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吉見駿は空想好きな中学生。祖父から受け継いだ「能力」によって、見たい風景を「見る」ことができる。小学生のときの親友・真夜の葬儀の帰り道、駿は河川敷で幽霊となった彼女に再会する。川で溺死した真夜は、死の瞬間の謎のために河川敷の、半径二十メートルの範囲に捕らわれてしまったという。塾からの帰宅途中、河川敷を自転車で走っていた真夜は川の方から「助けて!」という叫び声を耳にした。少女が溺れていることに気付いた彼女が川に入ったそのとき、木の枝を踏んだような音と共に意識を失ったという。「能力」のためか、自分だけが真夜の姿を見ることができると知った駿は、仲間と共に彼女の死の真相を探っていく。溺れていた少女を捜していくなかで、町の不良・郷原の関わりが見えてくるが……。
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Posted by ブクログ
祖父から受け継いだ力により、見たい風景を「見る」事ができる主人公・駿。その彼に興味を持った転校生でクラスメートの真夜。いつしか「空想クラブ」を作るようになった。
しかし、ある日を境に「空想クラブ」は解散。みんな中学生になり、メンバーはバラバラになっていた。
そんな時、真夜が川で命を落とした。現場を見ようと駿は川へ。そこには、死んだはずの真夜がいた。
主人公だけが真夜が見えることやバラバラだったメンバーを集結しようと試みるというキーワードを聞くと、どことなく「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」が浮かびました。設定はもちろん違いますが、この作品は、よりミステリー色が強い印象でした。真夜の事故の謎だけでなく、メンバーが抱える問題がでてきます。なぜ、今こうなってしまったのか、主人公や真夜と共に謎を解いていきます。
ミステリーとしても楽しめますが、青春小説としても楽しめました。メンバーとの再会やお互いの気持ちが甘酸っぱく、時にビターに描かれていて、青春っていいなとか仲間っていいなと思わせてくれました。
他にも情景描写の描き方が多彩で、透明感のある雰囲気にさせてくれるので、ダークな部分もありましたが、終始どんよりとした気持ちにはなりませんでした。
色んな謎が回収されてからのラストは、感動を誘いました。
帯に書かれている「ラスト16ページの奇跡をあなたは体験する」は、今までの様々な話があったからこそ、グッと来るものがあるので、最後だけ読むのではなく、最初からぜひ読んんで見てください。
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