1で読むと、あのお店はこういう話の始まりだったのか~がわかって面白かった!
    短編集なので、もちろん好みのものと、あまりそうでないものはあるものの、全体的には呼んでいて面白かったです。

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    2025年10月16日