斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 詐欺師は天使の顔をして

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    自分達のエゴを隠さず、堂々と生きる詐欺師の二人は、読んでいてスカッとした。
    二人の執着も、ストーリーに程良い歪みを出している。
    ミステリー部分は引っ張り過ぎないので、初心者でも読みやすかった。
    一冊だと物足りないので、ぜひ続編を読みたい。

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    2021年03月25日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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     放課後がテーマのアンソロジー。

     一番のお気に入りは、額賀さんの「願わくば〜」。
     美術部の先輩と後輩の何気ない一コマから一転。あの津波の痛ましい震災。そして震災から5年経ったある日、東京から帰省した宗平は美術部の先輩の藍と再会し、同じ職場で働く三浦の祖父の震災時の足取りを辿る手伝いをして欲しいと頼まれて… 
     震災の生々しい描写が痛ましく、ただ辛いだけの追憶かと思いきや、まさかのラストで呆然でした。行方不明の菅原先輩はきっと、宗平が思った通りの態度を取る様な気がしました。

     青崎さんの裏染シリーズの番外編。このシリーズ、又読みたいです!

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    2021年02月01日
  • 小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー

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    桜いいよさんがすごく好きで
    とても読んでいて良かった。
    相沢さんも好きで、小説家の気持ちが
    全面的に出ていてよかった!

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    2020年10月31日
  • 詐欺師は天使の顔をして

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    この世界とひとつだけ決定的に異なる法則のある異世界で起こる、その世界ならではの事件を解き明かすミステリとしての面白さと、要と冴昼の運命と執着の話、両側面で最高に面白かった。
    世界を変えて続けていけそうな設定なのでもっと読みたい気持ちもありつつ、エピローグが綺麗にまとまっていてここで終わってもそれはそれで良い。

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    2020年04月05日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    ネタバレ

    筆者あとがきの「役割を委託される奈緒崎と友人として協力する嗄井戸が揃うと探偵になります」という言葉がなんとなく好きだ。探偵と助手ではなく、二人合わせて探偵なんだな。
    前作では何かと物騒な事件が多かったので、今回の3本は「不思議な出来事」くらいのエピソードが多くて穏やかに楽しかった。(そう思ってたから余計にラストでゾッとしたわけだけども)
    お人好しで物事をいい方向に考えがちな奈緒崎は、そう上手くはいかない何かを抱える人にとっては時に残酷に見えるかもしれないけれど、その無責任な明るさが何かを救えることもあるのだと思う。
    嗄井戸と束ちゃんだけでは友好的ながら停滞していただろう関係が、全くタイプの違う

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    2019年08月23日
  • 病に至る恋

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    ネタバレ

    景が保育園児の頃から、人を操る才能があったことには驚いた。母親が保護者会でいじめられていると知ると、いじめている親の子をいじめ返すのだが、自分で直接やるのではなく、保育園の先生を懐柔して利用していた。先生自身が精神的に不安定な状態だったこともあり、そこをうまく利用したのだろうか。保育園児の頃からこんなことができたからこそ、後の恐ろしい景が生まれたのだと思うと怖い。

    ブルーモルフォにハマっていく人たちの話も印象的だった。学校でうまくいかない子たちが、必死に何かにすがろうとしてブルーモルフォに答えを見出していく。前作を読んでいるので、その先に自殺が待っていることを知っているだけに、自分を追い詰め

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    2026年09月13日
  • 病に至る恋

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    ネタバレ

    人を引きつける魅力も行き過ぎるのを横で見てると、恐怖を感じる。当事者だと気づけないんだろうなってところが恐れをまた深く感じる。そんな景のエピソードだなと思った。

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    2026年09月12日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    一度ちゃんと読んでみたかった作家の、中でも一番気になる作品。この特殊設定に関しては、書評なんかで幾度か読んだ記憶があり、そこをどうやって成立させるのかに注目しながら読む。なるほど、っていう納得の着地。ミステリ作品において、奇想天外な謎や凄いトリックなんかに興味は無いんだけど、特殊設定モノには魅せられるところがあるんだな。

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    2026年09月10日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    ホラーの様でホラー過ぎない、ファンタジーもあり、短編の中には読後に背筋が凍りついたり、その続きを考察する。夏の思い出もどうぞ

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    2026年09月09日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    桜庭一樹さんと斜線堂有紀さんが、2人で決めた7つの条件をもとに書き上げた企画作。

    全8篇はそれぞれ単体でも楽しめるが、やはり条件を意識して読むことで面白さが一段深まる。同じ縛りがあるからこそ、物語ごとに既視感を覚え、脳が心地よく混乱する感覚も新鮮だった。一方で、同じ条件でも表現や着地点はまるで異なり、2人の個性が鮮やかに浮かび上がる。

    桜庭作品らしさを再確認すると同時に、初読みだった斜線堂有紀さんにも強く惹かれた。他の作品もぜひ読んでみたい。

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    2026年09月09日
  • 恋に至る病

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    ネタバレ

    正しさだけでは正しくない。矛盾するようだけど、こんな印象を受けた。景の考え方は正しいけれど、それを追い求めるのは苦しいなと思う。

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    2026年09月09日
  • 死体埋め部の悔恨と青春

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    「お前の織賀先輩だよ」

    死体を運ぶ先輩・織賀(おりが)と、死体の謎を解く後輩・祝部(はふりべ)。
    二人だけの最悪な部活動。

    タイトル通り死体を埋める二人がメインの青春ミステリー……なんだけど、こ、こ、これは……あまりにも互いへの気持ちがデカすぎる。

    それにしても織賀善一というキャラクターは魅力的すぎる……すばらしい。

    各章軽い話(といっても死体をみて推理するのでちゃんと殺人はおきてる)なんだけど、そのどれもが少しずつ積み重なって素晴らしくて美しくて切ないラストに繋がる感じとても良かった。

    互いが互いの唯一の先輩と後輩。

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    2026年09月04日
  • 死体埋め部の回想と再興

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    ─── 俺は、いつもいつでもお前の織賀先輩だよ

    埋め部の活動と合宿の2篇&前作のラストの続編(不在ルートと再会ルートの2篇)、そして後日譚が収録されている。

    前作の終わり方的にわかっていたけれど、続編の2ルートはどちらも別々の意味で切なく美しかった。

    死体埋め部は織賀と祝部の誰もさわれない二人だけの国だ……

    とてもすきなシリーズになりました。ありがとう埋め部。

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    2026年09月04日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    6人の作家さんによるホラーアンソロジー。
    いつもの日常が少しづつ侵されていく様がそれぞれいろんな角度から描かれていてどのお話も面白かった。ぞくりとくるものから少し切なさを感じるものもあり。斜線堂さん作品は状況が頭に浮かび気持ち悪さをたっぷり楽しめて筆力さすがでした。

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    2026年09月04日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    桜庭一樹先生の大ファン
    斜線堂先生も好きなので夢のタッグ

    企画としてすごく面白い
    読み終わってから「これもキーワードの1つだったんだ!?」となるのも楽しい

    やっぱり桜庭一樹作品は他のものと一線を画してると思う
    独特の空気感、ストーリー性、文章のリズムの良さ
    ただ、短編だからある程度は仕方ないけど、ダダダダダって、あらすじみたいにストーリーが流れていくのが勿体無かった
    もっとゆったり読みたい
    最近そういう感じが強い気がする

    また長編を出してほしい!

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    2026年09月04日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで(3)

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    ネタバレ

    梓。完全犯罪を目論むのとサプライズパーティーを仕込むのはよく似ている。果たして私の感情はどちらに寄っていただろうか?

    梓、小説を書いて悠真に見せる。

    悠真の新刊、梓の書いたものだった。

    梓。
    先生がまた神様に戻れるのなら、代わりに食い荒らされる関係が惜しくない程、私は興奮していた。

    中学卒業前の梓に悠真、キス。

    悠真、本を全部燃やす。梓、石で悠真を殺しそうになるが、やめる。

    間違って違う作品を担当に送ってしまう。学校の文芸部でパソコンを借りる。

    文芸部部長、守屋和幸。
    パソコンを貸す代わりに文芸部に入ること。

    守屋から小説書いたら、と何回か言われ、悠真の文体でないものを書き、送

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    2026年09月04日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~

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    ネタバレ

    一話目の車を消す話は登場人物が二人とも鬱陶しくてイライラ
    やる気もなく誤認逮捕する警察にイライラ
    一人で犯人に会いに行ってバックアップもなく普通に睡眠薬飲まされて拉致られる主人公にびっくり
    そもそも逃亡されるんじゃないか?
    そして結果的に命を奪ってしまったのを全然気にしてないのもどうなのと思った
    いくら悪人相手だって嫌な気持ちにはなるんじゃないか
    とはいえシリーズを通じてカレイドが部屋から出てくるところとか二人の友情が深まっていくところは良かったと思う
    映画と絡んだ話自体もいい話は割とあった
    続刊もそのうち読むかも

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    2026年08月30日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    ネタバレ

    二作目
    一作目よりだいぶこなれて映画要素の謎解きもマッチしている気がする
    お手伝い女子高生がよくわからない存在だったのがちゃんと行動の理由が分かってよかった
    ゾーンは面白そうね
    最後はまた過去の事件についての引きを作って三巻に続く

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    2026年08月30日
  • 本の背骨が最後に残る

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    【本の背骨が最後に残る】

    残忍な描写に目を背けたくなるのに本を捲る手が止まらない

    ホラーともダークファンタジーともとれる斜線堂有紀の残酷で美しい世界観を楽しめる7篇を収録

    『死して屍知る者無し』、『痛姫婚姻譚』が特にお気に入り

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    2026年08月30日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    ネタバレ

    文体が平易で読みやすかった。

    人が人を好きになる要素は様々あるが、
    その要素を失ったときに愛し続けられるか。
    そんなテーマの話。

    梓が遥川に向けた愛情が、
    遥川にとってはすべて不幸な結末になっていて虚しい。
    愛され方を知らないと愛し方はわからない。

    梓が母に求められ、強制されていたように
    梓は遥川に対して、偶像崇拝という形で
    本人を抑圧した。
    自分がされたようにしか人を愛せないものかもしれない。

    原稿の送付ミスさえなければすべては丸く収まったかもしれないが、世間を欺いたら罰を受けるという因果応報の物語でもあるかもしれない。

    人は衰退していくものだから、
    才能も枯れるし衰えもする。

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    2026年08月29日