逸木裕の作品一覧
「逸木裕」の「大ピンチ探偵 傑作ミステリ短編集」「五つの季節に探偵は」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
AIで誰しもが作曲を出来る社会の話。
主人公作曲家は、凡庸さに対する諦念で、過去の自分の首を絞めるような検査員の仕事をしている。そんなかで、かつてのユニット仲間、天才作曲家が謎の曲を残して自殺をする。
人工知能が発達した社会で、凡庸な人間が出来ることとは?こんなことをしても無駄なのではないか?と、いつか自分もそう思ってしまうのではないかと思った。
だが、人間にはそれぞれ「空港」があって、私の空港から出発した何かは、誰かの空港に着いて、その中で生きていく、波及していけるのは人間だけだという本書の結末は、私を前向きにしてくれたように思う。
Posted by ブクログ
久々の逸木裕「森田みどり」シリーズ。過去のレビューを調べたら、「星空の16進数」も「5つの季節に探偵は」も2023年に読んでいるので3年ぶり。
みどりさんは本作では結婚して2児の母をしつつ、今もお父さんの探偵事務所で女性探偵として現役で働いている。前作では育児休暇中の彼女を描いた1作もあったが、本作では上の子はもう6歳になっていたり。
そんな彼女の活躍を描いた5編。どれも捨て作なしの読み応え、ミステリーとしても人間ドラマとしても質が高いねんなぁ。
理知的で美しい1話、デジタル社会への啓もうな2話、ドンデン返し連発の3話、クルド移民差別問題を扱う4話、そして短いながらもみどりの一家を丁寧に描いた5話。
読み終わるのがもったいなく、余韻もとても心地よかった1冊だった。