斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 本の背骨が最後に残る

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    短編とは思えないほど完成されている世界観。恐ろしくて美しくて個性的。
    どれも素適な話だったけど、2作目の転化の話が好み。そして表題作はやはり完成度が高く美しい、同じ世界観の最後に収録された描き下ろしがとても良い。

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    2025年08月16日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    ネタバレ

    天使と言う存在が出てくる特殊設定の本格ミステリの中でまっすぐに正義を追い求めるキャラクターの葛藤と刹那さがなんとも良い…

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    2023年11月17日
  • 本の背骨が最後に残る

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    短編集全体を通して想像を絶する痛みが描かれる。グロッキーなのが苦手な人は避けた方が無難という難点はあるものの、痛みと美しさが同時に在ることの不思議さを感じた。作家の想像の果てしなさを思い知らされる1冊。

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    2025年02月02日
  • 百合小説コレクション wiz

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    かなり好き。特に斜線堂有紀さんの「選挙に絶対行きたくない家のソファーで食べて寝て映画観たい」、南木義隆さんの「魔術師の恋その他の物語(Love of the bewitcher and other stories.)」、宮木あや子「エリアンタス・ロバートソン」の三編が好き。心中したり不幸になったりしない、でも社会的な背景も踏まえた百合小説で好感度が高い。百合小説というよりビアン小説と言ってもいいなもしれない。わたしはふわふわした王道女子高生百合にどうしてもハマれないたちなのでこういうのはとても趣味に合うし、日々異性愛前提の社会に生きていると心が救われる気持ちになる。

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    2023年11月04日
  • 詐欺師は天使の顔をして

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    かつて一世を風靡した霊能力者・子規冴昼が失踪してから3年。冴昼と共に霊能力詐欺を働いていた要に、冴昼から突然連絡が入った。彼はなぜか超能力者しかいない街にいて、殺人の罪を着せられているというが……。


    現実世界とは違う法則が働く異世界が舞台のミステリー小説です。超能力者しかいない街で起こった”非能力者しか引き起こさない殺人事件”など、不思議な世界での事件の話。読みようによってはちょっとブロマンスっぽくもあるかも。

    主人公たちは元の世界で霊能力者として活動していた、言ってしまえば詐欺師で、事件の解決の仕方も正統派ではなく自分たちの都合の良い結末に誘導して落とし込む手法が捻りがきいていて面白い

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    2023年10月12日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    AIによる元天才を甦らせるプロジェクトの話。途中途中で起きる事件に対してそれぞれの登場人物の背景や心情が丁寧に描かれていて、とても人間味溢れる内容。終わり方も綺麗で満足いく作品。もっと壮大な事件とかも欲しかったな。

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    2023年10月09日
  • 君の地球が平らになりますように

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    『愛じゃないならこれは何』の続編です。
    前作とリンクしている話があり、面白かったです。
    相変わらず、突き進むと大変なことになるのが分かっていてもやめられない恋の話です。
    前作で主人公たちに意味深な言葉をかけてきた登場人物が、どんな地獄の恋をしてきたのか、繋がった快感がありました。
    今回印象的だったのは表題作です。陰謀論にハマった憧れの人に、今なら近づける!と頑張る女性の話です。
    地獄に耐えられなくなるのが先か、とことん突き進めるかは、短編によって違うので、結局は人によるようです。
    でも、どちらの展開にしてもしんどいですね。やっぱり現実でこんな恋はしたくないです。

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    2023年10月01日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    タイトルどおり
    どんでん返しを集めたアンソロジー。

    「踏み台」芦沢央
    「おれ以外の奴が」阿津川辰海
    「遣唐使船は西へ」伊吹亜門
    「雌雄七色」斜線堂有紀
    「人喰館の殺人」白井智之

    最初からどんでん返しがあるもの、という
    前提で読み進めながらも楽しく読めました。

    芦沢さん目当てで読んだので安定の面白さ。
    しかし、主人公の顛末は自業自得にしか思えないので、
    何を感傷に浸っているのだ、と思ってしまった。

    「おれ以外」はハードボイルドで良かった。
    主人公がやられてしまうのか?と
    ヒヤヒヤしていたけれど、セーフ。
    でも、最後はちょっと哀愁。

    「遣唐使」は、今までみたことのない時代背景で
    描かれた

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    2023年09月04日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ジャンルの違う確かに斬新などんでん返しがあった。

    ただ、作品によっては
    読みづらい、きついと思うものもあるかもしれない。


    雌雄七色は読み返してしまった。
    短いのに1度では吸収できない内容、作りだと感じた。

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    2023年09月03日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    「本をテーマにした話は沢山あるけど映画をテーマにした作品って珍しいな」と思って手に取った作品。
    私の知らない作品がテーマだったら話分かるかな……とドキドキしていたけど杞憂だった、タイトルの所に表記されてる映画以外にも沢山の映画の話が出てきてそれだけでも楽しい。
    個人的に2話目の話が青春!って感じでよかった……この話は本当に色んな意味で何事もなく上手くいってよかった。
    ちょっと不穏な秘密が明かされたりもあって次作にどう繋がるのか楽しみ。

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    2023年09月03日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    引きこもりで映画が大好きで秀才な青年が安楽椅子探偵役だなんて、それだけで楽し過ぎる。しかもそこに押し込んでくる、ちょっといい加減でお調子者の青年との関係の築き方も素敵なのです。
    ミステリ的な魅力とキャラクターの魅力の嬉しい融合。

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    2023年09月03日
  • 君の地球が平らになりますように

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    今っぽくて、闇があって屈折した感じがすごく良かった。全編おもしろい。
    トラの話、最後の余韻がなんとも良い。

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    2023年08月24日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    ネタバレ

    始終寂しさとか虚しさが漂う中でうっすらと希望の光が見えてきたような結末が好きでした。

    ところで青岸探偵事務所のスピンオフが読みたいんですが、どこにありますか?
    存在しない前作感からしかとれない栄養素がある。

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    2023年07月26日
  • 君の地球が平らになりますように

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    こんな恋したくない。しかし「王道の恋愛小説なんてツマンネ」と思っているそこのあなたにはピッタンコ。翔んでる彼女たちの転がりゆく愛憎が楽しめる1冊。『君の地球が平らになりますように』→地味なワタシだけどサークルの人気者に絶賛片思い中。そんな彼が陰謀論にハマった。『彼女と握手するなら無料』→誰からも愛されたいワタシは天性のアイドル。『転ばぬ先の獣道』→ワタシの彼氏は究極の人たらし。『大団円の前に死ぬ』→ホストの彼と結婚したい。その為ならワタシ何だってする!総括:ワタシの圧が凄い。お気に入りは『転ばぬ先の獣道』

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    2023年07月23日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    斜線堂さんの作品は「恋に至る病」を初読し、次にこちらの作品を読ませていただきました。二作品目です。

    潮風の香りと、波の音。脳内に生み出される海の情景が途切れないまま一気読みしました。
    主人公と、特殊な病を患った女の子が「愛の証明を探す夏のお話」です。何が正解で、何が不正解なのか。唯一、ふたりが行っていた「チェッカー」だけは、盤面で正解を選び抜いていく。
    病室の中で何を話そうとも、どんな気持ちであろうともチェッカーで勝負しようと言えば隣に居られる。そんな免罪符を持った「チェッカーで勝負しよう」という一言は、二人にとって愛のひとつだったんだなぁと思うと中学生も大人もあんまり変わらないように見えて

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    2023年07月11日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    元天才作家の主人公はいろんなジャンルの若き天才を集めAIでの再教育にて復活させまっせ計画「レミントン・プロジェクト」に招待されて…

    今までの人生で天才やったことがいっこも無いはずやのに、何故か主人公にしっかり感情移入できて元天才の苦悩を疑似体験してしまえるのは斜線堂さんの作品の力によるものなんやろな〜さすがです。

    ほんま才能ってなんなんやろう?って才能の一欠片も持っていないけど考えたけども才能が無いことは悲劇ではなくて下手こそものの上手なれじゃないけども才能がなくても好きなことがいっぱいあれば楽しい人生なのかな〜って思った。

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    2023年07月01日
  • 君の地球が平らになりますように

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    令和の恋をテーマにした短編集。
    よくもまあここまで地獄へと続く恋物語ばかり描けるものである。
    徹底してドロドロ、というよりも皆が皆、どこかで平凡を諦めている癖に平凡以上を欲している。そして突き進んでいくのはおかしな世界である。斜線堂は頭のネジがどうかしてしまった男女を冷徹な視線で持って描いていく。SNS、地下アイドル、ホストに陰謀論、一癖二癖ある恋愛劇をぜひ。

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    2023年07月01日
  • 百合小説コレクション wiz

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    百合短編小説のアンソロジー。一番好きなのは『あの日、私たちはバスに乗った』。ユアのぶっ飛び具合がいい。『魔術師の恋その他の物語』も裏魔女宅みたいで面白かった。

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    2023年06月28日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    タイトルにこれでもかという感じの修飾子でどんでん返しと付いていると、作家さん書きづらいのかなと思いましたが、
    十分楽しめます。ちょっとエログロありますが。
    雌雄七色は順番に並べられない私には少し難しかったです。

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    2023年06月19日
  • 百合小説コレクション wiz

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    ネタバレ

    楽しみにしていた百合アンソロ。
    一番好きな作品は櫛木理宇さんの「パンと蜜月」。現実味があったし、当事者同士が一番幸せそうだったので。
    斜線堂有紀さん宮木あや子さん深緑野分さんはやっぱり安定感ある。
    アサウラさんの「悪い奴」そうくるか!って唸る学生百合でよかった。

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    2023年06月12日