斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 愛じゃないならこれは何

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    久しぶりに読む斜線堂さんは6編の“先のない”恋愛の物語集。

    1・2話は
    愛情を性愛と勘違いしてしまった
    痛々しさの滲む物語。
    3・4話は
    まさしく地獄という感じで自分の好みはこちら。
    5・6話は
    連載を文庫化するときによくある短編の“その後”

    どちらかというと普遍性を持って楽しみたいタイプの
    作品集に思えるのだけれど、
    登場人物の名前が実在しないものも使われているのは
    微妙に気の逸れる設定に感じた。

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    2025年05月26日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    先生と女の子との関係性について当事者から見えている関係と外部からの見え方の対比が面白い。
    度がすぎる理想や願望は信仰に繋がりやがて、期待という圧力を生む。行き過ぎた信仰と執着の生む結末は運命的であり、外世界からは理解されにくいだろう。人がどうやって生きるのか、何を糧に生きるのか、個々人で違う以上他人を理解しようとするなんてことは烏滸がましいのかもしれない。そんなことを考えさせられる作品でした。自分の人生をかけるほどの敬愛を向けている相手がいる方には是非ご一読頂きたい。

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    2025年05月25日
  • 小説集 Twitter終了

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    ネタバレ

    10年以上Twitterというインターネットガンジス川を泳ぎ続けてきた身として読まんわけにはいかないってワケ。
    特に深く刺さったのは『オタクどもの聖霊降臨日』と『Twitterが終了したので、ここでしか繋がっていなかった助手との関係が切れた。』の二篇。目の前で終わりが加速していくTwitterをボロクソに言いながらそれでも離れることもできず漂う私を泥水みたいな郷愁で包んでくれたので。

    オタクどもの聖霊降臨日
    一番好き。この鬱屈としていてどうしようもなく拗らせちゃって本当に救いようがないカスとそれをほっとけない誰かの関係性も好きだし、Twitterの澱みの味がめちゃくちゃリアルでたまらない。

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    2025年05月24日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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     映画好きで皮肉屋で引きこもりの名探偵と奇妙な縁から彼と友人になった主人公が映画知識を駆使して次々に遭遇する事件を解決するシリーズ2作目で、謎解きは勿論『スタンド・バイ・ミー』や、『バグダッド・カフェ』などの名作映画の蘊蓄が興味をそそられるもので思わず見てみたくなった。続きが気になる終わり方だったので完結編も読みたい。

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    2025年05月22日
  • ミステリー小説集 脱出

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    ネタバレ

    屋上からの脱出
    初心者に優しい〜!フックを作りつつも読みやすくて爽やかで、再現性がありそうなトリックがあって、シチュエーションが想像しやすくて、めちゃくちゃ脱出している。優しい。学校に天文台設備があるのいいな〜

    名とりの森
    所謂八幡の藪知らずってやつだ。好き!ただ、すわホラーか!?と席から立ち上がった瞬間から登場人物全員ド酷い目に合うかもしれないという過度な期待をしてしまったので読み終わった時にかなり反省しました。ホラーというより一夏の不思議な物語って感じだった。

    鳥の密室
    魔女裁判に関わる話は全部うっすら苦手なのかもしれないという気づきを得た。原液を飲むことによって、今まで触れてきた魔女

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    2025年05月22日
  • あなたへの挑戦状

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    阿津川辰海と斜線堂有紀がお互いに事件の謎を提示してその解答をお互いが作り上げる競作を有名な2人がするという贅沢な本があっていいんでしょうか笑
    阿津川辰海の水槽城は館シリーズを彷彿とさせる特殊な建物の時点で期待が高まっている中、ここの中に犯人と被害者がいる、とかこの2人は犯人ではない、など読者が謎を解いていく上で解決のサポートが行われているからこそ絶対に解いてやろうと思いました。3回くらい読み戻しながら考えていい線までいけましたが私は名探偵にはなれませんでした!笑
    斜線堂有紀のありふれた眠りは、美術を志す人が設定になっていて、美術科を受験したことのある自分からしたらテンション上がらないわけないで

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    2025年05月16日
  • ナゾノベル プロジェクト・モリアーティ(1) 絶対に成績が上がる塾

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    YA小説を久しぶりにしっかり読みました。
    普通の推理小説とは違う視点で描かれているこの作品はとても新鮮で面白かったです。
    選書としての参考で読みましたが高学年には是非手に取って読んで欲しいと思います。

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    2025年05月16日
  • ミステリー小説集 脱出

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    「罪喰の巫女」が一番良かった。人間二人の一人称をどちらも「私」にし、所々回想を挟むことによる撹乱。これから犯す罪まで見通し、実行されなかったことにしてしまう巫女の能力。
    「鳥の密室」も拷問の描写がピカイチですね。もちろん褒めてます。

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    2025年05月13日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    映画好きな引き篭もり大学生と留年間際の大学生のミステリーもの。斜線堂先生の軽快な語り口が読みやすくて好きです。映画は見たことがないものが題材になってて映画を見たくなりましたね。嗄井戸の背負うものが思っていたよりもヘビーでしたが、彼が部屋を出て友だちの家に行けるようになるのを願います。

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    2025年05月06日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    5つの短編集で構成されていてサラッと読めます。
    サラッと読めるんだけど、ひとつひとつの作品の余韻がすごい。余韻の残し方は、それぞれ違ったカラーでほっこりしたり、ゾワッとしたり。個人的にはふたつめの『妹の夫』が胸に来るものがあって泣けました。

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    2025年05月03日
  • 禁断の罠

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    期待以上でちょっとびっくり。
    期待値がそもそも低かったかもしれないが。

    「大代行時代」と「妻貝朋希を誰も知らない」がよかった。

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    2025年05月03日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    Xか何かで表紙をよく見かけたので、読んでみました。
    キラキラした世界の住人の“闇”を描いた短編集。
    ……性格が悪いせいか、こういうストーリー、けっこう好きなんです。笑

    光を放っているからといって、その人のすべてが輝いているとは限らない。
    むしろ、光が強ければ強いほど、その裏にある“影”は濃く深くなっていく気がします。

    最近だと某女優さんの逮捕劇がありましたが、彼女にも同じような闇を感じてしまいました。
    隠していた部分が表に出るとき、それはもう本人の意思では抑えきれないのかもしれません。
    この小説を読みながら、そんなことをぼんやりと考えていました。

    私はアイドルになろうと思ったこともなけれ

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    2025年05月03日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    ネタバレ

    読み終わったはずなのにすごく引っ張られる感じがする話だった。バッドエンドなんだろうけどそういって言っていいのか分からないくらい梓にとってはその選択肢以外ないレベルで先生のことが大好きだったんだろうなと思った。冷静に考えれば先生はかなり犯罪者チックだけど、2人だけの空気感というか、雰囲気が好きだった。斜線堂有紀さんの作品は今回含め、いつもそこが好きです。

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    2025年05月02日
  • 君の地球が平らになりますように

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    幸せな恋愛小説よりも、こういう歪で破滅的な恋愛小説の方が個人的に読みやすい。
    “この先”が見えない恋なんて楽しくも何とも無いのに、不思議と読後は悪くない。
    もちろん毎回傷ついてはいるけど、それも嫌じゃない。
    まあ単にこの人の作風に惚れてるだけかも。
    でも「そんな大袈裟な!」と笑えないくらいにはシンパシー感じてます。
    『転ばぬ先の獣道』がホントしんどくて、かなり好きだった。
    もう正直泣いたわ。

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    2025年04月30日
  • 禁断の罠

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    えっ凄いな。どれも面白い。
    これは良いアンソロ。

    大好きな斜線堂さんの『妻貝朋希を〜』は、若干暗い気持ちになるけどイチオシです。

    米澤さんの『供米』も良かったなあ。
    相変わらずオチが秀逸で好き。

    結城さんの『大代行時代』は本当に愉快だった。
    冗談みたいだけど、多分、実際にあると思う。
    えっそんな事まで!?という呆れ半分、嫌なもんは仕方ないかーという納得が半分。
    代行して欲しい事の1つや2つ、誰しもあるよねえ。

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    2025年04月29日
  • 愛じゃないならこれは何

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     「恋する彼女たちは愚かで滑稽で、なお愛おしい。」という紹介文がしっくり来る恋愛小説集である一人の自分のファンに恋焦がれるトップアイドル、両思いだと思っていた相手から別の女性との結婚報告を受ける人気ファッションデザイナー、歪な三角関係の渦中にいる女性などどの短編もこちらまで胸が締め付けられる思いでいっぱいになった。

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    2025年04月29日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    小説家と小説家を崇拝する少女のえらく感傷的な物語。この小説を面白く読めてるうちはまだ大丈夫だなと思った。

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    2025年04月27日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    才能を失った天才と、神様に救われた少女の話。早い段階でこれが恋だと気づけていてふたりが踏み出せていたらこういう結末にはならなかったのだろうなと思う。あるいは先生がもっと早く殺せていたなら、少女がここに入り浸ることがなければ。なるべくしてなった結末ではあると思うけど切なかった。先生の、神様の、いない世界で彼女は生き続けられるのかな?と思う。

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    2025年04月26日
  • 本の背骨が最後に残る

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    表紙が綺麗で手に取りました
    ただ内容が思っていた以上にグロくて、怯えながら最後まで読みました
    でも、物語の構成が素敵でこういう世界観を生み出せる作者さんの想像力には痺れました
    短編集となってるので、気になった方はぜひ読んで見てください
    もしかしたら、斜線堂有紀さんの世界観にハマるかも

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    2025年04月26日
  • 恋に至る病

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    ネタバレ

    みなさんに聞きたいんだけど、
    最後の消しゴムは
    ①景があきらに盗ませたもの=景は化物
    ②好きな人から消しゴムを貰えば両想いという噂を信じて景が持ち続けていた=景は宮嶺のことちゃんと好きだった
    ③その他の解釈
    どの認識ですか。
    私は②だと信じたいくらい景のことが途中まで好きでした。

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    2025年12月15日