中島京子のレビュー一覧

  • 黒い結婚 白い結婚

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    黒も白も前途多難でハッピー結婚したい!と思う話はひとつもない。
    黒に関しては完全にホラー。かっぱーんと愛の結晶なんて恐る恐る読んだ。

    白は、シュークリームが好き。いるよねこういう人。一回相手の嫌なところを見るとそれに執着しちゃうけど、自分にぴったり合った人なんていない人と人生を共にするのが結婚であり夫婦なんだとしみじみ思う。最後は希望が持てるエンドでよかった。

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    2020年08月09日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    結婚にまつわるアンソロジーですが、黒と白でわけたのは面白いです。
    黒の方が他人事と割り切って楽しむには良いかもしれません。
    まあ、結婚がゴールではないので白でも黒でもお好きな話を楽しめば良いのではと思います。
    木原さんの「愛の結晶」はぜひ読むことをお勧めします。これが黒なのかは私にはわからないです。

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    2020年07月21日
  • 彼女に関する十二章

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    50歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかり。
    帯の文言。この一文の内容で、共感したり疑問符付けたり面白く読めました。

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    2020年03月26日
  • 彼女に関する十二章

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    50歳、更年期、子どもも手を離れ、自分の時間を持ち、これまでや、今や、これからを考える主婦聖子。
    あるある、な文面も多く、少し理屈っぽい感じもあるけど、共感できた。

    調整さんと自転車に二人乗りのくだりが一番笑えた。

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    2020年03月15日
  • パスティス ──大人のアリスと三月兎のお茶会

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    面白かったです。
    先行作品の模倣やパロディや珍解釈がごたまぜになった作品たち、、
    先行作品を知らなくても楽しめました。
    「夢一夜」「親指ひめ」は原作を知っていて好きだったもの。親指ひめ、うう…現実世界の厳しさをひしひしと感じました。
    宮沢賢治の幻想文学は時々?怖いのがあるな…と思っていたので「毒蛾」を読みたくなりました。
    「国際動物作家会議」も好きです。こんな会議楽しそう。
    「ゴドーを待たっしゃれ」…「ゴドーを待ちながら」の坪内逍遙訳…癖が強すぎて面白かったです。「あいヤ、ウラヂミル、おつむを使はっしゃい」

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    2020年01月23日
  • 彼女に関する十二章

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    本書の舞台は、銀婚式を迎え、一人息子は地方の大学院に進み、今は二人暮らしの家庭。夫 守は小さな編集プロダクションを営み、妻 聖子は経理事務所でパートとして働いている。

    ある日、夫がある企業のPR誌に女性論の執筆依頼を受け、参考文献として書棚から60年前のベストセラーエッセイ 伊藤整著「女のための十二章」を取り出し、読み直している。その夫から「君も読んでみる?」という勧めもあって、妻はタブレットで読んでみることに。

    本書は、妻 聖子の日常で起こる様々な出来事とふたりが読み進める「女のための十二章」が絶妙な塩梅で絡み、展開していく。

    一見、平凡に見える日常も、いろんな小波が押し寄せては消え、また新たな小波が押し寄せるその繰り返し。この小説にも、妻の仕事に理解を示そうとしない夫の言動に苛立ち、女っ気のない息子が初めて連れてきた女性の器量のなさに呆れ、挙句に同棲してると聞かされ仰天、仕事先で出会った元ホームレスの初老の男の存在が気になったり…。

    いまさらながら妻が担う家事は掃除洗濯料理だけでない。行き場のない案件を総務課が担うように、妻にお鉢が回り対処に当たることしばしば。総じて夫は及び腰で、矢面には立とうとはせず、口だけは評論家よろしくいっぱしのことを語る。

    平凡な暮らしを維持するということは、押し寄せるいろんな出来事に苦悩、翻弄、動揺を経て、受容したり諦念を抱いたりしながら、歩みを進めていくことなんですな。

    本書の白眉は、現代の出来事と60年前のエッセイの内容が重なり、今も昔も人間の「業」に根差すものは普遍であると同時に不変であることを思い知らされる。

    それにしても、この手の小説やテレビドラマに登場するシニア夫の描かれ方が、あまりにもモジュラー化というかカリカチュアライズされ過ぎてるのでないかな。小太りで、小心なくせに不遜、デリカシーに欠け、妻に対し常に「こんなこと知らないの」的上から目線でものを言い、しょっちゅうお腹を空かしては何か作ってくれと言い、静かにしてればソファで口開けてうたた寝をしてる。幼児化が著しく、妻は呆れを通り越し、「なぜこの人と一緒になったんだろ」とトホホな気分に苛まれる。

    本書は、妻目線で描かれた小説だからこそ、シニア夫にこそ読み、自己省察に励んでほしい。僕は妻から夫への提言書として読んだ。

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    2020年01月09日
  • 平成大家族

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    身につまされた。一行一行がうんうんという思いで読みおえた。それぞれに希望の一筋を与えてくれて、読後感も良かった。

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    2019年12月02日
  • 平成大家族

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    ストーリーラインは極めて悲惨、72歳の当主に66歳の妻、30歳の引きこもり長男3人家族に、自己破産した娘婿家族、離婚して未婚の母となる次女、そして姑。よくここまで集めたなといったオールスター軍団がひとつ屋根の下で集う(正確には3つ屋根の下、なんなら一つの敷地でもよい)物語。一つ一つの家族の形は取り出してみると、昔ほどは悲惨ではないが、でもやはり厳しい状況である。そしてそれが一つの敷地に集うとなると通常は「親の育て方が悪い」となるが、それはほとんど感じないのである。なるべくしてなった、そんな自然な形で物語は構成されている。

    しかし、である。どことなく明るい。おそらく想像だが少しずつ上向き気味に描かれていて、この展開はあとから振り返るとなるべくしてなったと言いようがない。それは例えば引きこもりがいきなり結婚したり、自己破産した娘婿は新しい生きがいを見つけるし、いじめられないように慎重にストーリー建てした孫は、取り返しのつかない態度を悔い改めることで前向きに吹っ切れ等など。どこはかとなく明るかったものが、物語の展開とともにくっきりとした明るさに変化していうのだ。いつまにかシーンが置き換わる、これを映画ではなんというか知らないが、小説としてはかなり良くできた作りだと思う。

    『平成大家族』は『小さなお家』で直木賞を受賞した中島京子の作品。『小さな~』には到達できていないが、全体のトーンを垣間見ることはできる。しかも完全にダークグレーという世界ではなくどちらかと言うと青空が広がる爽快感に包まれる物語で読後感が非常によい。だって、どうみて暗い状況が無頓着な家族のおかげで、明るい喜劇的な小説に仕上がっており、そして最終的には世界と自分の平和を祈ることができるかな!(ご長男とご相談)

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    2019年10月17日
  • 彼女に関する十二章

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    台風で外出しない一日の読書でこれをピック。タイトル通りの、50歳の女性が主人公のライトなお話。同い年のだんな、24歳の息子、久しぶりのフルタイムの仕事などなどがプロット。エピソードごとに軽く笑えるシーン多くて楽しい読書だった。

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    2019年10月12日
  • かたづの!

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    八戸南部家→遠野のお家のことは知らなかった。
    マイナーな土地・家の小説は、知らないことが多くて面白く、ありがたい。
    史実に軸を置きつつ、人の感情の彩りがよかった。
    かたづのの語りであるとか、河童のみんなの話はファンタジー。
    歴史的な物語と、時折すっと入るファンタジーな挿話のバランスが良かった。

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    2019年09月12日
  • 平成大家族

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    ひきこもりや離婚やシングルマザー。
    それぞれが抱えている問題は決して軽い物ではないけれど、
    それでも皆が前向きにどこか楽しげに生きていて、
    それが軽やかな読後感になりとても気持よく読み終わる事ができました!

    これから先もいろんな問題あるだろうけど、
    この一家ならだいじょうぶそうですよね。

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    2019年08月29日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    「あずかりやさん」からの訪問。
    粒ぞろいの短編集でした。

    「あずかりやさん」の大山さん以外は初読み作家さんばかりでしたが、もっと読んでみようと強く思った方も見つかりました。
    でもとりあえず、こんぺいとう商店街24の物語を全部読んでみようと思います。

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    2021年12月23日
  • 平成大家族

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    「笑顔いっぱいで育ってくれたら」
    という言葉を根底に、上にいろいろ乗せてしまう。

    すくすく育って
    自我が芽生えて
    要望を言うようになって
    社会に出始めて
    解決という頂点への道しるべはきっとなくて、
    その都度頭を悩ませるんだろうなぁ。

    道のりで歌ったり道草くったり
    たまに引き返したり立ち止まったり。
    深呼吸、も忘れないようにしておこ。

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    2019年06月14日
  • パスティス ──大人のアリスと三月兎のお茶会

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    パスティス(パスティーシュ)短編集。
    古今東西多種多様のジャンルから、よくぞここまでという驚異的で破壊力のある発想力。
    森鴎外かよ、武蔵かよ、ホームズかよ、
    ひと作品ごとに酒の席で数人と読んで、好き勝手言い合いたい。

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    2019年06月07日
  • 彼女に関する十二章

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    何気ない主婦の、何気ない日常のお話なのだが、ところどころクスリと笑える部分があり楽しめた。中年になって初めて共感できる部分も多く、たとえば主人公の聖子がちょっぴり生活に関して健康を気にするようになってみたり、冷えを気にしたりなどといった部分でした。

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    2019年05月12日
  • 平成大家族

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    出て行った娘たちがそれぞれの理由で戻ってくることになり突然8人の大家族に。
    家族個々の視点で描かれているのが面白い。
    それぞれ抱えている問題は深刻だったりするけどどこかほのぼのしており悲壮感はなく家族っていいなあと思う読後感。

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    2019年02月11日
  • かたづの!

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    ネタバレ

    きっかけ:タイトルがずっと気になっていた。
    読み終わって、これがフィクションであることに驚く。
    そもそも人の言葉がわかる一本角のカモシカが語り部となって、一人の女性が戦国時代を生き抜く様を語ったり、河童が現れたりとかなりファンタジーなのだけど、そんなことを忘れて一気に読んでしまった。

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    2019年01月05日
  • 眺望絶佳

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    ひとつひとつ、後味が悪かったりよかったり、ふしぎだったりいたたまれなかったり、それぞれ読後感の異なる短編、
    それぞれも面白いのだけれど、
    往信と復信がとても良い具合に包み込んでくれている

    復信が何よりもぐっと掴まれるし、
    それを読んだ後にもう一度読む往信もいい

    毎日毎日みているスカイツリーが
    さらに愛おしくなったよ

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    2018年12月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    アンソロジーはあんまり読まないけど、こういうのもいいもんだ。
    それぞれ文体に個性があってそれも楽しめた。
    今まで読んだことない作家さんも、これをきっかけに手に取ってみようと思う。

    カフェスルス、すてきだなあ。
    こうやって仲間とわいわい夢を形にしていくのが楽しそうで羨ましい。

    商店街の店どうしの繋がりも描かれていて面白かった。

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    2018年11月10日
  • のろのろ歩け

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    なじみのない場所に飛び込んでいくのって、大変だけどやっぱり新しい世界が拡がっていくものなのだなあ。
    アジア圏だと、混とんとしているから、なおさら。

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    2018年10月23日