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自分の消費期限は、もう切れているのかーー
小学生でデビューし、天才の名をほしいままにしていた小説家・綴喜文彰は、ある事件をきっかけに新作を発表出来なくなっていた。孤独と焦りに押し潰されそうになりながら迎えた高校三年生の春、綴喜は『レミントン・プロジェクト』に招待される。それは若き天才を集め交流を図る11日間のプロジェクトだった。「また傑作を書けるようになる」という言葉に参加を決める綴喜。そして向かった山中の施設には料理人、ヴァイオリニスト、映画監督、日本画家、棋士の、若き五人の天才たちがいた。やがて、参加者たちにプロジェクトの真の目的が明かされる。
招かれた全員が世間から見放された元・天才であること。このプロジェクトが人工知能「レミ
ントン」とのセッションを通じた、自分たちの「リサイクル計画」であることをーー。
俊英が贈るAI×青春小説!
Posted by ブクログ 2024年04月17日
元、天才たちの話
「好き」がいつのまにか「義務」のように感じ、苦しくなる。「依存」してしまう。「楽しい」と感じなくなってしまう。
承認欲求というものは誰にでもあって、
他人から良い評価をもらいたい。
褒められたい。
認められたい。
そんな気持ちが自分の背中を崖から落ちるギリギリまで押してしまうこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月23日
元天才と呼ばれる若者が集められ、AIの力で再起させようという国家プロジェクトのお話。
AIの助けを借りた作品や実力は、自分のものと言えるのか。Chat GPT等が台頭してきている今だからこそ読んでいて刺さる作品だった。
斜線堂有紀さんのスラスラ読める文章に気になる設定で一気に読んでしまった。
終...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月30日
幼くして天才小説家として持て囃されていた主人公。しかし、三作目のベストセラー以後、全く作品を出せずにいた。そんなときに参加をすすめられた謎のプロジェクト。そこには主人公と同じようなかつての天才たちがいた。
天才って、神様から与えられた才能だから天才なんじゃんって思ってたけど、ずっと天才でい続けるた...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月04日
天才は期待という名のプレッシャーと、自分の分野に対する愛と、人生との板挟みにあるものなんだと思った。
よく捻られたストーリーにグッと引き込まれ、感情を強く揺さぶられた。スラスラ読めた。
作中の人物に僕が重なるシーンがいくつもあって、たくさんの共感があった。
過去の僕にはできたのかもしれないが、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月29日
斜線堂有紀さん、初めて読んだ。
ミステリーというよりは青春群像劇。
かつて天才少年少女と呼ばれた6人の若者たちが、レミントンプロジェクトに参加するべく集められる。
天才であることの消費期限が迫っている焦り。
天才でいるためにAIレミントンの力を借りることへの葛藤。
主人公綴喜を軸に、それぞれの心情...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月06日
自分のこれまでの人生を捧げてきたものを否定されるのは恐ろしいこと。ほかの生き方もあると諭されても、そんなことはわかってて、それでも縋るしかないという気持ちは、理解できないわけではない。天才だなんて持て囃されようが貶されようが、結局は自分がどう生きたいかが問題なのだなあと。好きなものをずっと好きなまま...続きを読む
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