あらすじ
“最後の一行”で見ていた景色が変わるーー。
豪華執筆陣による短編の饗宴。
【収録作品】
金子玲介「ゼリーに満たされて」
斜線堂有紀「人魚の骨を拾い往く」
法月綸太郎「次はあんたの番だよ」
芦沢央「ひび割れ」
感情タグBEST3
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総合的に、面白かった!!というか怖かった!
個人的には金子さんの『ゼリーに満たされて』がダントツで好き。
本当に最後の一行で「ゼリ郎ーーーーーーー!!!!!」って心の中で叫びました。
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4名の著者による短編集
【ゼリーに満たされて】
宇宙人(ゼリ郎)と小学生の少年の心温まる物語。
最後のウソは切ない。
【人魚の骨を拾い往く】
友人達のせいで、好きな女性が死に全員に復讐していくクライムホラー作品。人魚はいた!!
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いままで読んでいた物語が、最後の一行でガラリと景色を変える。
古今東西人気作家さんたちの力作が並ぶ。
最後の一行というよりは、最後の一段落、ぐらいの感じではあったけれども、でも、え、え?そうなの?と思わせてくれる。
惜しむらくは、やや気持ちの悪い話が多かったのが…個人的に血液多めなのは苦手なので、ちょっとそこが超個人的マイナスポイントだった。
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四編の短編集。どれもモヤモヤする系で読み心地はよろしくないので、この作家陣のファンとか、新しい作家探したい人とか、イヤミス系嫌いじゃない人にお勧めです。とりあえずどれも面白かったです。
「ゼリーに満たされて」金子玲介
頭に声が鳴り響き、網で助けたウサギっぽい何かは超高度知的生命体。まわりとうちとけられない、ケーキ屋の息子、小5の森康太は徐々にそいつと仲良くなっていく。そいつはゼリーが好きらしくて毎日康太の作ったゼリーを食べていた。
金子玲介さん、本当に会話文が面白いですね。最後の1行以外は結構明るい感じで楽しく読みました。
「人魚の骨を拾いに往く」斜線堂有紀
子どもも少ない離島に残る人魚の伝説を調べに来た桂木鶫(つぐ姉)に夢中になった5年の伊瀬瑞貴。しかし、子どもたちは糜爛洞という人魚伝説のある洞窟に迷い込み、助けに行ったつぐ姉は行方不明、捜索隊も1人死亡。何故か子どもは全員助かったのだが、その結果に納得いかない瑞貴が大人になって取った行動は…。
「次はあんたの番だよ」法月綸太郎
この探偵シリーズを読んでいなかったけど、込み入ったロジックが面白かったです。えーっと、こういうこと?って、読み終わって考え込みましたけどね。ランニングが趣味の男が公開してない近くで殺された女性の顔をした死体を見たという。しかし、その死体はなく、いや、あれは夢でみたのだと。どっちにしても不可解な供述で…。
「ひび割れ」芦沢央
カリスマ社長のいるリフォーム会社に就職した刈谷は圧に耐えながら仕事や目標発表をしていたが、ある日高所から落ちた。気づくと一緒に作業していた指導する後輩の大槻は自分を助ける気配などなくて…。
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タイトルに“最後の一行”とあるわりには、最後の一行にインパクトはない。
四編とも、短編集の中の脇役としておもしろい作品って感じで、なぜこの四編で一冊作られたのか不思議。
(しかもwhiteってなってるから、blackがあるのかと調べたら今のところないみたい)
その中でも『次はあんたの番だよ』は、最近法月綸太郎シリーズを読み始めたばかりの私には嬉しいサプライズ。
まだ『雪密室』しか読んでない私には、ものすごくアップデートされた法月親子も新鮮だった。
これも短編にギュッとまとめちゃってるから詰め込みすぎな感じがあったけど、もう少し長いストーリーにしたらもっとおもしろそうだったな。
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金子玲介さんの短編が収録されているので、手に取ったが、斜線堂有紀さん、芦沢央さんと豪華なラインナップで驚いた。(法月綸太郎さんも有名だと思うが、あまり知らない。)
「最後の一行」として最もインパクトがあったのは、金子玲介さんの短編だった。
ふわふわのうさぎのような物体と少年との交流を通し、全体的に暖かな空気が流れているように感じた。物体は健気にもしばらくは自分の星に帰らず、少年が大人になるまで見守ると言ってくれるのだが、段々と弱り果てていく。
ああ、これ死んじゃうんだろうなと思うが、最後の一行で衝撃的な事実が明らかになる。
少年はものすごく後悔したと思うが、私はこの終わり方は嫌いじゃない。
物体の、打算とか、媚びとかが一切ない少年への気持ちが愛しく思えた。
芦沢さんの救いのない短編も楽しめた。まさにバッドエンド。でもこれはしょうがないと思う。
この主人公がこうなってしまったのも報いだとしか思えない。
主人公が勤めている会社が精神的にブラック過ぎて、終始、嫌な空気が漂っていた。トップに気にいられるためなら、自分も後輩も犠牲にする主人公のやり方には全く賛成できない。溜飲が下がるとまでは言わないが、ラストは、まあそうなるよねと思ってしまった。
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2026年。以下4作家のアンソロジー。“最後の一行”で見ていた景色が変わるーー。
「ゼリーに満たされて・金子玲介」テンポが良くて、一番楽しめたな。最後の一行きいてるし。
「人魚の骨を拾い往く・斜線堂有紀」人肌を切り裂く岩肌がある洞窟。人魚食べると不死身になるんだよね。
「次はあんたの番だよ・法月綸太郎」のりりん、苦手になってしまった。初期のは好きなんだがw
「ひび割れ・芦沢央」ブラック企業のリフォーム屋。最後の一行きいている。
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タイトルから期待したのと違ったが、好きな作家さんばかりのアンソロジーで面白かった。ゼリ郎は賢いんだか賢くないんだか。法月親子が時代に合わせてきたのが感慨深い。
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2026.05.14
表紙の箔が目に入り、帯文と4人の作家さんの名前で買いだ!と思った。
どの作品も比較的短いとはいえ物語にがっつりハマりこめるし、するすると読める。そして最後の一行で「え」「は?」となる。おもしろかった。
金子さんはいきなり異星人モノでびっくり。ほんわか友情話だと思ったのに。思ったのに!
斜線堂さんは「人魚伝説」。登場人物たちの心のひりひりととげとげが伝わってきて一気に読んだ。で、最後。え?いや、怖いって。
法月さんはもう、ひたすら人物相関と時系列を追った。それほど複雑ではないのに「は?」と思えて、満足。法月さんははじめましてだったけどがっつり長編を読んでみたくなった。
芦沢さんの物語は、人を壊す様、人が壊れていく様がとても恐ろしい。無自覚って怖い。彼はきっと最初からこうするつもりだったのでは。短いけれどたっぷりイヤミスに浸れた
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【収録作品】
金子玲介「ゼリーに満たされて」
斜線堂有紀「人魚の骨を拾い往く」
法月綸太郎「次はあんたの番だよ」
芦沢央「ひび割れ」
最後の一行のインパクトが余韻を残す。
「ゼリーに…」 宇宙人と男子小学生の交流。切ない。
「人魚の骨を…」 島に人魚伝説の調査に来た女子大生と小学生たちの交流。いろいろな意味でエグく、ある意味エモい。
「次は…」 探偵法月倫太郎もの。
「ひび割れ」 ブラック会社の社員の末路。
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ラスト一行で世界が反転する短編、なんて読みたいに決まってる。
執筆陣への期待もあって「どんな話かな」とワクワクしながら読んだ。
想像していた『反転』とは少し違ったけれど、これはこれで良いな。
驚くというよりもゾワっとさせるラストだった。タイトル見た感じ、場合によっては“black”版も出る可能性あるのか?
もし出版されたら絶対読も。
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特に金子玲介さんと芦沢央さんの作品が、面白かったです。この2作品に関してはさいの一行が効いてるなと感じる作品でした。残りの作品は最後の一行で落とすというよりは全体的に不穏さの残る作品でした
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「最後の一行」が強烈! 独自性の高い人気作家陣によるミステリーアンソロジー #最後の一行white
■きっと読みたくなるレビュー
タイトルとおり「最後の一行」が強烈なミステリーアンソロジー。参加されているのは、超ベテランから新進気鋭の人気作家まで取りそろえた豪華なメンバー。
「最後の一行」が本作のウリだとは思うのですが、それよりも純粋に作品そのものが高品質なんです。しかもアンソロジーの良い所って、作家先生それぞれの特徴を楽しめるところですよね。本作なんてまさしくその通りで、独自性の高い作品が集まってると思いました。
どの作品も好きですけど、イチ推しは芦沢先生かなー。切れ味抜群の短編を書かせたら、もはや国内トップレベルだと思うんすよね。もうそろそろ大きな文学賞とるに違いない、今後の作品にも期待しております。
●ゼリーに満たされて/金子玲介
少年康太の部屋に、未知なる生物が現れる。それはウサギの頭のような形状で、康太の意識に直接話しかけてくるのだ。それから彼らの奇妙な共同生活が始まり…
ひとことレビュー:相変わらずハチャメチャ
寄生獣かよーって思いながら読み進めるんですが、そこそこ似ててワロタ。推せる点はやっぱりアツイ友情ですよね、この辺りを書かせたら金子先生はウマイ。
●人魚の骨を拾い往く/斜線堂有紀
その島には洞窟があり、人魚がでるという逸話があった。島に住む少年は、史学を研究する大学院生の女性と出会い、親交を深めていく。ある日ふたりは、同じ島に住む少年たちと洞窟に向かった。しかし地震による事故が起こってしまい…
ひとことレビュー:陰鬱な青春小説
斜線堂先生はどんどん腕をあげますね、透明感と卑しさを調和させるテクニックに脱帽。業とか執着とか欲望とか、最初から最後まで人間のゾゾ気が漂いまくる怖い作品。
●次はあんたの番だよ/法月綸太郎
法月警視と息子綸太郎のシリーズ、67歳資産家の長女が殺害された。犯人の目星は甥っ子、しかし鉄壁のアリバイがあるらしい。ある男がジョギング中に怪しげな老女に出会い「次はあんたの番だよ」と告げられ…
ひとことレビュー:ロジックの渦に溺れろ
久しぶりに法月綸太郎シリーズを読むなー、懐かしい。想像の五倍くらい密度の濃かった、さすがですね。終盤の圧巻の論理展開が強烈! 正直、私の脳みそでは一度読んだだけでは理解できませんでした。
●ひび割れ/芦沢央
社長に憧れて建築会社に入った刈谷、厳しい社風にも耐えながら成果を出していた。刈谷にも後輩が入社、教育係を任されることになるも、役立たずな新人にきつく当たるようになり…
ひとことレビュー:ザ・イヤミス
世の中で一番カッコ悪い人間は、上役にいい顔して、部下には厳しい人だと思ってます。さすがは芦沢先生、このカッコ悪い人物をよーく描けてます。汚いセリフが胸に響くわー。イライラソワソワさせてくイヤーな感じがたまりませんでした。