野村美月のレビュー一覧
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ネタバレ予定調和通りの展開、まさかの朝ちゃん告白!そしてみんなの朝ちゃん押し、まるで2ちゃんねるか(笑) あーあ、夕雨、一条に完全にだまされちゃってるよ。ぱーぷるも釣られたちゃったよ。文学少女と同じ、最後まとまる直前で本命を振って、噛ませ犬に走る。で最後、本命にもどってくる、うん、うん、予定調和。そっか、全部演技だったんだ。そうだよなぁ、葵と朝ちゃんが公衆の面前で取っ組み合いするわけないよなぁ。ぱーぷるがひいなを突き落とすはずもないし。さすが、朝ちゃん、全部すっかりお見通し!そしてまさかまさかの一朱まで、ハーレム入りで大円談…でもこれじゃ、9巻で終わっちゃうじゃん…えぇ、まさかまさかのどんでん返し。え
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野村さんの源氏物語第2弾。
こんどのヒロインは、ちょっと引きこもりぎみの夕顔もとい、夕雨ちゃん。なにこのか弱くて守ってあげたくなる系、小動物な美少女は!!
外の世界に連れ出すことが夕雨の幸せなのか、このまま優しい世界で暮らすのが幸せなのか。今回は、ヒカルのためっていうより夕雨のために、悩んで、考えて、走り回る是光がカッコよかったな。
傘をなくして外に出れなかった夕雨が、外へと踏み出すシーンは、とても綺麗で凄くよかった。
「夕雨に、会いたいんだ・・・・・・」っていう是光の言葉が、とても印象的で響いた。
しかし魅力的な子ばかりで、最終的にどうなるんだろう。
個人的には式部さんを応援したいけど -
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ネタバレ今回の題材は夏目漱石の「こころ」
大好きな作品なので、物語も理解しやすかったです。
自分のエゴな行いに、生涯、悩み苦しんだ先生。
悪人でも特殊な出生でもなんでもない、ごく普通の「先生」の悩みだから誰でも共感出来るのだろう、という言葉になるほどと思いました。
でめ、どれだけ報われないようなことが登場人物たちに起こっても、そこから希望を見いだせるラストに繋げる野村先生は、本当にすごいなぁと思います。
もう1つ題材はチェーホフの「櫻の園」
心葉の卒業でした。
菜乃ちゃん、本当成長しましたね!
姫の言う通り、明るくて優しくて度量の広いいい女になるよー! -
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ネタバレこの見習いシリーズの主人公、菜乃ちゃんは巻を追うごとにますます魅力的になっていきますね!
真っ直ぐで一生懸命で明るくて、もうすごく可愛い!
今回は「フランケンシュタイン」の怪物がテーマ。
皆誰しも心の中に怪物が潜んでおり、それまで善良だった人がある日いきなり怪物になってしまうこともある。
それを逃げ続けていても、怪物はいつまでも追ってくる。
自分が自分の意思で怪物と向き合わなければいけないのだと。
そして愛する人の中に怪物のような異質なものがあったとき、こんなのはあの人じゃないと切り捨てるのはとても残酷なことだと、教えてくれました。
どんなにそれが恐ろしいものでも、丸ごとその人を受けとめ -
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一体何がどうしてそうなったのか。
謎な友人の行動を解き明かすため、行動し始めた少女。
そして、先輩の卒業。
友人のために何かをする事。
必死になって考える事。
そんな事をした経験はありますか? と聞かれたら
ない、と答えられます。
こうなった時、どう動くかも想像できません。
ただ、妙だな、くらいは思うかも知れません。
相手に向けるものが何なのか、一体どういうものなのか。
これだけなら『青春』のカテゴリーではありますが…。
自分の心に向き合う事、拒絶せずに受け止める事。
それができれば、かなり視野が広げられます。
そしてまた、目指す大人に近づく事ができます。
そんな経験をしてみたいものです -
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ネタバレ野村美月さん、楽しそうですね。次から次へとこれでもか、これでもかと萌え要素連発! アニスから告白連発され、挙げ句の果てに寝落ちされたシャール、かわいそうすぎます。健康な男子は耐えれないんじゃないかと…
体裁は超ライトですが、それでも聖羅の早熟故の孤独、シャールの劣等感など、背景にあるキャラクターはちゃんと深く書けています。一方、物語の謎は深まるばかり。グリンダの目的は?シャールが派遣されたのは本当に偶然、それともやっぱり何かの策略?そして王妃は日本の元バラドルなことはわかってますが、どーやってエーレンに来たの?日本との関係は?
それにしても竜樹とギルマー、カワイそすぎ。女性作家はやっぱり残酷 -
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ネタバレ心を抉るような愛憎。「見習い」である菜乃のキャラクターが物語をふんわり持ち上げてくれるけれど、やっぱり読んでいて、こんなに愛しくてこんなに切ない本は他にない。
「傷心」はシュトルムの『みずうみ』に準えたストーリー。心葉に「大嫌いだ」と言われた菜乃が、それでも文学少女を目指しながら、心葉が好きでたまらない気持ちが溢れて。『みずうみ』のラインハルトとエリザベートは、結ばれない。ラインハルトはエリザベートに心を寄せたまま、結婚したエリザベートが幸せになることを遠くで祈る。エリザベートは彼を心の中では愛しながら、追わない。菜乃なら…本当に、追いかけていた?心葉の幸せを、誰よりも祈っているのに。