【感想・ネタバレ】ゴールデンタイムの消費期限のレビュー

あらすじ

自分の消費期限は、もう切れているのかーー
小学生でデビューし、天才の名をほしいままにしていた小説家・綴喜文彰は、ある事件をきっかけに新作を発表出来なくなっていた。孤独と焦りに押し潰されそうになりながら迎えた高校三年生の春、綴喜は『レミントン・プロジェクト』に招待される。それは若き天才を集め交流を図る11日間のプロジェクトだった。「また傑作を書けるようになる」という言葉に参加を決める綴喜。そして向かった山中の施設には料理人、ヴァイオリニスト、映画監督、日本画家、棋士の、若き五人の天才たちがいた。やがて、参加者たちにプロジェクトの真の目的が明かされる。
招かれた全員が世間から見放された元・天才であること。このプロジェクトが人工知能「レミ
ントン」とのセッションを通じた、自分たちの「リサイクル計画」であることをーー。
俊英が贈るAI×青春小説!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

斜線堂作品8冊目。かつて天才小説家だった綴喜(つづき)に『レミントン・プロジェクト』 への招待状が届く。かつては栄光を有したが、すでに消費期限が過ぎた6人、ヴァイオリニスト、料理人、画家、映画監督、棋士、小説家が人工知能を用いてリサイクルされる!どうすればかつての栄光を再度手にできるのか、AIの力を借りるという他力本願。そしてAIによって自分よりも優れた才能を見せつけらてしまう。こいう時代がもう来ている。人間の力ではなく、人工知能によって世界は動いている。AIによる小説にあの読友さんは涙するのだろうか?⑤

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2023年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どんな作品が人々の心を掴むのかを熟知している人工知能と、若き天才としてもてはやされた過去を持つ青年たちとの出会いから始まる物語。機械が生み出した芸術作品が素晴らしいことが分かるからこその葛藤や、自分の人生とのそれぞれの向き合い方が鮮やかに描かれていて、背中を押された。その反面、自分が感じる感動は、もし機械による芸術作品でも感じられるのかと不安にもなった。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゴールデンタイムの消費期限

かつて天才と呼ばれその分野の才能を持っている十代後半の6人の青春物語、みんなが何らかの思いを持っている中でこのレミントンプロジェクトに参加する。

幼いころは天才と呼ばれた少年少女はまた昔のように輝くためにAIであるレミントンプロジェクトに参加する。参加することは正解なのかAIに頼ってよいのか考えさせられる作品になっている。
才能はあるが本当にそれをこれから先もやっていきたいのか一生かけて磨き続けたいのか?ここでやめてしまうと今までの時間が無駄になってしまう。もう今やっていることは嫌いになってしまっているのかもしれない、時間の無駄になってしまうのではないか?これから何が学べるのか、読み終わった後にこれを思ったのは私だけではないはずです。

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2022年02月14日

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