銀色の国

銀色の国

999円 (税込)

4pt

3.7

NPO法人〈レーテ〉で自殺対策に取り組む田宮晃佑のもとに、立ち直ったはずの元相談者が自殺したという悲報が届く。亡くなる前の彼は、異様なほどVRにのめり込んでいたという。不審に思った晃佑は、友人の元ゲームクリエイター城間宙とともに調査を始める。一方、SNSに死をほのめかす投稿を繰り返す浪人生の外丸くるみは、フォロワーの一人から自助グループ〈銀色の国〉に誘われる。ネット上で人と人とが支え合う――そんな言葉に惹かれて受け取った荷物の中身は、VRゴーグルだった。仮想世界と現実で一体何が起きているのか。日本推理作家協会賞受賞作家による傑作ミステリ。/解説=千街晶之

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銀色の国 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月21日

    死生観が変わる 月が溶ける、銀色のこころ、誰かにとっての正しいは他人にとっては狂ってるかもしれない ああ、幾らかで他人の人生を、価値観を、体験できる。小説のそういう醍醐味を逸木裕はいつもいつもさせてくれるので、ほんとうにだいすき!ミステリー好きじゃないけど!ほんとうにすき!

    1

    Posted by ブクログ 2023年04月03日

    恐ろしい話で監禁暴力の話は何度も本を閉じて休憩した。だけど、病みと光を上手く描いているからこそ、最後まで読めた。初めての作家さんだけど、良い作家さんだ!

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月15日

    面白くて一気に読み切ってしまいました。

    中身としてはサスペンス色の強いミステリーです。

    そこにさらに主人公を軸とした人間関係などが更なる緊張感を生んでおり、続きが気になってページをめくってしまいます。

    作中にある緊張感を生んでいる一つは自殺という重いテーマです。自殺にまで至らなくとも悩みは尽き...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月09日

    テーマは自殺。
    自殺したい人、自殺を止めたい人、人に自殺するように仕向けてしまう人。
    自分の居場所がないと死にたくなってしまう。
    監禁して洗脳してそこに居場所を作って出ていかないようにする。なんでそうなってしまったのかががわかりやすくかいてある。
    死にたい人を救うのは難しいが勉強して事業を立ち上げて...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年07月02日

     自殺という重いテーマであるが故に「面白かった」と「心に澱が残った」が半々の読後感。フィクションとは言え、しっかり向き合うべき問題だからこそ、読むのがしんどくもありました。ただ、この手の話では絶対悪にされがちな「ゲーム」という存在を肯定的に扱っているのは印象的だったかも。
     主要人物たちがなんとなく...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年04月01日

    「洗脳」とか「集団自殺」なんてどうしても他人事な感覚がありますが、そこに圧倒的臨場感と没入感を与えるVRという技術が乗っかってくると、俄然真実味が増す気がします。
    まあ、VRに触れたことはないですが。
    ないのかよ。

    洗脳というものは、受ける側のメンタル面や環境が大きく作用するんだろうな〜というイメ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年04月20日

    自殺をほう助する地下VRゲームによる集団自殺が目論まれ、自死防止のNPO法人主催の主人公たちがそれを食い止めようとする物語。

    前半の地下ゲームに絡んだ謎の多い展開と、主人公たちの人間模様の描写がスリリングで次の展開が待ち遠しく、さすがは逸木裕と思わせる展開。

    しかし後半何故か失速。謎解きはなく、...続きを読む

    0

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