斜線堂有紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不気味さより、美しさが勝る装画
タイトルも色味も好き
7つの嘘の形、虚構や隠蔽
或いは恐怖と儚さの短編集
どの物語も表題作になり得る程
完成度が高い!!
特に『痛妃婚姻譚』は読んだ後余韻が凄まじく
すぐに次の物語に進めなかった
表題作の『本の背骨が最後に残る』
7つの物語の始まりと最後を締める物語
この国では「本」とは物語を語る「人」そのもの
タイトルが本の名前となる
その人の着飾る物、化粧等を装丁と呼ぶ
一般的な「本」は「肺を持たぬ本」と呼ばれる
稀に誤植が見つかる
その場合は本同士が向かい合い
物語の正しさを論じ合う
それを「版重ね」という
それを裁く者を「校正使」という
負けた方は -
Posted by ブクログ
ネタバレそういうことか。と理解しかけていたのに、最後に消しゴムが出てきたことで訳が分からなくなり自分なりに希望込みで考察した。
景は小学生の頃から、才能と自分の快楽が人とは違うことには何となく気付いていた。
宮嶺と出会い、どんな手段を使ってでも手に入れて側に置いておきたくなった。
根津原を誘導しいじめを始めさせエスカレートさせた。
宮嶺の精神の限界が来たところで救う。
宮嶺に自分のためにそんなことまでしてくれたのかと思わせ恩を売ると同時に、自分の快楽をはっきりと自覚する。
きっかけとなったから、もしくはシリアルキラーが自分の功績を残しておくとの同じ感覚で消しゴムを持っていた。
なんにせよ宮嶺は景にと -
Posted by ブクログ
ナツイチにて購入した。
地獄×恋愛という表現がピッタリの短編集。
•「ミニカーだって一生推してろ」•••「めるすけ」1人のファンにただならぬ気持ちを持ってしまった地下アイドルの赤羽瑠璃。「衣装を黒にしたら似合う」という投稿を実践したり、彼の本名や職業•住所を特定し部屋に入ったりと、エスカレートしていく狂気がまさに地獄。
•「君の長靴でいいです」•••10年来のパートナーとも呼べる男性からロマンティックな「ガラスの靴」を送られた翌日、彼から突然の結婚報告。え、私の事すきだったんじゃないの?!
彼はあくまで唯一無二の”普通でないファッションデザイナー灰羽妃楽姫”とともに恋ではなくパートナーとして共 -
Posted by ブクログ
埋め部の合宿の健全さよ、と思いきやちゃんと『部活動』しててさすがだなと…旅先であろうとなんだろうと死体は発生するものですからね。織賀先輩が戻ってくるのと戻ってこないパターン、どちらも書かれているけど戻ってくるほうが正史なのかなあ。戻らないパターンは立ち直ってすこしはマシになっているけど、戻ってくるほうがよっぽど救いがないというかよりいっそう信仰が深くなってて恐ろしかった。織賀先輩どんどん人ならざるものになっているな。神さまであり幽霊であり怪物でもあり。一度失ったからこそ祝部はもう二度と離れられないんだろうなあ。救いのない旅路はいったいどこまで続くのだろう。
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Posted by ブクログ
最近のアンソロジーは本当に豪華というか、ハズレがなくおもしろいよね。
有栖川有栖『ミステリ作家とその弟子』は【砂男】で既読だったけれど、再読でも作家と弟子のやり取りがおもしろい。
退職代行とかZ世代とか、境界知能、ペロペロ動画に闇バイト…すごく今が詰まっている一冊だった。
何十年後かに読まれたら「あ~令和っぽい」ってなるんだろうな。
米澤穂信『供米』は途中まで「うーん、好きな米澤穂信ではない」なんて思ったけど、最後がすごく良くてさすが!という感じ。
中山七里『ハングマン-雛鵜-』は最後続きが気になる終わり方だったな。スッキリさせてほしい!
せっかくだから『祝祭のハングマン』を読んでみよう