【感想・ネタバレ】“文学少女”と恋する挿話集1のレビュー

あらすじ

柔道一筋、人呼んで「炎の闘牛」。そんな彼が恋をした! 清楚で可憐な大和撫子、その名は……『“文学少女”と恋する牛魔王【ミノタウロス】』、「このことは内密に」待望の入部希望者が漏らした呟きには何やら不穏な気配が!? 『“文学少女”と革命する労働者【プロレタリア】』ほか、遠子のクラスメイトとの交流や、美羽&芥川のその後など、ほろ苦く甘い、極上のエピソードが盛りだくさん! 物語を食べちゃうくらい深く愛する“文学少女”天野遠子と、彼女を取り巻く人々の、恋する挿話集第1弾!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

様々な視点で物語を味わえる短編集、最高です。
個人的に美羽と芥川くんにフューチャーされた"無口な王子と歩き下手の人魚"がお気に入りでした、美羽には絶対幸せになってほしいです。
ラストの遠子先輩の挿絵もかなり涙腺を刺激してきて、文学少女を余すところなく楽しめた一冊でした。

0
2025年09月21日

Posted by ブクログ

10年以上前に読んだ本を、今になって読み返してみた。
あの頃わからなかった描写がわかるようになったのが面白かった。

ラスト、本編冒頭で遠子と心葉が話していた「スノー・グース」が回収されるシーンでぼろぼろ泣いてしまった。

読み返してよかった。

0
2024年06月24日

Posted by ブクログ

何回読んだか分からないくらい読んでいるシリーズ。
学生時代からずっと楽しませてもらっています。
本編の裏側での楽しい話や、本編から少しあとの話まで。
短編なのでテンポよく読めます。
遠子先輩の健気で一途で静かな恋を思うと胸が締め付けられちゃう…。

0
2021年03月10日

Posted by ブクログ

野村美月&竹岡美穂が2008年に発表した"文学少女"シリーズの外伝第1巻です。FB Onlineなどで公開されていた短編をまとめたもので、本編に比べて、軽いノリの作品が多いので読みやすいです。短くてもきちんと文学少女しています。あのシリアスな展開の裏では、どんな事があったのかが分かってとても面白いです。こういう世界観が広がる作品は読んでてて楽しい。芥川くんと美羽の物語は初々しくて良いですね。遠子先輩のクラスメイトの話って、ここに出てくるのが初めてかな。

0
2016年01月15日

Posted by ブクログ

今作は本編の内容を補完する話が多めで、本編がとても面白かったので楽しく読めました。シリアスからギャグまで幅広く楽しめます。 どの話も印象に残っているのですが、美羽と芥川君の話が特に良かったです。美羽が前に進めそうで安心しました。 あとは、まあ、1話目の柔道部の主将には個人的に幸せになって欲しいです。

0
2015年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

"文学少女"シリーズの短編集第一弾。遠子先輩の可愛い姿が満載で本編中でもふれられていたエピソードもあったりして楽しめるものが多かった。お気に入りは大学進学後の遠子先輩の姿を描く特別編~「スノーグース」~。ななせちゃんの出番がほとんどなかったのが残念(次の巻に期待)。

0
2012年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔、私は鳥だった。物語を食べちゃうくらい深く愛する文学少女、天野遠子と彼女を取り巻く人々の恋する挿話集第一弾!
 
神に臨む作家の最後で作者の野村美月さんが言っていた「登場人物の中で一番病んでいるのは流人くんな気がします」って書いてましたが、それがわかるような話でした。流人くん見た目かっこいいからすぐ持てるんだろうけど性格がなぁ…
あと美羽可愛かった!美羽はきっとクーデレなんでしょうね! 

0
2011年07月24日

Posted by ブクログ

本編の甘み成分重視で製作された短編集。本編は癖になる感じだけど、こっちはほんわかした気分で安心して読めました。美羽が幸せになりそうで良かった。

0
2011年04月20日

Posted by ブクログ

2010.12

『ファージョンにとっては、空想は現実で、
現実もまた空想で、その境は本当に曖昧で、
息をするくらい自在に、楽々と、行き来できるものだったんじゃないかしら。』
遠子先輩は花のように笑いそう言った。
きっと遠子先輩にとっての物語の世界に浸ることもまた自在なことなのだろう。何事にも一生懸命な彼女だから…

ある朝、ふと顔を上げると彼女はリボンを片手に木にしがみついていた。
誰にも見られず校内の木にリボンを結ぶと願いが叶うらしい。最近噂になっているおまじないだ。この現状をあんなしどろもどろな言い訳で誤魔化そうとしているらしい。まったく…
今日も僕は先輩のためにおやつを書いている。
先輩は行儀の悪い座り方でいつも通り暢気に読書にふけっている。

先輩にも叶えたい願いがあるのだろうか。
先輩はあのリボンにどんな願いを込めていたのだろうか。
そして、僕は…
              今日のおやつ『ムギと王さま』より
----------------------------------------------------------------------
文学少女の短編集 第1弾。
心葉以外の視点から見るあの物語。
過ぎていく遠子と心葉の日々の裏で起こる日常のささいな出来事。
キャラクターの裏側が垣間見える。
そして、やはりみんな魅力的だと実感する。

0
2010年12月24日

Posted by ブクログ

文学少女の短編集です。

本編を読み終わってから読むと良いです。

本編と比べて雰囲気が明るいです。

0
2010年01月20日

Posted by ブクログ

遠子先輩は久しぶりで、実に楽しかった!
短編集は本編のビターな部分は控えめで、甘さとお笑いの詰まった1冊でした。
本編でビター要員だった流人君や美羽ちゃんまで癒し要員に。
珍しく「負け?」な麻貴先輩も見ごたえあり(大笑)。

が、短編集と言ってもこの本、本編シリーズを読んでいないと大変すぎる
ネタバレ満載、もしくは読破していないとニヤリとできない描写満載です。
特に最後の「スノーグース」は画集の短編の対ともいえるお話。
画集の短編を読んでいると倍泣けるお話でした。

が、今回足りないキャラが2人。
ななせたんと千愛ちゃん。
おそらくというかななせたんは確実に今月末に出る「挿話集2」に出る模様。
凄く楽しみだー。表紙も!

0
2010年04月11日

Posted by ブクログ

本編に出ていた各登場人物の視点で書かれた短編集です。

本編では書ききれていなかった各キャラクタの人物像が明らかになり、面白かったです。遠子先輩が大学入学以降の話も少し書かれていますので、今後、本編のラストx年間の内容が明らかになるのではないかと期待しています。

作者によると、挿話集2には、ななせも登場するらしいので、きっと購入しちゃうと思います。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

サブタイトルの通り。
文学少女と前代の文学部部長。文学少女に恋をした、猪突猛進男子生徒の熱い想い。自分のサロメを飽くなきまでに流人。拙くも前進していく美羽。そして、遠子先輩と、心葉。

当巻よりも先に、画集の方を読んだのだけれど、逆でも良かったな、と思いました。
じんわりと温まる物語たちです。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

“文学少女”シリーズ短編集。
さまざまな人物の視点で語られるサイドストーリーと、本編での時間を補完するエピソードを綴ったショートストーリー“おやつ”が収録されています。本編よりは、ほのぼの路線。
『〜牛魔王』で遠子先輩にあらぬ誤解をされてる牛園くんが憐れ(笑)。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

本編は結構大変なものだけど、
こちらは心から本が読みたくなりました。
ネタとなっている原作を読みたくなる衝動が…!
相変わらず好きだなあ。
このなかでも短いけれど、スノーグースが1番ぐっときたかなー

0
2009年10月07日

ネタバレ 購入済み

短編だけど、

なんだか本編で残されていたパズルのピースが1つずつ埋まっていくような印象を受ける。各話の面白さとともに“文学少女”の世界全体のさらなる拡がりを予感させる粋な一冊と言えよう。

0
2022年05月04日

Posted by ブクログ

シリーズ番外編第1弾。ウェブ上などに発表された短編を10編収録しています。

第1話は、柔道部のキャプテンを務める牛園たくみが、遠子に恋をする話。第2話は、本編ストーリーの少し前、遠子がポストを設置する話。

第3話は、小林多喜二の『蟹工船』ブームを受けて書かれた話です。第1話の続きで、心葉が遠子のおやつ係を代わってくれる新入部員を募集します。

第4話は、本編でも触れられていた、心葉が遠子からのヴァレンタインのチョコレートを受け取る話。第5話は、遠子の親友の今井果歩と木尾隆史の恋を描いたもの。

第6話は、ある日心葉が、校内の木に登っている遠子を目にする話です。。これも確か本編で少し出てきたような記憶があります。

第7話は、美羽が児童館の受付のバイトを開始する話。美羽と一詩との関係も垣間見ることのできる、微笑ましいストーリーです。

第8話は、姫倉麻貴と遠子の出会いを描いた話。第9話は、文化祭の背後で展開されていた、流人と麻貴の物語です。第10話は、大学生になった遠子の日常を描いています。

短いストーリーですが、どれも登場人物たちの心情の一端を切り取った、きれいな物語です。

0
2014年05月27日

Posted by ブクログ

知り合った1年生の時から、彼女が卒業した後まで。
がすっと流れる小さな物語は、あそこの事か、あれなのか、と
思い出し読みで、楽しい気分でした。

最後まで読んで、うっと来てしまいました。
人を想って泣いている姿と言うのは、どうして描写されると神聖なもののように
感じてしまうのでしょうか?
それまでの想いを見つめていた、からでしょうか?

最初の彼女の、アルバイト姿には、やるな、と。
にっこり笑って無言の圧力。
子供相手に手抜きなし、というのには拍手を送りたいですが
こういうバイトあったのですね…狭き門な気がしますが。
乗り込んできた親の言い分には納得いたしますが
恥、ではないと思います。
そういう発言をしてしまう方が、親として恥な気がしますが。

0
2012年11月08日

Posted by ブクログ

ドロドロしたところやミステリーがなく、単にラブコメな短編集。

だが、文学少女シリーズを楽しんできた皆なら120%楽しめる、問題ない。

本編の裏話的なものも多く、キャラ一人ひとりが好きになるような甘い話がいっぱいである。

0
2010年12月22日

Posted by ブクログ

実は「文学少女シリーズ」で初めに読んだのがこの1冊で、最後の「スノーグース」で、すっかりこのシリーズにはまってしまい、改めて1巻(?)から読み直しました。主人公の心の動きが非常に綺麗な表現で書かれていて、実は結構重いストーリーがいつのまにか心に沁みてくる本編に対して、この短編集は軽い気持ちで、ずんずん読んでしまうことができます。このコントラストも「文学少女シリーズ」の面白さです。

0
2010年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ほんわりと甘かったり幸せだったりと、本編とは違った雰囲気の話が詰まった短編集です。事件に巻き込まれず、穏やかに過ぎていく中での遠子先輩と心葉のやり取りに心が和みます(^^)

 お気に入りは「無口な王子と歩き下手な人魚」「~と扉のこちらの姫」

0
2011年01月13日

Posted by ブクログ

ハルヒと共に、全作読もうと思っているライトノベル。
とにかく元ネタの本を読みたくなるんですよね!!
ななせ派なので、挿話集2も早く読もうと思います。

0
2009年12月09日

Posted by ブクログ

去年大流行だった『蟹工船』ネタも盛り込んである心葉と遠子メインの短編集。本編ではあまりなかった遠子の交友関係もわかったり、大満足の1冊です。次巻ではななせが幸せになることを切に願います・・・><

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集①
全体的に短めのものが多いのだけど「ああ、あの時の話か」というのがわかるものが多くて楽しかった。
本編が暗いものが多いから、こういった明るく軽く読める話もいいね!

[恋する牛魔王]
遠子先輩に恋をした柔道部主将の話。
またコノハが巻き込まれる話。

[おやつ『更級日記』]
文学部のポスト設置。
日常的な感じ。

[革命する労働者]
遠子先輩のおやつ係をやめるために新入部員を探してたらボート部の問題に巻き込まれる話。
この学校はもみ消される問題が多すぎません?

[おやつ『万葉集』]
バレンタインの話。
「だって義理だもーん」と晴れ晴れと笑う遠子先輩が可愛らしい。

[病がちな乙女]
遠子先輩のクラスメイトの恋心と、特別な義理チョコ準備。

[おやつ『ムギと王子様』]
遠子先輩の結ぼうとして失敗したリボンを、コノハがこっそり結んでいた話。

[無口な王子と歩き下手な人魚]
朝倉美羽の社会復帰と芥川くんとの関係。
少しずつ優しくなれていっているようで良かった。
このまま二人で支え合っていってほしい。

[扉のこちらの姫]
姫倉麻貴や遠子先輩の入学と、文芸部の先輩。


[浮気な預言者]
流人が文化祭で遠子とコノハをくっつけようと暗躍しようとしたら、いろんな障害が立ちふさがってできなかった話。
メイド姿の挿絵が良かったです。

[おやつ『スノーグース』]
大学生になって下宿した遠子が編集の佐々木さんからの手紙を読んで涙する話。
きっとさぞかし嬉しい知らせが書いてあったのでしょう。

0
2019年10月27日

Posted by ブクログ

“「心葉くんはわたしのものよ!あなたなんかには、絶対に渡さないわ!」
水風船みたいに頬をふくらませて叫ぶ“文学少女”の背中で、ぼくは顔を真っ赤に染めて、口をぱくぱく動かしたのだった。

その、二十分後―――。

「いいかげんにしてくださいっ!いつ、ぼくが、あなたのモノになったんですか!」
牛園さんが男泣きに泣きながら走り去ったあと、ぼくは文芸部の部室で、遠子先輩に文句を言っていた。
この人はよりによって、牛園さんに向かって、心葉くんと両想いなのはわたしのほうよとか、心葉くんをとっちゃダメぇとか、叫んだのだ。
「だって―――だって、心葉くんは、大事な文芸部の後輩なんですもの」
ぼくが本気で怒っているのを、さすがに感じているのだろう。ご機嫌を窺うように、びくびくした上目遣いで答える。
この場合、“大事な”が掛かるのは、“後輩”ではなく“文芸部”だ。ぼくと遠子先輩の間に、甘いエピソードは一切ない。糖分ゼロのビスケットのように、味気も色気もない関係だ。なのに、いきなりあんな告白まがいの台詞を叫ばれたら、びっくりするし、恥ずかしすぎる。”

短編詰め込み。
もぎたての果実のような初々しさと瑞々しさのある甘い話。
今までの補足的な間の話とか、最終話のその後の話とか。
表紙で遠子先輩が心葉君の袖を引っ張ってるのがなんか可愛い。

“遠子ちゃんはそこで、うきうきと包装紙を選びはじめた。
「……遠子ちゃん、手作りもするの?それともラッピングだけ交換して、手作りっぽく見せるの?」
「いいえ。これは特別なの」
「特別?本命用ってこと?」
遠子ちゃんが、ぽっ!と頬を赤らめる。
「えーと、そ、そういうのではないのだけど……やっぱり、せっかくバレンタインデーなんだから、なにかあげたいかなぁって……。だから、少しずつチョコを集めていたの。けど、そのままあげるのは、あんまりだし……。まったく不純な気持ちはないのよっ。ただその……せめて外見だけなら、うんと可愛くしても、いいかなーと思って」
「遠子ちゃん、言ってる意味がよくわからないよ」
遠子ちゃんは、真っ赤な顔でおろおろしたあと、照れくさそうににっこりした。
「つまり、“特別な義理チョコ”ということよ」”

0
2011年01月12日

Posted by ブクログ

私は文学少女シリーズ、全て読んでると思うんですけど…
これは裏話とかちょっとしたことも書いてあって、
「あー!だからこうなるんだぁ…」

とか一人で納得してます。笑

0
2010年07月25日

Posted by ブクログ

短編集だからなのか、本編のビターな感じは薄め。
それが個人的には残念。ただの甘い話になってしまう。

裏側から見ると、流人や麻貴も普通の人に見える。
そこは良かったんじゃないかと。

0
2009年12月13日

Posted by ブクログ

『きっと今のわたしは病気なんだろうけど、どんな病気なのかわたしにはわからない。
 痛みは感じるけれど、傷なんかどこにもない。』

そうして、自覚する。
今のあたしは、ゼロだって・・・・・・。
この前までマイナスだったけど、今はプラスでもない。

my love---心の人よ。
my love---いとしい人。

0
2009年10月08日

「男性向けライトノベル」ランキング