感情タグBEST3
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今まで私は『天才』はいいなーずるいなー、と嫉妬ばかりの人生でしたが…『天才』にはその人なりの苦しみ、足掻き、その他諸々があるのだな…と反省です。自分の黄金期なんて考えたくないけど、常に考えさせられる『天才』は覚悟もいるのね。
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元、天才たちの話
「好き」がいつのまにか「義務」のように感じ、苦しくなる。「依存」してしまう。「楽しい」と感じなくなってしまう。
承認欲求というものは誰にでもあって、
他人から良い評価をもらいたい。
褒められたい。
認められたい。
そんな気持ちが自分の背中を崖から落ちるギリギリまで押してしまうことがある。
天才、と一度でも呼ばれてしまえば、元に戻ることはできない。期待や重圧を過度に受け、耐えられなくなった者は壊れてしまう。
何が正解なのか、わからなくなる。
そんな人たちが、救われてほしいと思う本。
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元天才と呼ばれる若者が集められ、AIの力で再起させようという国家プロジェクトのお話。
AIの助けを借りた作品や実力は、自分のものと言えるのか。Chat GPT等が台頭してきている今だからこそ読んでいて刺さる作品だった。
斜線堂有紀さんのスラスラ読める文章に気になる設定で一気に読んでしまった。
終盤の展開は少し弱く感じたが、結末は綺麗にまとまっていたので高評価。
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斜線堂作品8冊目。かつて天才小説家だった綴喜(つづき)に『レミントン・プロジェクト』 への招待状が届く。かつては栄光を有したが、すでに消費期限が過ぎた6人、ヴァイオリニスト、料理人、画家、映画監督、棋士、小説家が人工知能を用いてリサイクルされる!どうすればかつての栄光を再度手にできるのか、AIの力を借りるという他力本願。そしてAIによって自分よりも優れた才能を見せつけらてしまう。こいう時代がもう来ている。人間の力ではなく、人工知能によって世界は動いている。AIによる小説にあの読友さんは涙するのだろうか?⑤
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結果が出せない、居場所が足元からぐらついていく。
好きなはずのものが、苦痛になっていく。
この子たちに並べるようなものはないけど、それでも共感してしまう。
終盤の、博士の純粋なセリフが胸に刺さる。
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幼くして天才小説家として持て囃されていた主人公。しかし、三作目のベストセラー以後、全く作品を出せずにいた。そんなときに参加をすすめられた謎のプロジェクト。そこには主人公と同じようなかつての天才たちがいた。
天才って、神様から与えられた才能だから天才なんじゃんって思ってたけど、ずっと天才でい続けるための計り知れない努力と苦悩があって。そこがとても丁寧に描かれていて、展開と合わせて絶妙な作品でした。登場人物一人一人の設定もしっかり描き込まれててみんな魅力的でした。
それぞれが選ぶ結末も、最後まで読んでいけば納得できるものだと思うし、みんな幸せになってほしいなぁと思う。個人的には天才でい続けられないことに絶望しても、そこに必死にしがみついて生きていく御堂くんが好きです。読んでくと彼の強がりも愛おしくなってくる。凪ちゃんとの掛け合いもすき。
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天才は期待という名のプレッシャーと、自分の分野に対する愛と、人生との板挟みにあるものなんだと思った。
よく捻られたストーリーにグッと引き込まれ、感情を強く揺さぶられた。スラスラ読めた。
作中の人物に僕が重なるシーンがいくつもあって、たくさんの共感があった。
過去の僕にはできたのかもしれないが、今の感動を自分の言葉で表すのは今となっては難しい。
だから、文中で一番共感できた、一番心に響いた主人公の台詞で代えようと思う。
"「勝手に期待されて失望されて、・・・・・・そんな目で見るなら、最後まで愛してくれればいいのに」"
(P308 L16より)
何度も読み返したい大好きな一冊になった。
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昔神童、今はただの人はたくさんいると思う。
神童レベルが頭抜けている人は苦悩が多いのだろうか。
AIをうまく組み込んでいるなと思いました。
人里離れた秘密の場所だから成り立つ人間関係もあるのかなと思いました。読後は爽やか。
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天才という称号は、天才の落ちこぼれにとっては非常に辛いものだと感じた。
人工知能を使ったこのプロジェクトは私の意思に反して、現実性のあるものに感じた。
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斜線堂有紀さん、初めて読んだ。
ミステリーというよりは青春群像劇。
かつて天才少年少女と呼ばれた6人の若者たちが、レミントンプロジェクトに参加するべく集められる。
天才であることの消費期限が迫っている焦り。
天才でいるためにAIレミントンの力を借りることへの葛藤。
主人公綴喜を軸に、それぞれの心情が丁寧に描かれる。
とても読みやすく、ぐいぐい引き込まれて一気に読んだ。
最後にそれぞれが選んだ道もよかった。
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自分のこれまでの人生を捧げてきたものを否定されるのは恐ろしいこと。ほかの生き方もあると諭されても、そんなことはわかってて、それでも縋るしかないという気持ちは、理解できないわけではない。天才だなんて持て囃されようが貶されようが、結局は自分がどう生きたいかが問題なのだなあと。好きなものをずっと好きなままでいられたらそれはしあわせなことだよね。
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AIによる元天才を甦らせるプロジェクトの話。途中途中で起きる事件に対してそれぞれの登場人物の背景や心情が丁寧に描かれていて、とても人間味溢れる内容。終わり方も綺麗で満足いく作品。もっと壮大な事件とかも欲しかったな。
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元天才作家の主人公はいろんなジャンルの若き天才を集めAIでの再教育にて復活させまっせ計画「レミントン・プロジェクト」に招待されて…
今までの人生で天才やったことがいっこも無いはずやのに、何故か主人公にしっかり感情移入できて元天才の苦悩を疑似体験してしまえるのは斜線堂さんの作品の力によるものなんやろな〜さすがです。
ほんま才能ってなんなんやろう?って才能の一欠片も持っていないけど考えたけども才能が無いことは悲劇ではなくて下手こそものの上手なれじゃないけども才能がなくても好きなことがいっぱいあれば楽しい人生なのかな〜って思った。
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はじめは若者向けかも...と危ぶんだが、アラフォーでもじゅうぶん楽しめた。小学生で小説家デビューし、中学生でベストセラーを出版。天才小説家と呼ばれた高校生の綴喜くんは国の一大プロジェクトに招待される。そこには同年代のあらゆるジャンルの天才少年少女たちが集結していた。そのプロジェクトとは。もし自分に何らかの才能があって、登場人物の立場になった時どうするのか。「自分なら」と何度も立ち止まって考えた。終盤はもう少しインパクトが欲しかったし、題名はあまり好みではないが全体的には爽やかな青春ミステリーとなっている。
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元・天才だった人を集めレミントンと呼ばれるAIを使って甦らせる。4年間も新作を出せていない綴喜は編集者からプロジェクトへの参加を打診される。目隠しをされヘリコプターで連れていかれたのは山奥の洋館。そこには元・天才が集められていた。
もう既にビックデータを使った試みがあるのではと思うほどリアル。おそらくポップスな歌などはビックデータを解析していけば絶対に大衆にウケる歌は作れると思う。ただそこにヒトは必要かボーカロイドでも可能かとなる。この小説では日本画、料理、音楽、映画、小説、将棋を取り上げている。それぞれの元・天才たちの葛藤が興味深かった。
そしてAI開発者の雲雀博士の最後のセリフ「才能が無くなった程度で、諦めるのは悔しかろう」を読んで優しい小説だと感じた。
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本書は天才といわれた子どもたち6人の葛藤を描いた小説です。私たちは才能のある人をみて「うらやましい」や「自分もあの人みたいになりたい」などの感情を抱きます。もっとひどい人は「いいよなあいつは才能があるおかげで楽に生きれるんだろう」などと嫉妬します。
本書の最大の魅力は才能を持つものがゆえに持っている葛藤です。期待されているけどうまくいかない。やればうまくいくのにできない環境になった。周りから笑われるルーティンをやめられない。そんな天才が物語を通していろんな意味で成長するのは学びの多いものでした。
本書の登場人物が学生であるという点も好感を持てました。大人なら自分の意志で本当に自分がやりたいことを選べばいい。小学生なら大人の期待に大きな疑問は抱かないでしょう。
しかし、本書の主人公たちは高校生が中心です。自分で自分の未来を決めるのは怖い。でも、自我も芽生えてきた時期に訪れるチャンス。物語を通して主人公たちは子どもから大人へと進化していきます。
才能がなくて葛藤する物語はよく見てきましたが、才能があることに対し葛藤する物語は新鮮でした。
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ゴールデンタイムの消費期限
かつて天才と呼ばれその分野の才能を持っている十代後半の6人の青春物語、みんなが何らかの思いを持っている中でこのレミントンプロジェクトに参加する。
幼いころは天才と呼ばれた少年少女はまた昔のように輝くためにAIであるレミントンプロジェクトに参加する。参加することは正解なのかAIに頼ってよいのか考えさせられる作品になっている。
才能はあるが本当にそれをこれから先もやっていきたいのか一生かけて磨き続けたいのか?ここでやめてしまうと今までの時間が無駄になってしまう。もう今やっていることは嫌いになってしまっているのかもしれない、時間の無駄になってしまうのではないか?これから何が学べるのか、読み終わった後にこれを思ったのは私だけではないはずです。
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圧倒的な天才なんていなくて、みんな苦しみ努力しながら道を探す若者達の話
決して才能ばかりに価値を置いてるわけではなく、正解でも不正解でもない形が爽やかで素敵
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作家、料理人などなど多彩な分野から集められたら若き天才たちの再生プロジェクト
天才故の苦悩や情熱が交錯する
絶望的な展開ではなく、気持ちの良い余韻が残る一冊
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綴喜文彰18歳は天才小学生と言われた小学4年生でデビューした小説家です。
しかし中学2年の時に出した三冊目の『春の嵐』の大ヒット以来四冊目がずっと書けずにいました。
その綴喜が若い世代の天才を一つのところに集めて交流させる十一日間の合宿に招かれます。
そのレミントンプログラムには同じ年ごろの別の分野の参加者が他に5名いました。
天才料理人の真取智之。ヴァイオリニストの秋笠奏子。帝都藝大三年で日本画を描く秒島宗哉。将棋の御堂将道。映画監督世界のナギデラの娘、凪寺映深。
しかし六人の天才と呼ばれた若者たちはレミントンプロジェクトが「かつて天才と呼ばれていたのに今はもう活躍していない人間」をレミントンというAIとのセッションによって才能をもう一度開花させるものであると知って一度は愕然としてしまいます。
綴喜のプロジェクトは小説なのですが、レミントンのプロットはここにいる六人を登場人物とするミステリー小説を書き上げることでした。綴喜のミステリーと実際の六人はリンクしていくのか…。果たして犯人は誰で動機は何なのか…。
天才にとってはAIは脅威となるものなのですね。
最近時間に関する本を読んだので『ゴールデンタイムの消費期限』というタイトルは上手いと思います。
私はピアノを20年近くやっていたので、全く天才ではありませんが、この中では奏子の気持ちが一番よくわかる気がしました。
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『楽園とは探偵の不在なり』が面白かったので斜線堂有紀さんの最新刊をチェック。幼少時に天才だった少年少女を集めて、かつての才能を蘇らせるプロジェクト「レミントン・プロジェクト」。山の中の施設に集められた小説家、料理人、ヴァイオリニスト、映画監督、日本画家、棋士の6人の元天才たちが、AIとともにかつての才能を取り戻していく…。それぞれの登場人物にトラウマ的なものがありつつ、それを克服していく様が面白かった(登場人物の誰かしらに共感できるはず)。
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AI絡みの物語はこれからもたくさん出てくるのだろうな。
もっとミステリー寄りかとか予想してたけど、いい意味で違ってました(ミステリーは好きだけどね)。
斜線堂作品幾つか読んできましたが、ユーモア(ブラック歓迎)の比重高めの作品も読んでみたいなと思ってたりします。絶対おもしろくなるに違いない。
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私は天才ではないので、理解はできたが共感は出来なかった。
テーマに対してストーリーの起伏が少ないと思った。天才の苦悩の部分をもっとエグく描き上げてほしかった。
天才児というのは早熟であって、大人になるにつれて一般人との差がなくなってくるという話は聞いたことがあり、それを越えるストーリーを期待したんだが。
トレーニング用AIの使い方としても普通かなと思ってしまった。
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ミステリ主軸ではなく若き天才達の過ぎ行く数日間に重きを置いて。
天才とは才能とは好きとは何か。
好きでいなくてはいけないのか、上り詰める事とは何か。
秘める葛藤をさらに揺さぶる器としてのレミントン。
優しいな、と思うのは決してこのプロジェクトが才能至上ではなかったこと。
埋もれる才能を惜しいと語る雲雀の言葉からは化学反応によって更に可能性を見出せるものだけではなく、レミントンによって自分のすがりついていた呪いから解放され新たな道を見つけて行くものへの想いが受け取れた。
惜しい。
それはその場にたちすくんで燻り続ける種火がただ世間などによって立ち消えさせられる事に対してなのだろうか、と感じる。
特殊設定とくれば斜線堂さんという先入観を肩透かしのように爽やかに躱してくれた一冊。
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天才は2種類あると思う。ひとつは最初からその才能に恵まれている人。もうひとつは努力でその才能をキープすることができる人。この物語の登場人物たちはみんな後者だ。自分たちのことを「元・天才」なんて呼んだりするけど、この出来事をきっかけにまた新たな努力を重ねて天才の域に達することができそうな気がする。みんなのこれからの未来を応援したい。
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過去に天才ともてはやされていた6人。レミントンというAIとセッションすることにより、再び天才として復活させようとする国家プロジェクトに参加する。
共同生活の中でレミントンとの関係や、自己を振り返り、苦悩し、同じような境遇の仲間たちとの触れ合いから、各々が進むべき道を見つけて行く。
文体が読みやすくスラスラ読める。
重い感じではなく、素直に登場人物の感情が頭に入ってきて、私だったら…と考えつつ、最後はとても爽やかで晴々とした気持ちになった。頑張れ!
Posted by ブクログ
小さい頃から天才と言われ続けて、親の期待を背負って、才能がないと気づいたときにはもう自分にはその生き方しか無くなっていて必死に縋るしかないというのはとても残酷だと思った。
注目されているときはみんながチヤホヤしてくれるが、才能がなくなった途端みんな離れていく。手のひら返し。
最終的にみんなが自分の生き方を見つけられて前に進んでいっていたのはとてもよかった。
Posted by ブクログ
なるほど、そういうお話だったのですね。
もしかして世の中の天才と呼ばれる子どもたちはこんな風に苦しんでるのかなと思いました。苦しみが伝わってきました。このプロジェクトによりみんなが救われてよかった。親が子どもに期待を過剰にかけるのもその子にとっては人生を狂わす歯車なのですね。現実と向き合うのは大変に辛いこと。
だけど、子どもだからこそできるのかもしれません。
御堂のお話がちょっと薄く感じた。
全員のしっかりとしたお話聞きたかったかな。