斜線堂有紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不気味さより、美しさが勝る装画
タイトルも色味も好き
7つの嘘の形、虚構や隠蔽
或いは恐怖と儚さの短編集
どの物語も表題作になり得る程
完成度が高い!!
特に『痛妃婚姻譚』は読んだ後余韻が凄まじく
すぐに次の物語に進めなかった
表題作の『本の背骨が最後に残る』
7つの物語の始まりと最後を締める物語
この国では「本」とは物語を語る「人」そのもの
タイトルが本の名前となる
その人の着飾る物、化粧等を装丁と呼ぶ
一般的な「本」は「肺を持たぬ本」と呼ばれる
稀に誤植が見つかる
その場合は本同士が向かい合い
物語の正しさを論じ合う
それを「版重ね」という
それを裁く者を「校正使」という
負けた方は -
Posted by ブクログ
ネタバレもう〜〜〜全部地獄。斜線堂先生は歪な女の子の心理描写が本当に上手だなと思う。気持ちわかりすぎてグサグサ刺されるときある。この短編集も面白すぎて夢中で読んでしまった。
自分の好きな人が端から見たらやばい人種に足を突っ込んでいたら、自分の好きな人が結婚という選択肢を持たない人だったら、など色々考えさせられる。特に『『彼女と握手する』なら無料』のえいらの、「自分のことを寂しくさせない、自分のためにオーダーメイドされた愛情がほしい」という感情がわかりすぎて苦しくなった。アイドルやってると確かに恋人にもファンと同じくらいの熱量を求めてしまいそう。
斜線堂先生の本の中でトップを争うレベルに好きだった。