【感想・ネタバレ】死体埋め部の回想と再興のレビュー

あらすじ

帰宅途中で暴漢に襲われ、格闘の末に男を殺してしまった英知大学一年の祝部浩也は、同じ大学に通う先輩であり、自称〈死体埋め部〉の部長・織賀善一に窮地を救われた。だが死体を処理してもらうのと引き換えに、祝部は唯一の後輩部員として織賀の仕事を手伝いながら、奇妙な死体の謎を解くはめに。誰に頼まれたわけでもなく、織賀の“承認”を得るためだけに推理を続ける祝部。ふたりが歪な部活動の果てに辿り着いた「あの日」以前の物語と分岐した未来を描いた2話に加え、待望の書き下ろしを収録して復刊する初期傑作ミステリシリーズ第2巻。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大好きすぎて死ぬ。バイブル。
1冊目よりこっちのほうがより密度の濃い執着を味わえて良い。
俺の織賀先輩 の破壊力よ~~~~!
生存√と死亡√どっちもおいしいけど、やっぱり生存√の方が好きだな。明るい中にもふたりにしかわからない罪のほの暗さを感じられて。
二次創作がはかどりそうな題材ですわ。さすが神字書き。
キラーフレーズがちりばめられまくっててプラネタリウムみたいに鑑賞できる。あー大好き斜線堂有紀。こういう話をもっと書いてわたしを狂わせてくれ。

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

埋め部の合宿の健全さよ、と思いきやちゃんと『部活動』しててさすがだなと…旅先であろうとなんだろうと死体は発生するものですからね。織賀先輩が戻ってくるのと戻ってこないパターン、どちらも書かれているけど戻ってくるほうが正史なのかなあ。戻らないパターンは立ち直ってすこしはマシになっているけど、戻ってくるほうがよっぽど救いがないというかよりいっそう信仰が深くなってて恐ろしかった。織賀先輩どんどん人ならざるものになっているな。神さまであり幽霊であり怪物でもあり。一度失ったからこそ祝部はもう二度と離れられないんだろうなあ。救いのない旅路はいったいどこまで続くのだろう。

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死体を埋めるという最悪な活動をしているはずなのに悲壮感が感じられない二人の会話が好きだったので、続きが読めて嬉しかった。
第一話と第二話みたいな話ばかり読めたら個人的には幸せだったけれど、やはりそうはいかないよなぁ。
北海道合宿の二人のやり取りが特に好きだったのでハワイ合宿も是非見たい。
地獄行きが決まってるハッピーエンドなので感情のやり場に困る。

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

ダメだ、どう転んでも悲しい。
回想、不在ルート、再会ルート、どれを読んでも情緒がおかしくなりそう。
祝部と織賀の関係性は歪なのに尊くて大好きだけど、この先に待ち受けるのは間違いなく破滅なんだよなあ。
まあそれも運命共同体みたいで良し!って感じではある。
どっちの分岐もアリだなと思う反面、どうせならあの瞬間に二人で奈落まで堕ちていって欲しかった、と思ってしまうのが怖いよね。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

「死体埋め部の悔恨と青春」が終わり方を含めめちゃくちゃ良かったので、こちらを早く読みたいと思いつつも蛇足になるんじゃないだろうかと不安にもなった。
が、2つのルート含め読んでよかった!!
このまま2人で幸せに堕ちていってくれ!



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2025年08月25日

Posted by ブクログ

織賀先輩と祝部の掛け合いが好き。

織賀先輩は鬱陶しいって思うし
祝部は可愛い後輩だって思うし、
登場人物とおんなじ気持ちになれるのがツボ

あんなに死神悪魔だと思っていた織賀先輩のことを、
ずっと傍にいて欲しいって思っちゃうんだから。

この気持ち。斜線堂さんにハマる理由!

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2025年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作からの続編

違うレーベルから出ていた絶版作品?が創元推理文庫で復刊したもの

先輩死亡ルートと生存ルートの分岐

最終章は書き下ろしだと思うが、なんの伏線もなしで投げっぱなしで手抜き感あり

後半は文章力が上がっている感じだったが、解説なし、各章の初出情報なしで判断に至らず

突然出てきた「山月記」ネタしか印象にない
いまはネットミーム化して逆にアリなのか

前編と後編も星3
本職893が死体処理を大学生に下請けさせる必然性もその流れも描かれず、何年間も同じ山に死体を埋め続ける設定の雑さに目がいく

先輩との会話だけがウリなのかもしれないが

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『死体埋め部の悔恨と青春』の続編。相変わらず、先輩と後輩ふたりきりの死体埋め部の活動が描かれます。

雨の日ボーリングで遊んだ後で死体埋めたり、部活の合宿で北海道に行って死体埋めたり…織賀先輩と楽しく(?)死体埋め部の活動にいそしむ祝部の生活は続きます。
先輩の不在の間ジャガーの維持費に苦しみながら一人で死体埋めの仕事を請け負う祝部。そして、なんと死んだと思った先輩が帰ってくるのです。右手と左目を失った先輩との部活動は以前と少し形態を変えながらも続きます。決定的なことは何一つ聞けないまま。大学を卒業して就職もできず死体埋めの仕事を続けるふたり。いつかその活動が露見するまでこの活動は続くんでしょうね…それは果たして幸せなのか不幸なのか…。
読み終えて、メリーバッドエンドという言葉が頭に浮かびました。

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2025年08月11日

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