斜線堂有紀のレビュー一覧

  • ゴールデンタイムの消費期限

    Posted by ブクログ

    今まで読んできた小説の中で個人的には一番面白かった。
    人間がAIとどう関わっていけば良いのか、というテーマが根底にあって、その中で落ちこぼれの天才である登場人物一人ひとりが葛藤する…と言ったストーリー。情景や心情描写がわかりやすい。斜線堂先生の文章もAIが作成してたりして…笑

    自分は特に天才でもなんでもないただの凡人なのだが、登場人物一人ひとりに共感を覚えた。
    進路に悩んでいる高校生が読んだら刺さるんじゃないかな。と思った。

    0
    2024年07月05日
  • 詐欺師は天使の顔をして

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルと表紙に惹かれて

    ストーリーが美しく、歌劇のようだった
    物語の中の言葉がとても好き。台詞のひとつひとつを切り取って、ショーケースに入れて飾りたいくらいには好き。

    「お前への弔辞は読まないと決めていた。いつかの葬式でだって一人お前の復活を信じてやるつもりだった。」

    この言葉を見た時の衝撃をなんと表せば良いのかわからない。それなのに、その衝撃を超える台詞がいくつも出てくるものだから。
    この世界観に、関係性に心酔しきってしまう。

    要と冴昼の2人が、当たり前のように言い放っている台詞全て壮大な愛の告白じゃないですか…。
    関係性があまりにも美しくて最高すぎる

    ラストまで曖昧な所も含めて

    0
    2024年06月26日
  • ナゾノベル プロジェクト・モリアーティ(1) 絶対に成績が上がる塾

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    斜線堂作品、ライトな児童文学。絶対に成績が上がる中学の塾名目に、子ども達に恐怖を与え、マインドコントロールし、塾長・寺田陽明の思う通りに塾を切り盛りする。そこに転校生で超天才の杜屋譲(もりやゆづる)と暗記力の天才の和登尊(わとたける)が塾長・寺田陽明と対決し、この塾の解散を企てる。そのために尊は猛勉強し、授業料無料の陽明クラスに入り込む。もちろん譲はトップ合格。陽明はえげつないほどのハラスメントで生徒を詰る。譲と尊は厳しいセキュリティをかいくぐり、陽明を録画に成功した!陽明塾の閉鎖に心がスカッとした。⑤

    0
    2024年06月17日
  • ミステリー小説集 脱出

    Posted by ブクログ

    収録作

    「屋上からの脱出」 阿津河辰海
    閉じ込められた深夜の学校の屋上から抜け出す方法を探せ

    「名とりの森」 織守きょうや
    入ると自分の名前を奪われる森から、親友を助け出せ

    「鳥の密室」 斜線堂有紀
    魔女として処刑される前に、塔の最上階から逃げ出せ

    「罪喰の巫女」 空木春宵
    不可解な仕掛けに囲まれた神社の秘密を解き明かせ

    「サマリア人の血潮」 井上真偽
    謎の研究上の出口を目指し、失った記憶を取り戻せ


    どれも面白い話でした。物語を全て読んだ後にもう一度読んでみると「あっそういうことだったのか!」と気づかせてくれる作者にはもうやばいとしか言いようがないです(笑)また記憶を消してもう一

    0
    2024年05月23日
  • 楽園とは探偵の不在なり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    文庫化したので速攻で手に入れて読んでみた。
    斜線堂有紀さんを読むのはこれで2作目。
    2人殺すと“天使”により地獄に堕とされる世界線。
    そんな中、孤島で起きるはずのない連続殺人が起きてしまい…
    あらすじから既に面白いのは確定だなと思っていましたが、やはり面白かった。
    2人以上殺せないから良いように感じるが、この仕組みを悪用する奴はいるし、それに巻き込まれる”善人”にやるせなくなってしまいました。
    主人公の青岸も、天使により様変わりした世界の黒い部分の犠牲を受けた1人。
    バックボーンがしっかり描かれていて、感情移入してしまいました。
    ハッピーエンドとは言えないのかもしれないけど、結末がとても好きで

    0
    2024年05月23日
  • あなたへの挑戦状

    Posted by ブクログ

    阿津川辰海『水槽城の殺人』
    水槽の館だなんて、何だかあの『中村青司さん』が建てた館のようでワクワクする。
    刑事の川村のキャラクターが面白くて、川村をシリーズで見たいと思うくらいに好きになってしまった。鯖江の存在も面白くしている。

    斜線堂有紀『ありふれた眠り』
    初めての斜線堂さんの本だったけど、読み始めてすぐに「好きだ」と感じた。
    心情が詳しく書かれているので感情移入しやすい。他の作品も読みたくなった。

    そして、いよいよ挑戦状を開ける。
    読者にこんな楽しみをもらえるなんてありがたい。ドキドキしながら開封すると、そういうことか!!この発想は面白すぎる〜。本はこれだから楽しくて最高だ^⁠_⁠^

    0
    2024年05月18日
  • あなたへの挑戦状

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あなた=読者 のいつものパターンかと思いきや、まさかの阿津川先生×斜線堂先生のお互いの挑戦状だったんですね。
    各々の作品のみでしたら★3かも。お互いに挑戦するという、ありがちな競作本ではなかったため★4。巻末の日誌のようなお二人の備忘録が読み応えありました。これで★5。
    テーマだけ相手に与えて、それで書いてもらう。騙されました。とても素敵。この競作方法、ぜひ他の作家さん同士でやってほしい企画です。(もちろん、此方のお二方ぐらいの仲の良さは必要かもしれないが。)

    館三部作など、阿津川先生の作品を読んでいつも思うことは、阿津川先生の性格の根っこ部分は大変優しい方なんではないでしょうか。水槽城でも

    0
    2024年05月11日
  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ

    流石にこれだけの作家さんが揃うとどれもが覆されました。この前読んだホラーとやはりミステリーは違って、自分はホラーでなくミステリーが好きなのも確かめられました。
    有栖川さんの創作物は色々な想像力を掻き立てられて、こんな宿題を出したらみんな喜んでやりそうだなって思ったりしました。
    読んだことのないさっかさんのも読みたくなりますね

    0
    2024年04月26日
  • ゴールデンタイムの消費期限

    Posted by ブクログ

    元、天才たちの話

    「好き」がいつのまにか「義務」のように感じ、苦しくなる。「依存」してしまう。「楽しい」と感じなくなってしまう。

    承認欲求というものは誰にでもあって、
    他人から良い評価をもらいたい。
    褒められたい。
    認められたい。
    そんな気持ちが自分の背中を崖から落ちるギリギリまで押してしまうことがある。

    天才、と一度でも呼ばれてしまえば、元に戻ることはできない。期待や重圧を過度に受け、耐えられなくなった者は壊れてしまう。
    何が正解なのか、わからなくなる。

    そんな人たちが、救われてほしいと思う本。

    0
    2024年04月17日
  • あなたへの挑戦状

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    阿津川辰海×斜線堂有紀の競作「あなたへの挑戦状」。なんて豪華な競作なんだろう。
    作家それぞれが自分では解けないが最高に面白い謎を互いに用意し挑戦する。
    読者への挑戦状と思って読んでいたから読み終えた最後にこれが明らかになって、これはすごい!面白い!と改めて思いました。
    お互いに自分の得意とする物語の構成にきちんと謎を落とし込んで尚且つ面白い極上の物語を完成させる。
    本当にすごいしワクワクする読書体験をさせてもらいました - ̗̀( ˶'ᵕ'˶)b
    最後におふたりの競作執筆日記が書かれているのも嬉しい

    0
    2024年03月29日
  • ゴールデンタイムの消費期限

    Posted by ブクログ

    1度は天才と注目されるも
    今は元天才としてスランプを抱える子供たち。

    過去の自分に未練がありながらも返り咲けない、
    そんな中あるプロジェクトに招集され
    AIの力を借りることに。

    AIという借り物の才能で本当にいいのか、
    自分はどうなりたいのか、本心はなんなのか、
    出会った元天才達と比較してしまい感じる劣等感。

    若さゆえの葛藤やAIに置き換わってしまう恐怖も
    見事に描かれた青春小説。

    0
    2024年03月02日
  • ゴールデンタイムの消費期限

    Posted by ブクログ

    高校生から感じていた自分は何者なのだろうかという漠然とした不安と、大学に入って自分は凡人でそれでも良いんだっていう納得と諦観が書き出されていて共感できた。思春期の自我の葛藤がAIも交えてよく書き出されている。

    0
    2024年02月27日
  • ゴールデンタイムの消費期限

    Posted by ブクログ

    ある場所に中高生が集められ、巨大な「何か」に対峙するというフレームは自分の好きな辻村深月さんの『かがみの孤城」を彷彿とさせた。元天才たちの葛藤とAIの不気味さが丁寧に描かれて引き込まれました。

    0
    2024年02月23日
  • ゴールデンタイムの消費期限

    Posted by ブクログ

    元天才と呼ばれる若者が集められ、AIの力で再起させようという国家プロジェクトのお話。

    AIの助けを借りた作品や実力は、自分のものと言えるのか。Chat GPT等が台頭してきている今だからこそ読んでいて刺さる作品だった。

    斜線堂有紀さんのスラスラ読める文章に気になる設定で一気に読んでしまった。
    終盤の展開は少し弱く感じたが、結末は綺麗にまとまっていたので高評価。

    0
    2024年02月23日
  • 本の背骨が最後に残る

    購入済み

    ものすごく非現実の徹底なのに、自然にのめり込めるような展開で面白かった。著者の他の作品も買いました。

    0
    2024年02月20日
  • 楽園とは探偵の不在なり

    Posted by ブクログ

    新しい本格ミステリーだった。
    犯人はおおかた察しがついてしまったが、メッセージ性や世界観に引き込まれる作品。
    斜線堂先生の作品は文体が読みやすくて好みだ。

    0
    2024年01月11日
  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ

    文春文庫のアンソロは面白い!
    前作の「神様の罠」が好きだったので今回も購入。

    新川帆立「ヤツデの家」
    初読みだったけど読みやすかった。アンソロの最初のとっかかりに最適。内容も好みで二回読んだ。

    結城真一郎「大代行時代」
    こちらもまた初読み作者だったけど面白かった。ありえそうな話だ。
    こういう新入社員おるおる~。最後のオチもよかった。

    米澤穂信「供米」
    この話を読めただけで大収穫です。大好き米澤穂信。愛してる米澤穂信。
    3ヶ月ぶりに本を読んだんだけど、2023年最後にこのお話を読めてよかった。やっぱ本読むの大好きだ。
    最初読み始めたときは「うわっ苦手な歴史ものだ!」と若干引いたものの、あれ

    0
    2024年01月05日
  • 楽園とは探偵の不在なり

    Posted by ブクログ

    『二人殺せば地獄に引きずり込まれる』という制約のある世界観の中で、いかにして連続殺人は行われたのか?という単なる犯人当てミステリでは済まない物語である上に、『天使が裁くのならば探偵は必要なのか?』を始終問われ揺さぶられる感情の熱さと、天使の裁きの抜け穴を探す悪人はのうのうと生き延び、それを許せない善人の方はあっけなく死んでゆくという冷酷さの両方を浴びせられ、時々手を止めて咀嚼しなければいけないような濃厚な一冊だった。ただ、ラスト、謎はすっかり解き明かされ、前向きな雰囲気で締めてくれたところは美しかった。

    0
    2023年11月14日
  • 楽園とは探偵の不在なり

    Posted by ブクログ

    二人以上殺せば天使に地獄へ連れていかれる世界で、連続殺人事件が起こる。常世島にいる人たちが殺されていく。独特なこの世界観が面白い。個人的に青岸が完璧な正義の味方には成りきれないと思っている節があるところが人間らしいなと思う。推理、という面で言えば弱い部分もあるが他の部分が面白くそこまで気にならなかった。話のテンポも良くて読みやすく、続きが気になってあっという間に読んでしまった作品。ぜひ再読したい!(2023.10.26)

    0
    2023年10月26日
  • 楽園とは探偵の不在なり

    Posted by ブクログ

    天使が存在し、2人以上の殺人が認められないという特殊設定ミステリー。
    その中で起こる連続殺人。
    満足して読むことが出来た。

    0
    2023年10月19日