斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 死体埋め部の回想と再興

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    狂った友情と変わった愛情を楽しみたい1冊
    他作品に出てきた馴染みの大学
    そこに通う先輩後輩‥先輩の怪しい魅力に気付いたら虜に‥作者のファンなったきっかけの作品です

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    2026年03月15日
  • 最後の一行 white

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    はじめましての金子さんのゼリ郎が一番好き。
    こういう短編集は、未読の作家さんへの興味をもつきっかけになるから良い。

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    2026年03月07日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    ネタバレ

    小学五年生の幕居梓は、命を捨てに訪れた踏切にて、敬愛してやまない天才小説家「遥川悠真」と出会う。
    その後、遥川の家に遊びに来てご飯を食べたり、一緒に遊園地に行ったり、家族のように絆を深めていきます。
    しかし、遥川は次第に小説を書けなくなり、そこから物語は地獄へと向かっていく…

    •序盤の梓の家パートかきつかった。
    夜の七時から朝の七時まで押し入れに閉じ込められたり、家に帰る時間は秒単位で7時ぴったりでない等々、母親の躾は普通のことのように思って生きてきた梓。
    しかし、母親が何日も帰ってこなくなることが増え、母親の自分に対する言動や扱いが異常なことに気づき、愛されていないという悲しさが凄く切ない。
    •梓はたまたま出会えた天才小説家の遥川のそばで、彼が小説を書く姿を間近でみてきました。
    3作目にて彼は多くの批評を浴びるのですが、その時の遥川の乱れっぷりがなんだかとても憐憫で、悪い意見だけでなく良い意見も沢山あるのに、悪い部分ばかり目についてしまう遥川は、人間味が凄くて、物事に本気で向き合う人だけが見せる気迫さが文字を通して伝わってきました。
    •梓から見る遥川は次第に摩耗していき、もはや才能を消費し切った”終わった”天才のように映ります。
    •梓は「小説が大好きでとにかく書き続ける遥川」が好きなので、とっくに小説家として終わっている遥川の”ゴーストライター”として、代わりに小説を書き続けるというとんでもない展開が待ち受けています。
    ゴーストライターとして梓が書いた小説の中には、「遥川悠真の最高傑作」と評されるものも出てきたり、世間からみたらとても順調にみえる流れでした。
    が、この物語では梓と遥川の関係性が密に描かれていて、遥川は自分を超えた梓を最早憎んでいるし同時に大切にも思っているのがよく分かりました。斜線堂さんは、このような人間の一筋縄ではいかない感情を描くのが本当に上手いです。
    •ラストシーン(遥川が飛び込み自殺したホームにて、梓がホームから飛び降りようとしている)には、最後いったい生死どちらを選んだのか?!
    希望的観測では、梓は遥川の分まで生きて小説を書いて生きていくことを選択したのではないかと祈っています。
    天才が天才じゃなくなる展開は辛すぎるし、梓は大好きな遥川を結局自分の理想から外れることを許さないことで、結果として遥川を追い詰めることをしてしまったのだなと、少し切なくなりました。

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    2026年03月04日
  • 回樹

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    ネタバレ

    ジャンル的にはSF小説。

    回樹 樹に取り込まれた愛は本物なのか
    骨刻 言霊
    BTTF葬送 最近の映画が面白くないのは映画が輪廻転生してないから、80年代の映画を葬送する
    不滅 もし人間の身体が何をしても不滅ならどうする。行き着く先は
    奈辺 黒人でもない白人でもない宇宙人
    回祭 それは愛なのか

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    2026年02月27日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    ネタバレ

    物悲しくて苦しくなるメリーバッドエンドだったなあと思います。
    私はメリバが大好きなのでとても楽しく読めましたが、ラストで三億円の行き場がまさかの大学とは…エトくんに三億円を譲らないことがある種ふたりの恋心の証明だったんだろうと思うと金額とは違う重みがあります。
    三億円より価値のある10万円を初めて見ました、本当に素敵なお話だと思います。

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    2026年02月25日
  • 君に贈る15ページ

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    15ページでこんなにも心揺さぶられる物語が書けるとは素晴らしいとしか言いようがありません。初読みの作家さんが多く、各物語はそれぞれの色があり魅力的で、得した気分。僕にとってはすぐにページが捲れないものが多かったかな、それだけ多くのことを考え想像し没入できた一冊でした。
    特に好きな物語は青海野灰さんの「星空に叫ぶラブソング」。物語自体も好きだったが、ラストの情景がただただ美しい。
    「じゅうごしゅうねん、おめでとう」はどなたか教えてください!「余白の隠れ家」はラストの歳が?こちらもよろしくお願いします。

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    2026年02月22日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    学級日誌よりこっちの方が面白いというか意味が分かる話だった。教訓も含めた怖さなので子ども向け。そして作家は活躍されている方ばかりなので本好きにはたまらない一冊。

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    2026年02月22日
  • 愛じゃないならこれは何

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    短編恋愛が好きならおすすめです!
    アイドルの話が面白くて、好きでした!
    何かずっと心に残ってます✮*。゚

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    2026年02月18日
  • さよならに取られた傷だらけ 不純文学

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    めっちゃ良かった。
    癖に刺さる刺さる。
    純愛と執着とSFと哲学をごちゃ混ぜにして、生ハムみたいに薄く切り取って一枚ずつ味わう、みたいな本。

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    2026年02月15日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    初め少し話についていけなくなったが、読み終わってからは私はスッキリした。全てが繋がっていくかのような感覚。そのことはスッキリするが、話の内容は結構現実的でスッキリとまではいかない。アイドルという中心的な話題の中で色々な人生を歩んでいる人たちが出てきて、"愛"を考えさせられるような話。胸がギュッとなる。

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    2026年02月12日
  • 回樹

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    ネタバレ

    斜線堂有紀さん初めましてでした。
    どの作品もすごく良かったです。

    回樹
     判断基準のわからない他者に愛を測られてたまるかと思いました。他人からどう思われようと、関係が悪かろうと主人公の行いは愛そのものだと思います。
    骨刻
     骨にタトゥーを入れるという設定こそSFですが、その技術が一部のマニアから一般的になり、宗教団体に利用され、廃れていくという一連の流れが素晴らしかったです。本当にありそうだと思いました。
    BTTF葬送
     映画が大好きなのでこんな世界絶対に耐えられないと思いました。主軸がネバーエンディングストーリーとBTTFというのも熱いです。
    不滅
     例えば土葬で自然に還ること、火葬で灰になり好きだった場所に撒かれることと、宇宙港の土台になることに違いはあるのだろうかと考えてしまいました。倫理的にということを置いておけばそんなに変わらないような気がします。それにその後の人類に役に立つなら倫理的に悪いのか?とも思います。宇宙へ飛ばすと偽って遺体を集めたことは問題ですが…。また、自分はいいけど自分の大切な人が埋められるのはいい気がしないというのは納得出来ます。ただ、そこに行けば会えるのなら宇宙に放たれるよりはいいかもとも思います。
    奈辺
     「罪人たち」のような世界観がたまらなかったです。白人による黒人迫害の時代に緑色の宇宙人が現れるという。リアルな世界観に異質なものが1つだけあるというのがたまらなく好きでした。常々分かり合えないのは分かり合おうとしてないからだと思っています。どうしようもなく悪い人はいますがどうしようもなく悪い人種・民族はいないと思うので。
    回祭
     回樹のその後。試し行動でしか愛を表現できない亜麻音と、最初はお金のためでしたが次第に亜麻音のために離れない決意をした蓮華。愛がないようで固く結ばれている二人とその結末が、回樹の裏返しのようで面白かったです。回樹も回祭も愛だと思うので、やはり得体のしれない青い物体に愛を測られたくないなと思いました。

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    2026年02月12日
  • 死体埋め部の回想と再興

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     前作が衝撃的な終わり方だったので、どう続くのだろうと気になっていた。死体遺棄は、やはり織賀と祝部の2人でないとしっくりこない。社会に適合できているようでいて危うく何か痛みを抱えているような2人が、死体を埋めるという秘密を共有して楽しそうにやり遂げるところが、なぜか切ない。
     青春ミステリーということだったが、私がイメージする明るく楽しく爽やかという感じとは異なる。テンポがよいのに、静かで仄暗く周囲には理解されない閉鎖的な空気感が漂っている感じがするのだ。なのに、織賀と祝部の世界は、偽りを感じさせない分、美しく尊いものに感じた。

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    2026年01月25日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    星が星であり続けるためには、人に近づきすぎてはいけない。
    星は遠いからこそ人からは輝いて見えるのだから。

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    2026年01月25日
  • 最後の一行 white

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    ネタバレ

    4名の著者による短編集

    【ゼリーに満たされて】
    宇宙人(ゼリ郎)と小学生の少年の心温まる物語。
    最後のウソは切ない。
    【人魚の骨を拾い往く】
    友人達のせいで、好きな女性が死に全員に復讐していくクライムホラー作品。人魚はいた!!

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    2026年01月26日
  • 本の背骨が最後に残る

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    すごく面白かった。短編で読みやすい。
    本の背骨が最後に残る⋯⋯。
    どうしよう、これを読んだ後、また本同士のバトルが見たくなる。本が焼かれていく様子を見たくなる。

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    2026年01月11日
  • 死体埋め部の悔恨と青春

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    ネタバレ

    大学一年生の祝部が正当防衛によって暴漢を殺害してしまい、呆然としているところに現れる三年生の織賀。
    一緒に死体を埋めてやると言われ助かったと思うのも束の間、彼の車にはすでにもう一体死体が乗っていた。

    めっちゃ好きな感じの作品だった…
    斜線堂さんの作品の中でなんか評価いいなと思って手に取ったけど納得の一作。

    2人の行う夜の犯罪行為に対して、2人の仲が昼の大学生活によってどんどん縮められて、読む側も得体のしれない織賀を好きになっていく。
    彼の過去に触れてたくなっていく。

    相変わらず斜線堂さんの登場人物は変わった名前なのに意味があって、結局はベストな名付けになるからすごい。
    屠り部からの祝部…

    最後、祝部がドアノブを握る時の気持ちは、きっとわたしも同じだと思う。
    続編も一緒に買ったのでわくわくしながらこの感想を書いてる。

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    2026年01月08日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    憧れ,嫉妬,執着
    なんとも現実的すぎる感情がリアルが書かれた作品だと感じました。
    題名も表紙も裏切らないような切ないラストを迎えるのが個人的にはすごく好きです。
    早く次を読み進めたくなるくらい世界観に入り込めてしまうのでラストに近付けば近付くほど泣きたくなるような、そんな切なさがありました。
    読み終えてから表紙を見ると少し悲しくもなりますが、それもまた魅力的だと思います。

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    2026年01月06日
  • 本の背骨が最後に残る

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    最初から最後まで生々しいくらいグロい表現が詰め込まれた作品だと感じています。
    ですが物語の世界観がすぎるくらい美しいのでスラスラ読めてしまうのが不思議でした。
    こんなにもストレートで生々しい表現は初めてでしたが『こういう言い方もある』という新たな発見が多かったです。
    個人的に表紙と目が合って即購入でしたが間違いありませんでしたね、一目惚れで正解でした。

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    2026年01月06日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    とても楽しく読めた。ミステリもぶっ飛んだ設定であるのに本格的で面白かった。この物語で言う天使は異形で不気味な存在で、私たちみたいな人間はそれもたまらなく好きなのです。

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    2026年01月06日
  • 本の背骨が最後に残る

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    ネタバレ

    痛い・怖いの繰り返しの短編集だったけれど、読むのをやめようとは思わなかった。
    むしろ惹きつけられるものが多くて、私の中にも残虐な部分はあるのだろうと思ったり。
    「ドッペルイェーガー」が一番好きだった。

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    2026年01月04日