あらすじ
日常に潜む暗闇から滲んだ〈呪い〉。気づかぬうちに〝それ〞は、あなたをあちら側に引きずり込む。とある地方都市に蔓延(はびこ)る穢(けが)れ、女子中学生の交換日記に潜む怨念、無人古書店に集まる忌まわしの記憶、模倣作品にかけられた呪詛、名家に死を招く丑の刻参り、平凡な社員研修に込められた悪意……。もう後戻りはできない。六つの呪いの扉が今開く――。
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Posted by ブクログ
夜寝る前に読んだらめっちゃビビってしまった。ホラー作家ってやっぱみんな文章うまいな。
①呪いは明るく輝いて 上條一輝
これおもしろかった!! タイトルもあ~そういうことねって納得。じりじりと忍び寄る絶望と、怪奇の正体に気づいたときの手遅れ感。するする読まされました。
②呪いの交換日記 北沢陶
これも不気味だった……。ホラーってこういうことだよね~って感じ。手に取ったらおしまいって理不尽すぎるよ。どうすりゃいいねん。
③ほらあな 澤村伊智
知っている作家さんだ! と思いながら読み、一番びびった。こええよ!!!!
④劣化コピー 背筋
口に関するアンケートはぜんぜん怖くなかったんだけど、これはめっちゃこわい!
⑤壱本樹様 三津田信三
冒頭の語りでこれは合わないかもと思ったけど、読み進めるうちに恐怖。小屋に隠れたシーンとかドキドキした。
⑥「しばらくゆっくり休んでください」芦花公園
え、どういうこと?? と思いながら読み、たぶんこういうオチかな……? と推測した。
なんか怖いというより、ちゃんとした会社だなあという感想だけが先に来た(笑)
仕事や私生活が忙しいと真っ先に読書量に変化が出る。ほぼ二ヵ月ぶりに読んだ本がホラーってどういう心境なのかしら。なんにせよ読み切れてよかった。
Posted by ブクログ
「呪い」の描写の味わいが各々違っていて楽しめました。
「次はどんな呪いが?」と気になって、一日で読み切ってしまいました。
短篇のため気軽に読み始めることもできて、おすすめです。
Posted by ブクログ
豪華作家陣による「呪い」をテーマにしたアンソロジー。
一言に「呪い」と言っても、ゾッとする怖さから、ちょっとした驚きを楽しめるものまで、作家さんごとに全く違う読み味が楽しめる贅沢な一冊でした。
次はどんな「呪い」が来るのかとページをめくる手が止まらず、全編を通して大満足です。物語の不穏さを象徴するような、おどろおどろしい表紙も世界観にぴったり。
個人的には、「そういう伝播の仕方もあるのね...!」と新鮮な驚きもあった、上條一輝さんの『呪いは明るく輝いて』と、構成もあわせて楽しめた背筋さんの『劣化コピー』がお気に入りです。
Posted by ブクログ
これだけ理不尽な呪われを見せつけられると、何もしてなくても交通事故みたいに呪いの方からぶつかってくる事もあるんだろな…という気持ちになる。
以下感想です。
全編面白くてまた無駄に長くなってしまった~
上條一輝『呪いは明るく輝いて』
市役所で働く主人公の目線で描かれる街ホラー。
同じくらいの規模感の所に住んでいるので、街のディテール細さが恐ろしさを倍増させる。
主人公が真面目で健気で応援したくなるんだけど、いかんせん呪いのスケールが……
北沢陶『呪いの交換日記』
交換日記のページと、仲良し3人グループのやり取りが交互に書かれる。
呪いの始まりはほんとに微かなもので見逃してしまう程。女子の「仲良し」の温度感がリアルでそっちも怖い。
澤村伊智『ほらあな』
無人古本屋が出て来るんだけど、え!めっちゃ良いじゃーん!この本屋近所に欲しい(´・∀・`)とか序盤浅はかにも思っていました…。
背筋『劣化コピー』
視点が切り替わりながら少しづつ呪いの輪郭が見えてくる構成。短編とは思えない満足感でつい読み返してしまった。
団地が好きなんですけど最近は背筋さんのせいで恐怖が勝ちつつあります(近畿地方でも怖かった)
三津田信三『壱本樹様』
「呪いの目撃者」である老齢の女性から話を聞かせてもらうという作りの話。お婆ちゃんの方言と語り口が柔らかくて、昔話を聞いてるような気持ちでワクワクしながら読み進めると……
芦花公園『「しばらくゆっくり休んでください」』
都市部から離れた静かな場所で行われる派遣研修の記録。
芦花公園さん読むの2作品めだけど、ほんとに邪悪を書く事に長けてる作家さんだと思う。長編も読みたい!
Posted by ブクログ
2026.04.23
呪いって「強い負の思い」だと思ってて。正の思いは愛着、負の思いは執着になり、念になり、呪いになる。だから呪いは「対象物にとどまる」と。
でも。
この本の中の呪いは「伝わる」。あっさりと、でも確実にじわじわと「広がる」。穢れや悪意から呪いの念が広まっては手の施しようがない。救われないという後味の悪さは、この本では存分に味わえる。
上條さんの穢れのお話は「え」と思う広まり方。あってたまるかと思いつつ、正直、「念」に加担して「いいぞもっとやれ」とも思ったりして。
背筋さんと芦花公園さんのお話は、読み終わってすぐもう1周した。どこに呪いの元凶が?と思い、それが頭で整理がついたとき、妙なスッキリ感があった。いろいろと、深い。特に芦花公園さんは「キタコレ、よくわからん」からの怖っ。これも「いいぞもっとやれ」と思ってしまった
「人を呪わば穴二つ」が全く通用しない本。
Posted by ブクログ
ライトめな怖いお話でした。個人的には光文社文庫から出てる異形コレクションの方が好き。怖い話がそんなに・・・という方には優しめでいいのではないかと。
最後の芦花公園さんの短編はメールの文面が読みにくかった。