斜線堂有紀のレビュー一覧
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文春文庫のアンソロは面白い!
前作の「神様の罠」が好きだったので今回も購入。
新川帆立「ヤツデの家」
初読みだったけど読みやすかった。アンソロの最初のとっかかりに最適。内容も好みで二回読んだ。
結城真一郎「大代行時代」
こちらもまた初読み作者だったけど面白かった。ありえそうな話だ。
こういう新入社員おるおる~。最後のオチもよかった。
米澤穂信「供米」
この話を読めただけで大収穫です。大好き米澤穂信。愛してる米澤穂信。
3ヶ月ぶりに本を読んだんだけど、2023年最後にこのお話を読めてよかった。やっぱ本読むの大好きだ。
最初読み始めたときは「うわっ苦手な歴史ものだ!」と若干引いたものの、あれ -
Posted by ブクログ
・愛する人の死に値段がついたら、その価値とどう向き合うか
・愛する気持ちを証明する方法
このテーマで描かれていく、体が金になっていく難病の弥子と、彼女に向き合っていく江都の物語り
正直、読み始める前はこんなに深いテーマであることを知らなかった
読み進めていくにつれ、もっと2人に時間をあげて欲しい…と苦しい気持ちになりました
「主人公のどちらかが病に侵され余命をどう生きるか」
といった、よく見かける内容に更に「死の価値と向き合う」という難題がのったことでグッと深さが増した気がした
最愛の人の死に、誰かが決めた価値なんか受け入れられない
弥子と江都の弱さをぶつけ合わない姿や苦悩に胸を打たれた一 -
Posted by ブクログ
突如世界中に“天使”が降臨した。天使が世界に付け加えたルールはたった一つ。二人殺せば地獄行き。一人殺しても何も起こらないが、二人殺せば天使によって生きたまま地獄の業火に焼かれることになる。このルール変更により人々は「自分は一人までなら殺す権利がある」と思うようになり、二人以上殺すならどうせ同じだと爆弾や銃を用いたテロが横行する。
天使に傾倒する常木は天使が多く棲む常世島を買い上げ、天国の有無に強い関心を抱いていた。そんな常世島で天使のルールを欺くかのような連続殺人事件が発生する。いつまでたっても犯人が地獄に落ちた様子はなく、人々の間に疑心暗鬼が生まれる。天使にバレずに人を殺すにはどうすればいい