野村美月のレビュー一覧
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続編と聞いて楽しみにしていた。姫乃さんはやっぱり姫乃さんで安心した。頭の中がお花畑でも、芯がしっかりしていて機転も効いて、優しさと思いやりで溢れている。
前作よりも読みやすく、姫乃さん周りがかしましいのが面白かった。笑里ちゃんがツンデレで可愛すぎる。
お菓子の中ではバノフィーパイが一番作ってみたい。泪さんの「練乳の〜コトコトしてるのを、ずっと見てられるなって」台詞で楽しそうに感じた。
シリーズ化してくれたのが嬉しいので、次作もあれば良いなと思う。
癒しを求める女子(歳は関係ない)におすすめしたいお話。どんな年齢でも共感出来ると推したい。 -
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紅茶とマドレーヌの続編。
野村美月さんの作品は優しい気持ちになる。
野村美月さんを知ったのは「月と私」を読んで、とにかくお菓子の描写がすごくわかりやすくて、お菓子の見た感じとか味とか口当たりが想像できる。
「月と私」とは違うのは、前回の感想にも書いたけど
主人公が40代のバツイチの女性なので、もう若くは無い女性の気持ちがすごく共感できるところがある。
この小説もシリーズ化して欲しいと、切に願います。
あと、野村美月さんにはやっぱりお菓子が脇役になる小説を書いて欲しい。
明日はレモンピール入りのマドレーヌを焼いて、ニルギリといただく予定です。
(楽しみ(((o(*゚▽゚*)o))))
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野村美月さんの「月の私」のシリーズを読み、「紅茶とマドレーヌ」も書いていらっしゃるとしり購入しました。
「月と私」より、ちょっと大人向けのお話。
自分の育った街の目白が舞台なので、特別な思い入れもあります。
また、学校(このお話では奏女)が自分の通ってた学校が設定のようで、現実にあった昔の目白、雑司ヶ谷、目白台と空想の目白とを頭に描き読み進めました。
子育てに振り回されながら、若くもないし、年増でもあってないような、女として人としての微妙な年代にいる主人公にも共感する部分が多く、いろいろ考えさせられました。
また、子どもの時に大好きだった小公女にも触れる場面が多く、また子ども時代に好きだった小 -
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ネタバレ今回は"文学少女"が大人になった後に知り合った人達がメインのお話でしたが、いやぁもう愛しくなるお話でしたね。
主人公の快斗はお馬鹿な子で、虚勢をハリボテのプライドで隠しているような男の子でしたが遠子先輩が編集者として快斗くんを導く姿は在りし日の文芸部を彷彿とさせてくれました。
遠子先輩の口から惚気を聞くことができて私は大満足です、そうかそうか心葉くんはそんなことができる恋人に進化したんだね…遠子先輩を大事にしているんだね…ふたりの結婚生活も見たいなあなんておもいつつ、まさかの菜乃ちゃん再登場。これも嬉しかったです。
本を読むと頭が痛くなるような女の子だった菜乃ちゃん、もう見 -
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ネタバレ菜乃ちゃんは不思議な魅力の持ち主だと再認識した傷心でした。
菜乃ちゃんって読み始めて中盤くらいまでは本当に苦手意識が先行してしまう珍しいヒロインだと思います。何でしょうね、光が強すぎる故に無粋に感じるのでしょうか。人の心の柔らかいところにズケズケ入り込んで、楽観的な言葉で心を踏み荒らされるような。
彼女が嫌な性格なら良かったのに、これが100の善意だからタチが悪い。
でも、菜乃ちゃんはしっかり「ごめんなさい」ができる子なんですよね。本当に凄い。ごめんなさいってありがとうより勇気がいる言葉ですよ。
だからこそ、物語の中で成長していく菜乃ちゃんを応援したくなるのでしょうね。
今回のテーマはみずうみ -
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ネタバレ井上心葉の周りに集まる女の子は一癖ないと駄目という縛りでもあるのか?と思うような新ヒロイン、文学少女見習い菜乃ちゃんが遂に登場ですね。
この初戀、ただ登場人物達だけを見つめると登場人物全員難あり…擁護したくてもあまりできないのでは?と思ってしまうほど問題児が多いような気がします。でも、そんな登場人物を憎ませたり過度な悪役に仕立てるわけでもなく、ひとりひとりが歩んできた人生をしっかり感じさせる丁寧に織られた反物のような濃密な文章で、誰のことも嫌いになれないのが野村先生の凄いところだと思います。
貝殻のシーン、耐えきれずボロ泣きでした。和くんだって悪いのに、彼を責めてバカにするような気持ちは1mm -