斜線堂有紀のレビュー一覧
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斜線堂有紀先生の描く世界観が好きで、今回も手に取りました。
「東京グレーテル」再び。三作品連続でこのアイドルグループの話を読んでいるうちに、もはや他人事には思えなくなってきました。片足のひざ下くらいが「東グレ」に突っ込んでしまった感があります。
さて、『君の地球が平らになりますように』。
まずタイトルが非常にいいんです。(いい意味で、何を言っているのかわからない。笑)
本作は短編5作品が収められています。
どの作品でも、主人公は目に見えない何かと闘っています。それは、自分のエゴだったりプライドだったり。でも、当人はそのことに闘いの最中では気づかない。
むしろ、敵は他人だと思い込み、他人を攻 -
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海外ミステリの有名な名探偵たちを取り上げたパスティーシュ作品のアンソロジー&ブックガイド。子供向けのように思えますが、大人も充分に楽しめます。初心者向けのようでもあるけれど、ミステリファンにとっても読みごたえは充分にあります。読み終えたらさらにミステリを読み漁りたくなります。国内ミステリ版も出していただけませんでしょうか。
お気に入りは水生大海「一つの石で二羽の鳥を殺す」。他の作品は面白かったけれど、だいたい真相がわかったのですが。これだけぜんっぜん解けませんでした。ミス・マープルの脱線したかのような話がきちんと関わってくるところも見事だし。
ブックガイドも古典的な定番を押さえているように見え -
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銃乱射事件で閉鎖された遊園地・イリュジオンランドへ、廃墟コレクターの資産家・十嶋庵が二十年ぶりに人々を招く。
廃墟マニアの元コンビニ店員・眞上永太郎をはじめとした招待客たちは、廃園の所有権を賭けた宝さがしに挑戦することとなるが、その最中、串刺しになった着ぐるみが見つかり……。
廃遊園地を舞台にしたクローズドサークル・ミステリー小説。
個人的に、大人になった今でも1シーズンに1回はどこかの遊園地に行くほど遊園地好きなので、廃遊園地という舞台はとても惹かれます。在りし日の園内ガイドがカラーページで見られたり、舞台を生かした大掛かりかつノスタルジックな雰囲気で、期待通り面白い。
文庫化するに -
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ネタバレ10年以上Twitterというインターネットガンジス川を泳ぎ続けてきた身として読まんわけにはいかないってワケ。
特に深く刺さったのは『オタクどもの聖霊降臨日』と『Twitterが終了したので、ここでしか繋がっていなかった助手との関係が切れた。』の二篇。目の前で終わりが加速していくTwitterをボロクソに言いながらそれでも離れることもできず漂う私を泥水みたいな郷愁で包んでくれたので。
オタクどもの聖霊降臨日
一番好き。この鬱屈としていてどうしようもなく拗らせちゃって本当に救いようがないカスとそれをほっとけない誰かの関係性も好きだし、Twitterの澱みの味がめちゃくちゃリアルでたまらない。
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ネタバレ屋上からの脱出
初心者に優しい〜!フックを作りつつも読みやすくて爽やかで、再現性がありそうなトリックがあって、シチュエーションが想像しやすくて、めちゃくちゃ脱出している。優しい。学校に天文台設備があるのいいな〜
名とりの森
所謂八幡の藪知らずってやつだ。好き!ただ、すわホラーか!?と席から立ち上がった瞬間から登場人物全員ド酷い目に合うかもしれないという過度な期待をしてしまったので読み終わった時にかなり反省しました。ホラーというより一夏の不思議な物語って感じだった。
鳥の密室
魔女裁判に関わる話は全部うっすら苦手なのかもしれないという気づきを得た。原液を飲むことによって、今まで触れてきた魔女 -
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阿津川辰海と斜線堂有紀がお互いに事件の謎を提示してその解答をお互いが作り上げる競作を有名な2人がするという贅沢な本があっていいんでしょうか笑
阿津川辰海の水槽城は館シリーズを彷彿とさせる特殊な建物の時点で期待が高まっている中、ここの中に犯人と被害者がいる、とかこの2人は犯人ではない、など読者が謎を解いていく上で解決のサポートが行われているからこそ絶対に解いてやろうと思いました。3回くらい読み戻しながら考えていい線までいけましたが私は名探偵にはなれませんでした!笑
斜線堂有紀のありふれた眠りは、美術を志す人が設定になっていて、美術科を受験したことのある自分からしたらテンション上がらないわけないで -
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Xか何かで表紙をよく見かけたので、読んでみました。
キラキラした世界の住人の“闇”を描いた短編集。
……性格が悪いせいか、こういうストーリー、けっこう好きなんです。笑
光を放っているからといって、その人のすべてが輝いているとは限らない。
むしろ、光が強ければ強いほど、その裏にある“影”は濃く深くなっていく気がします。
最近だと某女優さんの逮捕劇がありましたが、彼女にも同じような闇を感じてしまいました。
隠していた部分が表に出るとき、それはもう本人の意思では抑えきれないのかもしれません。
この小説を読みながら、そんなことをぼんやりと考えていました。
私はアイドルになろうと思ったこともなけれ