斜線堂有紀のレビュー一覧

  • ゴールデンタイムの消費期限

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    斜線堂有紀さん、初めて読んだ。

    ミステリーというよりは青春群像劇。
    かつて天才少年少女と呼ばれた6人の若者たちが、レミントンプロジェクトに参加するべく集められる。
    天才であることの消費期限が迫っている焦り。
    天才でいるためにAIレミントンの力を借りることへの葛藤。
    主人公綴喜を軸に、それぞれの心情が丁寧に描かれる。

    とても読みやすく、ぐいぐい引き込まれて一気に読んだ。
    最後にそれぞれが選んだ道もよかった。

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    2024年02月29日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    全編オリジナル(小説推理 双葉社には掲載)の贅沢な短編集。ただ、ちょっと胸くそ悪い系のお話が多かったので、好みは分かれるかも。双葉社のThe どんでん返しシリーズはこれが6冊目(自薦3巻+新鮮、特選、斬新)みたいですが、どの本も豪華な執筆陣なので、他にも手にとって新しい作家さんとの出会いを楽しみたいです。解説で本作品の解説とともに、他の著作に触れられているのも良かったです。
    芦沢央「踏み台」
    アイドルグループで巻返し必要な位置にいるみのり。色を出すために麻雀を趣味にして、そこで出会った洸平のことが好きになってしまい…。
    阿津川辰海「おれ以外のやつが」
    おれはカメラマンで殺し屋。今度の仕事は双子

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    2024年02月25日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    少し読後感が悪いものの、予想した展開の斜め上にいったり、予測を全てひっくり返しながらも意味が通った結末になっており面白かった。

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    2024年02月23日
  • 君の地球が平らになりますように

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    ヴィーガンとか自然派のひとが読んだらどう思うんだろうなあ、やっぱり自分はそういうの苦手だから分かり合えないなあ。

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    2024年02月20日
  • 禁断の罠

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    全体的に割と面白かった、印象に残るような話はとくになかったけど、がっかりという感じは全然しなかった。

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    2024年02月20日
  • 恋に至る病

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    なんとなくよくある話だなと思ったけど、劇的につまらないという感じでもなかった。多くの人が洗脳されていくのが、ヒロインの魅力だけで貫かれるのは何か他に理由が欲しいなあと思った。

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    2024年02月20日
  • 君の地球が平らになりますように

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    ちょっと(いやだいぶ?)恋愛に関して拗らせている女性が主人公の短編集
    自分自身がアイドルオタクだったり20代後半なので、愛に飢えているアイドルが主役の「『彼女と握手する』なら無料」と中々結婚してくれない彼氏を持つ女性が主人公の「転ばぬ先の獣道」は刺さるものがあった。

    恋愛において相手に自分を合わせるのか、相手を自分の思うようにするのか、はたまた妥協していくのか... そのどれも良くないんじゃないかと思わせられるような拗らせ恋愛話が面白かった。

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    2024年02月12日
  • 斬新 THE どんでん返し

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     アンソロジー作品が新しい作家との出会いになり、更に決められたテーマでこの作家はどの様な作品を発表するのだろうという面白さに気がついてしまい、過去含め様々な作品集を読む事にした。今作はどんでん返しがテーマであり、短い作品、しかもどんでん返しがあると読者が分かっている状態でどれだけ読み手を感嘆させてくれるかが楽しみだ。

     踏み台 芹沢央
     アイドルを目指しアイドルになった女性。ストーカーの様になってしまった元彼。彼はプロ雀士の夢をもちながら、主人公はアイドルとしての武器を磨く為出会い、そして別れ、現在の様な関係になる訳ですが、設定はありきたりに見え、どの様にどんでん返しをするのかと興味津々だっ

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    2024年01月31日
  • 彼女。

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    ネタバレ

    「椿と悠」
    女の子同士のありがちな、勝手に勘違いして、勝手に妄想して、勝手に傷つく。大好き。女の不器用な部分がきれいに描かれている。お母さんかよ、のセリフには思わず笑っちゃったね。
    「馬鹿者の恋」
    若いなぁ。愛は無償じゃない事に気づけなかったんだよね。
    「百合である値打ちもない」
    隣に歩くのに見合う自分でありたい。好きなのに、それでももっと美しくあってほしい。相手のことが好き、ってそれだけでいいはずなのに。他者の評価が気になってしまう。悲しいね。
    「微笑の対価」
    タイトルが秀逸。自分の知らない彼女がいる。私に見せてくれない彼女の内面。知りたいけど、知りたくない、気持ちがぐらつく描写が好き。

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    2024年01月30日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    自分のこれまでの人生を捧げてきたものを否定されるのは恐ろしいこと。ほかの生き方もあると諭されても、そんなことはわかってて、それでも縋るしかないという気持ちは、理解できないわけではない。天才だなんて持て囃されようが貶されようが、結局は自分がどう生きたいかが問題なのだなあと。好きなものをずっと好きなままでいられたらそれはしあわせなことだよね。

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    2024年01月06日
  • 本の背骨が最後に残る

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    短編とは思えないほど完成されている世界観。恐ろしくて美しくて個性的。
    どれも素適な話だったけど、2作目の転化の話が好み。そして表題作はやはり完成度が高く美しい、同じ世界観の最後に収録された描き下ろしがとても良い。

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    2025年08月16日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    ネタバレ

    天使と言う存在が出てくる特殊設定の本格ミステリの中でまっすぐに正義を追い求めるキャラクターの葛藤と刹那さがなんとも良い…

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    2023年11月17日
  • 百合小説コレクション wiz

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    かなり好き。特に斜線堂有紀さんの「選挙に絶対行きたくない家のソファーで食べて寝て映画観たい」、南木義隆さんの「魔術師の恋その他の物語(Love of the bewitcher and other stories.)」、宮木あや子「エリアンタス・ロバートソン」の三編が好き。心中したり不幸になったりしない、でも社会的な背景も踏まえた百合小説で好感度が高い。百合小説というよりビアン小説と言ってもいいなもしれない。わたしはふわふわした王道女子高生百合にどうしてもハマれないたちなのでこういうのはとても趣味に合うし、日々異性愛前提の社会に生きていると心が救われる気持ちになる。

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    2023年11月04日
  • 詐欺師は天使の顔をして

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    かつて一世を風靡した霊能力者・子規冴昼が失踪してから3年。冴昼と共に霊能力詐欺を働いていた要に、冴昼から突然連絡が入った。彼はなぜか超能力者しかいない街にいて、殺人の罪を着せられているというが……。


    現実世界とは違う法則が働く異世界が舞台のミステリー小説です。超能力者しかいない街で起こった”非能力者しか引き起こさない殺人事件”など、不思議な世界での事件の話。読みようによってはちょっとブロマンスっぽくもあるかも。

    主人公たちは元の世界で霊能力者として活動していた、言ってしまえば詐欺師で、事件の解決の仕方も正統派ではなく自分たちの都合の良い結末に誘導して落とし込む手法が捻りがきいていて面白い

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    2023年10月12日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    AIによる元天才を甦らせるプロジェクトの話。途中途中で起きる事件に対してそれぞれの登場人物の背景や心情が丁寧に描かれていて、とても人間味溢れる内容。終わり方も綺麗で満足いく作品。もっと壮大な事件とかも欲しかったな。

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    2023年10月09日
  • 君の地球が平らになりますように

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    『愛じゃないならこれは何』の続編です。
    前作とリンクしている話があり、面白かったです。
    相変わらず、突き進むと大変なことになるのが分かっていてもやめられない恋の話です。
    前作で主人公たちに意味深な言葉をかけてきた登場人物が、どんな地獄の恋をしてきたのか、繋がった快感がありました。
    今回印象的だったのは表題作です。陰謀論にハマった憧れの人に、今なら近づける!と頑張る女性の話です。
    地獄に耐えられなくなるのが先か、とことん突き進めるかは、短編によって違うので、結局は人によるようです。
    でも、どちらの展開にしてもしんどいですね。やっぱり現実でこんな恋はしたくないです。

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    2023年10月01日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    タイトルどおり
    どんでん返しを集めたアンソロジー。

    「踏み台」芦沢央
    「おれ以外の奴が」阿津川辰海
    「遣唐使船は西へ」伊吹亜門
    「雌雄七色」斜線堂有紀
    「人喰館の殺人」白井智之

    最初からどんでん返しがあるもの、という
    前提で読み進めながらも楽しく読めました。

    芦沢さん目当てで読んだので安定の面白さ。
    しかし、主人公の顛末は自業自得にしか思えないので、
    何を感傷に浸っているのだ、と思ってしまった。

    「おれ以外」はハードボイルドで良かった。
    主人公がやられてしまうのか?と
    ヒヤヒヤしていたけれど、セーフ。
    でも、最後はちょっと哀愁。

    「遣唐使」は、今までみたことのない時代背景で
    描かれた

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    2023年09月04日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ジャンルの違う確かに斬新などんでん返しがあった。

    ただ、作品によっては
    読みづらい、きついと思うものもあるかもしれない。


    雌雄七色は読み返してしまった。
    短いのに1度では吸収できない内容、作りだと感じた。

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    2023年09月03日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    「本をテーマにした話は沢山あるけど映画をテーマにした作品って珍しいな」と思って手に取った作品。
    私の知らない作品がテーマだったら話分かるかな……とドキドキしていたけど杞憂だった、タイトルの所に表記されてる映画以外にも沢山の映画の話が出てきてそれだけでも楽しい。
    個人的に2話目の話が青春!って感じでよかった……この話は本当に色んな意味で何事もなく上手くいってよかった。
    ちょっと不穏な秘密が明かされたりもあって次作にどう繋がるのか楽しみ。

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    2023年09月03日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    引きこもりで映画が大好きで秀才な青年が安楽椅子探偵役だなんて、それだけで楽し過ぎる。しかもそこに押し込んでくる、ちょっといい加減でお調子者の青年との関係の築き方も素敵なのです。
    ミステリ的な魅力とキャラクターの魅力の嬉しい融合。

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    2023年09月03日