野村美月の作品一覧
「野村美月」の「ものがたり洋菓子店 月と私」「“文学少女”と恋する挿話集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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東洋大学文学部国文学科卒。2002年『赤城山卓球場に歌声は響く』でデビュー。同作は前年に第3回ファミ通エンタテインメント大賞(現・えんため大賞)小説部門最優秀賞を受賞。『文学少女』シリーズが劇場アニメ化された。その他作品に『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる』、『卓球場』シリーズ、『天使のベースボール』などがある。
Posted by ブクログ
素晴らしきかな無駄の美学!
お菓子の力で戦争回避など頭お花畑な少女漫画とでも呼ばれそうなものだが、バルトレオン将軍が指摘したようにこの会議が『無駄な会議』である事が前提にあるので話は変わる。
舌戦である外交会議に置いては何もかも回りくどいことこの上ない。一見無駄でしか無い言い回しや皮肉が国の趨勢を左右する舌戦の場であるからこそ、攻め気を失わせる様な甘く麗しいお菓子というのが文字通り舌を鈍らせている。
言ってしまえば『お菓子の城』という美食であり芸術もまた一見すれば無駄でしかないが、この会議に出席する人間が文化人であることもまた展開に説得力を加えている。アレを出された上でまだ宣戦布告をするという