極楽に至る忌門

極楽に至る忌門

880円 (税込)

4pt

4.0

四国の山奥にある小さな村。そこには奇妙な仏像があり、大切に祀られていた。帰省する友人・匠に付き添い、東京から村を訪れた隼人は、村人たちの冷たい空気に違和感を抱く。優しく出迎えてくれた匠の祖母の心づくしの料理が並ぶなごやかな夕食の最中、「仏を近づけた」という祖母の言葉を聞いた瞬間、匠は顔色を変える。その夜、匠は失踪し、隼人は立て続けに奇妙なことに巻き込まれていくが――。東京での就職を機に村を出て、親族の死をきっかけに戻ってきた女性が知った戦慄の真実。夏休みに祖父の家にやってきた少年が遭遇した恐るべき怪異。昭和、平成、令和と3つの時代の連作中篇を通して、最強の拝み屋・物部斉清ですら止められなかった、恐ろしい土地の因縁と意外な怪異の正体が浮き彫りになっていく……。ホラー文庫30周年記念、書き下ろし作品。

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極楽に至る忌門 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    訳が分からず理不尽だったのが頷き仏、救いがなく悲痛でしんどかったのが泣き仏、怪異も人間も恐ろしかったのが笑い仏、後日談の外れ仏。

    因習村ホラーというのか、これぞジャパニーズホラーという雰囲気でよかった。
    田舎の村の閉塞感がよく描写されている。
    別作品に出ている物部斉清が登場する。笑い仏がこの話の「...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月29日

    芦花公園の作品で所々でキーとなる、最強の拝み屋物部斉清でも解決できなかった四国のある集落の話。
    大きく3つの話で、最後にプロローグでコレまた「ほねがらみ」の斉藤教授もでてきて、物語をしめくくる。
    芦花公園のファン心を、物語の恐ろしさとともに鷲掴みにする混作。

    一つ目の「頷き仏」はさわやかな話の始ま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月26日

    津守さん、物部さんと、拝み屋メンバーが登場して、とてもよかった。
    人の欲望が風習を作り、文化を作る。
    描写の迫力があって、とても面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月23日

    芦花公園の他作品と物部繋がり。物部で止められなかったとはどんな凄まじい怪異か、と恐ろし楽しみに読み進めてみると、なかなか終盤まで全貌がわからない。主となる不気味な話が3話、3話目の終盤で何となく話が見えてくる。見えて来たと思ったらかなりの胸糞因習村だったが、全てが見えた後にはやりきれないものと若干の...続きを読む

    0

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