斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 斬新 THE どんでん返し

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    「どんでん返しシリーズだから読んでおこう」と軽い気持ちで読んだけれど、5作とも楽しめた。
    『おれ以外のやつが』はもう少し長く、中編だったらもっとおもしろくなったかなと思った。

    『人喰館の殺人』はさすが!というかなんというか、インパクトがすごい。意外と嫌いではない 笑

    『遣唐使船は西へ』は「好みではないなー遣唐使よく分かんないし」なんて思って読み始めたけれど、動機が意外で、だけどすごく良かった。
    なかなか思いつけない動機だよね。

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    2025年04月17日
  • さよならに取られた傷だらけ 不純文学

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    「私」と「先輩」の二人は、あらゆる世界、あらゆる形で出会い、別れ、あらゆる目に遭い、あらゆる物語となる……。


    斜線堂有紀さんがTwitter(X)上で「#不純文学」タグで発表された掌編250編をまとめた小説です。
    「私」と「先輩」の物語は1ページ毎に目まぐるしく変わっていき、二人の関係もそれにあわせて変化していく。恋愛のような親愛のような執着のような、そっけなくも感じるのにどろりと重い感情がとても好き。
    中には「君は愛しのフランシス」⇔「君は麗しのジェシカ」や、「ステーキも毎日は食べれない」⇔「フォアグラだって毎日食べたい」のように、リンクしている話もあったりするので、そんなのを探しながら

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    2025年04月08日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    特殊な環境下、自分たちが知るのとは大きく変わってしまった世界における本格ミステリ。
    最後まで楽しめた。
    楽しめたと同時に、切ない気持ちにもなった。
    正義は必ず勝つのだろうか。
    そうあってほしいと願うのは、きっと自分だけではないはずだ。

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    2025年03月29日
  • 君に贈る15ページ

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    とても面白かったです!

    入間人間さんと時雨沢恵一さんを目当てに読み始めましたが、他の筆者皆さんも大変におもしろい話を書いてくださいました。
    ※私は、安達としまむら、アリソンシリーズ のファンです。笑

    どのお話も面白かったので、いろいろ語りたいことだらけですが、ネタバレ回避のため、抽象的にまとめさせていただきます。

    皆さんは本作を読んで何を感じるでしょうか。
    私は、「可能性」「未来」「ナカイマ」「命」
    だと思いました。これまで長く、そうするべきだと云われてきたことや、伝統には、もちろん尊ぶだけの、それが続いてきたなりの理由はあります。一方、そうでない物は許されないと云うはずないのですから、

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    2025年03月28日
  • さよならに取られた傷だらけ 不純文学

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    めちゃくちゃ好き。1ページの掌編が250も入っていてお得過ぎる。ひとつひとつ読み返したり考えたりで読む前に考えていたより読み切るのにだいぶ時間がかかった。すべてで「私」が「先輩」を愛しているわけでもなく、結ばれるわけでもなく、でもただそこにいるという設定がいい。ときどきアンサーになってる話が出てくるのも良かった。タイトルに戻って読ませるのも綺麗。


    だいたい好きだけど特に好きな話

    ・ステーキも毎日は食べれない
    ジョークをねだったことがお互いの大切な思い出になっていて、自由に話すことができなくなっても「私」を笑わせる切り札として抱えていた不器用な「先輩」が切ない。これがあれば笑ってくれるって

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    2025年02月07日
  • 貴女。

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    ネタバレ

    めっちゃ好きです!
    完全にパケ買いしたんですけど、ただの百合のいちゃらぶのアンソロジーじゃなくて、ミステリ要素だったり時代要素だったり、もちろん王道な百合だったりと色んな種類の百合小説が読めて大満足です!帯に書いてあった「〝百合〟ってこんなにも自由。」になるほど!ってなりました。それぞれの小説の初めにイラストレーターさんが書かれたイラストが入ってて物語にあってて想像しやすくてすごく素敵です!

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    2025年02月01日
  • 禁断の罠

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    最近勢いのあるミステリー作家6人の競演。オール讀物か別冊文藝春秋などが初出の読み応え抜群の一冊でした。もし気になる作家さんが入っていたら試し読みに最適です。タイトル的にスカッと爽やかとはいかない内容が多いので、読み心地良いもの求めている人には向きません。
    「ヤツデの一家」新川帆立
    三代目を継いだ女性政治家の語り。暴君だった父の後妻の連れ子、渉は美しく世渡りがうまく、面倒なことは嫌い。でも私にアプローチしてきて、私も渉なしではいられない。そして私は醜いが、美しく身体の弱い妹がいる。
    女の国会みたいな話かと思ったら全く違いました!珍しくドロドロっとしたお話です。
    「大代行時代」結城真一郎
    世の中流

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    2025年01月29日
  • 貴女。

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    初めて百合小説を読んでみましたがめちゃくちゃ良かった!あと表紙が良すぎマジ大好き。2024年マイベスト表紙賞あげちゃう♡

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    2025年01月27日
  • 廃遊園地の殺人

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    作者さん、初読みでしたが凄く面白い!十戒や方舟くらいスラスラ読めたし分かりやすいし、ハラハラする展開。
    登場人物が多かったけど名前で分かりやすくしてくれてたからありがたい……
    1個1個に意味があって伏線があって、面白かった。

    私自身読者としてミステリーを読む時受け身になって、探偵が謎を解くのを待ってるだけだったんだけど今回は、走屋の過去だけ何となくわかってミステリに初めて参加できた!嬉しかった。色々予想外の展開だらけで、次巻も楽しみ!十嶋庵の存在だけなんとなくSFなんだね。

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    2025年01月07日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    斜線堂有紀の出す本のスピード、ジャンルの多彩さ、尽きぬアイデアに脱帽。メッセージに焦点を置いたこのミステリ短編集は特に面白かった。殺人事件に限らず幅広い分野での謎解き。自由自在。

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    2024年12月17日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    この作家さんの世界観が大好きなんですよね。少し暗い感じがして。この本はある理由で小説が書けなくなった元、天才小説家、綴喜文彰のもとへレミントンプロジェクトの案内状が来る。何人もの元天才たちが集められ、天才に戻すリサイクル計画だったのです。
     文章が頭に入ってきやすくてすらすらと読むことが出来ました。

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    2024年12月14日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    短編集。どれも面白いアイディアがギューっと詰まっていて、密でディープな世界を楽しめます。
    「ある女王の死」
    榛遵葉は七十三になる守銭奴で冷血漢の闇金業界の金貸し。彼女の殺人現場から話が始まる。彼女は誰に殺されたのか?どんな人生を歩んできたのか?
    主人公の生きざまがカッコいいのと、小道具がチェスなのと、最後に、最初の現場で何が起こったのかがわかるところがよかった。
    「妹の夫」
    荒城務は繰り返しワープを続けて遥か彼方へ飛ぶ有人宇宙飛行に選ばれた。しかし、彼は会えなくても妻の姿を見たくて、太陽系内だけでも自宅の映像データを見ることにした。その映像で妻に起こったとんでもない事をどうにかしてワープごとの

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    2024年12月13日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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     この謎をどう解く?的なお話が5話。どれもひねりが効いていて小気味良く、SFよりなものも盛り込まれていた。自分が好きなのは、1話と2話。
     高利貸のボスとして君臨してきた女性の人生と末路、何万光年も先へ旅立つこととなりモニタ越しでしか会えなくなってしまった妻に起きた悲劇を目撃した夫がとる行動とは? どちらも予想外の結末に大満足だった。

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    2024年12月12日
  • 廃遊園地の殺人

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    廃墟がテーマというのが斬新でなかなか面白かった。
    続編が出るとのことで、次回作もぜひ読んでみたい。
    そのうち眞上のルーツについても明かされるのかな?その時が楽しみです。

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    2024年12月10日
  • さよならに取られた傷だらけ 不純文学

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    すごく好き。
    たった1頁で心臓を掴まれる。
    250通りの「私」と「先輩」の物語がここに在る。
    この書き出しからこんな展開になるとは。
    という驚きが毎回あって、頁を捲るのが楽しみでならない。
    オチを明文化しないところも良くて、多分こういう意味だなと考えながら読む楽しさがある。
    想像の余地があるということは読んだ人の数だけ解釈がありそうだな。
    あと、この一冊で一生分の《吝かでない》という文字を見た気がする。
    見かけるたびに『素直に嬉しいと言え』と思ったけれど、そうしない「私」のことを案外気に入ってたりもする。

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    2024年12月01日
  • ミステリー小説集 脱出

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    阿津川さん目当てで読みましたが、どれも全部面白かったです。
    脱出というテーマにこだわらなくても、物語として濃くて読みごたえがありました。
    初めて読む作家さんもいたので、これを機に他のも読んでみたいと思った。

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    2024年11月27日
  • 貴女。

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    ネタバレ

    前作アンソロはエッジが効いた作品が多かった印象。個人的に百合は甘味を求めて嗜むのが好みなので、今作のほうが感覚にフィットした。とはいえミステリ作家が多いので、単に好き→好かれていちゃいちゃ、だけではない工夫?を面白く読んだ。
    織守さんの「いいよ」は正に「こういうのでいいんだよ!」(孤独のグルメ的な)とゆっくりじっくり楽しみました。いい百合だった…。
    収録順に感想
    武田→オチは読めるとしても印象に残る作品。地味なイモ子が大人の女性に磨かれるとか、タイプ違いのかわいい親友に密かに思われてるとか、百合への目配せが嬉しい
    円居→これも百合、そうか百合かぁ。面白い。
    木爾→アイドル…。文章が今風
    青崎→

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    2024年10月26日
  • 貴女。

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    本タメで紹介されていて面白そうだと思ったので手に取った。
    武田綾乃、円居挽、織守きょうや、木爾チレン、青崎有吾、斜線堂有紀の6人による百合小説アンソロジー。
    どれも違った百合を表現していてとても良かった。

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    2024年10月24日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    昨年からずっと気になっていた本。
    数日前にふと思い立って、深夜にネットで衝動買い。
    そして、不眠症の夜に一気読み。
    上記を読んで、お察しいただきたい。

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    2024年10月10日
  • 彼女。

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     『貴女』の方が好みだったが、こちらも面白かった。無敵の恋澤姉妹に果敢に挑む話も印象的だったし、九マイルは遠すぎる的な917円は高すぎるの謎解きもワクワクした。最も好きだったのは、『百合である値打ちもない』だ。容姿の整った相手に釣り合うよう整形する心境、揺れる気持ちが何とも言えなかった。
     このシリーズを機にアンソロジー、更に挑戦してみようと思う。

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    2024年09月17日