斜線堂有紀のレビュー一覧

  • ミステリー小説集 脱出

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    屋上からの脱出
    初心者に優しい〜!フックを作りつつも読みやすくて爽やかで、再現性がありそうなトリックがあって、シチュエーションが想像しやすくて、めちゃくちゃ脱出している。優しい。学校に天文台設備があるのいいな〜

    名とりの森
    所謂八幡の藪知らずってやつだ。好き!ただ、すわホラーか!?と席から立ち上がった瞬間から登場人物全員ド酷い目に合うかもしれないという過度な期待をしてしまったので読み終わった時にかなり反省しました。ホラーというより一夏の不思議な物語って感じだった。

    鳥の密室
    魔女裁判に関わる話は全部うっすら苦手なのかもしれないという気づきを得た。原液を飲むことによって、今まで触れてきた魔女

    0
    2025年05月22日
  • あなたへの挑戦状

    Posted by ブクログ

    阿津川辰海と斜線堂有紀がお互いに事件の謎を提示してその解答をお互いが作り上げる競作を有名な2人がするという贅沢な本があっていいんでしょうか笑
    阿津川辰海の水槽城は館シリーズを彷彿とさせる特殊な建物の時点で期待が高まっている中、ここの中に犯人と被害者がいる、とかこの2人は犯人ではない、など読者が謎を解いていく上で解決のサポートが行われているからこそ絶対に解いてやろうと思いました。3回くらい読み戻しながら考えていい線までいけましたが私は名探偵にはなれませんでした!笑
    斜線堂有紀のありふれた眠りは、美術を志す人が設定になっていて、美術科を受験したことのある自分からしたらテンション上がらないわけないで

    0
    2025年05月16日
  • ナゾノベル プロジェクト・モリアーティ(1) 絶対に成績が上がる塾

    Posted by ブクログ

    YA小説を久しぶりにしっかり読みました。
    普通の推理小説とは違う視点で描かれているこの作品はとても新鮮で面白かったです。
    選書としての参考で読みましたが高学年には是非手に取って読んで欲しいと思います。

    0
    2025年05月16日
  • ミステリー小説集 脱出

    Posted by ブクログ

    「罪喰の巫女」が一番良かった。人間二人の一人称をどちらも「私」にし、所々回想を挟むことによる撹乱。これから犯す罪まで見通し、実行されなかったことにしてしまう巫女の能力。
    「鳥の密室」も拷問の描写がピカイチですね。もちろん褒めてます。

    0
    2025年05月13日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

    Posted by ブクログ

    映画好きな引き篭もり大学生と留年間際の大学生のミステリーもの。斜線堂先生の軽快な語り口が読みやすくて好きです。映画は見たことがないものが題材になってて映画を見たくなりましたね。嗄井戸の背負うものが思っていたよりもヘビーでしたが、彼が部屋を出て友だちの家に行けるようになるのを願います。

    0
    2025年05月06日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

    Posted by ブクログ

    5つの短編集で構成されていてサラッと読めます。
    サラッと読めるんだけど、ひとつひとつの作品の余韻がすごい。余韻の残し方は、それぞれ違ったカラーでほっこりしたり、ゾワッとしたり。個人的にはふたつめの『妹の夫』が胸に来るものがあって泣けました。

    0
    2025年05月03日
  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ

    期待以上でちょっとびっくり。
    期待値がそもそも低かったかもしれないが。

    「大代行時代」と「妻貝朋希を誰も知らない」がよかった。

    0
    2025年05月03日
  • 星が人を愛すことなかれ

    Posted by ブクログ

    Xか何かで表紙をよく見かけたので、読んでみました。
    キラキラした世界の住人の“闇”を描いた短編集。
    ……性格が悪いせいか、こういうストーリー、けっこう好きなんです。笑

    光を放っているからといって、その人のすべてが輝いているとは限らない。
    むしろ、光が強ければ強いほど、その裏にある“影”は濃く深くなっていく気がします。

    最近だと某女優さんの逮捕劇がありましたが、彼女にも同じような闇を感じてしまいました。
    隠していた部分が表に出るとき、それはもう本人の意思では抑えきれないのかもしれません。
    この小説を読みながら、そんなことをぼんやりと考えていました。

    私はアイドルになろうと思ったこともなけれ

    0
    2025年05月03日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わったはずなのにすごく引っ張られる感じがする話だった。バッドエンドなんだろうけどそういって言っていいのか分からないくらい梓にとってはその選択肢以外ないレベルで先生のことが大好きだったんだろうなと思った。冷静に考えれば先生はかなり犯罪者チックだけど、2人だけの空気感というか、雰囲気が好きだった。斜線堂有紀さんの作品は今回含め、いつもそこが好きです。

    0
    2025年05月02日
  • 君の地球が平らになりますように

    Posted by ブクログ

    幸せな恋愛小説よりも、こういう歪で破滅的な恋愛小説の方が個人的に読みやすい。
    “この先”が見えない恋なんて楽しくも何とも無いのに、不思議と読後は悪くない。
    もちろん毎回傷ついてはいるけど、それも嫌じゃない。
    まあ単にこの人の作風に惚れてるだけかも。
    でも「そんな大袈裟な!」と笑えないくらいにはシンパシー感じてます。
    『転ばぬ先の獣道』がホントしんどくて、かなり好きだった。
    もう正直泣いたわ。

    0
    2025年04月30日
  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ

    えっ凄いな。どれも面白い。
    これは良いアンソロ。

    大好きな斜線堂さんの『妻貝朋希を〜』は、若干暗い気持ちになるけどイチオシです。

    米澤さんの『供米』も良かったなあ。
    相変わらずオチが秀逸で好き。

    結城さんの『大代行時代』は本当に愉快だった。
    冗談みたいだけど、多分、実際にあると思う。
    えっそんな事まで!?という呆れ半分、嫌なもんは仕方ないかーという納得が半分。
    代行して欲しい事の1つや2つ、誰しもあるよねえ。

    0
    2025年04月29日
  • 愛じゃないならこれは何

    Posted by ブクログ

     「恋する彼女たちは愚かで滑稽で、なお愛おしい。」という紹介文がしっくり来る恋愛小説集である一人の自分のファンに恋焦がれるトップアイドル、両思いだと思っていた相手から別の女性との結婚報告を受ける人気ファッションデザイナー、歪な三角関係の渦中にいる女性などどの短編もこちらまで胸が締め付けられる思いでいっぱいになった。

    0
    2025年04月29日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

    Posted by ブクログ

    小説家と小説家を崇拝する少女のえらく感傷的な物語。この小説を面白く読めてるうちはまだ大丈夫だなと思った。

    0
    2025年04月27日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

    Posted by ブクログ

    才能を失った天才と、神様に救われた少女の話。早い段階でこれが恋だと気づけていてふたりが踏み出せていたらこういう結末にはならなかったのだろうなと思う。あるいは先生がもっと早く殺せていたなら、少女がここに入り浸ることがなければ。なるべくしてなった結末ではあると思うけど切なかった。先生の、神様の、いない世界で彼女は生き続けられるのかな?と思う。

    0
    2025年04月26日
  • 本の背骨が最後に残る

    Posted by ブクログ

    表紙が綺麗で手に取りました
    ただ内容が思っていた以上にグロくて、怯えながら最後まで読みました
    でも、物語の構成が素敵でこういう世界観を生み出せる作者さんの想像力には痺れました
    短編集となってるので、気になった方はぜひ読んで見てください
    もしかしたら、斜線堂有紀さんの世界観にハマるかも

    0
    2025年04月26日
  • 星が人を愛すことなかれ

    Posted by ブクログ

    一言で表すと、怖い話だった。
    小説だから誇張されてたり、ありえない設定だけど、もし世の中の女性の大半が冬美や瑠璃のようなヒトだったら、とても怖い。

    あと、最期の章が書き下ろしで追加されたのも怖い。

    0
    2025年04月23日
  • さよならに取られた傷だらけ 不純文学

    Posted by ブクログ

    いろんな世界の私と先輩のお話。
    1ページ完結、登場人物は私と先輩というシバリで書かれた250話で、雰囲気としては「余命3000文字」に近いものを感じました。
    1ページ完結なのでいろんなことの合間に読むのも最適、とは思うものの続けて一気に読んだほうがより魅力が感じられた気がしています。

    0
    2025年04月21日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

    Posted by ブクログ

    豪華で楽しいミステリ入門。
    古典メインの海外ミステリ作品の紹介、名探偵パスティーシュ、豆知識など、楽しみ方満載。既にミステリに慣れ親しんでいる身にも、改めてまとめられたものを読むことで再発見があります。

    0
    2025年04月17日
  • あなたへの挑戦状

    Posted by ブクログ

    二人のミステリー作家の共作という良さが詰まった小説。「挑戦状」ってそういうこと!と納得しました。

    どちらの話も面白いし、二人ともまじで天才。ミステリー愛をバシバシ感じる素敵な小説でした。

    0
    2025年04月12日
  • キネマ探偵カレイドミステリー~会縁奇縁のリエナクトメント~

    Posted by ブクログ

    映画がテーマのエモさ抜群のミステリー #キネマ探偵カレイドミステリー #会縁奇縁のリエナクトメント

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ダメ学生の奈緒崎と休学中の映画マニアの嗄井戸高久の物語。下北沢の自宅でひきこもっている嗄井に、奈緒崎は様々な相談事を持ち掛ける。

    キネマ探偵カレイドミステリーシリーズの最新刊。既刊はメディアワークス文庫から三冊でてますね。私はシリーズ初読みですが問題なく楽しめました。

    やっぱり二人のキャラクターが魅力ですね。コミュ障で映画知識の豊富さと頭の回転の速さだけが取り柄の嗄井。大して取り柄がないけど、人との関わりだけは上手な奈緒崎。

    今風の秩序さとふがいなさを併せ持

    0
    2025年04月05日