斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 星が人を愛すことなかれ

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    2時間弱で一気読み!めちゃくちゃおもしろかったです!

    推しとかアイドルの心模様に興味ありまくりなので、実際のあの人もこんな風に思ってるのかなぁとか、こんな辛いことがあるけど頑張ってるのかなぁとか、想像しまくりながら時には涙も流しながら読みました。

    一話の段階では冬美目線で、そりゃ彼氏がアイドル推しまくりだったら寂しいし嫉妬もするよねー、なんて気軽に読んでたのに、四話の瑠璃を読んじゃうと、んもーーー!早くめるすけ奪いにいけーーー!とばねるり応援しまくりで、自分の変わり身の早さにびっくりでした笑

    文章がうますぎて、アイドルを疑似体験できた気持ちで、実際のアイドルたちにこれを読んで実態に合って

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    2025年08月02日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから(1)

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    ネタバレ

    「自分は同じ重さの金塊より価値のある人間だと思うか?」
    この言葉にはハッとさせられた。気持ちよくコミュニケーションがとれているのは自分と相手とが等価であると思い込んでいるからであり、逆に相手に対して嫉妬や羨望の感情を向けている様な関係は相手が自分よりも高い価値を有していると思っているからなのだ。自分が無意識のうちに他者を値踏みして生きていることに改めて気付かされた。そんなことを気にせずに接することができるような人と出会いたいと切に願う。

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    2025年07月31日
  • 死体埋め部の悔恨と青春

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    ネタバレ

    たぶんわたしは斜線堂有紀の二次創作っぽい設定と地の文がドツボなんだ。ラノベより洗練されてて、純文学よりポップな感じ。
    これもねっとり重めの話で面白かった~~!!
    オリガマウンテンは笑った。その名の通りなんかい。
    織賀と祝部の関係も好き。まあほぼ洗脳なんだけどね。織賀のことを崇拝したり嫌悪したり、きっちり重い感情を持っているのが……いい!
    しかもちゃんとミステリーとして成り立ってておもしろかった。ジャガーの中で語る死因究明。
    特に好きだったのは三話目の同級生の女の子が死んじゃった話と、書下ろしの閑話休題。織賀は一体なにを持っていたのでしょうね。
    気になる終わり方もしたのではやく続編が読みたい! 

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    2025年07月29日
  • 愛じゃないならこれは何

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    どの章の物語全てがどこか歪んだ形の愛が見られる6話からなる短編小説。
    どれも破滅に近いのにそれぞれ満足していて……
    私には無い恋愛的価値観があり、この1冊で登場人物の様々な恋愛におじゃまさせてもらった感が良かった!

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    2025年07月14日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    小説の中に小説が多分私は好きなんだろうな。
    めっちゃハマりました!
    小説はある種の信仰に近い、ほんとにその通りだと思う。
    敬愛するからこそのクローンのような小説。
    先生と梓の互いの苦しさもしっかり描かれていてすきです!

    タイトルもなんか好き!

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    2025年07月13日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~

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    ネタバレ

    映画を全然見ないので楽しめないかと思って手を出せずにいたのですが、もっと早く読めば良かったです。話ごとのキーになっている名作映画は見たことがなくても問題なく楽しめます。
    シリーズを貫く嗄井戸くんの話は最後までドキドキでもちろん面白かったのですが、個人的に好きだったのは1冊目の「断崖絶壁の劇場演説」と3冊目の「逆行無効のトライアンフ」。ともに嗄井戸くんが「力作」「良作」とトリック(?)を仕掛けた人物の頭脳や映画愛を高く評価しています。明るくない話もある中で誰かのために使われた映画トリックは心温まって良かった、、、4冊目の新刊もとっても楽しみ!

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    2025年07月07日
  • 愛じゃないならこれは何

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    ネタバレ

    たまたま好きなアイドルのライブを観に行く前に今作を読み始め、自分の在り方と彼の在り方、めるすけの在り方と瑠璃の在り方を思うと、刺さりすぎて仕方なかった。私はめるすけみたいな、模範的で理想的なファンじゃないけど、これが愛じゃないと言われたら、何なのか果たして分からない。瑠璃は理想的なアイドルであろうとしながら、その動機と行いは模範的とは言えず、だけどそれが愛ゆえだと言われたら、愛が正しくて素晴らしいものだとは言い難い。
    美しいばかりが愛ではないということを、いろんな関係性を舞台に描き出された物語たちは、愛に迷い悩み苦しんできた人間にはとても刺さった。疑いようもなく愛だと思うのに、なぜか苦しくて虚

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    2025年06月25日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~

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    あとがきにもあるように「凄惨な現実をフィクションが救う」という救済と祈りの話でとてもよかったです。現実が必ずしも良いとは限らないよね、虚構だからこそ救われることだってある。奈緒崎くんの信頼の仕方はちょっとおそろしい、ちょっとというかかなり。でもその無条件の盲目とも見える信頼に嗄井戸くんは救われた部分もあるのだろうな。嗄井戸くんが部屋を出られるようになってよかった。取り上げられている映画が見たことのないものが多いので見てみたくなりますね。ノッキンオンヘブンズドアが気になる。

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    2025年07月06日
  • 本の背骨が最後に残る

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    タイトルと表紙に一目惚れして購入した記憶。人魚姫や白雪姫などお伽噺の新解釈を交え、あの作品のパロディに始まり、細部に至るまで耽美的かつ幻想的な短編の数々。

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    2025年06月14日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~

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    嗄井戸の台詞じゃないけど、傑作だったな。
    どの事件も趣向が凝らされていて面白いけど、主軸は嗄井戸高久の事件だ。
    彼を解放するための、とびっきりの友情物語だ。
    この際、黒幕が誰かなんて些末な事で(犯人コイツだなって予想できるぐらいだし)彼らがどうやって幕を引くのかが重要なんだよな。
    クライマックスでの奈緒崎の行動には驚かされるけど、こういう性質を持った彼だからこそ救える人がいるのも事実。
    嗄井戸も奈緒崎も束も全員愛おしい。
    あと『俺たちに明日はない』って映画が気になる。
    あそこまで熱弁されて気にならない方が無理だよなあ。
    虚構が現実を超える瞬間、観てみたいよね。

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    2025年06月03日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    うっわ、もうめっちゃ好き!
    どの話もグッときた。特に第二話が良い。
    あまりにもドラマティックで素敵すぎた。
    それこそ映画のよう。
    『アーティスト』って映画、一度観てみたいな。
    前作を読んだ時にも思ったけど、やっぱり物語の題材となった映画作品を知っている方が楽しめるらしい。
    だから『スタンド・バイ・ミー』を題材にした第一話には感情が揺さぶられた。
    能見の台詞や奈緒崎の独白に共感して、思わず泣きそうになった。

    最後、気になるところで終わってしまったので、このまま次の巻も読みます!

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    2025年06月01日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    ネタバレ

    ・タイトル買いしたけど面白くて一気に読んでしまった。こっちが続編と知り、即前作も買っちゃった。

    ・性格や行動によって他者の星になる存在と、その星に魅了される関係性が好きなんだけど、星側にとっても星がいるっていうのが「好きの永久機関で芋蔓式に全員好きなってまう!!」状態だった。

    ・渓介、罪な男。でもばねるりが告ったとして受け入れるかどうかはちょっと想像できなかった。推しと結婚したいって思うタイプじゃなさそうだなって。ばねるりのアイドルとしての輝きに焼かれてそうだし。

    ・「依存でも執着でもない、お綺麗な恋を出来ている人間が」っていうのが何だか印象に残っている。それだけがお綺麗で、叶うだけが恋

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    2025年05月31日
  • 本の背骨が最後に残る

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    美しいという表現が1番合う気がします。
    とにかくきれいな世界観。
    そして独特でグロくて幻想的で残酷。

    特に好きだったもの2つを紹介します⬇️

    ⚪︎本の背骨が最後に残る
    「本を焼くのが最上の娯楽であるように、人を焼くことも至上の愉悦であった。」
    最初から引き込まれていきました。
    いや、「その本は盲目だった」って何!?って最初に思いましたよ…。発想が天才すぎるー…。
    版重ねの愉悦を人々が知ってしまうってなんか恐ろしいけど、その国では「普通」であって、みんなが楽しんでいるのかぁ…と思うと余計恐ろしいです…。
    十のキャラがめっちゃ好きでした。
    「本は背骨が最後に形成る」も面白かったです。


    ⚪︎

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    2025年05月26日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    すごく好きな1冊です。

    好きな人への愛情は証明できるのか。
    読者にその難題を投げかけるために、
    死後に金へと変わってしまう難病を患う恋人から、
    自身の身体と引き替えに得られる金を相続するように持ちかけられる。

    よくある心情の証明に、これまでに聞いたことのない設定でアプローチする。
    すごく新しく、おもしろい話だった。

    感動の要素がもう少し強いと、個人的にはもっと良かったかなと思う。

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    2025年05月24日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    ネタバレ

    アイドルの世界というのがあまりにも自分とかけ離れすぎており、1番共感できたのが「ミニカーを捨てよ春を呪え」だった。

    渓介の、恋人以外にも熱中することがあって、時間もお金もかけたいという気持ちはよくわかった。
    一方で美冬の渓介(というより誰かに)に愛されたいいう気持ちにも共感できる。

    美冬は自分肯定感が低いが故に他人からの愛でしか自分を肯定できない。理想の彼氏を渓介に押し付けようとする。
    美冬はさっさと渓介と別れて、自分を肯定してくれる居場所(彼氏でも仕事でも)を見つけないと辛いだろうなと思って読み進めていた。

    お互い譲り合えるところは譲り合うしかない。でも絶対に譲れないところが美冬と渓介

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    2025年05月17日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    短編小説。どのお話も読み終わった途端にもう一度読み直したくなった。
    記憶をなくして読み直したいくらい。

    私には難しいお話が一つだけありましたが、それ以外は読みやすかったです。

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    2025年05月15日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    個人的には最高に良かった!
    現代版ロミオとジュリエットとでも呼ぶべき作品。

    小説家に救われた小学生の女の子が、タイトル通り小説家を殺すストーリー。精神的にも、肉体的にも殺されてしまう有名小説家は、少女にとっての神様だった。ふたりの関係性の設定がしっかりしているので、それに沿った心の動きがすごく魅力的だった。小説家ならではの独特な思考と精神状態にも引き込まれていく。

    最初の設定はかなり強引にも感じたけど、今の世の中であればあり得る話ではある。

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    2025年05月14日
  • あなたへの挑戦状

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    なるほど。“挑戦状”ってそういう意味か。
    なんと更に高度な事をしてたんですね。
    それで、こんなストーリー書けちゃうんですか。
    しかもちゃんと面白いし。
    はー、やっぱ作家さんって凄いわ。
    斜線堂さん推しだけど、どっちの作品も好き。
    お二方の持ち味が滲み出ているし、ちゃんと“人間”を描いてくれてるから良い。
    これを期にもっと阿津川さんの作品を読みたいと思った。
    巻末の執筆日記もめっちゃ面白かった。
    作品完成までの過程を書いているだけなのに、なんでこんなに面白いの。
    人間味溢れる斜線堂さんの日記で思わず笑ってしまった。
    阿津川さんの日記もまた違った面白さがあって、夢中で読んだ。
    小説じゃないのに!笑

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    2025年05月13日
  • 廃遊園地の殺人

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    銃乱射事件がきっかけで閉園となり
    廃墟と化した遊園地でのクローズド・サークル。

    その遊園地を買い取ったのは
    廃墟好きの資産家である十嶋庵。

    十嶋によって廃遊園地に招待されたのは
    廃墟マニアや当時の遊園地の関係者など9名。

    そこで告げられたのは園内にある宝を見つけた者に
    廃遊園地の所有権を渡すというもの。

    所有権を巡り宝探しが行われたが、
    みんな何かを隠しているようで・・・。

    廃遊園地ってだけで不気味(褒めてる)なのに
    マスコットキャラクターのギャニーちゃんが
    最高にかわいくなくて不気味で好き。(褒めてる)

    あとがきに作者本人から語られているが、
    単行本から今回の文庫化にあたって

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    2025年05月11日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    特殊設定だけど、クローズド・サークルかつ本格ミステリーでとても面白かった!
    2人以上殺した者は「天使」によって即座に地獄に引き摺り込まれるようになった世界、という設定。この設定がとてもお上手。
    ‪死刑執行ができなくなる。罰せられないから1人なら殺してもいいだろう。2人殺すならせっかくなら大人数巻き込んだ方がお得だ。‬
    こんな思考も人間の真理をついているようで、なるほどなぁという感じ。この設定ならでは。

    青岸がこの事件をきっかけに立ち直ってくれて良かった。

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    2025年05月08日