風を彩る怪物

風を彩る怪物

1,980円 (税込)

9pt

「私たち、本当は何になりたいの?」
音大受験に失敗した名波陽菜は自信を取り戻すため、姉の住む自然豊かな奥瀬見にきていた。
フルートの練習中に出会ったのは、オルガン制作者の芦原幹・朋子親子。同い年の朋子と〈パイプオルガン〉の音づくりを手伝うことに。
だが、次第にオルガンに惹かれた陽菜はこのままフルートを続けるべきか迷ってしまう。中途半端な姿に朋子は苛立ちを募らせ、二人は衝突を繰り返す。
そんな中、朋子に思いもよらぬ困難が押し寄せる!
絶望に打ちひしがれながら、オルガン制作を続けるか葛藤し、朋子は〈怪物〉を探しに森の中に入っていくが……。果たしてオルガンを完成させることはできるのか?
二人の十九歳が〈パイプオルガン〉制作で様々な人と出会い、自ら進む道を見つけていく音楽小説。

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風を彩る怪物 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月28日

    大好きな作家さんの安定した面白さ!
    フルート奏者として悩む主人公の少女と、出会う人たちが抱えるそれぞれの事情や葛藤が丁寧に描写され、映画を見ているような気持ちになりました。
    夢が叶いそうにない時、誰でも理由をつけて他の道を選びたくなるものですが、この本を読んでいると頑張りたいと思えます。

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    Posted by ブクログ 2023年09月19日

    音楽を題材にした小説は多々あるが、本作はその中でもオルガンに焦点が当てられている。
    オルガンの仕組みだけでも「こうなっているのか」「そうなんだ」と思える記述が続き、取材や膨大な量の資料と格闘した事を伺わせる。
    本作で何よりも胸を打たれるのは音楽に、楽器に真摯に向き合う人々の情熱である。様々な種類のあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月13日

    何となく聞いていた地元のFMラジオからふと流れてきた書籍紹介で出会った作品。すぐに題名をメモして、手に取り読み始めた。題名からは想像できないパイプオルガン製作を中心とした、物語。よく下調べがされていて物語に引き込まれる。展開も小気味よく、意外性もありながら気持ちよく読み進められた。遅読の自分としては...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月06日

    いやー、おもしろい。
    尻上がりにおもしろかった。

    序盤は知識不足から手が止まってしまうことも。
    でも第一章の結末から第二章
    ページを捲る手が止まらなかった。

    音楽って素晴らしい!
    自分に無いものを素直に心から尊敬して
    手を取り合えることも素晴らしい!

    パイプオルガンの音を聞く機会が、今までの私...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月25日

    まるで自分がその世界に入り込んだかのように、音も、情景もありありと伝わってきてとても楽しかったです。作者が描いた陽菜と明子の物語を自分が追体験しているようでした。

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    Posted by ブクログ 2022年11月18日

    蜜蜂と遠雷+鋼の森のような雰囲気の話でした。クラシックはほとんど聴かないけど、オルガンやフルートの演奏風景が眼の前に浮かんできて爽やかな気持になりました。

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    Posted by ブクログ 2022年11月06日

    私が本当にしたいことは何だろうと考えさせられた。
    バレエを教えたいのか、お金持ちになりたいのか、一目を置かれたいのか…
    まだまだ答えは出ない。
    ワクワクする方へ。
    心が躍る方へ。

    どっちだったっけ…

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    Posted by ブクログ 2022年09月29日

    凄い良い作品に出会えました。
    演奏者の心理描写や音や自然の表現…素敵でした。
    登場人物の成長や、ひとつの事をやり遂げることの素晴らしさ。
    タイトルからさ想像がつかない、とても優しい作品です。

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    Posted by ブクログ 2022年08月31日

    いやぁ…なんと言いますか。すっかりのめり込んでしまいました…

    映像として目の前に広がっていく感覚。
    本を読んでるはずなのに映画を観ているよう。

    セリフが聞こえ、音楽が聴こえてくる。
    奥瀬見の自然が迫ってくる。

    その中での人間の物語。

    私の今年のベストワンかな。

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    Posted by ブクログ 2022年07月14日

    パイプオルガンは、確かに楽器の『怪物”かも。その製作者をビルダーと言うのも納得。多彩な音の表現に引き込まれ、荘厳な気持ちに。「羊と鋼の森」「蜜蜂と遠雷」以来の音楽小説。賞レースに名乗り出ろにはタイトルにもうひと工夫ほしいところ。

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