斜線堂有紀のレビュー一覧

  • あなたへの挑戦状

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    斜線堂先生の本が好きで手に取った。
    前半の阿津川先生の話は名前が似ている雰囲気で混乱したが、すっきり解けるザ・ミステリーで後味が良かった。後半の斜線堂先生のお話はこれまた大好きな系統だった!!!!!すべて読み終わったあとこの本のコンセプトを知り、なんて面白いことをしてらっしゃるんだろう!!!!!と感激した。

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    2025年11月06日
  • 本の背骨が最後に残る

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    どれも酷な終わり方だったけど、個人的には「痛妃婚姻譚」が1番ズンときた…

    来世こそは二人でどうか幸せになってくれと思わずには居られない…

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    2025年11月05日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    杉江松恋さんから、たくさんのミステリを教わっています。本書でも「ガイド」と銘打ったコラムで、またまたいろいろ教わり、時間が足りない…とうれしい涙目になっています。

    「ガイド」は、4回目までミステリマガジンに連載され、5.6回目は書き下ろし。ミステリについて教わるのも、何歳になっても楽しい。

    オマージュの短編も粒揃い。
    個人的にはネロ・ウルフものが一番好みでした。
    本家を読んでないので、来年(笑)の課題図書にしようと思ったところ。
    扉絵は、エラリイが特に雰囲気良し。
    007も、まあパンチとお色気は控えめだけど、かなり良い線に感じました。

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    2025年11月17日
  • 恋に至る病

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    ネタバレ

    先が気になる展開で一気に読んでしまいました。
    最後の4行がやはり分からず、どっちとの意味にも取れる気がするんですが、あとがき見る限り明確な答えがある感じですかね……
    いやそれともあとがきもストーリーの続きで、景の手の上で踊らされてねってことなのか…

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    2025年11月03日
  • 死体埋め部の悔恨と青春

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    好きな作家なので、読んだが思った以上に
    面白かった。先輩と後輩の主人公の
    会話が面白く、続編が楽しみだ。

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    2025年11月02日
  • 彼女。

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    ネタバレ

    百合である値打ちもない
    ゲーマーの2人
    美人と普通
    みんなにお似合いと言われたくて整形
    それでみんなにお似合いと見てもてくれて嬉しい。けど悔しい。ママユはずっと可愛かったのに。なんで分からないの?ってずっとイライラしてた
    だから整形してくれてありがとうなんて言ってごめん

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    2025年11月01日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    この世に新たなルールが1つ追加された。
    「2人以上殺したら天使により、地獄に引き摺り込まれる。」

    だったら1人なら殺してもいい?
    だったら2人以上なら何人殺しても一緒じゃない?

    理屈とはなんて恐ろしいものなだろう。
    いや、これは理屈ではなく、これが人間そのものなのだろう。

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    2025年10月31日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    ネタバレ

    寂れた町で話題を呼ぶのは、奇病患者を受け入れるサナトリウムのみ。体が硬化して金塊になる病に罹る患者・弥子さんと知り合った少年エト。

    去年私がいちばん心を揺り動かされた曲は、藤井風の『満ちてゆく』です。本作の終盤、エトが「捨てること」で証明しようとするシーンでは「手を放す、軽くなる、満ちてゆく」という歌詞が頭をよぎってしんみりしました。

    だけど、中盤の北上さんの「お母さんには内緒でね」という台詞には、テンダラーの「母さんには内緒だぞ」というネタを思い出して笑ってしまった私を許してください。

    エト、きっとこれは正解。生きろ。

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    2025年10月26日
  • 君の地球が平らになりますように

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    面白かった。極端な恋愛に狂った短編集だったが、どの話も自分とは境遇が全く違うにも関わらず、とても共感してしまった。ホス狂姉妹の話が個人的にはとても好きだった。また、過去に作者の方の別の本を読んだことがあったため東京グレーテルの話が読めたのが嬉しかった。他の本にも登場するようなのでそちらも今度読んでみようと思う。

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    2025年10月24日
  • 恋に至る病

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    青春と心理的な事件と推理を合わせたような作品で、メディアワークスらしい自分好みのジャンルだし、なかなか面白かった。
    丁寧な描写で読みやすさもあったが、事件味が強まってきた後半から少しずつ複雑になり、あまり理解できなくなっていった。
    確かに「寄河景」という魅力的な人物を描いた一冊だった。

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    2025年10月23日
  • 病に至る恋

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    「恋に至る病」の答え合わせを期待していたが、結局煙に巻かれてしまった感覚。
    景の幼少期、ブルーモルフォに生々しく翻弄されるプレイヤー達、景と宮嶺の日常そしてifの世界線。前作の背景に深みが増していくようで面白く、一気読みしてしまった。
    さくっと読めるので、「恋に至る病」読者はぜひ手にとってみると良いと思う。

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    2025年10月23日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    ストーリーも面白く、文章も読みやすいので、サクッと読めた。
    私にも「推し」がいるが、彼らもこの小説の登場人物たちと同じような思いや苦しみを抱えているのかなあ…と想像しながら読むのが楽しかった。

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    2025年10月21日
  • 愛じゃないならこれは何

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    ネタバレ

    いろいろな形の愛が垣間見える本。愛じゃないならこれは何、ってことなので全部愛の話。歪んでても、自分で理解できないような感情でも、愛なのだなぁ。やはり鮮烈なのは最初と最後に収録されている赤羽瑠璃の話。通称ばねるり。ファンのことが好きになってしまう「推し」なんて夢物語のようだけど、実際ばねるりまでいくとしんどそうだ。めるすけがいいやつすぎたね。自分の立場を弁えて、推しを一途に応援しているめるすけのことなら、確かに好きになってしまうかもしれない。最初の話のタイトルにばねるりの切実な思いが宿っているようで、切ない。

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    2025年10月20日
  • 本の背骨が最後に残る

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    短編集。

    全体的に痛め。
    ・本の背骨が最後に残る
    ・死して屍知る者なし
    ・ドッペルイェーガー
    ・痛妃婚姻譚
    ・デウス・エクス・セラピー
    ・本の背骨が最初に形成る

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    2025年10月18日
  • 恋に至る病

    匿名

    購入済み

    物語を読み終わったら。この物語の真実を自分が選ばなくてはならないが、答えが出なくて、もう一度読み直してみようと思う。

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    2025年10月16日
  • 病に至る恋

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    絶望の中に美しさと救いがある… 透明感と虚無感が押し寄せる『恋に至る病』の関連作品集 #病に至る恋

    ■きっと読みたくなるレビュー
    斜線堂有紀先生の名作『恋に至る病』に登場する寄河景を中心に描かれた関連作、全四編からなる短編集です。

    思いっきり斜線堂先生の強みが出てまして、特に『病巣の繭』『病に至る恋』はスピンオフとは思えないほど洗練されてる。気をつけないと、この二作品だけでも入り込んでしまって現実に戻れなくなりますよ。

    本作は『恋に至る病』の世界観や舞台がベースになっていて、自殺ほう助SNS「青い蝶(ブルーモルフォ)」が登場。寄河景の家族や幼年期、またブルーモルフォの利用者からの視点で物

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    2025年10月15日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

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    図書室。おすすめしてもらって。
    いずれも不気味で、現代の嫌なところをたくさん描いていて、良かった。
    特に斜線堂有紀「カタリナの美しき車輪」(自分と一部共通点があって恐ろしかった)、尾八原ジュージ「かんのさん」(何者〜!?)、芦花公園「噛み砕くもの」(漢字の意味を調べて戦慄)が良かったな。

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    2025年10月15日
  • 病に至る恋

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    恋に至る病を読んだ人であれば必読である。

    自殺教唆ゲームであるブルーモルフォを作った寄河景。その幼少期を母親視点で語る話や、ブルーモルフォにのめり込んで行く被害者の話など、スピンオフ的な形で楽しめた。

    個人的にはもう少し景の恐ろしさ、みたいなのが際立つ話が読みたかった。

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    2025年10月12日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~

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    ネタバレ

    消えたデロリアン「BTTF」、ビデオ屋のダイイングメッセージ「ラブ・アクチュアリー」、カレイド事件の解決編「俺たちに明日はない」でいよいよフィナーレ。

    ・電話のアップカットのために人くらいの大きさの電話をつくったヒッチコック
    ・「メトロポリス」の撮影監督が考案したアナログな合成技術シュフタン・プロセス
    ・パルプ・フィクションの映り込み
    ・人影が映り込む再生品フィルム
    ・サイコで血糊にチョコを使った
    ・ボタンひとつで爆発する血糊に使用したスクィップという装置
    ・「桑港」の地震シーンは緻密な調節でエキストラに怪我人は出なかった
    など、今回は撮影技術の蘊蓄多めで嬉しい。

    試行錯誤を積み重ねてきた

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    2025年10月12日
  • 恋に至る病

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    ネタバレ

    そういうことか。と理解しかけていたのに、最後に消しゴムが出てきたことで訳が分からなくなり自分なりに希望込みで考察した。

    景は小学生の頃から、才能と自分の快楽が人とは違うことには何となく気付いていた。
    宮嶺と出会い、どんな手段を使ってでも手に入れて側に置いておきたくなった。
    根津原を誘導しいじめを始めさせエスカレートさせた。
    宮嶺の精神の限界が来たところで救う。
    宮嶺に自分のためにそんなことまでしてくれたのかと思わせ恩を売ると同時に、自分の快楽をはっきりと自覚する。
    きっかけとなったから、もしくはシリアルキラーが自分の功績を残しておくとの同じ感覚で消しゴムを持っていた。
    なんにせよ宮嶺は景にと

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    2025年10月19日