【感想・ネタバレ】“文学少女”見習いの、初戀。のレビュー

あらすじ

聖条学園に入学した日坂菜乃は、ひとりの上級生と出会う。文芸部部長、井上心葉【このは】。彼に惹かれ、勢いで文芸部に入部してしまった菜乃だったが、心葉の胸には既にひとりの“文学少女”が宿っていた。まるで相手にされず、落ち込む菜乃。けれど、彼女がある事件に巻き込まれ、追い詰められたとき、心葉は告げる。「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」――文学初心者の少女が物語に隠された真実を探す、もうひとつの“文学少女”の物語!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

井上心葉の周りに集まる女の子は一癖ないと駄目という縛りでもあるのか?と思うような新ヒロイン、文学少女見習い菜乃ちゃんが遂に登場ですね。
この初戀、ただ登場人物達だけを見つめると登場人物全員難あり…擁護したくてもあまりできないのでは?と思ってしまうほど問題児が多いような気がします。でも、そんな登場人物を憎ませたり過度な悪役に仕立てるわけでもなく、ひとりひとりが歩んできた人生をしっかり感じさせる丁寧に織られた反物のような濃密な文章で、誰のことも嫌いになれないのが野村先生の凄いところだと思います。
貝殻のシーン、耐えきれずボロ泣きでした。和くんだって悪いのに、彼を責めてバカにするような気持ちは1mmも沸き立つこともなく。まだまだ大人と子供の狭間でもがく臆病な高校生にできる大切な恋人へ贈る精一杯の愛し方と守り方を見た気がして苦しいです。
複雑な気持ちで読み終わりました、苦しい。

0
2025年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりに読み返した作品。
学生の頃読んだ時は、まだまだ菜乃ちゃんの良さが分かってなかった。
菜乃ちゃんが朱里さんに一生懸命じぶんの「近松論」を語っているところは、新たな文学少女って感じ。
遠子先輩と同じく、どうしようもなく暗い現実も明るく照らそうとしてくれて…。
読んでるこっちまで、勇気を貰いました。

0
2021年04月08日

Posted by ブクログ

心葉のその後を書いた作品。濃すぎる新主人公が先輩の代わりに出て来ます。話としては、誤解から悲惨な事件になってしまいましたが、救いのある感じの終わり方でよかったです。モチーフとした作品は曽根崎心中だそうです。

0
2014年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりの文学少女シリーズ!
やっぱりいいなぁ!
古典文学や名作と呼ばれた本をよみたくなりますね!

今回は近松門左衛門の「曽根崎心中」がテーマになっています。
愛し合った二人は優しくない現実にも負けたけど、自分の心にも負けたんです!
という菜乃ちゃんの言葉に胸を撃たれました。
生きていたらきっとまた幸せになれるかもしれないから!
私はハッピーエンドを信じます!
って明るく前向きに語った菜乃ちゃん。

この作品は読み終わった後、優しい気持ちになれて、明日への希望に満ちていく明るい気分にしてくれる所がお気に入りです。

0
2013年08月02日

Posted by ブクログ

"文学少女"外伝の第一弾。3年生になった心葉君に惹かれて文芸部に入部した新入生の少女、日坂菜乃を主人公にした新たな物語の始まり。ただひたむきに心葉君へ想いをぶつける菜乃ちゃんの姿がほほえましい。ななせちゃんともども彼女たちの想いがいきつく先がどうなるのか楽しみ。

0
2012年08月16日

Posted by ブクログ

文学少女シリーズ番外編。遠子先輩卒業後の新入生、菜乃ちゃんが主人公です。
遠子先輩好きなので最初は抵抗がありましたが、主人公の菜乃ちゃんが前向きでめげないところがとてもかわいくて、すんなりなじめました。ガラス細工のようにもろくはかなく美しく、そして文学を絡めてい謎解きするところはシリーズ本編とかわらず、安心して読めました。
美羽視点の短編が掲載されています。美羽の思考が『雑居時代』の数子ちゃんのようで(インスパイヤされてるのかな?)おもわずにやり。考えていることは過激なのにどこか憎めないところがいい。

0
2011年05月16日

Posted by ブクログ

近松門左衛門『曽根崎心中』。

新入生の日坂菜乃は井上心葉に一目惚れして彼が部長を務める文芸部に入部する。

本編が心葉の視点であったのに対し、外伝は菜乃視点。
どちらも先輩を見ていたんだなぁという思いに。

遠子先輩は出てこないけど、他のキャラクター達は登場します。

0
2010年01月15日

Posted by ブクログ

心葉が3年生になり、新たに文芸部に入部した一年生は、心葉に一目ぼれ(?)した菜乃だった。
文学少女になろうと頑張る菜乃がかわいかった。

0
2009年11月21日

Posted by ブクログ

帰省中、面白さに一気に読破。
それより何より「恋する挿話集1」より先に読んでしまいましたが(殴)
文学少女シリーズ、新シリーズです。
外伝とも言えるのでしょうが、この作品の主役は井上心葉かもしれない、
そんな気もした新しい物語。

今回の語り手は新キャラの「日坂菜乃」ちゃん。
彼女の目を通して、「心葉先輩」になった心葉君、彼をめぐる人々、
そして今回のキーキャラクター(あえてゲストキャラとは書くまい)が
語られます。
菜乃ちゃんは本編でのななせちゃんに近い立ち位置かもしれないです。
(誰もが「遠子先輩」と重ねそうな中、異質かもしれないですが)
本編では泥にまみれたキャラクターが多かった中、
ななせちゃんのピュアさが眩しかったですが、
今回は恋の酸いも甘いも知り尽くしてしまった彼女に変わり、
ピュアな菜乃ちゃんが「孵化」していくさまが描かれるようですね。

そして今回のモチーフ、「曽根崎心中」にまつわる物語が繰り広げられますが、
死に急ぐ輩を「生」に繋ぎとめるさまは本編第1作
「死にたがりの道化」を思い出します。
ここでやはり簡単に変わることはできなかった、でも変われなかった故に
大切な人を手に入れた「彼女」のように、
今回の「彼女」も後に大きく関わるのかもしれないですねぇ。

最後の部分で誰かさんが怖いことを言ってますが、
この子はここでの怖い言い分聞くにつけ何だかんだでいい子に
思えるので、面白い形で菜乃ちゃんの今後に絡むといいかも。

しかしながら菜乃ちゃんかわええーーー!
★10個にしたい勢いじゃい。

0
2010年04月11日

Posted by ブクログ

遂に「文学少女」シリーズの外伝が発売!!

主人公の一人だった遠子先輩が卒業した後のストーリーという事で物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが心配無用!
あの心葉くんが、作中ですら「ヘタレ」と書かれているもう一人の主人公があの最終巻での別れからどう変わったかが伺えるので、前作のファンも楽しめます。また、この外伝作品から読んだ人は本編が読みたくなること間違いなしの作品です。
更に文学少女「見習い」も現れる訳ですが、今までの登場キャラクターが翳のある人物ばかりだったのとはうって変わってとても楽天的な女の子で、とても新鮮でした。

物語は今までと同じく文学作品のあらすじを散りばめたミステリー仕立てで、人間の持つ正負の両面が悲劇も救いも与えてくれる点も今までと同じです。しかし、今までよりもやや大人向けな話かなという印象を受けました。

今作では近松門左衛門の「曽根崎心中」がテーマという事で今までよりも作品を知っている人が少ないかも知れませんが、これをきっかけに古典作品を読む人が増えれば作者の野村美月さんも嬉しいのではないでしょうか♪

0
2009年10月07日

Posted by ブクログ

『先輩』と分かれたあの日、泣き崩れる『彼』を見ていた少女は
頑張って高校に入り、やっと『彼』を知る事が出来た。

当然場所が場所なので、主人公が見ていた『彼』が『彼』なので
出てくる出てくる、久しぶりにこんにちはw な方々が。
しかしこれほど猛突されたら、彼女欲しい! と叫んでいる人以外
ちょっと引いてしまうかも知れません。
むしろ身内だけとはいえ、噂になっているならごめんなさい、したいです。
が、このくじけない心だけはすごいかと…w

恋は、良い意味でも悪い意味でも大人にしてくれます。
『彼』もそう、主人公もそう。
しかし、見事に猛突して『勉強』させられる主人公は
どんな大人になるのでしょうか?

0
2013年01月31日

Posted by ブクログ

文学少女の新シリーズ?番外編?
日坂さんは元気で明るく、おもしろく、可愛いのですが、心葉と遠子先輩のことを知っている身としてはちょっと鬱陶しく感じるときもあり…^^;
わざわざ自分から面倒ごとに首を突っ込む日坂さんですが大好きには違いないです。

本の感想が独特で、そんな発想はなかったなぁと思うことも多々ありました。

0
2012年04月12日

Posted by ブクログ

文学少女の外伝シリーズ、見習い。進級した心葉と、心葉に一目惚れした新入生菜乃の新しい物語。

辛い出来事を乗り越えた心葉は進級して、モテます(笑)モテる心葉は良いですね!!ついにやけてしまいます!

0
2012年02月15日

Posted by ブクログ

文学少女見習いということは心葉君がいっぱい出てくるかなと、この巻から読むこと・・p^^)
出会いが遠子さんと心葉君の別れた直後だったみたいでピッタリでした☆
菜乃ちゃんも元気でかわいく成長が楽しみです~

0
2011年07月22日

Posted by ブクログ

振り回されるのは相変わらずだけど成長した心葉。菜乃は遠子先輩と違って深みはないけど、常に一生懸命。まだ未熟な二人だけど、真実を知るために行動を起こす。それと最後の美羽のあしらわれっぷりが面白かったです。

0
2011年04月20日

Posted by ブクログ

読む以前に、菜乃に批判的なコメントをちらほら見たような気がしていましたが、思いの外、私にはとても好感の持てるキャラでした。

0
2011年04月07日

Posted by ブクログ

遠子先輩が卒業して3年生になった心葉くん。文学少女からはほど遠いけれどどこか遠子先輩を思わせる後輩、菜乃ちゃんの最初の事件の話。
文学少女見習いも巻き込まれ体質(むしろ呼び込み体質?)のようです。

心葉くん、爽やかな笑顔で菜乃ちゃんに接してるからてっきり精神的に凄く成長したんだ…!と思ったけど、そんなことはなかった。相変わらず子供っぽいやり取りを見られて良かったです。

文学少女本編を知っているから心葉くんと菜乃ちゃんがくっつくことはないんだろうなぁと分かるけど、菜乃ちゃんは充分ヒロインとして物語が作れるくらい可愛い子なので凄く残念。

0
2011年02月04日

Posted by ブクログ

新しい主人公・菜乃ちゃんが活躍する外伝。心葉君は従来のツッコミに加え文学知識や最後の「想像」までもやってしまうものだから菜乃はただのギャグ担当みたいになってる気が・・・

短編とは違い、本編と同じくミステリ風な部分もしっかりあって短編集で不満だった人にも満足できる一冊。

読者からすれば200%叶わない菜乃の恋はどうなってしまうのか。次巻以降も期待。

てか琴吹さん・・・(´;ω;`)

0
2011年01月23日

Posted by ブクログ

話は遠子が学校を去った直後からの話。
遠子と心葉の別れのシーンを見てしまった新入生の菜乃。心葉にひかれるも、当の心葉は文学少女たる遠子の背中しか見ていない。それゆえ文学少女になろうとする菜乃の物語。

印象的なのはこの少女がタフなことタフなこと。
若さゆえのフレッシュさもあるが、何度も何度も心葉に突っぱねられても諦めない。
心葉との関係も自分側に引っ張り込むのではなく、遠子と同じ「文学少女」の舞台に立とうとする心意気が非常に前向きな印象。

心葉も珍しくこの少女には「嫌いだ」と感情を露にするも前述のように諦めないキャラなので扱いには困っている様子。
だが菜乃が文学少女を目指して突っ走るのをフォローしたりとこれはこれでいいコンビなのかも。

文学少女本編での結末から決して結ばれる事は無いのだが、視点を第三者に移すことにより、心葉がどのように成長して行くのかが楽しみでもある。

0
2010年07月10日

Posted by ブクログ

天野遠子の存在がこれだけ大きいと、他のヒロインで「外伝」とは、ファンは少し心配になるが、読み終えるとそんな不安は全くなくなり、「この続きどーなるの!?」としか考えられなくなる。

心葉の実にたのもしく、立派になったこと!(これでも)

心葉と遠子はもちろん未来で必ず再会しますし、二人を応援しているし、二人の絆が揺るがないのはわかっていても、

それでもつい、菜乃を可愛く、応援したくなってしまう。

本来ならこういうキャラは毛嫌いする私なのに、なんだかまた「文学少女」にやられた、という気持ちだ。

0
2010年05月30日

Posted by ブクログ

位置づけとしては外伝となる本作。新キャラ”日坂菜乃”が主人公となり、心理描写も本編の心葉から菜乃に移る。

心葉と美羽が菜乃を遠子先輩に重ねて見てしまう描写が何回かあるが、本編のラストでは心葉の元に遠子が戻ってきていたので、心葉が菜乃を恋愛対象として見ることはないとは思うが、これからどうゆう関係になっていくのか非常に気になるところ。

菜乃はすごくまっすぐで正直で、いい意味でも悪い意味でも馬鹿だとは思う。ただそのまっすぐな気持ちで”なごむさん”の気持ちを変えたのだし、これからも菜乃の素直な気持ちがいろんな人に伝播して、人の気持ちをつかんでいくのではないかと想像する。

とりあえず簡単に表面をなぞる感じで軽く紹介風に書いてみた。

0
2010年05月06日

Posted by ブクログ

読む前は遠子先輩のいない”文学少女”なんて想像できませんでしたが、読み終わると間違いなく、これは“文学少女”シリーズです。「~道化」と重なるシーンの中で、姫がアトリエで「今度はおたくが、その子の手を引いてゆくのね」と言う場面が気に入ってます。菜乃ちゃんのキャラにも好感が持てました。

0
2010年04月24日

Posted by ブクログ

このシリーズには毎度ボロボロに泣かされてるワタシ。今回も良かった。面白かった。
…でも、複雑な気持ちでいっぱい。
文学少女シリーズは大好きだからもっと読みたいという反面、折角綺麗に終わったんだから、あんまり続けて欲しくないという気持ちもあります。この番外編のヒロイン菜乃ちゃんも、前向きで打たれ強く他人に親身になれるいい子なのに、大好きな遠子先輩やななせちゃんの事、そしてもう決まっている未来の結末を考えると素直に応援できない自分がいて胸の中がモヤモヤしました…。
相手が心葉じゃなければ美味しくいただける設定だったのにな。

0
2010年02月04日

Posted by ブクログ

遠子先輩がいなくなった、その後の心葉。

強くなろうとする心葉だけど、結局、後輩に振り回され気味。

曾根先心中にそって進む推理モノ?

0
2010年01月05日

Posted by ブクログ

部長となった心葉。心葉に恋する新入部員・菜乃。
6年後が分かっているので、先は見えているが、菜乃の成長が楽しみ。

0
2009年12月02日

Posted by ブクログ

新たな文芸部員となった新入生の日坂菜乃は井上心葉に恋をした。遠子がいないので終盤のシリアスなシーンがひたすら重かった…。三年生になって部長になった心葉の周りにはいつもどおりの人たちがいつもどおりにいてなんだか嬉しくなったv

0
2009年11月14日

Posted by ブクログ

外伝的とはいえ、ストーリーには高い緊張感と密度があり、立派に「文学少女」。で問題は新ヒロインの"菜乃"。好みは分かれると思うが、私はこういう人の迷惑を考えず一生懸命なキャラクターはすごく苦手。でも続編は読むと思う。

0
2011年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

見習い①。
コノハに一目惚れした1年生の菜乃が文芸部に入って猛烈アタックをしつつ、
菜乃がお題の曽根崎心中を調べてる中で知り合った中で知り合った人の事件に巻き込まれる話。

菜乃の友達の瞳ちゃんの
「やめなよ、他に好きな人がいる男なんて」
「平気なの?そんなに冷たくされて、全然見込みがないのに側にいて、辛くないの?」
というセリフは、この先の展開を知ってると友達を心配する言葉以外に受け取れる。

トラウマを克服し、先輩が卒業して後輩が入ったことでコノハくんが成長したようで。
全然似てないのに遠子先輩を思わせる行動を微妙にする菜乃とコノハがどう成長していくのか楽しみです。

あと、ラストでコノハが菜乃を嫌うのは納得はできるけども、事件解決に協力しておきながら唐突すぎて驚いた。

0
2019年10月27日

Posted by ブクログ

話自体は文学少女で好きなのだけれど、
くっ、この泥棒猫!と叫び出したくなってしまう。
ななせ、切ないなあ。

0
2014年09月07日

Posted by ブクログ

こんなに後悔して哀しんでいる人を見るのは、はじめてだった。
声を聞いているだけで、胸がちぎれそうになる。

「近松が、死を美しく純粋なものだと考えていたなら、
 心中の場面があんなに痛くて苦しそうなはずはない!」

『不思議だな。この貝があれば、あと一年生きられるような気がする。
 生きたいなんて思ったこと、一度もなかったのに』
『じゃあ、来年の誕生日にも、貝をあげるわ。その次の誕生日も、また次の誕生日も』
『そうしたらぼくは死ねなくなるよ』

-----この貝殻の分だけ、生きてください。
-----幸せになってください。

0
2009年10月21日

「男性向けライトノベル」ランキング