あらすじ
帰宅途中で暴漢に襲われ、格闘の末に男を殺してしまった英知大学一年の祝部浩也は、同じ大学に通う先輩であり、自称〈死体埋め部〉の部長・織賀善一に窮地を救われた。だが死体を処理してもらうのと引き換えに、祝部は唯一の後輩部員として織賀の仕事を手伝いながら、奇妙な死体の謎を解くはめに。誰に頼まれたわけでもなく、織賀の“承認”を得るためだけに推理を続ける祝部。ふたりが歪な部活動の果てに辿り着いた「あの日」以前の物語と分岐した未来を描いた2話に加え、待望の書き下ろしを収録して復刊する初期傑作ミステリシリーズ第2巻。
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Posted by ブクログ
死体を埋めるという最悪な活動をしているはずなのに悲壮感が感じられない二人の会話が好きだったので、続きが読めて嬉しかった。
第一話と第二話みたいな話ばかり読めたら個人的には幸せだったけれど、やはりそうはいかないよなぁ。
北海道合宿の二人のやり取りが特に好きだったのでハワイ合宿も是非見たい。
地獄行きが決まってるハッピーエンドなので感情のやり場に困る。
Posted by ブクログ
前作からの続編
違うレーベルから出ていた絶版作品?が創元推理文庫で復刊したもの
先輩死亡ルートと生存ルートの分岐
最終章は書き下ろしだと思うが、なんの伏線もなしで投げっぱなしで手抜き感あり
後半は文章力が上がっている感じだったが、解説なし、各章の初出情報なしで判断に至らず
突然出てきた「山月記」ネタしか印象にない
いまはネットミーム化して逆にアリなのか
前編と後編も星3
本職893が死体処理を大学生に下請けさせる必然性もその流れも描かれず、何年間も同じ山に死体を埋め続ける設定の雑さに目がいく
先輩との会話だけがウリなのかもしれないが
Posted by ブクログ
『死体埋め部の悔恨と青春』の続編。相変わらず、先輩と後輩ふたりきりの死体埋め部の活動が描かれます。
雨の日ボーリングで遊んだ後で死体埋めたり、部活の合宿で北海道に行って死体埋めたり…織賀先輩と楽しく(?)死体埋め部の活動にいそしむ祝部の生活は続きます。
先輩の不在の間ジャガーの維持費に苦しみながら一人で死体埋めの仕事を請け負う祝部。そして、なんと死んだと思った先輩が帰ってくるのです。右手と左目を失った先輩との部活動は以前と少し形態を変えながらも続きます。決定的なことは何一つ聞けないまま。大学を卒業して就職もできず死体埋めの仕事を続けるふたり。いつかその活動が露見するまでこの活動は続くんでしょうね…それは果たして幸せなのか不幸なのか…。
読み終えて、メリーバッドエンドという言葉が頭に浮かびました。