あらすじ
四国の山奥にある小さな村。そこには奇妙な仏像があり、大切に祀られていた。帰省する友人・匠に付き添い、東京から村を訪れた隼人は、村人たちの冷たい空気に違和感を抱く。優しく出迎えてくれた匠の祖母の心づくしの料理が並ぶなごやかな夕食の最中、「仏を近づけた」という祖母の言葉を聞いた瞬間、匠は顔色を変える。その夜、匠は失踪し、隼人は立て続けに奇妙なことに巻き込まれていくが――。東京での就職を機に村を出て、親族の死をきっかけに戻ってきた女性が知った戦慄の真実。夏休みに祖父の家にやってきた少年が遭遇した恐るべき怪異。昭和、平成、令和と3つの時代の連作中篇を通して、最強の拝み屋・物部斉清ですら止められなかった、恐ろしい土地の因縁と意外な怪異の正体が浮き彫りになっていく……。ホラー文庫30周年記念、書き下ろし作品。
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Posted by ブクログ
2025年最初はホラーから!
田舎の因習村ホラーで、作品全体から漂う不穏な雰囲気がなんともたまりません
ネタバレしたくないので何も書きませんが、も〜がっつり怖い!とても良い!!
いや〜面白かったな〜!芦花公園先生の書かれる、不穏で不気味なホラーが好きなので次回作も楽しみだ(^^)
Posted by ブクログ
神様に近い位置にいる猿が苦手なのです。
理由はこれまでに出会ってきた物語で大抵意地の悪い役柄にいるから。(八咫烏シリーズ小説の3巻あたりで登場する猿がとても怖い)
今回は同じくらいかそれ以上に怖かったです。泣きそうでした。
人間の"怨み"の感情から怨霊になるのは、まわりまわって人間らしい強欲さが見えるので、私の恐怖対策としてはマイナスに振り切ってるエネルギー全部プラスに変えたろ、と考えるんだけど、「神様」の領域なるともう敵わないなという畏怖が圧倒的にくるから絶対に太刀打ちできなくてなるがままに身を任せるしかないなと諦めが先にくる。
海外の一神教的考えでは神様に"見放される"ことが絶望的とされ、多神教的日本では神様に"見つかる"ことが恐れられるという話を聞いたことがあってまさにその通りだと思う。
しかし、ただ怖いだけで終わらないのがすごかった。
信仰は、神様が先?人間が先?
結局は、神様の概念を「人間が形作っている」。
つまりは歪め穢すのも人間次第。
冒頭の話は死ぬほど怖いけど、進むにつれて別の恐怖が顔を出すので、ぜひ読んで体感してほしい!執念!
Posted by ブクログ
私はまだシリーズの方を全部読んでないので物部さん?のことあんま分かんないんですけど、キャラ分かんなくても気持ち悪いゾワゾワ感は味わえるのでオススメです!!
読み終えた直後の感想メモを発掘!そのまま載せます⬇️
ずっとぞわぞわしている。得体のしれないぞわぞわ感。お化けが怖いんじゃない。猿神が怖いんじゃない。なにが怖いのか分からない。得体がしれないがゾワゾワと汗をかく。夏の田舎で気味の悪いものを見た気がした時に音が遠くなるような、心臓がどくどくと主張するような。じわりと滲む脂汗のように肌にまとわりつく恐怖が相変わらず上手くて良かった。少し可愛らしくて魅力的な語りや気になっちゃうようなキャラクター。やっぱり芦花公園かなり好きだ。極楽に至ることについての感情移入が出来なかったから、ずっと気持ち悪い人たちを見せられていたけど、これが正解なのかもしれない。人は気持ち悪い。気味が悪い。
田舎に帰省するような人間だからわかる田舎のアットホームな温かさと気持ち悪さが全面に出ていて、私が田舎育ちだから怖いんだと思うと気持ち良かった。いちばんは、フィクションだってわかっているのに、こういう事する地元の老人が"ありえる"の枠内に入っていることが怖い。芦花公園の最高なとこってここだと思う。ありえるんじゃないかと思わせるリアリティある描写
芦花公園の文て視覚要素多いのかな。
どちらにせよかなり細かい所まで情景もでてくるし、好みでした。頷き仏が好き。
なんかこういうのを「はいはいヒトコワね」て言う人って、自分が歪めてしまう可能性怖くないのかな、こんなにぐちゃぐちゃの信仰してるのに。これは自然が怖いに似ていると思う。
Posted by ブクログ
思いっきり嫌な気分に浸りたかった。
電子で買って一気読み。紙でも欲しい。
最高に最悪な4つの短編。
人の濁り切った感情を最大公約数に濾過してホラーに消化するのが上手いな。物部さんは「芸能人みたいに見た目が良い」と描写されるけど実際どんな顔なんだろう。予想するのが難しい。
読み直したら謎が出てきたので整理のために書き出します↓
頷き仏
ばあちゃんの「頷き仏をね、近づけたの」は自分が死んでこの土地を守る覚悟をきめたってこと?わざわざ東京から孫が帰ってくる時にやるべきことなのか?
それに対して匠が「様子を見てくる」は自分が死ぬことを分かった上でのことなのか?そもそも隼人を連れてきた時点で隼人に復讐する気はあった?
匠と隼人の痴情の縺れが、途中から判明してなぜ隼人が匠の頼みを断れないのかわかるのが嫌なスッキリ感。
Posted by ブクログ
匠もよくこうして、うんうんと頷きながら、隼人の話を聞いた。
なんでもないことでも、うんうんと頷いてきて、気分が良かった。
気分が良かったから、少しはいい思いをさせてやろうと思った。
善意と善意だったのだ。始まりは。
誰にも責められるべきではない。
(頷き仏/泣き仏/笑い仏/外れ仏)
芦花公園渾身の集落ガチホラー
芦花公園先生にしては珍しくストレートに怖い連作短編集。
作中の人物の発言を元に年表を作っていくと「おやぉや安住さん、どうやら詰んでるみたいですねぇ〜」
「無敵の物部斉清でなんとかしてくださいよォーーッ‼︎」と発したくなる絶望的状況に思わず感服してしまいました。
被害者達が非常にテンポよく追い詰められていく様はある種リアリティがあり、特に最後の被害者が「入っていいですか」との発言に対して、
すんなり許可を出した時には思わず「終わったぁ〜!やっちまったなぁ!オイ!」と口に出してしまうほどには感情移入していました。
これまでの霊障描写よりも、ねっとりジワジワと嬲り、濃厚な恐怖の底なし沼に引き摺り込んでいくかのような筆致は、佐々木事務所シリーズとはまた異なった趣で非常に楽しめました。
因習村崩壊ホラーと後日談としてはかなりの完成度だと思います。何よりこれまでの作品の、投げっぱなしエンド・後出しジャンケン敗北エンドと違い、ある種爽やかな終わり方で読後感のモヤモヤが一切ありませんでした。
安心してください。ちゃんとBL成分入ってますよ(薄め)。
総じて芦花公園入門編、純ホラーファンにもオススメしやすい一作だと思います。
“パライソ”とか”とらすの子”は流石に男性の私が勧めるには勇気が必要ですからね。
Posted by ブクログ
もうこんなんなっちゃったら物部さんも諦めるっきゃないよ(絶望)
『泣き仏』の視点キャラクターの女性がただただ可哀相で……。
しっかり読み返してみると『頷き仏』の大学生も怪異側から近付かれたように見えるし『笑い仏』の子供も終始普通の子供らしい判断しかしてないし、基本みんな土地の怪異に巻き込まれたパターンなのがまた恐ろしい。
元々はニュートラルだった土地神に危険な方向性を与えてしまった村人が怖いヒトコワとも受け取れるし、人間の理屈では理解できない方向に成長を遂げてしまった怪異が一番怖いとも受け取れるなー。
Posted by ブクログ
因習が残る寒村で起きる人知を超えた現象。異なる時点の物語が示された後、その因果が語られ終局します。人々の祈りや願いが積もる事で生まれる怪異は強大で恐怖度も高く、なすすべもありません。因習ホラーが好きな方におすすめです。
Posted by ブクログ
因習村ホラーの中央のような要素で構成された物語であり、好き。
わけわからんけど何か起きてるが3つの時代で描かれてそれを重ね合わせるとなんとなく見えてくる因習の全体像、好き。
神を神とするのもバケモンとするのもヒトの認識的な話、好き。
物部斉清の総括、好き。
物部斉清のキャラクター造形に対する好感度は佐々木事務所シリーズで徐々に上がりつつあったところ、今作で急激に爆増。
文章から清浄なイオンを浴びるレベルに至る。
読み終わってすぐ2回目に突入してしまう求心力あり。
Posted by ブクログ
これは本当に不気味ですし、何度か読み返すことになります。
あらすじ
隼人が大学で出会ったのは山奥の田舎出身という薄幸の美少年、匠だった。物腰穏やかで優しい匠と仲を深めていると、実家に遊びに来ないかと誘いを受ける。せっかくだからとその誘いに乗るが、匠の実家は村八分を受けているようで嫌がらせの電話を受けたり、村人に無視されて驚く隼人。匠の祖母が頷き仏を家に近寄らせたと話したことで匠もおかしくなってしまい…。
様々な人物の目線で頷き仏について語られるので一回読んだだけではわかりにくいと思います。隼人くんと匠くんが出てくるのも1話だけですし。それでも1話目からゾクゾクするのに、話数を重ねるごとに悍ましさが増し増しになります。
そして、今回のテーマは猿神です。山神っていうとやっぱり蛇とか大木とかだと思いますが、まさかの猿。人に近い分、不気味さが半端ないです。獣でもなく、人でもなく、その中間にいて惑わす感じがよく本に表されていて、あと引く怖さでした。ただ都会に住んでる人にはまるで関係ないのでしばらくしたら忘れそうな怖さでもあります。
非常におすすめです、面白かった!
Posted by ブクログ
「家が滅ぶ」っていうのはこういうことなんだなという、これでもかというぐらい滅ぶ話。
家を物理破壊するのはちょっと笑った。
怪異というより本当に人間が最悪すぎるんだよな。まだ助かるチャンスはあったはずなのに。いや無かったかも、、、
途中最悪なジュマンジみたいなゲームが出てくるのが(やるまでの流れからやりおわった結果まで)めちゃめちゃ最悪ですごかった。
助からねぇ~~~~~~。
Posted by ブクログ
大切なものと引き換えてでも自分は極楽に行こうと思える心がいちばん怖い。
老人から子どもまで、毒気のある人物が次々出てきてお腹いっぱいになった。特に泣き仏、あの日記を娘に読ませようとする母親の気持ち、理解できないし理解したくもない……
Posted by ブクログ
近頃よく見る因習村系ホラー。レビューも悪いのを見ないのでちょっと期待しつつ読んでみると、作品の全体的に漂う不気味な雰囲気が良かった。最初の章では恐ろしいことが起きているけど詳細は不鮮明に見えた。ただそれが章を追うごとに原因や事態が徐々にハッキリ見えてくるようになる。ジメジメとしたまとわりつく恐さを感じてみたい人はおすすめ。
Posted by ブクログ
他者を犠牲に得る極楽の鍵。他者を踏み台にして得る安寧を極楽と呼び求める村人達の思想は、生贄を求め続ける『猿』よりも恐ろしい。
果たしてそれが地獄なのか極楽なのかは『死んでみんとわからん』のでしょう。
尤も、『猿』と契約していないわたし達は死んでもきっとわからないでしょうけど。
Posted by ブクログ
短編集4つ!
それぞれが、布石といえばそうなんやけど、全てが要らん事してしまった!って感じになるんかな。
はじめは、神の使いみたいなんがおって、それが願いをかなえるみたいなのが…
どんどん歪んでいく〜
短編事に、更に更に歪んで行って、最後は、もうどうにもなりません!
物部さんでも!
やっぱり、神も仏もあったものか!というのは人側からの考えなのが良く分かる。
神も仏も自分らが、歪ませておいて、最後に救いを求めてもあかんって事やな。
何の救いもない終わり方やけど、やっぱり、人では超えてはならんもんがあって、超えたら、それなりの報いが来るんやな。
古い山奥の村の因習、
生贄、
土着信仰
と絡ませて、怖かった。
しかし、結局は、人側の問題やねんな。
あの世まで、幸せにって、それも自分だけ…歪むわ!
物部さん、登場しても、「もう遅い!ムリやから逃げろ!」っていうのも、それはそれで意外やけど…w
Posted by ブクログ
因習村モノとして楽しく読みました。
村人が拝んでいる仏とは何か?
何が起こってて、何が原因なのか、沢山のヒントを基に考察しながら読んでましたが、途中に出てくる母親の手記によって一気にあぁ!そうゆうことか!となりました。
怖くないはずなのにあの手記が1番怖かったです。
普通、ホラーは主人公が助かりたくて行動するものですけど、本作は結局助かる気ないってのも個人的には新鮮でした。
Posted by ブクログ
最強の拝み屋、あの物部さんでも止められなかった土地の因縁と怪異と聞けば読まずにいられない。
四国の山奥の村に帰省する友人に同行した大学生が巻き込まれる「頷き仏」、母の日記に戦慄する「泣き仏」、前二章の集大成でもあり小学生に容赦なく襲いかかる絶叫恐怖体験「笑い仏」の各章に散らばる怪異の断片を集めて浮かび上がるのは、因習の業を深くし神も仏も歪めてしまう人間の醜悪な一面。
大切なものを見失った末路に震える。
人の心の闇を見透かす怖さと主要キャラクターが魅力的な芦花公園ホラー沼からは抜けられないなとまた確信を深めた。
Posted by ブクログ
日本ホラーの怖さを凝縮した一冊。
短編形式で、同じ村の民間信仰をもとに形成されるホラー小説。神を作るのも人ならそれを歪めるのも人。
人の心の汚さ、悍ましさがよく分かる。その後ろに潜む民間信仰の得体の知れない恐怖。
映画になりそうな、古き良き日本のホラーという印象でした。
Posted by ブクログ
古くから続く因習に纏わる3つの禍々しい怪異
3つとも都会から来た人や土地に馴染みのない人の視点から描かれているため、複雑に絡み合う慣習と地元に根づいた価値観が分かりづらく、それもまた恐怖の一端をになっている。
時系列もバラバラなため、全部を把握することは難しく感じましたが、それもホラーの醍醐味と思えば◯。
後味スッキリとはいきませんが、民俗学的怪異譚をお探しの方におすすめします。
Posted by ブクログ
おどろおどろしい雰囲気は味わえた。が、トリッキーなセリフ頼りな印象があり、怪異や情景描写がそこまで充実していないためかゾクゾク来るような恐怖は感じられなかった。
また、同作者による他作の中ではもっと活躍しているのかもしれないが、いわゆる『寺生まれのTさん』的ポジションである物部さんのキャラ付けや魅力の演出もビジュアルに頼りきりな印象があった。
『母の日記』の内容は良かった!
Posted by ブクログ
村八分の観点と悲劇的な猿神信仰をテーマにしたホラー。
テーマと各エピソードとの繋がりや、テンポの良さはとても良かったです。
怖さはほどほどでしたが、それよりも夢と現実の境が曖昧な異世界感の演出はとても上手だと思いました。
ただ、人格描写やキャラクター設定(セリフや感情表現)のリアリティに甘い部分を感じました。
サブカルチャー的な価値を超えた、文学と言えるホラーってないのかな。
Posted by ブクログ
凄い、何も解決しないで終わった話だった
確かに色々ある事柄の中、こういう事もあるんだろうなとは思う
別に物部さんも完全無敵な正義の味方でもなんでもないし、当人達がどうにかしようとしなければそれまでだし
で、あの村どうなったんだろうとは思うけど、またあの村の誰かが犠牲になるだけなのかな
それでずっと永遠に続いていくのか
泣き仏の時の美和が、何故か急に自信喪失して仕事無くなって、両親がいなくなって帰ってきたけど呼ばれたというかそういうものなのか
頷き仏は匠のお兄さんは上手く逃げれたのか
てか隼人と匠の関係は最後の方で、え?ってなったし尚更後ろめたいというか、そういう、気持ちがあるのにその友達の実家に行くものかな、だからこそなのかそこは分からないけど
そして笑い仏の優斗くんは、残念ながらのあと一歩で逃げ損ねた
今時の子はそんな感じなのかな、カナメさんて誰だよ、配信者とかそんなの信じちゃうの?いや今はそうかと
一体何処に消えたのかも分からない
結局鍵って何なのかそれも分からないけど、家族を犠牲にしても返したくないそんなものなのか
こういう事がありましたよ、っていう話、これはこれで面白かった
Posted by ブクログ
民俗ホラー。同じ村の因習を複数の語り手の視点から描く。あまり怖くなかった。
人が神を作る。神ってバケモンかもしれんけど。
民俗ホラーが孕む差別的視点への言及がある。ジャンルとして今後廃れていくのか、しぶとく続いていくのか。
第三話のてんじといい、物部といい、能力がチート過ぎてラノベ的な感じ。
Posted by ブクログ
著者の作品は、角川ホラー文庫30周年記念アンソロジー『堕ちる』で短編を一編読んだのみ。最近勢いに乗っている作家さん(私見。)ということで、せっかくなので長編にもあたってみることに。(著者の代表作はシリーズものみたいなので、避けてノンシリーズの本作をチョイス。)
「四国の山奥にある小さな村。そこに祀られる石仏、その背景にあるは猿神信仰。"極楽に至る鍵"を欲した人々がその土地に醸成したのは、手の施しようのない"歪んだ神"と"怨嗟の呪い"だった―――。」
土着信仰をテーマにした、救いのない恐怖。実力のある拝み屋すらも匙を投げてしまう程に、人々の欲望によって穢れてしまった土地。人々は、その"呪い"に翻弄され、餌食になるのみ。
ストレートに恐怖を味わうことが出来る民俗系ホラー。ストーリー展開に特筆すべきものはなく、ある意味シンプルなホラー作品。良い作品であったとは思うが、記憶に刻まれるようなインパクトはなかった。
Posted by ブクログ
人ん家の電話に家主を差し置いて出る奴がこの世にいることを知れた
怪異の羅列とその真相のみなので、もう少し進んだところにオチがあればもっと楽しめたように思う
Posted by ブクログ
「頷き仏」「泣き仏」「笑い仏」「外れ仏」
四話収録の連作短編集。
読んでいる間ずっと湿り気を帯びた衣類が身体に纏わりつくような不快感を感じた。
物語の舞台は四国の山奥に位置する因習村。
東京から帰省する友人に付き添った隼人だが、到着早々奇怪な電話があり、その家で暮らしていた祖母が死亡、友人は行方不明に。
冒頭から一気に不穏な空気に包まれる。
大切に祀られている石仏、奇妙なわらべ歌、三つの捧げ物とホラー度は更に増していき、並行して恐怖も倍増していった。
怪異も怖けりゃそれ以上に人間も恐ろしい。
悍ましさ満載の民俗学ホラー。
Posted by ブクログ
物語は常に不穏。
なるほど、なるほどねぇ。
村ホラー(人怖)系の分類でいいのかな?
もう一押し重さがほしかったかな。
どこか遠くの話という概念が消えなくて、読んでる間は怖い空気がすぐそこにいて欲しい私としては少し置いてけぼり感が。