斜線堂有紀のレビュー一覧
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ネタバレずっと読みたかったSF短編集。ベースは斜線堂さんらしい愛の話で、日常の中に補助的にSF要素が追加されたような感じ。全体的に状況や世論の説明の割合が大きかったような印象。
表題の回樹と回祭が印象に残った。回祭の二人の関係性が好き。回祭を読み返して、もしかしたら亜麻音は蓮華が毎年回祭に訪れていることを察して、回樹として愛される可能性にかけてそのタイミングを狙ったのかな…と思った。そんな冷静になるはずないと思うから多分違うんだろうけどそうだったら少し嬉しい。「何より屈辱的だったのは最後の未練になれなかったこと」が本当にその通りで辛い。 -
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FPSで知り合ってタッグを組んだママユとノエの話(『百合である価値もない』)が1番好みだった。
百合って、何故か「美女×美女 が当たり前」みたいな風潮があると思う。それでも一般人だったら、別に美女×ブサイクやブサイク×ブサイクでも全く問題ない。ところが有名になってしまうと、叩かれることになる。美しいものを見たいという人の気持ちって、他人の悪口を言ってまでの強いものなのだろうか。
「私の整形についてどう思う?」とママユから聞かれたノエの返答が最高過ぎる。人の恋愛に顔面偏差値まで持ち出してとやかく言ってくる世間を本当はぶっ潰したいが、結局は世間に迎合してしまっているわけでしょ?でも、そこまでして一緒にいたいって相手が思っててくれるんなら、感謝しかないよね。
幼なじみからの愛にずっと応えずにいたら、転校生にかっ攫われる話(『馬鹿者の恋』)は苦かったな。これは悔しいとしか言えない。相手からの愛情に甘えているばかりじゃ駄目なんだね。
恋愛って格好悪くてもいいもので、むしろかっこ悪いところも見せないといけないんじゃないかと思った。しかし、転校生はすごい。幼なじみの気持ち、グイグイ掴みに来てた。あれだけ強い精神力、私も欲しい。
購入して長らく積んでいた本作、好きな話もあればあまり好きではない話もあった。百合小説アンソロジー第2弾も既刊で気になる。きっと買う気がする。なぜなら私はやっぱり百合が好きだから(笑) -
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ネタバレ僕「3億円を相続させる条件が将棋でもなくチェスでもなく、チェッカーは、理由があるのかな?」
弥子「将棋になく、チェスにもなく、チェッカーのみにあるもののせいかな」
→チェッカーって、どんなゲームだっけ??
絵はマーマー上手いかな。
半年後の弥子の誕生日のために、500円の指輪を買う。
弥子の前で落としてしまい、そのままプレゼントすることに。
弥子、中指に入らなかったから、薬指につける。
エト、そんなつもりじゃないと言い。
弥子はネックレスに指輪をつける。
52ヘルツの鯨の話。
弥子さん、脚を切ることに?
金塊病。
脚、4000万。
弥子、3カ月もたない。
エト、先生に恋の相談。
医者「弥子さんが余命3カ月と聞いても、まだ振られるのが怖い?」
エト「当たり前じゃないですか」
医者「だよなぁ。俺が君の立場ならきっと同じことを言うわ」→えぇ、、いい年したおっさんが振られるのを怖がってるって。。全然、共感できない。。
弥子さん、手術終わる。
エト、3億円の値がつく弥子さんにどう愛を証明できるというのだろう。→いや、、相続放棄して金目当てじゃないって言えばいいだけじゃん。。
弥子、エトに脚の切断面の金塊を見せる。
弥子、左足も切ることに。
弥子の左肺が硬化。
弥子とエト、一緒のベッドで寝る。
エト、弥子に愛の告白。
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ネタバレ【注意!】
本感想には、類似構造だと私が感じた作品を挙げています!
読後メモのコピーと読後の+a
◆序盤
「それは探偵がやることじゃない警察に依頼することだ」って自覚あるくせに、結局は何故か警察が依頼するようなことも、探偵がやる方向へと特に整合性もなく無理やり持っていくのが「そこの感覚を守る気があるのかないのかわからなくてノイズ」ではある
◆終盤
自分がもうすぐ地獄行き確定ならそのままor自殺するかという話で、「当然自殺を選ぶよな」と話を運んだのが「ちょい強引かな」と思った。
読者側としては、天使の地獄引きずりがいくら恐ろしいことだと描写されてても、親族が殺されるとかじゃないから「いやどっちでも大差ないように思える、人による程度じゃないかなぁ」と感じる。ここは「おそらくだが彼は…」で心情を断定ではなく類推する形で良かったのではと思う
◆読後感想
ずっとダンロン2(5章)みたいなことをやっている話。 -
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ネタバレ斜線堂さんの著作は、『彼女。 百合小説アンソロジー』で読んだのみで初めてでした。
タイトルのエピソードが一番最初なんて珍しいな!と思いながら読み始めましたが、最初からなんて世界観なの・・!と引き込まれてしまいます。特に「本」たちが誤植をなくすために版重ねという儀式を行い、敗者は背骨まで焼き尽くされる。読む人によって、どのような光景として脳裏に描かれるのか大きく異なりそうだと思いました。
十という、その身に十の物語を宿した本。彼女の版重ねで、本来の物語とは全く違うのに、質疑を重ね、誘導され、十の物語が正しい、相手の本の物語が誤植であると裏付けられていく過程は見事でした。
もしこれがただのディベートで、勝者と敗者が決まるだけという話であれば、こんなに緊張感を持って読めなかったと思います。双方が鉄格子に閉じ込められ、二つの本の下には炎が燃えている。どちらも過酷な状況に置かれている中で、敗者は背骨まで焼き尽くされてしまう・・この残虐さが、他の小説では味わったことのない耽美的な世界観を作り出しています。私はグロテスクな映像は明確に得意ではありませんが、小説なら読めます。読むのも苦手な方は注意ですが、凄惨な描写があるからこそ生まれる耽美的で美しい世界を楽しんでいただきたいです。
ラストに収録されているのも十が出てくる話です。なるほど、最後にこの書き下ろしがあるから最初にタイトルのエピソードだったのね。と納得しました。本屋の娘が、自身も本になりにいくところで終わります。ああ、どうしてそんな地獄の道に進んでしまうの・・と絶望的な気持ちになりながらも、彼女が版重ねも見てみたいという気持ちになってしまいました。私もこの世界の人間たちと同様、本に魅せられてしまったのかもしれません。
白往き姫同様、姫人魚の解釈もやはり素晴らしかったです。
子供に人魚姫読んで!とせがまれることがよくありますが、どうしても姫人魚の話がちらつくようになりました笑
▪︎死して屍知るものなし
死んだら好きな動物に生まれ変われると信じるコミューンでの物語。「世にも奇妙な物語」のような歪んだ設定の裏に、生まれた時から周囲に植え付けられた教えを疑うことができない、宗教二世の苦しみのような現実の怖さを感じました。
▪︎ドッペルイェーガー
現実を傷つけないために架空の自分を虐げる「嗜虐性」の話。
他人のコピーを虐げて楽しむことは確かに犯罪であり、この世界でも犯罪者として裁かれている。では、自分の嗜虐性を満たすために自分自身を苛むことはどうなのか?
婚約者は受け入れてくれなかったけれど、確かにそれで満たされて現実世界の誰にも迷惑をかけてないならいいのでは・・
そして、ケイジュを助けると言って、慶樹のつくった館に向かった婚約者。ケイジュが虐げられる描写があるから、結局同じように暴力を振るったということでしょうか。嗜虐性を自覚して、架空の世界だけでそれを剥き出しにしている人よりも、突然暴力を振るい始める方が怖いなと感じました。
いやむしろ、助けに行ったはずが、腹部を殴られたことで、大切な恋人を奪ったものとして、瞬時に敵対して暴力を振るうに至ったのか??最後まで婚約者の思考が理解しきれませんでした。
▪︎痛妃婚姻譚
蜘蛛の糸という装置で、手術などの際に発生する痛みを、痛妃と呼ばれる美しい女性が肩代わりするというもの。
痛妃の石榴と絢爛師である孔雀の、本当に退廃的、耽美的な話でした。どうしてこんな発想ができるのだろう……と圧倒されました。
ライバルの痛妃、玉髄が、百夜を迎える石榴の邪魔をするため、臣下を殺し痛めつけた。その痛みに耐えてまでも、最後の舞踏会の夜を美しく終えた石榴。一緒にいてくれた孔雀への想いの強さが、その痛みに耐えさせたのでしょうか。
「美しさ」は時に自分の身を苦しめることになるのだと、改めて考えさせられました。小さな村でも、その美しさに目をつけられた少女は、痛妃になることを断れない。孔雀がついてきてくれてよかったね石榴・・
▪︎金魚姫の物語
その人の周りにだけ雨が降るという、降涙の話。雨に濡らされ続けた体はふやけて跡形もなくなっていく・・・。
この本の中で余韻が特に印象的でした。通った跡が防波堤に消えていたということは。
写真部で降涙の過程を展示し、ラストを金魚にするなんて、美しい。
▪︎デウス・エクス・セラピー
デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)という言葉をもじったタイトルなのでしょう。「セラピー仕掛けの神」という意味でしょうか。
ロスという男性が過去に飛び、死の運命を曲げない範囲で救済をもたらす話です。
過去の世界で精神安置を受けに行くつもりのフリーデは、本来行われる虐待のことに気づいていません。
このくだりを読んでいて、アウシュビッツ強制収容所のガス室を彷彿とさせました。
救済をしても、死ぬという結果は変わらない。そのためにお金を払ってまで救済をしに行きます。私ならそのようなヴァケーションは選ばないと思います。しかし、生き甲斐を見失った人間にとっては、それもまた生きる理由になり得るのかもしれませんね。
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ネタバレ景がブルーモルフォを作り、誰かを自殺させている。
それが僕を好きだということの証明。
かつてのいじめの首謀者が死んだら、いじめはなくなった。みんな、流されていたたまけ。
景は、指示に流されて自殺してしまうような人間を殺そうとしていた。
宮峰「僕が警察に言ったら?」
景「いいよ。宮峰は私のヒーローだから。ヒーローなら悪と戦わないと。私が間違っているなら、今ここで宮峰が止めて」
警察。リンチ殺人。
みんな、蝶に見える傷。
宮峰、景は間違ってないと告げる。
景からキス。
景、ブルーモルフォの説明、
まず、単純な指示をこなさせること。この程度だったら大丈夫というもの。
睡眠を奪うとまともな判断ができなくなる。指示をこなすため、朝の4時にやらせる。思考力が低下する。
今まで36人が死んだ。
ブルーモルフォの指示で死んだ人間は聖域に行ける。こんな世界から抜け出して別の世界に羽化する。
40個目の課題は共通。自分の体に蝶を掘り込むこと。
ブルーモルフォのプレイヤーの丸井蜜子、暴行事件で殺された。
丸井蜜子は指示に従わなくなってきていた。犯人は同じクラスタの誰か。
偽ブルーモルフォ出てくる。
景のかつての同級生の江美、死ぬ。
宮峰、気になって、景のかつての他の同級生で仲良かった氷山に会いに行く、
氷山「かつて、景に言われて根津原を殺したのは私と江美」
もうすぐ自殺しそう。でも、手遅れなので、宮峰は何もしない。
→ずっと主人公が何もせず、景にも何も言えずなのがモヤモヤする。ただ、主人公が景とエッチしたいだけやろ。。
景づてに連絡先を交換していた善名さんに会う。
ブルーモルフォの傷あった。
クラスタに自浄作用があるっての嘘。でも、クラスタが相互監視を行い、離反する者にはクラスタのメンバーが殺しに来るというのは抑止力になるり
景が離反しそうな人間を選んで他のプレイヤーに殺害を命令すればいい。
宮峰、根津原の母に自分が息子を殺した犯人で、蝶図鑑のことを教えたと連絡。
根津原の母、警察に通報。
警察の氷室、宮峰が景の家に火を付けようとしたところで銃で脅し監禁。
学校の屋上。
景。
氷室はブルーモルフォこプレイヤー。
善名が自殺するか、景が止められるか勝負。
善名、景を指して、飛び降りる。
宮峰、捕まる。
全て自分がやったと告白。
最後、景が落とした消しゴム。宮峰望と名前描かれているもの。
→
いじめのきっかけが景だった?
好きな人のものだから持ってた?
ここ、どっちか分からないということなのかな?? はっきり書いてくれないの、個人的には微妙。。
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純愛、憎悪、性愛、巨大な感情が渦巻く様々なジャンルと世界観からなる8編の短編で構成された百合小説集。
選挙に絶対行きたくない家のソファーで食べて寝て映画観たい
斜線堂有紀氏著
主人公に1番共感できた。声を大にして主張したいほど満たされていないとは思わない。あなたと一緒に毎日ふんわり雑に生きれればそれで良い。
脳内BGM 米津玄師 「眼福」
あの日、私たちはバスに乗った
小野 繙氏著
狂気じみたキャラの行動から始まるが最後はちょっと涙腺に来ました。本物より偽物の方が面白い事もあります。
脳内BGM GO!GO!7188 「神様のひまつぶし」
パンと蜜月
櫛木理宇氏著
夫が愛人を連れて離婚を申し出てくるが愛人の一言で主人公と3人で暮らそうと提案してくる話。ホラーじゃ無いのにホラー味を感じる。
そして美しく歪んだ関係の末は‥
脳内BGM 東京事変 「ただならぬ関係」
エリアンタス・ロバートソン
宮木あや子氏著
幸せじゃ無い百合はあんまり好みじゃありませんが、読み応えはすごかった‥
99パーセント心が死んでも、0.5パーセントは貴女への想いで生きて、残り0.5パーセントで普通を演じる。
脳内BGM サカナクション 「ネイティブダンサー」
悪い奴
アサウラ氏著
ヤンデレズにはヤンデレズぶつけんだよ!
ラノベ百合なノリです。
脳内BGM おいしくるメロンパン「群青逃避行」
嘘つき姫
坂崎かおる氏著
歴史大河巨編みたいな内容。思い出は宝石。
脳内BGM ヨルシカ 「嘘月」
魔術師の恋その他の恋の物語
南木義隆氏著
100ページほどの頁数なのに大長編読んだ気分になりました。ファンタジー世界な師弟愛百合!やはり百合は世界を救います。
脳内BGM ずっと真夜中でいいのに「お勉強しといてよ」
運命
深緑野分氏著
作者の脳内でキャラが暴走するとはこんな感じなのでしょうか?メタファー百合小説です。
貴女を見てる私と私を見てる貴女がいる世界は素晴らしい。
脳内BGM ACIDMAN 「新世界」