斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 本の背骨が最後に残る

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    ネタバレ

    表題作が良かった
    本が紙ではなく人であり、一冊一つの物語しか持ってはいけない中で十の物語を抱えた人の本が美しく壮絶で隔絶した一冊として描かれており楽しめた
    短編集で、基本的に出てくる女性は美しい。だけど美しさには理由があると言うか、単なる外面の美醜だけではなく覚悟が決意が執着が彼女達を美へと祭り上げるし美しさは腐肉のようにまとわりつくもの達を呼び寄せる
    ただ私は欠損系に美を見出せないので作者がそれらを如何に美しく描いてもそこに感嘆の溜息を漏らす事は出来なかった。短編集を読んだと言うよりは個展を観てきた気分刺さる人には強く刺さる腐りかけの果実のような濃い甘い匂いがする一冊でした

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    2026年07月20日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    この二人の競作の聞いた時点で、ある程度覚悟してたけどやっぱり傷ついた。
    ままならない感情に振り回される少女達が可哀想で悲しい。
    どれもしんどいけど『場外戦』が一番きつかったな。
    もっと上手く生きて欲しいと思わずにはいられない。
    ただ、書き下ろし2篇にちょっと救われた。
    それにしても面白い試みだなあと。
    同じ七つの条件に基づいて執筆しているはずなのに、こうも違う話になるのか。

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    2026年07月19日
  • 君の地球が平らになりますように

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    世間的に間違った人生でも当人にとっては必要な人生なのだなあ、とぼんやり納得。最終話の「ミューティレーション」が良い感じの補助線になりました。

    自分もニッチな価値観に陥りやすいタイプなので「他人事ではないな」と気を引き締める(今さら)。

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    2026年07月19日
  • 恋に至る病

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    死にたいと思っている人を自殺に導くゲームを作った女子高生と僕の話

    ラスト4行を読んで鳥肌がたった。斜線堂さんの文章はパリッと清潔で大変読みやすい。その教科書のような文章で人を自殺に導くのは正義と謳われるとつい信じそうになるね。いやぁえぐられたわ…

    2025年映画化。人間を死に向かわせるのは、究極的には希望。歪んだ理論でどこからが嘘か分からない。いわゆる"恋"を期待すると度胆を抜かれる

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    2026年07月18日
  • 最後の一行 white

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    最後の一行で見方が変わる、というほど変わらなかったかなあ。どの一行だろうと考えてしまうくらいには。
    「ゼリーに満たされて」謎の生物との交流がかわいくてほっこり、と思いきやって感じでおもしろかった。最後の怒涛の情報開示で見え方が変わりました。
    「人魚の骨を拾いに往く」人魚が題材な段階で嫌な話になるんだろうなと思ってたけど、想像より嫌な終わり方でゾッとしてしまった。そんな再会は望んでないじゃん…。
    「次はあんたの番だよ」法月綸太郎シリーズは読んだことないので急に出されてもちょっと話に入り込めなかったな。怪談と刑事物の組み合わせは好きなのでおもしろかったな〜とは思うのですが。手が込んでてすごいなーと

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    2026年07月18日
  • 恋に至る病

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    本編を読み終えた時より、あとがきを読み終えてからのが混乱。
    これは「病に至る恋」の方も読んでみないと。

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    2026年07月17日
  • 恋に至る病

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    「青い蝶(ブルーモルフォ)」のシステムが完成されてる。本当に叶えたい人だけが最後までたどり着けるというのも納得。大体は途中で目が覚めると思う(面白そうだけど痛いのは嫌)。
    サイコパス気味だけど、宮嶺のおかげでなんとか正気を保って至れたけど、ラストまで読むと彼も取り込まれてしまっていたのかな…この先どうやって生きていくんだろうと心配になる。
    「病に至る恋」も合わせて読みたいね。

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    2026年07月14日
  • 恋に至る病

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    ネタバレ

    3.5
    スラスラ読めて2日で読み終わった。



    最後の消しゴムの意味がはっきりと分からなかった。いじめの始まりは消しゴムを取られたことだったけど、いじめさえも景が始めたのことだった?そうだとすると、刑事の推測通り宮嶺は景に利用されてたってことで…
    でも、もし景が本当に宮嶺のことを好きなら、小説に出てきた、好きな人から消しゴムを貰えば両思いになれるっていうおまじないを信じて景が勝手に消しゴムを取ったのかなとも考えられるし…

    筆者のコメントから、どっちと考えるかは読者次第って感じだったけど、私は刑事の推測が合ってるんかなって思った。

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    2026年07月12日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    7つの条件を軸に2人の作家が描く短編。条件は章ごとの最後に明かされており、予想して読み解く感覚が良かったです。7つも条件があるので似ている内容かと思いきや、それぞれ個性ある作品に仕上がっていました。

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    2026年07月10日
  • 愛じゃないならこれは何

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    恋愛に至らない愛を描く短編集。愛ではなく、偶像崇拝であったり、愛がために身を焦がして壊れていったり。恐ろしい恋愛(未成熟)を切り込んでいく。
    視点が新しい。人によって好みはそれぞれだろう。
    ちょっと飽きてくるので⭐︎3。私は三つ巴の話が好み。

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    2026年07月04日
  • 君の地球が平らになりますように

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    ネタバレ

    自分と違う世界に行ってしまった恋人を取り戻そうと、守ろうとするのはエゴなのか
    人は自分しか守れない
    たとえ善意であろうと、相手を傷つけてしまう
    優しさゆえの、狂おしいほどの愛

    普段恋愛ものはあまり読まないのですが、夢のような甘いシーンの後に来る、コミュニティのリアルさ生々しさが好きでした
    今はハッピーエンドじゃなくても、いずれそうなるだろう、いやそうしてやる!という柔らかな強かさも感じ、登場する女性たちには好感が持てました。

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    2026年07月04日
  • 恋に至る病

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    最後は景が昔自殺を止めた善名さんに刺され、刺された景を宮嶺が生徒会室に運び、救急車を呼ばず、放火して殺した。
    ブルーモルフォは自分がやったと言って宮嶺は出頭したが警察は景だと思ってる。
    景は本当に宮嶺が好きだったのか?駒として使うために小学校から仕込んでたのか?
    宮嶺がいじめられていた時、よく消しゴムを隠された。その消しゴムを警察から渡されたところで終わった。

    個人的に景はサイコパスだと思う。

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    2026年07月01日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    客観的に見ると「やばい(重い)女だなぁ…」と思ってしまうけど、
    自分が彼女たちと同じ立場だったら…あそこまでとはいかないけど、少なからず平常心ではいられないだろうなと思う。
    全肯定はできないし、全否定もできない感じ。

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    2026年07月01日
  • 恋に至る病

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    ネタバレ

    読後すぐは、警察の言う通り全て計算済みの行動だったのかな?と思いましたが考察を読んだり考え直して、というよりは特大の試し行動だったのかなと思いました。

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    2026年06月30日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    桜庭一樹さんと斜線堂有紀さんの競作
    短編6編プラス書き下ろし2編

    作家二人が決めた7つの条件をもとに物語が展開されていく 

    読んだあとに7つの条件が何だったのか明かされるので
    「あ、そういえばこのキーワードあった」となり
    なるほど、こういう趣向になっているのか!と思った。

    ただ話が飛躍しすぎてて、入り込めなかった。
    突飛で着地点が予想出来ないのが印象的。
    そして同じお題で書かれてもやはり作家それぞれに個性があって、色んな方向に話が膨らんでいくんだなと感じた。

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    2026年06月29日
  • 病に至る恋

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    恋に至る病を読まずに先読んじゃった。
    というか恋に至る病をずっと読んでると思ったら違った笑
    登場人物が突然出てきて心情とか結局どうなったの?みたいなことが多かったけど、本編のサブストーリーだからか笑

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    2026年06月27日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    思ってたよりは少し残念なイメージでした。
    現代風ではありますが、何よりも話が少し分かりづらい部分があって、ものすごく集中して読まないと内容が分からなくなってきてしまい混乱する場面がありました。
    強いてあげるなら「斜光のさす場所、七つの条件」が一番読みやすかったです。

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    2026年06月26日
  • あなたへの挑戦状

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    こんなミステリーの作り方あるんだ!
    っていう往復書簡的なミステリ。

    こういう家でおきたミステリ書いてほしい。

    犯人がなんで殺したあとに、死んだ人の隣で寝ることになったか、書いてほしい。

    ってざっくりお互いにお題出し合ってミステリ組み立てる。
    すごいね。

    これわたしもやってみたいな。

    なんで、この駐車場の真ん中にスニーカーが一つ落ちてるのか。

    まぁ、大体、ちょっと綺麗好きな運転手が落とした。
    いや、でも、もしかしたら、攫われそうになって被害者の靴が落ちたとか。

    でも、どうみても履き込んだ靴で、おじさんくさい。

    奥さんがムカついて片方ぶん投げた。

    右足だけ違う靴履いてきちゃって、

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    2026年06月25日
  • 回樹

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    うん。気持ち悪いです(褒め言葉)。

    極々私的なこだわりやらコンプレックスやら愛着やらを、SFというフォーマットに乗せてぶわぁっと拡張したら、こんな作品になりました。という短編集。
    不肖鴨、普段は比較的ハード寄りのSFが好みではあるので、この作品群から感じる理屈抜きの感情の強さ、個人(「人類」でも「人間」でもなく、あくまでも「個人」)の倫理観や愛情や優しさ・辛さをベースにした暴走の針の振り切れっぷりといったモノに、少なからず衝撃を受けました。
    好きか嫌いか、と問われたら、嫌いな方です。でも、この先もこの作品群を忘れることはないんだろうなぁ、と、なんとなく思っています。

    基本的に「心の動き」が

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    2026年06月22日
  • 君の地球が平らになりますように

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    同作者の『愛じゃないならこれは何』の同シリーズといっていい小説。実際登場人物がリンクするところもある。

    具体のない何かを恐れる登場人物達の恋愛短編で、どれもなかなか‥なお話。なのに読み終わってみるとどの話も恋愛してるなぁ、という不思議。ホスト狂いの話がなかなか壮絶で面白かった。

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    2026年06月21日