作品一覧

  • 眼下は昏い京王線です
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    大学生の琴葉は、飲み会の後にお持ち帰りされそうになっていたところを助けてくれたシマくんにひとめぼれする。すげないシマくんに振り向いてもらうため、彼が傾倒している「本当に障る話」の調査を手伝う琴葉だが、どうやら琴葉は霊や怪異を寄せる体質らしく、いつも命の危険があるような危険な目に遭ってしまう。 その度に大いに反省し、もうやめようと思うのだが、シマくんの素晴らしく良い声で誘われるとどうしても誘いを断ることが出来ないのだった――。ホラー小説界最注目の才能が放つ新感覚のエモーショナル・ホラー!
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー
    3.3
    1巻902円 (税込)
    あらゆるホラージャンルにおける最高級の恐怖を詰め込んだ、豪華アンソロジーがついに誕生。宮部みゆき×切ない現代ゴーストストーリー、新名智×読者が結末を見つける体験型ファンタジー。芦花公園×河童が与える3つの試練の結末。内藤了×呪われた家、三津田信三の作家怪談、小池真理子の真髄、恐怖が入り混じる幻想譚。全てが本書のために書き下ろされた完全新作! ホラー小説の醍醐味を味わうなら、まずはここから! 宮部みゆき「あなたを連れてゆく」 新名智「竜狩人に祝福を」 芦花公園「月は空洞地球は平面惑星ニビルのアヌンナキ」 内藤了「函」 三津田信三「湯の中の顔」 小池真理子「オンリー・ユー――かけがえのないあなた」
  • とらすの子
    4.0
    1巻880円 (税込)
    「とらすの会」の人は皆優しくて、居心地が良かったです。特にマレ様なんて嘘みたいに綺麗で、悩みを聞いて抱きしめてくれました。でも“会議”では、誰かが「許せない人」への恨みをマレ様に訴えて、周りの人たちも口々に煽って……翌日、その人は死体で見つかるんです。それが怖くて行かなくなったら、裏切者って責められて……。時間がないです、私、殺されます──錯乱する少女は、オカルト雑誌のライター・美羽の眼前で、爆発するように血肉を散らして死んだ。スクープを狙った美羽は「とらすの会」を訪ねるが、マレ様と出会うことで想像を絶する奈落へと突き落とされる──。/解説=織守きょうや
  • 異端の祝祭1
    3.0
    1巻748円 (税込)
    「音信不通になった妹を救ってほしい」──心霊案件専門の相談所・佐々木事務所のもとに舞い込む一件の依頼。その裏にあるものは、「生きているもの」と「そうでないもの」。そして、触れてはいけない“禁忌”。
  • 極楽に至る忌門
    4.1
    1巻880円 (税込)
    四国の山奥にある小さな村。そこには奇妙な仏像があり、大切に祀られていた。帰省する友人・匠に付き添い、東京から村を訪れた隼人は、村人たちの冷たい空気に違和感を抱く。優しく出迎えてくれた匠の祖母の心づくしの料理が並ぶなごやかな夕食の最中、「仏を近づけた」という祖母の言葉を聞いた瞬間、匠は顔色を変える。その夜、匠は失踪し、隼人は立て続けに奇妙なことに巻き込まれていくが――。東京での就職を機に村を出て、親族の死をきっかけに戻ってきた女性が知った戦慄の真実。夏休みに祖父の家にやってきた少年が遭遇した恐るべき怪異。昭和、平成、令和と3つの時代の連作中篇を通して、最強の拝み屋・物部斉清ですら止められなかった、恐ろしい土地の因縁と意外な怪異の正体が浮き彫りになっていく……。ホラー文庫30周年記念、書き下ろし作品。
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語
    3.9
    1巻1,562円 (税込)
    ホラーはなぜ怖い? 人気作家陣が書き下ろしたホラーを各ジャンルの魅力解説とともに味わう、ホラーカンパニー・株式会社闇がてがけたもっとホラーを「楽しむ」ための最恐アンソロジー。
  • 食べると死ぬ花
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。三つの約束さえ守れば、息子が帰ってくるというが……。「もう本当に最悪でした、もちろん褒め言葉」「吐きそうなくらい嫌な話」連載時から話題沸騰! デビュー作でネット民を震撼させたホラー界の気鋭が描く、血と涙で彩られる美しき地獄。
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ【試し読み】
    無料あり
    5.0
    1巻0円 (税込)
    ホラー&児童書の人気作家10人が、てのひらサイズの物語で、キミを恐怖の世界に引きずりこむ! 真夜中、洗面所の三面鏡に写った自分とじゃんけんをしてみたら……(「血みどろメアリー」)、恋愛成就を願って、好きな男の子の机の足に糸を結ぼうとしたら……(「赤い糸のおまじない」)、転校先の学校にはすごく不気味な授業があって……(「ぢんぬるさま」)ほか、すぐ読めて、ガチで怖いと話題のシリーズ第3弾!
  • てのひら怪談 こっちへおいで
    3.0
    1~3巻748~803円 (税込)
    てのひら怪談──それは、てのひらにおさまるほど小さな小さな物語。すべて800字以内で書かれた、こわい話やふしぎな話のこと。短いから、あっというまに読みおわる。でも、油断しちゃだめだよ。幽霊やのろいの話、学校でおこった事件、聞いたこともないような変わった話……どれも本当におそろしいんだ。さあ、勇気を出して、ページをめくってみて。50編の小さな物語が、きみがやってくるのを待っているよ──。
  • パライソのどん底
    3.9
    1巻1,584円 (税込)
    男の首筋に浮き出す血管を数えたことも、くっきりとした白い喉仏に噛みつきたいと思ったこともなかった。“美しすぎる彼”に出会うまでは――。 それぞれの“欲望”と、それぞれの“絶望”が絡まり合い、衝撃の結末へ。 「アレに魅入られると、死にますよ」――ここは楽園?それとも地獄? “絶対に口にしてはいけない禁忌”を抱えた村に、転校生・高遠瑠樺がやってくる。彼のあまりの美しさに、息を呑む相馬律。だが、他の誰も、彼に近づこうとしない。そして、律だけに訪れる、死にたいほどの快楽……。 ある日、律の家の玄関が、狂い咲きした花で埋め尽くされる。”花の意味”を知る、神社の“忌子”の口から出た言葉とは!? 止まらぬ愛と欲望は、はてしない絶望と恐怖の始まりだった――! この村で、住民がひた隠しにする「伝承(ひみつ)」とは? 俺の心と体を支配し、おかしくした、「存在(アレ)」の正体とは? 切なさも怖さも底無しの、 BL系ホラー!
  • 異端の祝祭
    3.9
    1~3巻748~770円 (税込)
    失敗続きの就職浪人生・島本笑美。 原因は分かっている。彼女は物心ついた時から生きている人間とそうでないものの区別がつかないのだ。 街に溢れ返った異形のモノたちは、自分の姿が見えていると分かるや否や、笑美に纏わり付いてくる……。 ある日、ダメ元で受けた大手食品会社「モリヤ食品」の面接で、笑美はヤンと名乗る青年社長と出会う。 出会ったその瞬間から、何故か自分に惚れ込んでいるヤンに心奪われ、笑美はそのままモリヤに就職することを決める。 しかし「研修」という名のもと、ヤンに伴われて笑美が見たのは、「ケエエェェェエコオオォォオオ」と奇声をあげながら這い回る人々だった――。 一方、笑美の様子を心配した兄・陽太は、心霊案件を専門とする佐々木事務所へ相談に訪れ……。 ページを開いた瞬間、あなたももう「取り込まれて」いる。 カクヨム発の「ほねがらみ」がTwitterでバズり大反響! ネット民を恐怖の底に叩き落とした驚異の新人作家が放つ、民俗学カルトホラー!
  • 超怖い物件
    3.7
    1巻748円 (税込)
    古民家を買った男は、なぜ家の中にある氷室のことが気になってならないのか(宇佐美まこと「氷室」)。自殺した妹の部屋が、しばらく後に訪ねていくと、元通りに復元されている(神永学「妹の部屋」)。家の中に真ん中にある座敷牢は、誰を閉じ込めるためのものだったのか(黒木あるじ「牢屋」)。その家は、何か変だ(平山夢明「ろろるいの家」)。 当代随一の作家たちが紡ぐ、「超怖い」物語。
  • ほねがらみ
    値引きあり
    3.4
    1巻548円 (税込)
    「今回ここに書き起こしたものには全て奇妙な符合が見られる。読者の皆さんとこの感覚を共有したい」――大学病院勤めの「私」の趣味は、怪談の収集だ。知人のメール、民俗学者の手記、インタビューの文字起こし。それらが徐々に一つの線でつながっていった先に、私は何を見たか!? 「怖すぎて眠れない」と悲鳴が起きたドキュメント・ホラー小説。
  • 眼下は昏い京王線です

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前情報なしでいっっっっっちばん好きなタイプの男女お出しされて終わった。最悪。最高。シマ琴あってよかった〜、あったよね?

    本当に、永遠になりたかった女と永遠になれなかった男の組み合わせが大好きすぎるし、カクヨムの後日談読んで更にその気持ち強まった。人間が愛のために身を滅ぼし幻影を追いすがるときにまろびでる煌めきを致死量浴びれてよかった。

    昔、京王線沿いに住んでた頃を思い出せて懐かしい気持ちにもなったし、あれから色んな街に移り住んだけど、やっぱりいい所だったな〜また住みたいな〜と改めて思えた。ずっと、京王線沿いに出てくるヤバい怪異の話なのに。あと琴葉ちゃんは地方住みではあったけどたぶん本人が考

    0
    2025年01月29日
  • 眼下は昏い京王線です

    Posted by ブクログ

    他著の怪異より面白かった。出会いが軽くシマさんの呼び出しにもほいほい着いてくるしどこに住んでるのか素性もわからないのに信頼してる。この娘もしかして幽霊?とか思いながら次々と起こる怪異現象にも遭遇しながらもシマさんの絶妙な助けにきゅんきゅんしている。
    どうしてシマさんが幽霊に遭遇したいのか理由が後半明らかになり、明らかになった所でシマさんは行方不明になる。
    最後のシマさんを探す琴葉のシマさん情報の呼びかけに不気味さより悲哀を感じる。

    0
    2025年01月16日
  • 極楽に至る忌門

    Posted by ブクログ

    2025年最初はホラーから!
    田舎の因習村ホラーで、作品全体から漂う不穏な雰囲気がなんともたまりません
    ネタバレしたくないので何も書きませんが、も〜がっつり怖い!とても良い!!
    いや〜面白かったな〜!芦花公園先生の書かれる、不穏で不気味なホラーが好きなので次回作も楽しみだ(⁠^⁠^⁠)

    0
    2025年01月04日
  • 食べると死ぬ花

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今まで読んだ芦花公園作品の中で一番好きだった。
    読み終わって、もう一度頭から読もうかな?と思ったくらい。「無欠の人」で振り返ってくれたので助かった。
    そもそも群像劇でオチに向かって集結する話が好き。

    「大歳の棺」の姑をシンプルに嫌なババだと思っていたので「瞋恚の石」のオチで震えた。

    好きな話は……選べないな。
    序盤はいつもだらだら読んでしまうのだけど。
    「瞋恚の石」で双子の話って好き〜……あれ?と引っ掛かり
    「黄金の盃」のホラーらしい仄暗さと雄二の人間みのなさ(読めばわかると思うけど、間違いなく人間味はなかったんだなぁ)が好きで、 
    「天賦の才」の小塚を哀れに思って
    「無欠の人」でこれは最

    0
    2024年12月29日
  • パライソのどん底

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙が好きな画家さん(イラストレーターさん?)なので絶対買うと決めていた。

    ホラーBL、あんまり読んだ事ないけどどうかなーと思ったけど、村の薄暗さと因習とか不気味さは感じるものの、芦花公園作品の中での恐怖度としてはそこまで高くない。
    BLも性描写が激しい訳じゃないので全体的に読み易かった。

    ラストのイチとカイが切ない。
    時代が違えばまた違うんだろうな。

    読みながらこちらは大体xxなんだろうなとわかるのに、登場人物がxxがわからなくなってカイが笑ってるのはちょっと怖かった。
    情報操作されてるわけでもなく、覚えていられないというのがまた。

    オチが凄く良かった!大満足!!
    作品通した結末とし

    0
    2024年12月29日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!