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Posted by ブクログ
嗄井戸の台詞じゃないけど、傑作だったな。
どの事件も趣向が凝らされていて面白いけど、主軸は嗄井戸高久の事件だ。
彼を解放するための、とびっきりの友情物語だ。
この際、黒幕が誰かなんて些末な事で(犯人コイツだなって予想できるぐらいだし)彼らがどうやって幕を引くのかが重要なんだよな。
クライマックスでの奈緒崎の行動には驚かされるけど、こういう性質を持った彼だからこそ救える人がいるのも事実。
嗄井戸も奈緒崎も束も全員愛おしい。
あと『俺たちに明日はない』って映画が気になる。
あそこまで熱弁されて気にならない方が無理だよなあ。
虚構が現実を超える瞬間、観てみたいよね。
Posted by ブクログ
大筋の嗄井戸の事件が無事(?)終幕してホッとした。というのが一番の感想。とはいえ奈緒崎はごく普通の人なので、あっさり信用して騙されるし、好意を持った相手を短絡的に庇うしで、倫理的に考えたら正しい言動とは言い切れないのだけれど、だからこそ嗄井戸は身も心も救われたのだと思うと、相変わらずこういう展開を書き切ってしまう作者が恐いなとも感じる。果たして事故か他殺か、は物議を醸すかもしれないけど、個人的には容赦の無い犠牲の上に成り立つハッピーエンドは嫌いではないので、ずるい解決法まで含めて面白かったと思ってる。ただ、『探偵は家で映画観てるよ』という、あっちもこっちも他人事みたいな決めセリフがとってもよかったので、二人のミステリをもう少し読んでいたかった。
映画から謎を解決!
なので、ナイフの指紋は…?とかいう突っ込みは無粋なのだなと思いました。
うんうん、それでこそフィクション!
でも奈緒崎くんはもう少し危機感をもって逃げたほうがいいと思います!民放観たいとか考えてる場合じゃない!
私は奈緒崎くんと嗄井戸の関係性が好きでした。そして、現実では許されないことをするフィクションさが本作ではあって好きだなと思いました。
綺麗事じゃないのが好きなので。他の作品も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
前作最後で嗄井戸所有のDVDから隠し映像のスナッフフィルムが見つかり、否応なしに彼と彼の姉の事件に迫る事になった奈緒崎。束ちゃんのハードボイルドな胸の内も明かされ、一冊まるごと事件の話かと思っていたらますば元カノが見た消えたデロリアンの謎「バック・トゥ・ザ・フューチャー」といった穏やかさ。奈緒崎がいきなり殺人犯に疑われる2作目「ラブ・アクチュアリー」は強引な展開だと感じたけどそれが最後の直接対決「俺たちに明日はない」への心情的な布石に繋がって成る程な、と腑に落ちる。ミステリ好きとしてはダイイングメッセージな2作目ににやり。事件の犯人の登場があからさま過ぎるけどフィクションが人に影響する可能性の方が主眼なんだろうからこれで良し。しかしいい感じに閉じてるけどこれ、現実的には本当に良いのか…?
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