四重奏

四重奏

1,980円 (税込)

9pt

チェリストの黛由佳が放火事件に巻き込まれて死んだ。由佳の自由奔放な演奏に魅了され、彼女への思いを秘めていたチェリストの坂下英紀は、火神の異名をもつ孤高のチェリスト鵜崎顕に傾倒し、「鵜崎四重奏団」で活動していた彼女の突然の死にショックを受ける。由佳の死に不審を感じた英紀は鵜崎に近づき、死の真相を知ろうとする。音楽に携わる人間たちの夢と才能と挫折、演奏家たちの〈解釈〉と〈物語〉に迫る、長編ミステリー。

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四重奏 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    時折、感情が突き動かされる本がある。僕にとって、本書がそうだった。本や映画との出会いは、同じものと触れても、その時々の自分の環境だったり体調だったりタイミングによって受け止め方が変わってしまうものだと思うが、今日この本を読めたことはこの上ない幸運だった。特にこの内容に共鳴する何かが身の回りにあったわ

    0
    2025年07月02日

    Posted by ブクログ

    ミステリー(特に死が絡むもの)は暗くてえぐいものが好きなので、その点でいくと物足りなさはあった。でもそれを凌駕するほどの『解釈』に圧倒されてしまった。音楽とは何か、演奏家の演奏はなんなのか、聴く側は一体何を鑑賞しているのか、という問いかけがとても冷たくて、かつてクラシック音楽に携わっていた身からする

    0
    2024年03月16日

    Posted by ブクログ

    〈火神〉の異名を持つ孤高の音楽家・鵜崎顕。彼の主催する鵜崎四重奏団で、団員の黛由佳が亡くなったため欠員補充のオーディションが開かれる。学生時代に彼女と親しかった坂下英紀は彼女の死に疑念を抱き、オーディションを受けることでその真相に迫ろうとするが……。
    ミステリーだと思って読むと肩透かしを食らう。本作

    0
    2024年03月03日

    Posted by ブクログ

    本の雑誌3月号の新刊めったくたガイド(SF)を読み終えて、何の気なしに次頁をめくったら、推理小説のページに「音楽とは何か」を問う、逸木裕『四重奏』を推す!という見出しに釘付けとなった。いつきひろし?あの演歌の?ではない。「いつきゆう」とルビが振ってあった。そりゃそうだ、予備知識が無ければそう読むでし

    0
    2024年02月27日

    Posted by ブクログ

    音楽ミステリーだけではなかった。
    挫折や目標、やりたい音楽と向き合う人たちの事や、関わっている人間の心理描写が色々と考えさせられる。
    四重奏の世界にのめり込みました。
    面白かった。
    作中に出てくるクラシックを聴きながら読むと
    この事か。と理解が深まる気がしました。

    0
    2023年12月27日

    Posted by ブクログ

    部活や習い事でクラシック音楽の世界に片足突っ込んでいた私にとっては、内省的でとても響くテーマでした。火事で亡くなった知人の謎に関して言えば、結構あっさりめなので、ミステリー分野として手に取ると、退屈に感じるところがあるかもしれません。

    YouTubeを開けば、再生回数による良し悪しも測れるし、他人

    0
    2025年05月11日

    Posted by ブクログ

    逸木裕なのでミステリとして面白いのはもちろんなんだけれど、音楽ってなんなのかなあ、とかちょっと考えちゃったり。そこに悩むのが芸術とエンタメの狭間にいるクリエーターの宿命なのかもね。

    0
    2025年05月04日

    Posted by ブクログ

    音楽だけじゃなくて、解釈して錯覚してる事なんて沢山ある訳で、なんだか共感してしまった。
    読んでるこちらも取り込まれてる気分。

    0
    2024年10月23日

    Posted by ブクログ

     音楽家の苦しみ喜び、その人生の一部分を書いているところがとても面白かった。
    オーケストラで弾く一チェリストが、オーケストラの他の楽団員をどんなふうに見て捉え、後ろから聴こえてくる音がどんなふうに聴こえているのか、なども興味深く読んだ。
    ある天才的技巧を持つ鵜崎というチェリストは、「人間は音楽なんて

    0
    2024年07月23日

    Posted by ブクログ

    分からないじゃなくて、理解しようと試み続けるのがきっと大事なんだと・・・

    甘いものに目を奪われ、誘蛾灯に飛び込まないように気をつけないとダメですね。

    0
    2024年07月07日

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